2014年1月12日

neuroeducation

今週Wellcome TrustEEF(Education Endowment Foundation)とのコラボで、神経科学のエビデンスに基づく教育を創出していくための助成金制度をアナウンスした(こちらも)。

これとシンクロするようにGuardianでも関連記事が掲載されたりと、社会としてのアウェアネスを上げようとしている。

こちらのWellcome Trustのブログでは、一流のサイエンス・ライターが現状を簡潔にまとめている(シリーズものになる雰囲気)。

アカデミックには、いくつか総説なりが出てはいるが(例えばこちらこちら)、分野としてはそこまで盛り上がっていない印象を持っている。

胡散臭さが漂う研究なり、関連ウェブサイトがあるから、なんとなく「ダークサイド」的な雰囲気さえあるのが現状。。。

ただ、個人的には、一神経科学者として、自分が関わっている学問がどう教育に役立つのかという問題には非常に興味がある。神経科学はこの数十年で爆発的に進んできて広がってきた一方で、世間での過去の常識なり俗説はほとんどアップデートされず、mythsとして定着しまっていることがよくある。右脳・左脳や男女脳はその典型として頻繁に挙げられる。その現状を踏まえて、しっかりしたエビデンスに基いて正しい教育の方向を探るのは非常に重要なことだと考える。

なので、今回のWellcome Trustの動きが一つの転換点になって、新しい(正しい)方向が生まれてくることに期待したい。

2014年1月5日

誘致

新年明けましておめでとうございます。

ツイッター経由で知った新聞記事が興味をひいたのでコメント。

文科省は世界レベルの研究者をラボごと誘致する試みをスタートするらしい。京都工繊大と北大で。

この記事以上の詳しい情報はフォローしていないけれど、おそらく世界大学ランキングを上げる実験の一貫だと思われる。個人的には、こういう戦略が一番手っ取り早い方法だと思っているので、動向に注目したい。

もちろん、世界レベルの研究者がホントに日本に来てくるのか(どんな美味しいオファーをしたらそれが実現するのか)、仮に来てくれたとしてそれが日本のアカデミアにどれくらいインパクトをもたらすのか、そもそも大学ランキグを上げることに税金をつぎ込むことがどれほど日本の成長に寄与するのか、などなど、よくわからないところではある。

が、外国人の割合を増やして国際力を高める、といった効果を見込めない戦略よりはマシな戦略。

2013年12月31日

2013年

今年もお世話になりました。

2013年を振り返ると、いろいろフラストレーションの溜まる一年、とあまりスッキリしない一年だったかも。。。そういう年頃なのかもしれない。。。

研究に関しては、夏からポスドクがラボメンバーに加わってくれ、来週、新メンバーが増えるので、2014年、生産性を上昇させないといけない。これに加え、年末に大学院生のプロジェクトで希望の持てる結果が出てきたり、グラスゴーに来てから始めていたコラボもクリスマスイヴについに結果が出たので、来年はこれをテコにしたいところ。ということで、この1週間、休み返上で書物。この時期、みんな休みなので、一年で最も集中できる。2014年はこの辺のメリハリも課題(毎年似たことを言ってる気もするが)。

他には、欧州ではHorizon 2020が本格的にスタートするので、欧州内で研究ネットワークを広げないといけない。7月のFENSフォーラムはそういう視点で臨みたいところ。

プライベートに関しては、長女の通ってる日本語補習校で行事委員という仕事を引き受け、その仕事でいろいろ忙しかったけれど、何とかここまでこれ、あとは3学期+アルファを残すのみ。2014年春以降、少しはリラックスした週末を送れるか?送りたい。。。

プライベートで他には、物件をこの一年物色してきたけれど、途中、ビザ絡みでモーゲージを組めないことがわかったり、良いと思った物件がもう一つだと判明したりと、何となく縁に恵まれなかった。。。2014年、この状況は改善されることを切に願う。

