無事UKの永住権を取得しました。以下、その記録を。
申請時の状況は、Tier 2 (General)のビザで5年滞在(2010年8月から)。僕も含め4人家族。
取得までの概要は
0.下準備
1.Life in the UKテストに合格する
2.英語試験に合格する
3.申請書を作成
4.各種添付書類を用意
5.郵送による申請
6.申請費引落
7.Biometrics登録
8.永住権を認めるレターと証拠文書返却
9.Biometric Residence Permitが届く
という流れだった。
5は8月4日
7は8月15日
9は8月21日
と、申請から永住権発行までは2週間強だった。
ただ、僕の場合、申請書がアップデートされた直後に申請したため、新しいフォームで申請し直すよう指示があった(以下詳細)。けど、そのために処理期間が長くなったかというと、そうでもないかも、という印象。つまり、少なくとも2週間程度はかかるのだろう。
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以下、各ステップの詳細を。
0.下準備
半年前の2月頃、申請に何が必要かウェブでチェックした。
こちらや
こちら。
その時点で、時間がかかりそうなのは、Life in the UKテストと英語試験ということを認識。が、それ以上は何もアクションは起こさず。
申請3ヶ月前の5月から少しずつ動き出す。
まず、大学のHuman Resourceの人に相談。
すると、4月に申請費が大幅アップしたことを知らされる。。。いつまたルールが変わるかわからないから、申請できるうちに早くやっておけ、とのアドバイス。
そして、
申請書をダウンロードして記入内容を一通りチェック。90ページ位の申請書。。。
改めて、時間がかかりそうなのは、
Life in the UKテスト
英語試験
ということを確認し、申請までのスケジュールを考える。
Dependentである嫁もその2つのテストに合格する必要があるので、関連情報をシェアする。
1.Life in the UKテストに合格する
詳細は
こちら。
嫁もほぼ同時期に試験を受け、無事合格。
テキストをしっかり勉強するよう何度かプッシュした。。。
2.英語試験に合格する
詳細は
こちら。
嫁も同時期に合格。嫁は、カウンシルが提供している無料英語クラスに通っていて、そこではその英語試験の内容を想定したクラスだったもよう。いろいろ資料ももらっていた。
3.申請書を作成
こちらから「最新版」PDFをダウンロードして記入。
ビザ更新時のようなウェブベースの記入ではない。。
手書きより電子的な記入の方が見る方も良いだろう、という期待から、Acrobatを使って、PDFを編集。
パスポートサイズの写真2枚ずつ添付する必要あり。写真は自作。
それから、子供のパスポート情報の記入ページを追加したり、旅行歴を追加したりした。
全部で90ページに。
けど、Tier1など、他のカテゴリー用のページが大半を占め、実質、記入したページはその¼ ~ ⅓程度。半日もあればすべて記入可能。
トリッキーだったのは、以前Biometricsを登録した場所と日付の欄。
ブログのエントリーとして残してたのが役立った。。。普通、覚えてない。。
それからイミグレーション履歴のページも厄介な部分。
幸い、Google Calendarで過去の旅行をすべてトラックできた。自分の行動を後でトラックできるよう記録しておくと役立つことがある。
4.各種添付文書を用意
若干厄介、というか面倒くさい。
僕の場合、
・写真
・パスポート
・Biometric Residence Permit
・大学からのレター
・UKテストの認定証
・英語テストの認定証
・3ヶ月分のBank Statement
・3ヶ月分の給与明細
・嫁との共住証拠(カウンシルタックスのビル過去2年分)
・義父の葬儀に参列するためUKを離れた期間ある旨を書いたそのレター(自作でOK)
・イミグレーション履歴資料
を添付。
それから、各添付情報のコピーも必要。
少し詳細を。
大学のレターは、6月末にHuman Resourceの人に依頼。すると、イミグレーションの履歴を記入するフォームを記入するよう言われ、それに記入後、研究所長のサインをもらい、パスポートと共に提出。すると、翌日にレターを用意してくれた。
が、7月中旬、レターの内容の誤りがあることが判明。。。
レターの再発行を依頼するも、担当者夏休み中。。。
8月に再発行してもらう。
イミグレーション履歴資料は、イミグレーション履歴の証拠として、丁寧にミニ冊子を作った。
構成は、1ページ目は履歴一覧。出国・再入国と旅行先・目的、そして何ページ目にイミグレーションスタンプがあるかを表としてまとめた。
2ページ目以降は、パスポートの入国スタンプのコピー、ついでにどの旅行か追記。
不要かもしれないけど、もし審査の時に、イミグレーション履歴も細かくチェックされる場合、審査する方は大変だろうから(というか、それで時間をかけてほしくなかったから)、丁寧なものを作った。(印象アップのため)
5.郵送による申請
大学からのレターを再発行してもらった8月4日に、すべての文書類をまとめてPost Officeへ行き郵送。トラッキング情報によると翌5日に配達された。
6.申請費引落
8月7日にクレジットカードで申請費が支払われていた。6Kなり!!(日本ーUK間、家族4人2往復分!!)
