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2015年10月4日

THE 世界大学ランキング 2015-16年版

THEの世界大学ランキングが発表された。
今回の得点算出法はこちらに詳しい。

算出法のアウトラインは2年前のエントリーでまとめている。
その2年前と比べ、今回の大きな変化は、ElsevierのScopusのデータベースをCitationsの算出に使用している点か。

ランキングを見ると、トップの顔ぶれは、ランキングこそ微妙に上下してるようだけど、基本同じ。つまり、どう測ろうが強い大学は強い。

日本のニュースでも取り上げられていたように、日本の大学のランキングは。。。
100位以内に10大学、という目標と逆方向へ行ってる。。。

アジアトップ3は
National University of Singapore (26位)
Peking University (42位)
University of Tokyo (43位)
という顔ぶれ。

「研究は強い」と言われる東大。が、実際のスコアを見ると、ResearchのスコアはNational University of Singaporeより低く、Citationsのスコアはトップ2大学に負けてる。つまり、「研究は強い」という言い訳が通用しない状況。。。

もちろん、International Outlookのスコアが異常に低いから、そこを高める、というロジックはわからないでもない。

が、この項目は、合計スコアへの貢献度は低い。なので、仮にそこを補強してもランキングアップにはそれほど効いてこない。

むしろ、スコアへの貢献度が高く、しかも今まで強かった研究を最優先課題とし、そこをもっと強める戦略を採る方がどう考えても賢い。完全に戦略ミス。

オリンピックの騒動を見てても思うけど、文科省で意思決定している人たちは数字に弱いのでは?という気がする。。。(辛口)

ちなみに、僕がいてるストラスクライド大。今年は401-500位と、北大、九大、東京医科歯科大、首都大学東京、筑波大と同じカテゴリー。

この辺りのカテゴリーになると、100位前後の誤差はありそうなので、ストラスクライドは北大・九大と同レベル、なんてとても言えない。。。

ランキングはマーケティングに使われ、カスタマーでもある学生は、できるだけランキングの高い大学に行こうとするだろうから、高いに越したことはない。

2014年12月14日

一学期ティーチング まとめ

10月からスタートした一学期のティーチング、ほぼ終わったのでまとめます。

同僚教授のリタイアに伴い、彼女が担当していた分が降りかかってきて、如何に手抜き(良く言えば効率性アップ)するかが大きな課題でした。。

BM101(学生6人)
BMはbiomedical。三桁の最初が学年。なので、biomedicalの学部1年制向けのクラス。
論文の読み方からプレゼンの仕方などかなり一般的なことを身につけるのが目的らしい。
1スタッフあたり6人前後の学生が割り当てられ、お題を与えて学生さんたちが関連論文を読んでエッセイを書き、5分のプレゼンをする、というのが最終目標。

僕は20人くらい担当しているスタッフのうちの一人。今年から担当することに。

僕が与えたお題は「知性はどれくらい遺伝するか?」

負担としては、エッセイの初期の原稿を添削したり、プレゼンのフィードバックを与える、というもの。プレゼンのフィードバックは、one-on-oneでミーティングをする必要があって、1人20分と枠を決めて面接形式でやった(ら、かなりうまくいった)。

明日と明後日、学生さんたちはプレゼンをして採点される。

BM203(3レクチャー)
3年目。昨年度までは二学期だったけれど、今年から一学期へシフト。部門として、レクチャーの量を減らせ、というお達しがあり、2レクチャー減らしてもらう。ということで、2レクチャー+1復習という負担。スライドは使いまわしなので、レクチャーの時間だけの負担だった。

BM408(1レクチャー+2チュートリアル)
4年生向けで、6人位のスタッフで各3コマずつ担当。好きなトピックについて1コマレクチャーをして、論文を読ませながらのチュートリアルを2コマ、という内容。

ということで、僕はoptogeneticsを選んだ。レクチャーのためにスライドを一から用意する必要があったけど、内容が内容だけに負担感はかなり少なかったです。

チュートリアルの担当は初めな上、日本ではこの手の形式になじみがなかったけれど、そこそこ形にはできたか。学生さんたちがそれなりにまじめに取り組んでくれたので助かった。

BM409(4レクチャー)
脳の病気からエイズなどの感染症などいろんな病気をカバーするクラス。僕は統合失調症と依存症のレクチャーを引き継ぐ。もともと5コマだったところ、4コマにしてもらう。

教科書の該当章を一から読み直してスライドもほぼ作りなおしたため、それなりに時間はかかった。が、興味のあるトピックでもあったので、良い勉強になりました。

MP507(学生6人)
MPというのはMPharmつまり薬理。その学生さんの卒業研究。あらかじめ研究プロジェクトをアップして、希望学生さんが配属されるというもの。卒業研究といっても文献調査なので、負担は(比較的)少ない。

今回は5人の学生さんが配属され、もう一人後で移ってきた。トピックはelectroceuticals。MPharmの方がbiomedicalより入るのが難しい分、学生さんのレベルもやや高目で、先日添削した初期レポートもまずまずというものが多かった。

BM卒研(1人)
昨年まで4,5人担当してたけどMPの負担が来たということで、今年は一人だけ。この負担大幅減が実は最も大きかった。というのは、ラボプロジェクトの学生を3人なんか持つと、その指導でかなりの時間を取られていたけど、今年はそれがなかった。

レクチャー、チュートリアルや個別指導的なものまでいろんなスタイルがあって、見た目上の負担も増えたけれども、昨年の一学期より実は研究に費やせる時間が増えたと思われる。

卒研の負担減が一つ。

もう一つはレクチャーの準備の効率化。
今まで、レクチャーのためリハーサルをやってたけど、今年はほぼぶっつけ本番でもそこそこ流せた。あと、レクチャーのスライドも気合を入れて作らないようにしたので、準備時間も削減できた。良いか悪いかはともかく、30~50%のパワーで取り組むよう心がけました。

2014年10月4日

特別授業

referendumから2週間以上経ち、あの時の異様な雰囲気はどこへやら?という感じで、新聞なども完全に平常モードに戻ってます。

今週10月に入り新学期がスタート。今年度は、ティーチングの負担が増えてしまい忙しくなりそう。。最近リタイアした教授が担当していた授業を引き継ぐことになり、今更ながら統合失調症やアディクションなどの勉強をしてます(勉強になってますが)。。。

ラボとしては、9月にマスターとPhDの学生がそれぞれThesisをまとめラボを離れ、ポーランドからのPhD学生が今週からラボメンバーに加わりました。

グラントはこの半年くらいで5つアプライし、うちCo-IとしてアプライしていたMRCのプロポーザルが昨日リジェクトの一報。。。Co-Iとしてアプライしてきたプロポーザルは全戦全敗中。。。

そんな中の今日、娘たちが普段お世話になっている補習校で中学生向けの特別授業をさせていただきました。脳のことを話してください、と1ヶ月ほど前に依頼を受け、
・錯視
・記憶
・自由意志
の3トピックで話を。

中学生合同授業という位置づけで中1~3年まで10人くらいの生徒への特別授業。
補習校の国語の授業で、果たして100%科学の話をして良いのだろうか?という不安もありましたが(しかも、国語は大の苦手・キライだった人間が国語の授業で話をするという矛盾も抱えつつ、、、)、生徒たちはそれなりにエンジョイしてくれたと信じてます。