2014年、コモンウェルズ・ゲームがグラスゴーで開催されたり、国民投票が実施されたりと、スコットランドはいろいろ盛り上がりそう。

グラスゴーでの年越しもこれで4度目。
よく考えたら、2005年から日本で年末年始を過ごしていないことに。。。
次の年末年始は日本で過ごします。

2013年12月15日

Metropolitan, Zizzi

最近、大学関連の付き合いで行ったレストラン2軒について

Metropolitan
Merchant squareにあるバー・レストラン。店内は新し目のきれいな作りで、2階にはバルコニー席があり、Merchant Squareを一望できる。

pre-theatreのコースは12ポンドほどとリーズナブルな価格。料理の質もリーズナブル。可もなければ不可もなく、という感じ。

平日に行ったので、他にディナーのお客はいなかった。。。その割に、店員のサービスは普通だったか。カジュアル・ディナーには手頃なレストラン。

ちなみに、研究所のセミナーシリーズのスピーカーとの6人でのディナーだった。

Zizzi
UKでフランチャイズ展開しているイタリアレストラン。グラスゴーにも3軒ほどあり、近代美術館GoMAの裏にあるに行く。

広い店内で、店内中央が厨房で、大きな石釜があり、席から直接調理の様子を見ることができる。店内は金曜日昼下がりということで、家族連れも含め賑わっていた。

研究所の神経科学グループのクリスマスランチで行く。

25ポンドほどのクリスマスランチコースを全員頼む。シャンパンとデザート前のカクテル付き。料理は結構イケた。オードブルでガーリックブレッドを頼んだ学生さんは、その多さのため、皆とシェアしてた。。。カラマリは美味しかった。

家族でイタリアンという場合に良いかも。

2013年11月30日

ミーティング

ここ2週間、3つほどレアなミーティングがありました。

GPRNミーティング
最近、グラスゴー大とストラスクライド大とNHSの一部の人たちが中心になってGPRNという研究グループを立ち上げた。異分野の知識・ノウハウを結集して統合失調症や躁うつ病などのpsychosis(精神病)と闘おう・そのための研究を推進させようという主旨のネットワーク。僕も文字通り末席を汚していて、1年前くらいから始まっていた会議に顔を出していた。

その正式な立ち上げイベントが11月20日にグラスゴー大で開催。
招待講演者は超一流の方ばかりで非常に勉強になった。招待講演者の人たちはアドバイザーという位置づけで、今後グループ内でコラボを推進していこうという方向。

MRCボードミーティング
MRCグラントの最終意思決定はボードミーティングで行われるのだけれども、そのボードミーティングに見学者として招待してもらった。

上述のGPRNイベントの後、飛行機に乗ってヒースローへ。終バス・終電を乗り継いでSwindonなる、UKの研究カウンシルの総本山がある都市へ。

翌朝、僕も含め3人がボードミーティングを見学。どのようなプロセスを経て最終意思決定がなされるのか知ることができてメチャクチャ勉強になりました。こういう機会を与えてくれるのはホントにすばらしい。

その帰り、ヒースローでメールをチェックしてたら、そのMRCグラントのレビューのオファーが。。。偶然なのだろうけど。

CCNi debate
そして今週木曜日、またまたグラスゴー大でCCNi debateなるイベント。脳の大域・局所回路の機能・構造に関するトピックで、UK、ヨーロッパから4人のスピーカーが呼ばれ、20分ずつトークし、最後文字通りディベートするという形式。

そのスピーカーのうち一人が元ボス・ケンでした。。良い意味で全然変わってなくて、ケン節炸裂。。

僕がいることに気を遣ってくれたのか、ラトガーズ時代の話が中心で、彼のトークの後、僕に直接話しかけてくれる人も。。。

ケンは招待講演者ということで忙しそうだったけれども、少しだけ話す機会があって、家族みんな元気そうでした。

2013年11月10日

REF2014

Research Excellence Framework、略してREF。UK内の大学の研究力を測って資金分配を決める独特の制度。大学への資金配分を決める制度だから、大学としては死活問題の超重要なイベント。

