2011年7月24日

大ニュース続々

この一週間は、なでしこジャパンのW杯優勝で始まり、ウィークデーはphone hacking続編、週末はノルウェーの事件、中国の高速鉄道の事故、アメリカデフォルト危機(マジ版)、とインパクトの強いニュースが目白押しだった。

ノルウェーの事件、金曜夕方前、爆弾テロのbreaking newsに釘付けになっていたら、銃撃事件の知らせが飛び込んできた。今回もTwitterとBBCが良い情報源になった。当初、イスラム過激派絡みだろうという憶測だったけど、結局、極右翼の国内レベルのテロらしいと。少し違うけど、オウム事件を思い出した。テロというと、アルカイダとかイスラム過激派が枕言葉になってたけど、人はクレイジーになるといつでも・どこでもとんでもないことをやらかす。今回も、犯人は事前にそれらしい情報をウェブに流していたみたいだから、こういう悲劇を防ぐテクノロジーをもっともっと洗練させていってほしい。

反政府の人間が多くの人命を奪う一方で、他方では政府・国家レベルのシステムエラーが人命を奪う。。。中国の鉄道、故障が連発した直後の大惨事だから、なかなかすごい。中国における人命の価値、とはどういうものなんだろう。。。中国はここ最近、どんどん原発を作ってるけど、大丈夫なんだろうかと心配になった。黄砂のように放射能が日本に大飛来することは想像したくない。世界中の多くの人たちが中国には一目置き始めてるわけだから、欠陥コピーばかり量産するのはもうやめて、もう少し足元を固めながらしっかり発展していかないと、数十年・百年というスケールで見ると、中国はまたこけるだろう。

アメリカのデフォルト危機。win-loseをお互い意識した結果、lose-loseになるというのはこういうことを言うのだろうか、と思った。ただ、Republican的にはデフォルトが起ると、中間選挙でオバマさんを辞めさせられて、自分たちの候補を大統領にできるだろうから、立場的には彼らが強いのかもしれない(経済という点では、それどころではないことが起ると思うんだが)。Republicanからの大統領なんか、それこそ世も末という気がする。。。科学技術という点では、Republicanがアメリカを牛耳りだすと、研究費を大幅に削る。アメリカの研究力が低迷すると、サイエンス全体が低迷する。ライフサイエンスが低迷すると、治る病気が治らなくなってそれで困る人たちがさらに増え続ける。オバマさんにはぜひ頑張って欲しい。

一方、英国はphone hackingでスタック中。。。財政危機の順番が回ってくるのは時間の問題だというのに、政治家が揚足をとり、足を引っ張り合うのはどの国も同じ。。。

スコットランドのGDPの成長率は0.1%くらいしかなかったらしく、SNPは独立とか無謀なこと言ってないで足元をしっかり見て欲しい。そのスコットランドの、しかもグラスゴーでは、16-64歳でqualification(大卒のこと?)を持ってない人の割合がUK内ワースト・トップクラスらしい。一方、エディンバラは良く、スコットランド2大都市で大きな格差があるもよう。グラスゴーは経済規模という点ではエディンバラより大きいのに、この数字。この問題は、非常に根の深い問題なのではないか。ちなみに、今住んでいるEast Renfreshireを調べてみたら、エディンバラ地区と同等だった。だからどう、というわけではないのだけれども、子供のことを考えると少し希望を持てたし、昨年の今頃、NJにいながら、嫁さんと一緒に教育水準をいろいろ調査して住む場所を決めた判断は間違ってはなかったのかな、と思った。それにしても、グラスゴーの北東地区、ウワサではいろいろ聞いていたけど、ホントにまずい。。。