特に自由意志の話題は、中学生の皆さんにいろいろ考えてもらえるきっかけになったのではと思います。「自由意志は錯覚かも?」ということに気付いてしまった後の人生をどう意義のあるものにしていくかそれなりにチャレンジングで、中学生にはちょっとショッキング過ぎたかもしれませんが、知っておくべき重要なことだと思います。

こういういわゆるアウトリーチ的なことは初めてでしたが、準備から授業まで僕自身エンジョイできました。機会を与えてくれた中学部の先生方に感謝です。

2014年1月12日

neuroeducation

今週Wellcome TrustEEF(Education Endowment Foundation)とのコラボで、神経科学のエビデンスに基づく教育を創出していくための助成金制度をアナウンスした(こちらも)。

これとシンクロするようにGuardianでも関連記事が掲載されたりと、社会としてのアウェアネスを上げようとしている。

こちらのWellcome Trustのブログでは、一流のサイエンス・ライターが現状を簡潔にまとめている(シリーズものになる雰囲気)。

アカデミックには、いくつか総説なりが出てはいるが(例えばこちらこちら)、分野としてはそこまで盛り上がっていない印象を持っている。

胡散臭さが漂う研究なり、関連ウェブサイトがあるから、なんとなく「ダークサイド」的な雰囲気さえあるのが現状。。。

ただ、個人的には、一神経科学者として、自分が関わっている学問がどう教育に役立つのかという問題には非常に興味がある。神経科学はこの数十年で爆発的に進んできて広がってきた一方で、世間での過去の常識なり俗説はほとんどアップデートされず、mythsとして定着しまっていることがよくある。右脳・左脳や男女脳はその典型として頻繁に挙げられる。その現状を踏まえて、しっかりしたエビデンスに基いて正しい教育の方向を探るのは非常に重要なことだと考える。

なので、今回のWellcome Trustの動きが一つの転換点になって、新しい(正しい)方向が生まれてくることに期待したい。

2013年11月3日

大学院指導教官の選び方

The real Prize is enjoying doing science. This is a Prize that I have won. I want my student - and every aspiring young scientist - to win it too.
- Ben A. Barres

大学院に進学する時、右も左もわからない状態で、たまたま興味を惹かれた・もしくは門戸が開かれた研究室を選んで・・・というケースが、自分も含め、大多数だと思われる。

中には、ラボ選びを誤り、不幸な大学院生活・研究者生活を送るケースもある。。。

けど、大学院進学時、研究室選びの指針・マニュアル的なものを入手し、賢く研究室を選べば、研究人生は大きく変わるはず。良い方向に。

そんな指針を提供しているエッセイが2週間前のNeuronに掲載されていたので備忘録としてまとめます。

著者はスタンフォード大のBen A. Barres

このエッセイによると
1.良い科学者
2.良いメンター
を満たす指導教官を選ぶべしとのこと。

良い科学者
良い科学者とは、もちろん「良い科学」をしている研究者。

まず、良い大学の指導教官が良い科学者とは限らない、と釘を刺す。逆もしかりで、有名でない大学でも、優れた研究をしている研究者はたくさんいてる。

つまり、大学で選ぶなと。

一方で、大学院の課程を通して「良い科学」・「悪い科学」を学ぶわけだから、大学院進学時に「良い科学」をしてる指導教官を選ぶのは至難の業。

では良い科学者をどうやって見ぬくか?

幾つか指針が示されている。

一番目は抽象的だけれどもこう:
重要な問題に答えるための研究をしていて、その問題に対して新しいコンセプトを打ち出すような研究、その問題の内部・仕組みに迫るような研究を進めている科学者。

例えば、万物になぜ質量がある?という超本質的で重要な問題に、新しい素粒子の存在を提唱する理論を考えたり、その素粒子の存在を実験的に証明したり、その粒子の性質を調べるような研究をしてノーベル賞級の研究をしている人たちは良い科学者と言って良さそう。

第二に、良い科学者はいわゆるトップジャーナルに論文を出していると。
一方で、ラボの規模も考慮に入れて、ラボの生産性を評価せよとも。そして、もしも5年間良い論文が出ていないようなラボはNGだとも。。

第三に、H-indexを紹介している。それが高い研究者は良い研究者の証(一方で、若手研究者には当てはまらないこともある)。

第四に、大きなグラントを当てているか。米国だったら、NIHだったりHHMIだったり、UKならRCUK系やWelcome TrustやERCのグラントか。日本なら科研費の大き目のヤツだったり、CRESTとかになるのか?(日本の場合、反対意見、つまりお金持ってる科学者が良い科学者とは限らない、という意見も出そうだが。。。毒)

お金がないとやりたい研究が制限され、実際問題として大事なので、良い科学をする上では必要条件のような気がする。

良いメンター
このエッセイではまずメンターのあるべき姿が述べられている。

メンターの重要な仕事の一つは、
学生が良い問題かつ手の届く問題を公式化させるのを手助け、その問題に取り組むための研究・実験を確立させるのを優しく(gently)指導しつつ、学生を時間をかけながら徐々に独立させていくこと、とある。

逆に、良いメンターは、学生に科学的にどうでも良いような問題に取り組ませないと。

また、良いメンターは、学生の指導にとにかく時間をかけると。
その指導には、科学に関するディスカッション、良い実験のデザイン法、データ解析・解釈、論文・グラントの書き方、論文レビュー、トーク、そしてキャリア指導が含まれる。つまり、科学者として必要な全プロセス。

さらに、良いメンターは、科学者としての経験値を上げるような各種コース(サマーコースやカンファレンス)への積極的参加を許し・推奨すると。

では、そんな良いメンターをどうやって見つけるか、興味のあるラボのボスが良いメンターかどうかどう見抜くか?

第一に、その現・元ラボメンバーと話せと。
ボスは時間をかけてくれるか?
ラボ生活をエンジョイしているか?
ラボにチームスピリットがあるか?
みんな助けあっているか?
ラボミーティングは、みんなが考え・アイデアを出し合う場か、それとも、ボスから次の細かい指示を仰ぐ場になっているだけか?

第二に、ポスドクと大学院生の比率を知れと。
もしラボメンバーがすべてポスドクだったら、ボスは学生指導をエンジョイしていない、積極的にその時間を減らしているリスクがあると。(ただ、学生比が高すぎると、逆にボスからの指導時間が減るのでは?と思うのだが。。。)

異様に大きなラボには要注意とある。

最後に、ボスのメンターとしての記録を知れと。
つまり、在籍してたラボメンバーが将来どうなったかを調べよと。


このエッセイはさらに(ダラダラと)続く。。。

まず女性研究者へのコメントとして、ボスに女性としてのロールモデルを求めるのも悪くないけれど、男性のボスも見て、女性のラボメンバーが在籍して良いトラックレコードを残しているか調べよと。

次に、上述のことに関連するけれど、在籍している学生がハッピーか確認せよと。

中には、週60時間以上労働を期待してるボスがいてそれを明示的に伝えてくるボスがいるけど、そういう外部プレッシャーではなく、学生自ら進んでハードワークをしたくなるような環境かが大事だと。

