2011年2月12日

闘い

ここ2週間、UKの神経科学業界では暗いニュースが続いている。

まず、ファイザー工場閉鎖。

ヴァイアグラを開発した工場らしく、文字通り萎えるニュース。やっぱりこの手の製薬会社の研究所が閉鎖されると神経科学にもそれなりのインパクトがあるもよう。実際、製薬会社とコラボしているという人はいてるから、その辺とのリンクがなくなると、金銭的なサポートはもちろん、成果を薬開発などにつなげる道がさらに遠くなる。

二つ目はBBSRC(UKの生物系研究をサポートする政府機関の一つ)の神経科学予算削減のニュース。

BNA(UKの神経科学学会)を中心に、今週アピール活動が盛り上がり、昨日・一昨日は各種メディアでも取りあげられていた。僕はまだ学会メンバーになってなかったけど、一応アピール・メールを送った。こういうのは、とにかく一人でも多く参加しないといかん。ちなみに、ホントかどうかしらないけど、30強のラボが閉鎖されるインパクトがあるらしい。。。(一方で、もう一つのMRCの神経科学予算、実は増えはする)

とにかく、こういう厳しい時は、目的を見失わずしっかり仕事をしないといけません。

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ということで、火曜日にグラント申請。

今回のはスコットランド内のグラント。年2回公募があり、前回は研究所で少なくとも2人当てていた。額は少ない。

事務所はグラスゴー市内。歩いて事務所まで行って申請してきた。14部分の申請書が封筒に入らなかったので。。。

crossed fingers...

ちなみに、これで申請中グラントは4つに。
春までにあと2つ申請予定。
とにかく全滅だけは避けねば。

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火曜日午後、probationary periodに関するミーティング。

2週間前に自己評価的なペーパーワークをやって、それについて、メンターがコメントするという主旨。

半年しか経ってないのに一回目のレビューだから、レビューもへったくれもない。

とりあえず、頑張ろう、くらい。。。

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木曜日は二つ重要イベントが。

まず午前中、Wellcome Trustの人二人が研究所でトークしてくれた。とりあえずNew Investigator Awardsを目指さないといけないのだろうが、申請書を書く暇があったら、しっかりラボを軌道に乗せることに専念しないといけないな。

ちなみに、万が一当てられたら年間最大400k強、7年間というサポート。flexibilityを強調していたので、どんな目的にもお金を使え腰をすえた研究ができるもよう。とりあえず、独立して5年間チャレンジできるので、良い目標。

夕方前に、隣の研究所に行って人と会う。

相手は3人。

今回会った人たちの情報は、グラスゴーに来る直前、Deanさんから教えてもらいぜひとも会いたいと前々から思っていたグループ。数日前に僕からメールを書いたら、良い返事がきてついに会えた。(ナンパ成功!)

相手も僕のことをすでに知っていたようだった。短い時間だったけど良い会話ができた。

コラボに発展しそうな雰囲気。

モチベーション俄然アップ。

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昨日、ようやく学生募集広告がfindaphd.comなるサイトに掲載されたもよう。

UKかEUの学生なら学費全額支給のプロジェクト。スタートアップ資金の一部。

はじめてこういう立場になるわけだけど、ジョブ申請書は、公募に合わせてしっかりカスタマイズしないと駄目なんだろうな。。。空気を読んで答えるように。。。

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