なでしこジャパンの試合は、一部始終観戦。スコッチを呑みながら一人でえらく盛り上がる。。。オリンピック予選ではすごいプレッシャーだろうけど、つぶれず頑張って、また日本人にパワーを与えて欲しい。日本を離れて以来、「日本人の誇り」というのをいろんな場面で意識する機会が増えたけど、やっぱりスポーツのそれは特別のものがある。特に松井がワールドシリーズでMVPになった時と、今回。もちろん、自分は単に試合を見てただけだけど、あの感情的なものは非常に独特の感覚がある。論文アクセプトの通知を受けた時よりも、感情的な高揚は大きいのは、どうかしているのだろうか。。。ちなみに、僕はこれまで女子サッカーのことは一切注目したことがなかった口だけれど、女子サッカーは良いと思った。BBCの中継では、イングランドの主将がゲスト出演してて、結構美人だったし、アメリカにも日本にも華のある選手が数人いてた(Soloは性格悪そうだからNG)。今回のドイツ大会は、メディアの扱いという点でも、過去最高らしいから、日本はもちろんのこと、女子サッカーの注目度が全世界的にこれから少しずつ高まっていくんだろう。もちろん、迫力と歴史という点で男子を上回ることはないだろうけど、試合展開では、今回の決勝みたいなことはあるわけで、みんな十分盛り上がれて、美味しいお酒が呑めたりする。おそらくビジネスという点でもいろいろ魅力的なスポーツなんではないか?ということで、娘二人が日本から戻ってきたら、サッカーやらせても面白いかも?とミーハーな人間としては本気で思ったりした。スコットランドでも、サッカーをやらせるチャンスはいろいろありそうだし。。。

最後に、仕事の方では、問題が解決したと思ったら、また次の問題が発生したりと、頭痛の種が減る気配なし。。。一方、8月から来る大学院生と一緒に始める新規プロジェクトの準備の準備がほぼ整ったので、今週か来週、仕込み実験ができそうな雰囲気。

Shilla

昨日、グラスゴー市街にあるShillaなる韓国料理屋へ。

場所は、市中心から少しだけ西に離れたところ。店内は20席くらいで比較的こじんまりとしていた。雰囲気は非常にカジュアル。

娘がいつも通ってる日本語補習校の知り合いの方とご一緒させていただく。

メニューは、もちろん韓国料理がメインで、Sushiもあった。

キムチチゲ、カルビ、スシを注文。(カルビとスシはシェア)

各品、それなりのボリュームで、味もなかなか良かった。キムチチゲと言えば、Fort Leeの豆腐屋を思い出すけど、さすがにあのレベルではなく、カルビも肉が薄かった(ハサミ不要)。

スシは、ネタがやはり限られている印象はあったけど、なかなかいけた。

料金は二人でかなり食べて50ポンド強。(車だったのでノン・アルコール)
おそらく、家族4人で行った時よりたくさん注文したかもしれないので、値段的にはリーズナブルと言えばそうか。

店員は感じの良いアジア系の人で、お客さんの半分はアジア人だった。グラスゴー大が近いから、グラスゴー大に通ってるアジア人かな、という感じの若い人たちだった。

予約は必須のようで、基本的にお店は満席だった。

店の前の通りは、夕方以降、路駐タダでアクセスという点でも悪くない。

エディンバラにもお店(本店?)があり、ホームページもあって気合が入っている。メニューも基本的には同じ印象。

ちなみに、その食事をご一緒させていただいた方からビジネスサイドの貴重な話を聞け、話もいろいろ盛り上がり、19時に入店し22時過ぎまで長居。

良い外食となった。

2011年7月17日

短期的問題

ここ数週間、英国の新聞はフォン・ハッキングの話ばかり。1週間くらい前から政治まで絡んで騒動は大きくなっていく一方。この辺の陰の部分、全然詳しくないけど、倫理観が麻痺してるとしか思えない。随分昔から日常的に当り前のようにやられていたんだろう。それにしてもひどい。

フォン・ハッキングは英国内では大きな問題といえばそうなんだろうけど、ユーロ圏とアメリカの財政問題はどうなることやら。とにかく、この一週間は注目なのだろう。ユーロ圏に関しては、毎週毎週、山場と言われているように思うのは気のせいか。。。こういうのは、すでにtipping pointを越えた状態なのだろうか。

日本のエネルギー問題。こちらも悪循環。原発の安全性と利便性のトレードオフで意見が真っ二つに分かれ、短期的に重要な意思決定すら遅れに遅れ、その(悪い)影響がいろんなところへ広がっているように思う。

ドイツは脱原発を目指すことにコミットしたけど、それは自国内に原発を持たないだけであって、結局フランスなどから「原発が生み出した電気」を利用していくんだろうから、政治的な騙しでしかない。ある意味、原発リスクは他国民に、という側面もあるように思う。