さらに、「ブラックラボ」とも言うべきラボ・ボスの例も。。。
自分のキャリアだけを考えて、学生のキャリアを考えないボス。
ラボ内で学生を競い合わせるボス。
学生を奴隷のように使い、学生に論文を書かせないボス。
論文をずっと寝かせるボス。
移籍時にプロジェクトや試薬などを持って行かせないボス。


このエッセイでは、ラボ選びを越えて、ラボを去るタイミングについてもアドバイスしている。
夢を抱いてスタートした大学院生活も多くの人は壁にぶつかる。ハッピーな大学院生がブルーなものになることはよくある。

そんな時はこうせよと:
ボスと腹を割って話し合えと。
ボスにその問題を解決させるチャンスを与えよと。

そして、もしボスが同情的でなかったら、ラボを変えよと。

もしハッピーでいれるラボが見つからないなら、サイエンスは正しいキャリアでない可能性もあると。けど、多くの場合、単にメンターがひどかったり、何らかの理由でラボがあってないだけとのこと。

さらにこのエッセイでは、一旦良いラボを選んだら、どうサイエンスに向き合うか少しアドバイスしている。
重要な問題を選び、流行りを追うなと。
数ではなく1つの良い論文を書くのに集中せよと。


後半、著者はメンターシップ論について述べている。

良いメンターシップなるものは、学生が去って終わるのではなく、その後の面倒を見ることも含まれ、大きな責任が伴うものだと。

そして、メンターシップを測るM-indexなるものを提唱している。M-indexとは弟子のH-indexの平均値。

良いメンターになるための記述も少しある。
その中で、The Gates Foundationが進めているMeasures of Effective Teachingのことも紹介している。(実際、リンク先にある資料は役立ちそう)


最後に、メンタリングをもっと評価する制度の必要性を説いてこのエッセイは締めくくられている。

---
科学のことをいろいろ学ぶ機会はあっても、メンタリングのことを系統立てて学ぶ機会は皆無。

結局のところ、数少ない自分のメンターを教師・反面教師として、あるいは知人から伝え聞いて学んだりと、実際にやってる科学とは対極的な方法で、体験していくしかないのが現状。

一方で、メンタリングは、チームとして科学を進める上では非常に大事な問題。

このエッセイ、全体としてはちょっと読みにくいけれども、重要なエッセンスが散りばめられていて、今後定期的に読みなおしては、自分のメンタリング力を少しずつ高める必要があると思った次第。

なので、これから大学院に進学する人だけでなく、ポスドク・PI含め、神経科学を越えて役に立つエッセイだと思いました。

2013年10月13日

日本とスコットランドの教育

最近OECDによる国語力・計算力に関する調査結果が発表され、日本はことごとく上位。

それを受けて、日本はなぜ強いのか、についての記事がGuardianに掲載されていた

日本人にとっては新鮮味に欠けるけれど、そこでは日本の教育システムのしっかりしてる点、そして弱点が述べられている。その弱点は、もちろん英語。文法や読解力はすごいのに英語でのコミュニケーション力が乏しいと。。。

一方、コメント欄では、英国人(?)から見た日本がいろいろ分析されている。長年築き上げられてきた文化・社会構造の違いに着目しているコメントがいくつかあったりと、記事以上に勉強になる。

自分の子供はスコットランドの学校に通っているけれど、確かに日本と全然違う。

そもそも教科書がない。。。

「ドリル」的なものはもちろんない。

ノートもある意味貧弱で、ノートというよりメモ帳的なサイズのミニ冊子に手書きで文を書いたり、算数の計算を書いたりと、寺子屋か?と思うようなレベル。(寺子屋には行ったことはないけれど)

そういうシステムという点で、この国はよろしくない。
OECDの結果がそれを如実にあらわしてるように思う。

一方、次の3点は、日本の教育システムは学んでも良いかもしれない。

第一に、答えのない宿題。
スコットランドでも宿題は出るけれど、ドリルの5~10ページをやれ、といったものではなく、いわゆるopen questionが出される。つまり、答えは一意に決まらない、回答者しだいの問題。こういう問題は、得てして総合力を発揮できる場でもあるので、伸びる子はとことん伸びるように思う。

第二に、会話形式の授業。
小学校の早い段階からグループ・ディスカッション的なことをやるもよう。こういうのがあるから、こっちの人たちは単純な言語力を超えた部分で、ディスカッションになると強い(人が多い)。

第三に、褒め方。
良い所を見つける、というのが徹底している。あら探しはしない。

例えば今週、3者面談が学校であって参加してきた。担任の先生からclever girlを連発されると、仮にそうでなくても親・子供共に自信がついて結果もそのうち伴ってくるのでは?という錯覚さえ覚える。

一方、これを逆にすると、ホントはcleverな子でも自信を失い、伸びるものも伸びないということになるかもしれない。

日本の教育システムの完成度は世界トップレベルなので、ちょっとした改善でさらに伸びるだろうと、容易に想像できる。底もそこそこのレベルで、伸びる子は伸びるようなシステム。

一方、スコットランドの教育システムの場合、まずは「システム」作りからスタートしないといけないだろうから、ある意味絶望的。。。ネイティブの言語が英語、という最強のアドバンテージにかなり頼ってきてるように思う。

2013年8月4日

世界大学ランキング

世界大学ランキングについて少し調べてみた。

3つ有名なランキングがあるもよう。
Times Higher Education(THE)のランキング
QS世界大学ランキング
Academic Ranking of World Universities(ARWU)

最初の二つは2009年まで同じだったらしく、THEは以降Thomson Reutersのデータも利用してランキングを算出している。

3つ目のARWUは上海ランキングともいわれてるらしく、ランキングのさきがけらしい。

ここでは、THEにとりあえず注目(理由はUKベースの雑誌が算出するランキングで、聞いたことがあったから)。

ただ、wikipediaには最新の情報が反映されていないので注意。

THEのランキングでは各大学を100点満点で評価してランキング。
以下そのブレークダウン。
詳細はこちらを。

まず以下の5つのカテゴリーごとに大学を評価
1. Industry Income
2. International outlook
3. Teaching
4. Research
5. Citations

各カテゴリーごとに、さらにいくつか評価基準があり、その各評価基準ごとに重みが付けられスコアを算出するもよう。

Industry Income
1つだけの評価基準。
企業からの研究資金収入をアカデミックスタッフの人数で割った値。

International diversity
3つ評価基準がある。
第一に、海外組・国内組スタッフの比
第二に、海外組・国内組学生の比
最後に、海外研究者との共著論文

Teaching
5つ。
第一に、reputation surveyなるものがあるもよう(重み高し)
第二に、アカデミックスタッフあたりの学生数
第三に、博士と学士取得者数の比
第四に、アカデミックスタッフあたりの博士取得者数
最後に、アカデミックスタッフあたりの大学総収入

Research
3つ。
第一に、Reputation survey(これまた重み高し)
第二に、研究費収入
第三に、スタッフあたりの論文数

Citations
Web of Scienceから算出される論文引用数インデックス

5大カテゴリーの重み付が興味深く、
Industry Income 2.5%
International diversity 7.5%
Teaching 30%
Research 30%
Citations 30%
という内訳。

これに基づき100点満点として評価するもよう。

ちなみに、Reputation survey、これはThomson Reutersが行うAcademic Reputation Surveyなる調査からの数字に基づいているらしい。