その申請締切が近づいてきて、ガーディアンネイチャーにも関連記事が出て盛り上がってる。

このREF、以前はResearch Assessment Exercise(RAE)という名称だったそうだ。RAEでは5年毎にUK内の大学の研究レベルを評価し、それに基いてお金の配分を決めていたもよう。

wikipediaによるとRAEはサッチャー政権時代の1986年からスタートしたみたいだからそれなりに歴史がある。

2008年のRAEを最後に、今回からREFと衣替えをしたらしい。その第一回目の申請締切が11月末で、一年かけて審査され、2014年末評価が下される。

このREF、簡単に言うと、個々の研究スタッフのアウトプットの総和を学部なり研究所ごとに測って、今後数年間のお金配分の根拠にする。

個々のスタッフのアウトプット情報は、最大4つまでの論文、支出額(過去エントリー参照)。そして「インパクト」なるものが今回から新しく付け加えられたもよう。そのインパクトがよくわからなくて、僕が理解しているところでは、社会貢献度的なもの。例えば、会社を興して・・・など。そういう時代だから、そういうものも測られる。。。

REFは大学にとって死活問題だから、露骨な戦略に出るところがある。
例えば、
・このREFの締切に合わせて有名研究者を外部から雇う。複数。。
・一部スタッフをティーチングスタッフにし(つまり戦力外通告)研究スタッフとしてカウントしない。。

倫理感を評価するとは明示されていないので、高得点を稼ぐためになんでもする。。。

REF申請のために、トップの人達や事務系の人たちはかなり時間を費やしている。そのためのスタッフを雇ったりもしているらしい。。。

何となく馬鹿馬鹿しいが、他に代替案を思いつくかというとそれはそれで非常に難しい。。。

結局のところ、良い研究をする、というのが本質なのに、余計なことでリソースを浪費しているのは確実。

RAEなりREFをモデルに似た制度を導入している国がいくつかあるもよう

とにかく、ベストではないけれど、UKらしい制度の一つ。

2013年11月3日

大学院指導教官の選び方

The real Prize is enjoying doing science. This is a Prize that I have won. I want my student - and every aspiring young scientist - to win it too.
- Ben A. Barres

大学院に進学する時、右も左もわからない状態で、たまたま興味を惹かれた・もしくは門戸が開かれた研究室を選んで・・・というケースが、自分も含め、大多数だと思われる。

中には、ラボ選びを誤り、不幸な大学院生活・研究者生活を送るケースもある。。。

けど、大学院進学時、研究室選びの指針・マニュアル的なものを入手し、賢く研究室を選べば、研究人生は大きく変わるはず。良い方向に。

そんな指針を提供しているエッセイが2週間前のNeuronに掲載されていたので備忘録としてまとめます。

著者はスタンフォード大のBen A. Barres

このエッセイによると
1.良い科学者
2.良いメンター
を満たす指導教官を選ぶべしとのこと。

良い科学者
良い科学者とは、もちろん「良い科学」をしている研究者。

まず、良い大学の指導教官が良い科学者とは限らない、と釘を刺す。逆もしかりで、有名でない大学でも、優れた研究をしている研究者はたくさんいてる。

つまり、大学で選ぶなと。

一方で、大学院の課程を通して「良い科学」・「悪い科学」を学ぶわけだから、大学院進学時に「良い科学」をしてる指導教官を選ぶのは至難の業。

では良い科学者をどうやって見ぬくか?

幾つか指針が示されている。

一番目は抽象的だけれどもこう:
重要な問題に答えるための研究をしていて、その問題に対して新しいコンセプトを打ち出すような研究、その問題の内部・仕組みに迫るような研究を進めている科学者。

例えば、万物になぜ質量がある?という超本質的で重要な問題に、新しい素粒子の存在を提唱する理論を考えたり、その素粒子の存在を実験的に証明したり、その粒子の性質を調べるような研究をしてノーベル賞級の研究をしている人たちは良い科学者と言って良さそう。

第二に、良い科学者はいわゆるトップジャーナルに論文を出していると。
一方で、ラボの規模も考慮に入れて、ラボの生産性を評価せよとも。そして、もしも5年間良い論文が出ていないようなラボはNGだとも。。