7.Biometrics登録
1週間後の8月14日にHome Officeからレターが届く。
本来なら、Biometricsの登録案内だけだと思われる。
翌15日に家族でPost Officeへ行き、登録。
顔写真を撮って、指紋スキャンされ、サインして20ポンド弱搾取されるだけ。土曜日にもやってくれていたのでありがたかった。
が、僕の場合、その登録案内と一緒に、受け取らなくても良いレターも入っていた。。。
そのレターには、申請条件を満たしてないから、10日以内に申請条件を満たすようにせよ、と。さもなくば申請はリジェクトされると脅されていた。。。
その条件とは、最新の申請書で申請せよ、と。
確かに、ウェブをチェックしてみると、申請書が更新されていた。。。申請直前8月3日に。。。(なんとアンラッキーな。。。)
ということで、土曜日15日の朝からオフィスに行って、申請書作りなおし。が、どこが変更されていたのか、わからずじまいだった。。つまり、全く同じ内容でその「新しい申請書」で作りなおし。Biometrics登録ついでに郵送。17日には届いた。
ちなみに、電子的に情報を入力していて助かった。もし元の申請書のコピーがなかったら、手元にパスポート等はないわけなので、記入できないのでは?と思った。。。(冷や汗)
8.永住権を認めるレターと証拠文書返却
8月20日、郵便が届く。
開けるとパスポート類が入っていた。
こんなに早く返却されることは期待してなかったので、もしやリジェクトでは?と、ドキドキしながらレターを読む。すると、Biometric Residence Permitが別途届く、とあった。つまり、永住権が無事発行されたとわかる。
9.Biometric Residence Permitが届く
翌8月21日、カードが届く。クレジットカードサイズのカード。ビザのそれと見た目は全く同じ。
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ということで、数ヶ月かかると脅されていたけど、実質2週間程度の審査期間だった。日本人だからか、Tier2(General)での申請だったからは知るすべなし。
とにかく、これで別の国へ移住しない限り、ビザというストレスから開放されると思うと、文字通り開放感というか何というか、随分気が楽になった。
それにしても、UKの移民制度はUSよりもタフ。
制度は厳しくなり続けると思われるし(つまり、ここで書いた情報もすぐに過去のものに。。。)、申請費もインフレ率の数倍のペースで値上げされていくのだろう。。。911前だったら、今回払った申請費分は豪遊に使えてたのに、と文句を言っても時代が違う。。。
高い申請費を払ってるから、ビザ更新時みたいにせめてウェブベースで申請書を作れたりすると、申請サイドも審査サイドも楽になるだろうに、と思ってやまない。。とにかく、申請をdiscourageするようわざとやっているのでは?と疑いたくなる点が多々あった。
ちなみに、以下がこのブログでのビザ関連エントリー
UKビザ更新
UKビザ取得
H1Bビザ取得
それにしても、どれだけの時間とお金を使ったんやろか。。。