なんとなく胡散臭い。。。

ちなみに、最新のランキングでは
1.カルテク(米)
2.オックスフォード(英)
3.スタンフォード(米)
4.ハーバード(米)
5.MIT(米)
6.プリンストン(米)
7.ケンブリッジ(英)
8.インペリアル・カレッジ・ロンドン(英)
9.UCバークレー(米)
10.シカゴ(米)
がトップ10。米英独占。

日本はというと、
27.東大
54.京大
128.東工大
137.東北大
147.阪大
の5大学がトップ200位圏内。

ちなみに、ストラスクライド大は、ぎりぎりランクが付く351-400位(このカテゴリーでは細かい順位はついていない)。慶応と早稲田が同じ圏内。意外。。。

確かに、このランキングだけみると、日本の大学は苦戦している。どの大学もその半分くらいの順位で良いように思う。

もしもランキングを上げたいなら、まずはインパクトを上げる方法を考えるのが賢明かつ堅実だと思われる。

が、すぐに変化するものでもなさそう。というのは、Citationsやreputationがかなり重視されているので、一朝一夕で変わるものではない。

が、メチャクチャ論文を引用されている超有名研究者をヘッドハントする、というトリックはアリ。つまり、ノーベル賞受賞者をたくさん雇えば良い。大金をはたいて。

一方、International Outlookの重みは低いので、そこをターゲットにしても、順位はなかなか上がらない。なぜなら、総合点数への貢献度(重み)は非常に低いから。

例えばストラスクライド。International Outlookは63と、トップ10大学と肩を並べてる。。。

もちろん、日本の大学のInternational Outlookの低さは異常のようにも見えるけれど、国籍問わず、良い研究者・科学者を如何に養成・増やすか、というのがほとんどの評価項目にポジティブな効果をもたらし、ひいては大学ランキング上昇に貢献すると思われる。

トップ10の大学がそうしてるんだから、そんなことは自明のようにも思える。

2013年5月26日

Curiosity

少し前、TEDに教育関連イベントのトークがたくさんアップされて勉強になりました。

中にはBill Gates氏サーKen Robinsonのトークも。

いくつか見ていて、一つのキーワードだと思ったのはcuriosity。

少し前のエントリーの文脈で考えると、「情熱」の部分と相性が良さそう。

例えば、PhDを目指して大学院に入ってきた人たちを見ていると、PhDそのものに興味がある人、純粋に科学に興味がある人、の少なくとも2タイプいてる。

問題は前者。

もちろん、PhD後の進路は多様であるべきなので、そいういうタイプはいて良いのだけれども、自身をドライブしているものが科学の問題そのものではないので、モチベーションなり研究・学習姿勢が、後者のタイプと本質的に異なる。

TEDのいくつかの関連ビデオを見ながら、メンターとしてはそういう人たちに対して如何にcuriosityを引き出すかが重要なんだろうなぁ、と目からウロコ(もちろん、言うは易しで、具体的にどう?と言われると難しいけれども)。

もちろんレクチャーでもその辺を刺激するスタイルにできると、学生さんたちの学習効果が上がり、テストの結果から超重要ポイントすら理解してくれてなかったことを知りショックを受ける、なんて機会も減るのかもしれない。。。

ちなみに、Bill Gates氏のトークでは、自分のクラスをビデオ撮影すると自作自演peer-reviewになって良い、と。おそらくそうなんだろう。

昔、自分のトークの練習を一度ビデオで撮ったことあるけど、実際役立った。明石家さんま氏も自分の番組をビデオで撮って後で見る、と聞いたことがある。教師だろうが科学者だろうが芸人だろうが、適切なフィードバックが重要なもよう。

2012年11月11日

卒業研究、時事ネタ3件

今年も卒研生と一緒に働く季節に。
今年は5人配属:3人が文献調査、2人は実験研究。

文献調査は、配属が発表された直後に、簡単に個別ミーティングでアウトラインを説明。その後は基本的に学生さんで勝手に進めてくれる。

実験研究は、はじめの個別ミーティング後、今週から実質スタート。やはりはじめはかかりきりで指導の必要あり(大学院生にdelegateできれば楽なんだが。。。)

一過的に負担は増えるけれど、一旦実験をマスターしてくれたら、貴重な労働力になるのは悪くない。実験研究のプロジェクトは、学生さんが希望しても成績が良くないと希望プロジェクトを選べないようで、上位の学生さんが来ることになってはいる。ということで、指導する方もそれなりにはやりやすい。モチベーションもあって良い。

ただ、最大の問題は期間が短すぎる、ということ。
10月末にスタートし、来年1月末には実験は終了、2月は卒論仕上げ期間。しかも12月後半はクリスマス休暇だから、実験できる期間は実質10週間もない。。。戦力になってきたと思ったら、もうお別れ。。。

さらに、パーソナルライセンスが必要なプロジェクトとなると、10月末にライセンス申請し、届くのは1ヶ月後ということになるから、かなり厳しい。。。下手すると何もできない。ということで、研究を考える方もそれなりに戦略が必要。

今週、卒論の導入部分の原稿提出締切だった。5人分を添削。この時点で見込みのある学生さんかどうか一目瞭然というのはなかなか興味深い。

一部の学生さんなんかは、「俺にはこんなうまい英語の文章、絶対書けん。。。」と感動することも。。。もちろん、その逆も。。

今、第一印象と、実際のパフォーマンスとの相関性を高められないか個人的な課題として努力しているのだけれども、私、まだまだ修行が足りません。。。口に騙されます。。。

---
話は変わって、今週気になったニュースは3件。

まずセルティック。
10月末の試合でも頑張ったけど、今回はホームで見事バルセロナに勝利。メッシがゴールシーンを見つつセルティックが勝つ、なんてこれ以上の展開はないのではないか。

次は大揺れのBBC
Space Diveみたいなすばらしく良い番組を作る一方、根幹機能は「読売化」してるもよう。。。

最後は、日本での大学新設関連の報道。今回の新設3大学をターゲットにするのは「横暴」だけれども、個人的には田中大臣がやろうとしたこと自体は支持したい(ただ、リーダーとしての素質ゼロだと思った)。

素人的な直感から言って、今の時代、従来型の大学をこれ以上増やす意味を見い出せない。全く。

今回ターゲットとなった大学で教えるコンテンツとは関係ないかもしれないけど、学生サイドから考えると、今はTEDやらMITやらを筆頭に、インターネットさえあれば、世界クラスの情報を高効率で得ることができる。タダで。インターネットにアクセスできるなら誰でも。4年通うといった時間の縛りもない。もちろん、ハク付けやらソーシャルな点で、リアルな大学に行く価値はまだ残っているとは思うけど、コストパフォーマンスという点でどうなんだろう。

運営サイドから見ると、大学ができるとおいしいことが多そう(だから形骸化してきたんだろうが)。詳しいことはよく知らないけど、交付金・補助金なんかが流れてくるだろうし、地元での社会的ステータスも上がることが期待できそう。地元も「大学」というと聞こえが良いから、積極的になるだろう。文科省的にも、財務省からもっとお金をもらうための良い口実にもなるのだろうか。win-winの関係を築きやすそう。