第三に、H-indexを紹介している。それが高い研究者は良い研究者の証(一方で、若手研究者には当てはまらないこともある)。

第四に、大きなグラントを当てているか。米国だったら、NIHだったりHHMIだったり、UKならRCUK系やWelcome TrustやERCのグラントか。日本なら科研費の大き目のヤツだったり、CRESTとかになるのか?(日本の場合、反対意見、つまりお金持ってる科学者が良い科学者とは限らない、という意見も出そうだが。。。毒)

お金がないとやりたい研究が制限され、実際問題として大事なので、良い科学をする上では必要条件のような気がする。

良いメンター
このエッセイではまずメンターのあるべき姿が述べられている。

メンターの重要な仕事の一つは、
学生が良い問題かつ手の届く問題を公式化させるのを手助け、その問題に取り組むための研究・実験を確立させるのを優しく(gently)指導しつつ、学生を時間をかけながら徐々に独立させていくこと、とある。

逆に、良いメンターは、学生に科学的にどうでも良いような問題に取り組ませないと。

また、良いメンターは、学生の指導にとにかく時間をかけると。
その指導には、科学に関するディスカッション、良い実験のデザイン法、データ解析・解釈、論文・グラントの書き方、論文レビュー、トーク、そしてキャリア指導が含まれる。つまり、科学者として必要な全プロセス。

さらに、良いメンターは、科学者としての経験値を上げるような各種コース(サマーコースやカンファレンス)への積極的参加を許し・推奨すると。

では、そんな良いメンターをどうやって見つけるか、興味のあるラボのボスが良いメンターかどうかどう見抜くか?

第一に、その現・元ラボメンバーと話せと。
ボスは時間をかけてくれるか?
ラボ生活をエンジョイしているか?
ラボにチームスピリットがあるか?
みんな助けあっているか?
ラボミーティングは、みんなが考え・アイデアを出し合う場か、それとも、ボスから次の細かい指示を仰ぐ場になっているだけか?

第二に、ポスドクと大学院生の比率を知れと。
もしラボメンバーがすべてポスドクだったら、ボスは学生指導をエンジョイしていない、積極的にその時間を減らしているリスクがあると。(ただ、学生比が高すぎると、逆にボスからの指導時間が減るのでは?と思うのだが。。。)

異様に大きなラボには要注意とある。

最後に、ボスのメンターとしての記録を知れと。
つまり、在籍してたラボメンバーが将来どうなったかを調べよと。


このエッセイはさらに(ダラダラと)続く。。。

まず女性研究者へのコメントとして、ボスに女性としてのロールモデルを求めるのも悪くないけれど、男性のボスも見て、女性のラボメンバーが在籍して良いトラックレコードを残しているか調べよと。

次に、上述のことに関連するけれど、在籍している学生がハッピーか確認せよと。

中には、週60時間以上労働を期待してるボスがいてそれを明示的に伝えてくるボスがいるけど、そういう外部プレッシャーではなく、学生自ら進んでハードワークをしたくなるような環境かが大事だと。

さらに、「ブラックラボ」とも言うべきラボ・ボスの例も。。。
自分のキャリアだけを考えて、学生のキャリアを考えないボス。
ラボ内で学生を競い合わせるボス。
学生を奴隷のように使い、学生に論文を書かせないボス。
論文をずっと寝かせるボス。
移籍時にプロジェクトや試薬などを持って行かせないボス。


このエッセイでは、ラボ選びを越えて、ラボを去るタイミングについてもアドバイスしている。
夢を抱いてスタートした大学院生活も多くの人は壁にぶつかる。ハッピーな大学院生がブルーなものになることはよくある。

そんな時はこうせよと:
ボスと腹を割って話し合えと。
ボスにその問題を解決させるチャンスを与えよと。

そして、もしボスが同情的でなかったら、ラボを変えよと。

もしハッピーでいれるラボが見つからないなら、サイエンスは正しいキャリアでない可能性もあると。けど、多くの場合、単にメンターがひどかったり、何らかの理由でラボがあってないだけとのこと。

