2011年2月20日

UKの大学院

木曜日、大学院のヘッドの人から、大学院生リクルートに関していろいろ話を聞いた。この1,2ヶ月で大まかな流れがわかってきたのでちょっとまとめてみます。

UK
では、基本的には学生さん自らお金を当てて来るか、ボスがstudentshipを当てて、そこから学費・給料・一部の研究活動費をまかなう。

特徴は、studentshipの制限か。

一部の
studentshipはビザのいらないUK居住者のみ、UKEU居住者のみ、という制限があって、例えばインドや中国からアプライがあっても、そのstudentshipを使えない。それから学費の額も違ってくるので、結構やっかい。


学生の候補者を募集について。
大学なり研究所のウェブ、もしくはfindaphd.comで宣伝をするのが普通らしい。findaphdは、膨大な宣伝が掲載されているのに、検索機能が充実しているとは言い難いので、宣伝する側・ラボを探している側、両者にとって使い勝手が悪い。非常に。

ということで、僕の場合、
FENSでも宣伝してみた。そしたら一気にアプリケーションが増えた。しかも神経科学のバックグランドを持ってる人たちから。他にはUKの神経科学学会BNAでも宣伝できるらしい。が、まだBNAの会員になってないので、まだ載せてない。NeuroJobsなんかに載せても良いのかもしれないけど、お金がかかるし、とりあえずのところFENSは無登録のまま簡単に掲載できるので、これで十分な気もする。

宣伝してアプリケーションから候補者が絞れたら、うちの研究所の場合、エントリーサイトにサブミットしてもらい、スタッフが資格チェックをするらしい(ちゃんと修士を取ってるかどうかとか)。

そして、インタビュー、オファーという流れ。

大学院生活そのものは、基本的には10月1日スタート。

大学院に入ると、基本は
thesis提出が大きな目標だけれども、研究者として基本的なノウハウとなるトピック(プレゼンとかレポート書きとか)をいくつか学ぶもよう。

基本は3年。

studentship
は3年だったりするから、3年でPhD取れるよう、ボスとしてもいろいろ工面するのだろう。

ちなみに、その
studentshipは、アカデミアどっぷりというのももちろんあるけど、企業とのリンクを重視したものが結構多い。PhDのキャリアパスを多様化させる狙いもあるのだろう。そういったstudentshipでは、あらかじめ企業を特定して、その企業に負担金を一部お願いするケースもある。その場合、3年ではなく、4年、という場合もある。

UK
全体のものもあれば、スコットランド独自のstudentshipもある。

FENS
で宣伝し始めて1週間。想像以上にアプリケーションがきてる。みんな同時にたくさんアプリケーションを送っているとはいえ、ありがたい話。ぜひとも共に研究してくれる良い人材を発掘したいところ。

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