第三者的に見ると、定員割れするような大学のランニングコストとして、税金が使われるのは避けて欲しい。その投資に見合った結果が期待できないとすると、土木事業へのバラマキに感覚的に近くなっているんではないだろうか。土木工事のように目につく形で税金が使われるわけではないから、どう税金が使われているか外からは感覚的に気づきにくい。

大学を増やして自由競争させる、という議論もあって良いかもしれないけれど、今ある大学で競争させるだけで良いのでは?という気もする。新規参入させる大学は、その競争の台風の目になるだけの魅力があるの?と。自由競争させるなら、税金を流す量は変えない、という条件でやって欲しい。企業間のいわゆる「自由競争」とはちょっと違うのだから。

とにかく、今回の件がきっかけで、もう少し大局的な議論に結びついていって欲しい。日本にいる子供の数はどんどん減って、外国からの魅力が劇的に上がることは正直考えにくいから、もう少し賢くリソースを割り振ることを考えた方が良い。

将来の市場規模が縮小することが明らかな分野に、これからベンチャー企業を立ち上げることにどれだけ価値があるかを、常識的な感覚から考えて欲しい。

2011年2月20日

UKの大学院

木曜日、大学院のヘッドの人から、大学院生リクルートに関していろいろ話を聞いた。この1,2ヶ月で大まかな流れがわかってきたのでちょっとまとめてみます。

UK
では、基本的には学生さん自らお金を当てて来るか、ボスがstudentshipを当てて、そこから学費・給料・一部の研究活動費をまかなう。

特徴は、studentshipの制限か。

一部の
studentshipはビザのいらないUK居住者のみ、UKEU居住者のみ、という制限があって、例えばインドや中国からアプライがあっても、そのstudentshipを使えない。それから学費の額も違ってくるので、結構やっかい。


学生の候補者を募集について。
大学なり研究所のウェブ、もしくはfindaphd.comで宣伝をするのが普通らしい。findaphdは、膨大な宣伝が掲載されているのに、検索機能が充実しているとは言い難いので、宣伝する側・ラボを探している側、両者にとって使い勝手が悪い。非常に。

ということで、僕の場合、
FENSでも宣伝してみた。そしたら一気にアプリケーションが増えた。しかも神経科学のバックグランドを持ってる人たちから。他にはUKの神経科学学会BNAでも宣伝できるらしい。が、まだBNAの会員になってないので、まだ載せてない。NeuroJobsなんかに載せても良いのかもしれないけど、お金がかかるし、とりあえずのところFENSは無登録のまま簡単に掲載できるので、これで十分な気もする。

宣伝してアプリケーションから候補者が絞れたら、うちの研究所の場合、エントリーサイトにサブミットしてもらい、スタッフが資格チェックをするらしい(ちゃんと修士を取ってるかどうかとか)。

そして、インタビュー、オファーという流れ。

大学院生活そのものは、基本的には10月1日スタート。

大学院に入ると、基本は
thesis提出が大きな目標だけれども、研究者として基本的なノウハウとなるトピック(プレゼンとかレポート書きとか)をいくつか学ぶもよう。

基本は3年。

studentship
は3年だったりするから、3年でPhD取れるよう、ボスとしてもいろいろ工面するのだろう。

ちなみに、その
studentshipは、アカデミアどっぷりというのももちろんあるけど、企業とのリンクを重視したものが結構多い。PhDのキャリアパスを多様化させる狙いもあるのだろう。そういったstudentshipでは、あらかじめ企業を特定して、その企業に負担金を一部お願いするケースもある。その場合、3年ではなく、4年、という場合もある。

UK
全体のものもあれば、スコットランド独自のstudentshipもある。

FENS
で宣伝し始めて1週間。想像以上にアプリケーションがきてる。みんな同時にたくさんアプリケーションを送っているとはいえ、ありがたい話。ぜひとも共に研究してくれる良い人材を発掘したいところ。

2011年2月6日

viva

金曜日、その学位審査の内部審査員を体験したので備忘録として。

学位審査のことをUKではvivaと言う。

UKの他大学は知らないけど、僕がいてる大学では3人の役員?がまず指名された。

一人目はexternal examiner。他大学のその道のプロ。vivaでは中心的役割を果たす。

convenorはvivaの進行役。ベテランPIだったけど、分野は違っても良いもよう。質問をするとかではなく、とにかく進行役。

そしてinternal examiner。学内審査員。学位論文を読んで、viva中、external examinerの援護射撃?というか質問をPhD候補者にたくさん浴びせる。さらに、学位論文修正の監査役も勤めるもよう。今回このinternal examinerに指名された。

PhD候補者は、同世代PIのラボの学生さん。その同僚は3年くらい前に独立したばかりで、今回の候補者は記念すべき第一号の学生さんだった。

時系列としては、まず12月上旬頃だったか、同僚からinternal examinerしてくれない?と依頼を受ける。

おそらく数人のうちの一人なんだろうと思って、即答でOK。

いろいろ聞いていくうちに、上述のような構成でvivaが行われることが判明。

学位論文は、年末頃受け取れるだろうと聞いてたけど、実際受け取ったのは1月中旬。しかも270ページの長編論文。。。

毎日少しずつ読んで、2週間くらいで読み終わりプレレポートを提出。形式はよくわからなかったので、とりあえずpeer reviewみたいな感じでレポートを提出。

そしてviva当日。

まずvivaを仕切る上述3人が12時過ぎごろ集まった。

external examinerはUCLのPIで、わざわざ日帰りでロンドンから来てくれた。convenorの人はホントに司会だけが仕事みたいで、学位論文すら読んでなく、とりあえずexaminer二人でどうvivaを進めるか少しだけ打ち合わせ。

問題点はシェアできてたので、打ち合わせは5分くらいだったか。

それからconvenorの人が候補者を呼びに行って、vivaスタート。

はじめconvenorの人が、儀式として、「もしもbiologicalに駄目だと思ったらいつでも言って休憩して良いから」と。。。

あとはexternal examinerさんがリードしながら進んでいった。

まず大きな観点から質問を始めて、学位論文のコンテンツに踏み込んでいくという感じで進む。候補者は別にプレゼンするわけではなく、質問にとにかく答えるという形式。

2時間くらい続いたか。

一通り質疑応答が終わった後、候補者には一旦部屋から出てもらい、3人でどう意思決定を下すか話し合った。

あらかじめ用意されたチェック項目があって、それをパスしてたか答え、最終結論。

最終結論はいくつかカテゴリーがあって
1.ぶっ通し
2.minor revision
3.major revision
4以下はほぼreject
といった感じ。

2に。(お約束?)

examinerがフォームにサインして、候補者に結果を伝えられ、総括的なコメントを伝える。

最後に、候補者、そして候補者のPIも加わって少し話をする。同僚PIも喜んでいた。

新しいDr誕生。


ちなみに、external examinerさんと一致した感想としては、学位論文は穴が多かったけど、viva中の応答は非常に良く、そのギャップが大きかった、ということ。

なので、そのギャップを埋めるべく、学位論文をしっかり修正して、論文として発表すべき部分はしっかりして、良いサイエンティストの道を歩んで行って欲しいところ。4月からのポスドク先も決定しているもよう。