日本の場合、電力供給を他国に依存できるようにはなっていないんだろうから、事情がえらく違う。日本の場合、これまでの方向を急に180度変えようというわけだから、経済問題や地球温暖化対策など、いろんなことをスクラッチから考え直す必要がある。政治・経済・科学技術などあらゆる側面の情報を集めて意思決定しないといけない。つまりは、すぐに合理的な結論が出せる話ではない。

短期的には原発に頼らざるをえないのだから、政治主導で動かすべき原発は動かして、それから中長期的な問題にもすぐに取り組まないといけない。問題先送り体質はホントいカン(菅)。

それはともかく、家族が日本に帰国してはや3週間。

個人的な短期的問題は、日々の食事。。。
土日に作り置きし、昼の弁当と夕食をすべてまかなうことに成功しています。今のところ。。。

あと一ヶ月、果たして生き延びられるか。。

ちなみに、毎日使用電気・ガス代をチェックし、それなりに節電モードになっていたりもします。8月からの電気料金アップに備えて。。。

2011年7月10日

エディンバラ観光

先週土曜日、エディンバラへ。

知人の論文受理お祝いついでに、エディンバラ観光。

を観光。

エディンバラ城
駆け足で2時間ほど見たけど、非常に見ごたえのある観光スポット。歴史・戦争関連のことは全然知らないけど、もし詳しいなら相当エンジョイできそうな雰囲気。いろんな言語のオーディオガイドがあって、日本語のそれもあった。次行くことがあったら、朝からオーディオガイドを持ってじっくり勉強すると良さそう。

ちなみにこの日は良い天気で暑かった。衛兵さんが何箇所で立ってたけど、暑そうだった。。。

スコッチ・ウィスキー・エキスペリエンス
エディンバラ城より楽しみしてて、期待を裏切らなかった。

エディンバラ城から徒歩数分のとこにある、スコッチ・ウィスキー関連のアトラクションかつショップ。アトラクションツアーは、いくつかコースがあったけど、一番安いシルバー・ツアーへ。

まず二人乗りの乗り物に乗ってシングルモルト製造過程を学べるアトラクション。5分くらいか。
その後、オーディオガイドでウィスキーの熟成過程を簡単に学ぶ。続いて、学生時代たまに行ったカラオケショップのパーティールームのようなところで、若いお兄さんがスコットランド4地区に関してプレゼン。

その4地区とは
1.Lowland
2.Highland
3.Speyside
4.Islay
その4地区の大まかな特徴について、匂いつきカードで学べた。

そして、オーナー自慢のウィスキーコレクション・ショーケースのあるすごい部屋で、試飲。一度は試したかったIslayのスコッチをトライ。確かにスモーキー。。。

その試飲の時、飲み方の作法を教えてくれた。
1.ウィスキーを光にかざし色のチェック
2.グラスをゆすって、ウィスキーの粘性をチェック
3.香りをチェック
4.呑む
特に2は勉強になった。種類によって滴り方が微妙に違うもよう。どの地区がどう滴るのだったか忘れたが。。。

ちなみに、試飲グラスはもらえた。ラベルがなかったのはちと残念だけど、料金に見合った良いアトラクションだった。

ショップにはスコッチ・ウィスキーが50種類くらい並べられていた。去年買ったOban、先日アメリカへ行くときお土産として買ったAberfeldyもあった。

今、うちでスコッチがきれていたので、Highland Parkなるものを購入。今、Wikipediaでみたら、Michael Jacksonさん(いわゆるMJさんではなく、お酒関係で有名なMJさん)曰く、The greatest all-rounder in the world of molt whiskeyらしい。

確かに、typical exampleという味わいかも。。。

話は戻って、観光の後は、盆栽なるジャパニーズレストランへ行って夕食。食事そのものはまずまずだったけど、アルコールの品揃えは貧弱。日本酒を頼んだけど、大関が出来たらさすがに二回目はないな、と思った。グラスゴー・エディンバラで日本酒を呑めるジャパニーズレストランを開拓しないといけない。

店を22時に出て、うちについたのは12時半。グラスゴーの市街も賑わっていて、夜遅くでも全然問題なかった。