今のポジションに就いた時、当初3年間というprobationary periodという見習い期間的な条件がついたけど、今年度をもってパスすることに。
probationary period、当初アメリカのテニュアトラックのUK版、と思っていたけれど、全くそんなものではなく、ホントに「見習い期間」と呼ぶのが相応しいものだった。
テニュアトラック制度のないUKでは、このprobationary periodがついてることが多いらしい。
審査プロセスは、
1.毎年恒例パフォーマンスレビューのペーパーワーク
2.所長によるインフォーマルインタビュー
3.申請書作成
4.学部レベルの審査委員によるインフォーマルインタビュー
5.審査会
6.結論
という流れだった。
ペーパーワークが2つあったけど、分厚いものを用意するのではなく、ウェブベースのフォームと3ページ程度のフォームだけ。前者は数時間、後者は数分で済む程度のものだった。
インフォーマルなインタビューは、文字通りインフォーマルで、所長とのそれは、簡単な確認と短・中期的なアドバイスをもらったり、同じ神経科学者だから研究の話も少し、というものだった。
学部の審査委員とのインタビューでは、一人の方のオフィスを訪れ、提出書類に関していくつか、これまた確認程度の、質問を受けてそれに答えるくらいだった。
そして、審査会の結論を、今週手紙として受け取った。
その文面では、4つの外部資金を獲得したことが評価されていた。フェアに言って、額としては全く大したことないのだけれども。。。
それから、ポジションとして研究重視というのがあったからか、教育面で一部プロセスは未経験だけど、問題なかったもよう。
ちなみに、
terms and conditionsはそのまま
とその手紙には明示されていた。。。
騙されてる気もするのは、気のせいか。
少なくとも、これによって特別給料が上がるわけではないし、visaが取れなくなったら意味がないから、実質的変化は基本的にゼロ。
むしろ、これを口実に、もっと大学に貢献するよう、教育やら雑用の量を増やされるリスクがある。。。
おそらく、probationary periodとは、働かない人を雇ってしまった人を解雇するための、雇用者側の都合の良い制度なのだろう。
一方で、この制度そのものからのプレッシャーは、例えばアメリカのテニュアトラック制度と比べると、限りなくゼロに近いだろうから、その点は僕にとっては非常に良いと思った。
が、みんな口を揃えて外部資金獲得はますます難しくなっていると言う。なので、その意味でのプレッシャーは今後増すのだろう。その点では、ポジションそのものはパーマネントといっても、研究費は時限的なわけで、お金が尽きたらそれで実質終わり。
その意味でも、何も変わらないし、むしろこれまで以上に頑張らないといけない。。。
そんなprobationary periodだった。
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