と、そんな感じのvivaでした。

USの時にいてたラトガーズでは、internalのコミッティーは3,4人。外部者が一人で、まずトークがあって、その後はcloseの”defense”だった。

一方、僕が体験した日本での学位審査は、一日に数人候補者がいてる状況だったので、スケジュールをこなす、という感じだった。一人あたりの時間も30分くらいだったか。日本の「博士」の重さと相関しているといえば相関している。。。

と、国によっていろいろ違うんだなぁ、と改めて思った。

USでは、候補者のご両親が当日来られ、結果がわかった後パーティー、という感じだったけど、UKではそこまで重くなく、viva後は、学生さん同士でちょっと騒いでるくらいでオフィシャルなパーティーは別に企画されてない。日本とUSの間、という感じ。

今回担当したinternal examinerはそれなりに負担があった。学位審査を引き受けた以上、いくら分野が少々違っても論文を完全に理解して質問を用意しないといけない。最後は、どう学位論文を手直しするか監督しないといけない。

今回読んだ学位論文、ホットな分野だけど僕はほとんど知識を持ち合わせてない分野だったので、えらく勉強になった。一方、質問が的を得てるか確信を得るため、わざわざpubmedで最近の文献もチェックしたりしたので、それなりの時間はかかった。

けど、これはサイエンスの活動の一環だし、意外とエンジョイできた。これなら、これからも引き受けて良いかも?

一方、external examinerになると、経験がいりそうだから、まだまだ僕には無理。。。

2011年1月30日

半年

グラスゴー生活がスタートしてちょうど半年。
これまでの経過等を。

大学関連
超スローペースで進行中。及第点のものもなくはないけど、総合的には当初予定より数ヶ月の遅れがすでに発生。とにかく、この遅れがさらに大きくならないようにしないといかん。

以下、カテゴリーごとに:

研究
比較的順調(?)なのはプロジェクト・ライセンス。
大きなトラブルもなく進んでいて、もしかしたら2月中に独立プロジェクトの承認がおりるかも。ちょうど今週、ホームオフィスのインスペクターが来て、提出中の申請書についてフィードバックをもらった。概ねポジティブ・レスポンスで、指摘もマイナーだった。インスペクターさんとはこれから仲良くやっていかないといけないだけに、良い人で良かった。それにしても、UKのパーソナル/プロジェクト・ライセンス、噂以上にタフだった。

グラント申請については今3つ返事待ち。とにかくコンスタントに出しつつ、失敗から多くを学び、勝率を少しでも上げ、writing力向上に努めないといけません。

肝心の研究プロジェクトは、大学の物品購入システムに慣れるのにえらく時間がかかってストレスフルな日が続き、遅れの最大要因に。注文されてると思ってたものがされてなかったり、注文するために学部長を巻き込んでプッシュさせたり。。。とにかく次の半年、研究以外は極力手を抜き挽回をはからないといけません。

教育&アドミン
今のところ何も義務はない。だけれども、来た当初、教育関連のコースを受けた。それはメチャ勉強になった。今年10月から何かしらスタートする雰囲気だから、夏ごろから準備で少し忙しくなるのかも。。。効率良く準備する方法を身に付けないといけない。

その他
多くの仕事で、事務系の人や同僚のサポートが必要。この半年で、誰に何を聞くと良いかだいぶわかってきた。あと、人によってペースが当然違うから、そのペースをあらかじめ織り込んで仕事を依頼するタイミング・仕方を考えていかないといけない。

ちなみに、普段の生活のリズムも固まってきて、朝はバスで論文を読みながら通勤し、朝2ブロック、午後1か2ブロックで仕事をこなして、帰りのバスで新聞読んで、夜寝る前にまた論文を読む、という感じ。論文を読む量は以前より増えたか。

それにしても、日々のメール量が以前に比べ格段に上がってて、それをどう裁くかは要工夫。


生活関連
グラスゴーそのものは住みやすい。街はきれいで都会で便利。白人以外の割合はやはり少ないけど、親切な人が多い。ただ、喫煙率が異様に高く、年配の女性も普通にスパスパすってる。。。気候については、12月の寒さはシャレにならなかった。けど、1月は0~8度くらいのレンジで推移してて、寒すぎ、ということはなかった。雪も1日くらい少し降った程度。これが平均的な冬みたい(そう信じたい)。一方で、天気のダイナミックさはすごい。地面が乾く、ということがない。。。

以下、カテゴリーごとに:

住居
住居として選んだClarkston。車で10分程度のところにショッピングセンターが複数あって、徒歩範囲に学校、銀行、簡単なお店が揃ってて便利。大学まではバスで40分くらいと遠いけど、もう慣れたか。

言葉
スコティッシュ・アクセントはこの半年で少しフィルターみたいなものができつつあるかも。たまにスコティッシュ英語のハルシネーションが起こるようになってきた。5年も住むとスコティッシュアクセントでトークしたりし始めるやも知れない。。。それにしても、わからん人はホントわからん!幸い、研究所ではブリティッシュ英語率が高いから大きな問題はないか。

ちなみに、英語力はグラスゴーに来てから、というより、一年前のジョブインタビュー・ネゴシエーションから勘定すると随分レベルアップした感覚はある。というか、コンプレックスが随分と解消された、という感覚。トラウマも積極的に耐えると少し克服されるという行動療法があるけど、それに近いのかもしれない。どうしても克服しないといけない弱点も正面向いて闘うとそれなりに改善される?

文化
UKのことをろくに知らずに住み始めたけど、USとえらく違うことが多くてカルチャーショックが続いている。見た目は同じ人たちなのに、こうも違うのか、と。。。日本とUSが座標軸の両極にあるとすると、UKは日本寄り。なので見た目に惑わされてはいけない。僕個人の性格的には、US的な良い意味でテキトーなところが居心地は良いのかなぁ、という気はする。一方、USの悪い意味でテキトーな部分は、winnerでないと厳しいからその辺は日本やUK的なところが良い。例えば、医療に関しては、お金があるならUSで質の高いものを受けられるのだろうけど、そうでない、もしくは中途半端なポジションなら、UKや日本みたいに最高は期待できなくても、最低限は期待して良いというのは悪くない。ちなみに、その医療は日本の方が絶対良いです。。。体験としてまだ悪例はないけど、新聞を読んでるとUKのひどさはたくさん伝わってきてる。「free」というのはやはり問題なのだろう。

その他
政治に関しては、今のところ悪い印象は受けてない。もちろん、良い国か?と聞かれたら、yesとは答えないけれど。財政について、もう手遅れかどうかはともかく、とりあえず問題に立ち向かう姿勢は伝わるし、政治家のローカルな利益にこだわって、足を引っ張り合って全体の利益を見失う、ということは、少ないというか、例を今挙げてみろ、と言われても僕は挙げられない。けど、最近話題になってるガソリン代の高騰、早急に何とかしないと、みんな動かなくなって、経済の足を引っ張るのは確実だろう。ガソリン満タンに50ポンドなんて払ってられない。エジプト絡みでさらに上がってるみたいだし。。。

家庭レベルの生活費について。子供の学校がタダなのはありがたい。一方で、地方自治体へのタックスがそれなりにかかったり、VATは20%。住居費はUS生活時よりは安い。トータルの出費は同じくらいか。物価はポンドが安くなった分、聞いてたほど高くない。来た当初は数年後に家でも買えたら、と目論んでたけど、もうやめた。家賃は捨てるようなものというけど、家みたいな大きなものを買うリスクをいろんな観点から勘定に入れると、トントンかむしろマイナスかなという感じ。それよりお金は別の使い道を考えた方が長期的には良いかな?と、今は考えてる。