さらにこのエッセイでは、一旦良いラボを選んだら、どうサイエンスに向き合うか少しアドバイスしている。
重要な問題を選び、流行りを追うなと。
数ではなく1つの良い論文を書くのに集中せよと。


後半、著者はメンターシップ論について述べている。

良いメンターシップなるものは、学生が去って終わるのではなく、その後の面倒を見ることも含まれ、大きな責任が伴うものだと。

そして、メンターシップを測るM-indexなるものを提唱している。M-indexとは弟子のH-indexの平均値。

良いメンターになるための記述も少しある。
その中で、The Gates Foundationが進めているMeasures of Effective Teachingのことも紹介している。(実際、リンク先にある資料は役立ちそう)


最後に、メンタリングをもっと評価する制度の必要性を説いてこのエッセイは締めくくられている。

---
科学のことをいろいろ学ぶ機会はあっても、メンタリングのことを系統立てて学ぶ機会は皆無。

結局のところ、数少ない自分のメンターを教師・反面教師として、あるいは知人から伝え聞いて学んだりと、実際にやってる科学とは対極的な方法で、体験していくしかないのが現状。

一方で、メンタリングは、チームとして科学を進める上では非常に大事な問題。

このエッセイ、全体としてはちょっと読みにくいけれども、重要なエッセンスが散りばめられていて、今後定期的に読みなおしては、自分のメンタリング力を少しずつ高める必要があると思った次第。

なので、これから大学院に進学する人だけでなく、ポスドク・PI含め、神経科学を越えて役に立つエッセイだと思いました。

2013年10月13日

日本とスコットランドの教育

最近OECDによる国語力・計算力に関する調査結果が発表され、日本はことごとく上位。

それを受けて、日本はなぜ強いのか、についての記事がGuardianに掲載されていた

日本人にとっては新鮮味に欠けるけれど、そこでは日本の教育システムのしっかりしてる点、そして弱点が述べられている。その弱点は、もちろん英語。文法や読解力はすごいのに英語でのコミュニケーション力が乏しいと。。。

一方、コメント欄では、英国人(?)から見た日本がいろいろ分析されている。長年築き上げられてきた文化・社会構造の違いに着目しているコメントがいくつかあったりと、記事以上に勉強になる。

自分の子供はスコットランドの学校に通っているけれど、確かに日本と全然違う。

そもそも教科書がない。。。

「ドリル」的なものはもちろんない。

ノートもある意味貧弱で、ノートというよりメモ帳的なサイズのミニ冊子に手書きで文を書いたり、算数の計算を書いたりと、寺子屋か?と思うようなレベル。(寺子屋には行ったことはないけれど)

そういうシステムという点で、この国はよろしくない。
OECDの結果がそれを如実にあらわしてるように思う。

一方、次の3点は、日本の教育システムは学んでも良いかもしれない。

第一に、答えのない宿題。
スコットランドでも宿題は出るけれど、ドリルの5~10ページをやれ、といったものではなく、いわゆるopen questionが出される。つまり、答えは一意に決まらない、回答者しだいの問題。こういう問題は、得てして総合力を発揮できる場でもあるので、伸びる子はとことん伸びるように思う。

第二に、会話形式の授業。
小学校の早い段階からグループ・ディスカッション的なことをやるもよう。こういうのがあるから、こっちの人たちは単純な言語力を超えた部分で、ディスカッションになると強い(人が多い)。

第三に、褒め方。
良い所を見つける、というのが徹底している。あら探しはしない。

例えば今週、3者面談が学校であって参加してきた。担任の先生からclever girlを連発されると、仮にそうでなくても親・子供共に自信がついて結果もそのうち伴ってくるのでは?という錯覚さえ覚える。

一方、これを逆にすると、ホントはcleverな子でも自信を失い、伸びるものも伸びないということになるかもしれない。

日本の教育システムの完成度は世界トップレベルなので、ちょっとした改善でさらに伸びるだろうと、容易に想像できる。底もそこそこのレベルで、伸びる子は伸びるようなシステム。

