2010年9月30日

probation meeting

昼過ぎ、僕のオフィスで、アドバイザー二人とprobation meetingなるものを持ち、今後の方向性について確認。教育、研究、アドミニストレーションの3つについて順次話し合った。2月に1回目のレビューが行われるそうで、それまでの計画を少し具体的に話し合った。

ちなみに、UKのprobationary periodというのは、見習い期間のようなもので、大学スタッフとして求められるノウハウを習得する指定された期間、とでも言ったら良いだろうか。その期間の長さは僕の場合、というか大抵3年で、研究・教育・大学運営という3つの柱でそれぞれ要求されるクライテリアみたいなものがある。USのテニュアトラックとは違うけど、正式にパーマネント職になる前に、スタッフとして機能するよ、ということを示す期間みたい。

それはともかく、まず教育については、来年前半に最大2つレクチャーをすることになりそう。対象は学部学生の高学年で、基本的には先端の研究関連の話をしたら良いらしい。あと、僕のポジションは、研究重視、というのは一応認められているから、他のレクチャラーよりは負担は少ないもよう。(良かった。。。)

が、3年後には、他のレクチャラーと同じノルマをこなせないとNG、とも釘を刺された。。。(ようは先送りか?)

研究については、independent researchなるものについて話を聴き、グラントアプリケーションについても戦略を話し合う。この辺は、経験値がはるかに高いアドバイザー二人の文字通りのアドバイスは参考になった。

アドミニストレーションに関しては、大学の戦略の一つである神経科学を盛り上げる活動に積極的に関わっていけば良いんじゃね、くらいだった。。。(つまり、輪を乱さない限り、大してすることはないらしい)

ちなみに、来年2月に報告書を提出し、道から外れていないかレビューを受けるとのこと。その結果が6月くらいに返ってくるとか。。。

そのペーパーワーク、今日聞いた限りでは、これから導入される新しい制度でかなり削減されるらしく、この辺は非常に朗報。プロジェクトライセンスといい、UKは無駄なペーパーワークを減らす運動が実施されつつあるもよう。

とにもかくにも、とりあえずは研究活動に専念できることは確認できた。

その後、前ボスとskypeで話をする。ロンドンーグラスゴー間の。
彼の饒舌ぶりは相変わらずだった。。。

2 コメント:

Kazuo Kitamura さんのコメント...

Shuzoさん

UKでは、研究メインの職と教育dutyが多い職と2通りあります。Wellcome TrustとかMRCのFellowshipグラントが取れれば、その間は教育dutyが免除されるので研究に集中できますが、大学のLecturerポジションだとかなりの教育dutyが課されると聞いています。fellowshipを取っていても、更新できなければまたdutyが増えるらしく、なかなか厳しい世界のようです。
日本だと、それなりにグラントを取っていても大学の雑用や教育dutyはそれに関係なく、こなさなければならないことを考えれば、はっきりしていていいともいえますが・・。

とにかく、Wellcomeなどのグラントを獲得されるのがまずは成功の第一歩のようです・・。

Shuzo さんのコメント...

いつも有益なコメントありがとうございます。

UKのfellowshipはインタビューの時に聴いてました。それによって教育dutyが変わるのは実際そうみたいですね。あと、一部の人は、研究を完全にやめて教育一筋の人もいてますし、教育専門lecturerとして雇われてる人もいてるんですね。

教育は、授業の数倍の時間を割かないといけないという面もありますけど、学生さんをリクルートする絶好の機会でもあるので、いろんな人と話をしてる限り、ポジティブに考えている人は多いです。それはUSで独立してるPIと話をしても、大抵同じ返答ですね。

グラントがらみの問題は、Wellcome Trustがスキームを大幅に変えたこと、そして政府の予算もカットされそう、ということですね。。。ホントに良い研究をしないと、研究者として生き残るのはなかなか大変そうです。。