子供の教育については、イングランドよりスコットランドが良いらしい。ただ、他の先進国や香港や韓国などに比べるとUKの教育は良くない、という統計上の話。少なくとも相対的な質がここ数年で悪くなったもよう。大学も来年から授業料が上がるから、タレントはどんどんUSへ流れる方向に向かうのだろう。ちなみに、うちの長女はまだP1(日本でいうなら年長さん)だけど、すでにいろんな一般常識的なことを日々学んでるもよう。4,5歳から義務教育がスタートするのは良いことだと思う。日本語については、土曜日に日本語補習校に通ってはいる。大きくなるにつれ、この辺は親もますます努力しないといかんのだろう。

最後に移民の受け入れについて。UKは排他的。中国やインドから優秀な人材をどんどん受け入れて国力を上げようというより、国内の人材で賄いたいというニュアンスが非常に強い(教育が悪かったり、若者の非雇用率が異様に高い、という数字が出ているにも関わらず)。ビザ制度もさらに厳しくなっていく感じで、2年半後の更新時どうなるんだろう?という不安はある。以前、制度を変更してから労働ビザ系は一気に厳しくなって、カナダとかに流れが変わったという話を聞いたことがある。新聞では、ビザで来たものの働いていない人たちが多い、ということを根拠に移民制度を強化せよ的な論調も見受けられる。少なくとも、USより排他的なのは確実。一方で、個人レベルでは、少なくともスコットランドでは、それに関して特別嫌な思いをしたことが今のところなくて、上述のように人々は非常に親切。この辺のギャップにはまだ戸惑いがある。

だいたい主なことはコメントしたか?そんな半年でした。

2010年12月19日

見学、パーティーなど

氷点下の日が続き、今日まとまった雪が降りました。。。(また)

今週あった主なイベントを。
月曜。渡英時のお金を大学から取り返せた。キャップが設けられてたけど、一応、上限一杯もらえた。

火曜。メンターの勧めで、とあるクラスを見学させてもらう。そのクラスは、PhD1年生のコースで、いくつか挙げられてるトピックを各学生さんが選んでは、それについて文献調査・レポート作成・プレゼンをこなすというそれなりに実践的な内容。トピックには、赤ワインは良いか?とか、リューマチ用の薬Xはホントに効くか?といったディベートネタ。

その日僕が見学したのは、そのコースの最後のプレゼン。
各学生が5分トークして質疑応答するという形式。5分といえど学生さんによって出来栄えが全然違ってた、

質疑応答中、質問する学生さんはごく一部に限られていて、それとプレゼンのできとの間には良い相関があったように思う。学生さんの研究者としての(もちろん「現時点での」ということではあるけれど)能力の違いを短時間に見れる機会になった。

5分で何がわかる?と思いがちだけど、5分は短いようで実はそうではないんだなぁと思った。もちろん、アセスメントをする側を誤魔化すことも可能だろうけど、それはそれで才能がいるとは思う。

ちなみに、もしもこのクラスを担当することになった場合、チューター的に学生さんの対応をし、レポートとプレゼンのアセスメントをすることになるもよう。これくらいなら手始めとしては良いかもしれない。(それでもそれなりの負担はありそうだが)

水曜。夕方前に新人スタッフ歓迎会。
学部長主催で、新人と学部長や副学部長と関連スタッフが参加するというレセプション。ワインとスナックが振舞われ、規模的には15人くらいのパーティー。メールでやり取りしたことはあったけど、お互い会ったことがなかったという人と実際話ができて良かった。新人さんは僕も入れて4人くらいだったか。

その新人さんの中に化学系の人がいて、話が少し弾んで今度お互いの研究の話をしよう、ということになった。化学との接点はますます重要になるだろうから、こういう人脈は大事にしたい。

木曜。研究所の神経科学グループのクリスマスランチ。近くのモンゴル料理屋へ。
合計30人くらいは参加してたか。昼からアルコールが入って、3時間のランチの後、1/3くらいの人は二次会でパブへ行ってた。。。みんなもとから働く気はなかったもよう。。。

金曜。長女の学校でNativityが開催された。長女がいてるP1のクラスは、衣装をきて5曲くらい関連曲を歌う役。P2の子はセリフ付きだったから、来年は長女も何か喋ることになるもよう。

土曜。日本語学校の2学期終了。縦割り授業という全校生合同の授業で、オクラホマミキサーと盆踊りをやるという企画。学校の後、近くにあるショッピングセンターへ。モールとアウトレットが併設されてて、規模的にはかなりのものだった。クリスマス直前ということですごい人手だった。我が家も、VATが上がる前にいろいろ買いたいものがあったのでいくつか物品購入。しかし、ショッピングは疲れる。。。

グラント書きの方は、1つ目が大詰め。2つ目のグラント用のアイデアを掘り下げて検討開始。これら二つのグラントで書くネタを当面の柱にしたいところ。とにかく「独立した」ということを一日でも早く示すことが当面の最優先課題です。

2010年11月19日

三者面談

昨日、長女の小学校で三者面談があったので早めに帰宅。17時頃、一家総出で学校へ。

1~7年までの全学年で一斉開催だったようで、3年生までは体育館で行われた。

体育館へ行くと、4つの壁の近くに小さなテーブルがいくつも並べられ、各テーブル・各クラス、という割り当てだった。

壁側に担任の先生が座り、体育館の中央側に親と生徒が座って先生と話をする、という形式。

我々の番になって、まず先生と挨拶。続いて、長女の学校での状況を簡単に話してくれた。

ちとスコティッシュアクセントがある上に、みんなの話し声が反響しまくって、ある意味「カクテルパーティー」状態だったけど、fantasticとかlovelyとか、こっちの人が良く使う単語は頻繁に聞こえてきたし、長女の学校での生活はそれほど問題はないのだろう(実際は、数字や言葉の勉強について、もっと細かいことを説明してはくれたのだけれども)。

時間にして5~10分くらいだったか。

日本で言ったら家庭訪問みたいなものか。
(今思うと、家庭訪問って、先生にとっても大変だろうし、親としても家の中を見られるちとプレッシャーのかかるイベントだったんやな。。。今もあるのか、それとも家庭訪問は僕が住んでた田舎ならではのイベントなのかよう知らんが。)

ちなみに、学校の入り口でユニフォームなどの学校関連グッズを販売していたので、帰りランドセルならぬバックパックとネクタイを買って帰った。14ポンドなり。

2010年10月18日

元俳優が教えるソーシャルスキル

先週金曜日、レアな体験ができたのでブログのネタに。。。

Probationary periodをパスするのに課せられてることとして、大学側が提供するコースを受けて30単位以上獲得する必要がある。

その一貫として、研究者キャリアディベロップメント関連のコースをとりあえず受けることにした。2週間前からスタートしてて、これをクリアすると20単位もらえる。

10月からスタートして1月下旬に終わるコースで、3日間のレクチャーを受けつつ、その他は与えられた課題(assignment)を自習的にこなす、というコース。

初日のレクチャーを受けた時、なんて鬱陶しいコースをとったんだ、と思ったけど、先週金曜日のレクチャーはメチャクチャ楽しかった。

レクチャーを担当した人は元俳優さん。内容は、研究者として必要なソーシャルスキルに関するものだった。

コース受講者は20人くらいなのだけれども、セミナー室に入ると、まず椅子が円形状に並べられていて、ハンド・アウトは一切なければ、ノートもとる必要ないと言われた。

で、そのレクチャーはまず、教室をいっぱい使ってとりあえず歩き回る「ランダムウォーク実験」から始まった。途中、トークはコンテンツという意識的なものより、無意識的な部分が圧倒的に大事だとか、内外の「ステータス」のこととか、PIとしてチームを引っ張っていくためのコミュニケーション、などなどを扱った。