一方、スコットランドの教育システムの場合、まずは「システム」作りからスタートしないといけないだろうから、ある意味絶望的。。。ネイティブの言語が英語、という最強のアドバンテージにかなり頼ってきてるように思う。

2013年9月29日

The Fish People Cafe

シーフード・レストランThe Fish People Cafeへ。

お薦め。

The Fish Peopleは有名かつ日本人にはありがたい魚屋さんで、刺し身にもできる新鮮なシーフードを扱っていて、そこが最近レストランも経営しはじめた。

場所は、グラスゴーシティ・センターから少し離れたところ、クライド川南部のShields Road駅にある。

家族4人で6時の予約を入れて行った。

店内はテーブルが6つほどと、お洒落なカウンター席とこじんまりとしていて、市場で撮ったと思える写真がいくつか壁に飾られていた。

まず、Pinot Grigio, Uvam, Mabisなるイタリアワインを大グラスで注文。辛味が少しあるけど非常に飲みやすい白ワイン。

スターター系として
Home baked soda bread and butter

イカとネギを和え炒めにスウィートチリ添え的な特別メニュー
を注文。

メインに
Chunky fish stew
Crayfish linguine
Pan fried Tarbert monkfish
Hand dived Barra scallops
とサイドとしてシーザーサラダ
を注文。

僕が注文したmonkfishそのものはグロテスクだけど、料理そのものは非常にきれいに仕上げれていて、monkfishの厚めの白身が2切れほどに小エビ、黒豆が和えてあり、オリーブオイルベースのソースがかかっていた。食感も味もしっかりしていて美味しかった。

他の料理も少し味見したけど美味しかった。
特にシチューは子供でもしっかり食べれた。(味は濃いので、水をたくさん飲んでいたが。。)

デザートには
banana loaf sundae
ice cream
を。

どちらも美味しくて、特に前者はバナナづくしでバナナ好きにピッタリ。

レストランそのものは、フォーマルとまでは言わないけれど、ファミリーフレンドリーではないので、小さい子で騒いだりするとNGな雰囲気だった。

実際、キッズメニューはない。

価格設定はリーズナブル、ウェーター・ウェイトレスの対応も良く・早く、料理が運ばれるテンポも良い感じで、レストランとしての質は高い。

地下鉄駅の巨大駐車場があるので、駐車場所を探す必要なし。

リピーターになっても良いと思えるレストランだった。

2013年9月1日

UKビザ更新

UKビザTier2 Generalの更新が無事完了したので備忘録を。
僕の場合、2010年8月に最初のビザを取得し、今回は英国内での更新。

Dependentsは、妻と子供2人。

ガイドラインはこちらで、条件によって申請手続きが違って超複雑になってますが、必要な情報はすべて入っていたと思います。

大まかな流れは、以下の通り。
・必要書類用意
・オンライン申請・申請費支払
・書類送付
・バイオメトリック情報送付(手数料支払)
・ビザ発行

1回目申請時にクリアしたポイントの一部(英語力など)は今回も持ち越せたりと、一回目に比べると申請手続きそのものは簡単だった。が、お金と時間がとにかくかかります。。。

今回のタイムラインは以下の通り:
5月上旬 ガイドラインに目を通す。(特別アクションは起こさず)
6月3日 大学にCertificate of Sponsorshipの発行依頼
6月21日 再三催促し、Certificate of Sponsorship発行
6月23日 オンライン申請
6月24日 写真など必要書類を準備
6月25日 送付
6月27日 ポストオフィスのトラッキングサービスで書類が届いたことを確認
7月11日 バイオメトリック情報取得のためのレターが届く(が、情報にミスあり)
7月12日 レター再発行依頼
7月18日 レターが再度届く
7月19日 ポストオフィスでバイオメトリック情報送付
8月21日 ビザ(バイオメトリックカード)が届く
8月22日 パスポート類返却
*ビザ発行日は8月19日とレターにあった。