レクチャーというより、ロールプレーを交えた良いブレーンストーミング的なセミナーで、いろいろAha!と思えるところもあって良かった。

ロールプレーの部分は、さすが元俳優!、という感じの演技も見れた。ちなみに、昼休みにこの人と少し話をしたけど、レクチャーの内容は、何か理論に裏付けられてるというより、むしろ俳優業から経験的に学んだ、と言っていた。それでも、かなりgeneralな部分かも?、と思ったから、俳優業というのはSocial Neuroscienceにとって侮れない存在だと思った次第。

2010年10月11日

補習校

土曜日はLivingstonというエディンバラ寄りのところにある日本語補習校へ行って、長女が体験入学。

NJ時代も最後の数ヶ月補習校に通ったけど、スコットランドにも補習校があったので行くことに。ここでは、午前だけの授業で、小学部・中学部に進学すると国語の授業があるもよう。

長女はスコットランドでは小1だけど、日本ではまだ年長なので、そこでは年長組へ。はじめ20分くらい授業の様子も見学させてもらったけど、なかなか楽しそうな良い感じのクラスだった。

週一でも良いから、こういう日本語を学ぶ機会が少しでもあるというのは非常にありがたい。

グラスゴーからは車で片道1時間弱で、決して近くはないけど、この辺はお金と時間を投資するだけの価値があるのだろう。

2010年9月13日

コース、コース

先週金曜日、teaching関連のコース、無事終了。

最終日は、5分の模擬授業をしてフィードバックをもらったり、模擬コースデザインを数人でやったりと、なかなかインテンスな最終日だった。。。それにしても、このコースは内容・形式共にかなり包括的で、えらく勉強になった。

ちなみに、この日は3x回目の誕生日だったけど、ちょうど長女が通ってる小学校のソーシャルイベントと重なり、嫁さんと長女が参加(ルールとして、学校の生徒以外は参加不可となってた)。

ディナーは13ヶ月の次女と二人きりで。。。

朝から晩まで、なかなかタフな誕生日だった。

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この週末、車が間に合わなかったので、うちの周辺で過ごす。

昨日日曜日は、バックヤードの手入れ。
二回目の芝刈りをやって、ようやく見た目が良くなった。前の住人が子供用滑り台を置いていってくれてて、それをきれいにして使えるようにした。

ミニ公園になった。

バックヤードがあると、何となくQOLが上がった気持ちになる。

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今日は終日オフィスにいれたけど、明日から3日連続でエディンバラまで通う。personal licenceの講習会。しっかりassessmentも用意されてて、かなり面倒。。。翌週はトークがまた控えていたりと、プレッシャーが続く。。。

ちなみに、車は明日ゲットできるもよう。

2010年9月9日

teachingコース2日目

コース2日目。

small group teaching、assessment、e-learningのトピックについて。
僕にとってはすべてが新しいことばかりで、かなりパンク気味。。

こういうことを系統的に学べたのは良かったけど、実際必要になったとき、忘れないようにしないといかん(過去の経験から言うと、大抵忘れてしまう。。)。

今日のポイントは、small groupのセッティングはいろんな点で利点があって、「フィードバック」は教える方、教えられる方にとって超重要、ということか。

日本にいた時、小グループセッティング、というのは一度も体験しなかったから、僕自身、いろんな大切なものを身につけ損なったんだなぁ、ということを改めて痛感。

e-learningに関しては、ここ数年、ストラスクライド大で導入された事例が3つ紹介されたけど、テクノロジーをうまいこと使うと、こうも結果が変わるのか、と、かなりビックリした。。。その意味では、これから5,10年で教育のあり方は如何様にも改善できるんだろう。

あと、神経科学からの「アナロジー」的な考えは、それなりに有効な点もあるようには思ったので、できるだけひどい誤用がない程度で、脳科学が教育の分野に貢献するのは、やっぱりありなんだろうなぁ、とは思った(多くの場合、わざわざ脳を持ち出さなくても良いのかもしれないけれど、説得力を増すという意味では有効なのだろう)。

2010年9月8日

teachingコース初日

3日間に渡るteaching関連コースの初日。

参加者は50人くらいいたか。ストラスクライド大とウェスト・スコットランド大のスタッフのうち希望者が参加(主には若手lecturer)。ランチ時間などに一部の人と話したけど、分野はホント多様で、化学はもちろん、ジャーナリズムやナーシングを教えてる人もいてた。。。

今日初日は、イントロ的なトークがあって、teachingの総論的なこと、平等な教育について、大勢の生徒への講義、に関するトピックだった。

多くの時間は、講義室でみんなで講義を聴くという形式だったけど、小グループに分かれて少し意見を出し合って、直後にみんな集まってパネルディスカッションをするという形式もあって、「海外らしい」形式だった。あと、講義室での講義でも、隣の人と少しチャットしてみて、的な時間帯があったりと、非常にinteractiveな形式だった。内容はもちろん、形式的な部分だけでもかなりカルチャーショックを受けた。。。

というか僕自身、大学に入って以来、まともに「講義」らしい講義は受けなかったから、そういう生徒としての経験不足をこれから如何に補って、そしてteachingの活動に貢献するのか、メチャクチャ大きな壁だなぁとは思った(大丈夫か?)。けど、アカデミアで生きていく以上、teachingは避けて通れないし、もっとポジティブにとらえて、自分自身にとっても成長の一貫、みたいにとらえんといかんのだろうなぁ、とは思った。

とにかく、こういうシステマティックなコースが用意されているのはなかなかありがたい話。

ところで、どうしても日本での体験と比べてしまったけれど、良い人はもちろん良い講義をしているとは思うけど、僕が知っている大学の講義は(といっても大した数は受けんかったが)、なんというか、プロフェッショナルではなかったというか、単にこなしてる、という感じのものばかりだったように思う。今日習った言葉でいうとsurface approach的で、生徒をもっとengageさせるような創意工夫はなかった・感じられなかった。随分前の話だから、今は変わったと信じたいけど、もし今もそのsurface approachが主なものだとすると、高度教育を受けるのはやはり海外の方が絶対良いのだろう。。。質が全然違う。しっかりした教育理論があって、それを講義するスタッフに向けて講義する教育システムが整備されている。これは大きな違いを生むと思った。

ちなみに、場所はウェスト・スコットランド大のキャンパスで、Paisleyへ行った。ドアドアで30~40分くらいか。初めて電車に乗ったけど、なかなか快適だったし、Paisleyそのものもヨーロッパっていう感じのなかなか良いところだった。