以下、各ステップごとに。

必要書類等用意
更新ということで、用意すべきものは簡単だった
・大学からのCertificate of Sponsorship
・パスポート
英語力・経済力関連の書類は、初回をパスしていると用意する必要はなかった。

大学からは2ヶ月見ておけば良い、と言われていたので、6月上旬にCertificateの発行を依頼し、6月21日発行。結果的には、ちょうど2ヶ月で発行。

オンライン申請
こちらから対象ビザを選び、アカウントを作り、申請情報を入力。

一通り入力し終わると、最終ステップに入り、カバーレターのPDFが作成される。
申請費をクレジットカードで支払う。
4人分、£1,880なり(それなりの海外旅行を楽しめます。。。)

送付書類用意
オンライン申請時に作成されるカバーレターに郵送すべきID類が記載されていた。

妻への要求文書がやっかいで、一緒に住んでいることを証明する証拠が要求された。
・運転免許書
・NHSからのレター
・学校に通ってる場合はそれ関係の手紙
・銀行からのステートメント
このうち2つを出す必要があった。
我が家は、ジョイントアカウントにしてなかったため、始めの二つを。なので、パスポートだけでなく、運転免許書まで送付する必要があった。
できるなら早めにジョイントアカウントを作成しておくと、申請中、IDを手元に確保できて良い。

ちなみに、「数ヶ月以内に発行されたもの」とあったけれど、そんなものなかったので、2010年に発行されたものを送った(しかも、NHSからのレターはSakataではなくSakapaになってたりする。。。さすがNHS!)。

ついでに、カウンシルタックスの請求書と結婚証明書も送付してやった。
つまり、
・運転免許
・NHSのレター(誤字あり、3年前発行)
・今年のカウンシルタックスの請求書
・結婚証明書
を郵送。

結果的には、これらでOKだった。(あくまで結果論)

あとは、家族全員分のパスポートと写真。

書類送付
Post OfficeのDelivery Guaranteedで郵送。
翌日トラックしてみると、送付先変更、とでて、ちと心配したが、次の日には無事届いた。おそらく、指示してあった送付先は私書箱だったので、そこから改めて別の住所に送る仕組みなのだろう。

ちなみに、届いたというacknowledgementもないので、トラックしてないと、届いたかすぐに知るすべなし。。。

バイオメトリック情報取得のレター
2週間後にレターが紙で送られてきた。しかも、再生紙で。。。
しかも、妻の誕生日に誤りつきで。。
オンライン申請の意味なし。。。
金返せ。。。

電話し、妻のレターを再発行してもらう。
1週間後に来た。(この辺はUSとは違うか?)

バイオメトリック情報登録・送付
レターが届いた翌日に、グラスゴーのCity CentreにあるPost Officeへ行く。
そこで写真を撮られ、指紋スキャン。
一人20ポンド弱かかる。ディナーより高い。

一方、担当のおばさんはグラスゴーの人らしく、とてもフレンドリーで良い人だった。
他に一組いたけれども、基本的にはすぐに済む。
予約不要。

あとはとにかく待て

と言われた。

ビザ発行
8月22日、無事にパスポート類がすべて届く。
数年前からパスポートへのシールではなく、免許みたいな電子チップ付きカードがビザになったようで、国外を出る時はその両方を持っていかないといけない。

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ビザがないと働けない・住めないのはわかるけれども、パスポートを1ヶ月以上も預けないといけない仕組みだけは何とかして欲しい。。。もしこの間に緊急帰国する必要が出てきたら、と思うと、ホント不安になる。

この点、USの方が、国内申請できないとはいえ、まし。
国外、例えばフランスのUK領事館で申請する必要があって、数日で発行されるなら、喜んでそうする。

申請費に関しては、Home Officeへの予算削減の煽りが移民へ添加され、さらに値上げされるらしい。2年後に永住権申請になるけど、家族4人分いったいいくらかかることやら。。。しかも半年くらいかかるらしい。。。

とにかく時間とお金がかかります、この国は。。。