2013年6月29日

The Sir Robin MacLellan Travel Awardなる賞をいただくことになり、月曜日そのセレモニーに参加してきました。

この賞はTenovus Scotlandというチャリティーが設けている賞で、グラントを貰った人たちの最終報告書に基づき、毎年一人だけ選ばれる賞とのこと。

Travel Awardというくらいだから、学会の旅費等に使うのが主な趣旨ということらしい。ありがたい話です。

このチャリティーからサポートされている間に、MRCという大き目のグラントを当てれたのが主な選考理由らしい。

聞いた話では、グラントそのもののsuccess rateは30~40%(高め)。そこから最終報告書を出した人一人ということので、ちとtoo good to be trueというか、論文としての結果も出せてないのにもらって良いんだろうか?というのが正直なところです。。

それはともかく、電話が授賞式の1ヶ月くらい前にかかってきて、知らせを受けた。その後にメールでフォローアップの案内。そして今週月曜日にイベント。イベントは、The Royal College of Physicians and Surgeons of Glasgowで開催された。

研究所でスーツに着替えて臨む。歩いて。

参加者は、コミッティーと受賞者。

受賞者は、引退間際の偉い先生に贈られる賞の受賞者と、このTravel Awardの受賞者。今年に関しては、昨年の受賞者が育児休暇中で昨年参加できなかったということで、その方も参加。

ということで受賞者3人。

1時からまずコミッティーミーティンが行われた。
なぜか受賞者も参加するよう声をかけられていて、年間活動報告等を聞く。えらくフォーマルな雰囲気のミーティングで、サクサク議題が進んでいった。

その後、別の部屋へ移りフォーマルなランチ。

ランチに入る前に、同じ部屋でまず受賞イベント。
小切手を受取り、少し受賞スピーチをさせられる。。。
他の受賞者お二人は流石なスピーチだった一方、僕はとことんこういうのには向いてないなぁ、と痛感。。。スライド・カンペなしで英語スピーチした、というだけでもよしとすべきか。。

その後、席についてランチ。メイン・デザート・コーヒー+ワインというしっかりしたランチコースだった。デザートが美味かった。。。(案内には、「軽め」のランチ、とあったので、普通にランチを食べていって後悔した。。。)

3時頃に終了し、大学へ戻る。歩いて。

これまでの研究人生で賞なんてものとは無縁だったので良い経験ができました。

いただいたお金は、ラボメンバーの旅費として使っても良いそうなので、来年のFENSミーティングにでも使おうかと思ってます。

2013年6月15日

Ross Priory

木曜日に研究所のニューロサイエンス・グループの人達でRoss PrioryへBBQに行ってきました。

Ross Prioryは大学が所有しているLomond湖畔のリゾート施設
お城のような建物にレストランやセミナー室、さらには宿泊用客室もある。湖畔の広場がBBQなどのリクリエーションに使えるようになっていて、事前に予約してコンロを貸してもらいBBQをする。

9時半に、ミニバスを借りてみんなでRoss Prioryへ行き、ランチタイムまでゲーム。

最初にHit & Runなる、野球チックなゲームをする。
ルールはほぼ野球。2チームに別れて攻撃・守備をし、相手が投げるボールを打っては塁に進み、たくさんホームを踏んだ方が勝ち。3ストライクでアウト。3アウトで攻守交代。ただ、ボールにヒットさえすれば良く、野球で言うところのファウルでも出塁可(なので守備泣かせ)。。。このゲーム、野球系に馴染みのある日本人には結構美味しく(みんな下手だから)、ホームラン打ったりして結構活躍できた。。

二つ目は、フリスビーのフットサルのようなゲーム。
フリスビーを味方でパスをつないでいき、敵陣でキャッチしたら1点。パスをする時、フリスビーを持っている人は移動してはダメ。パスが通らなかったり、インターセプトされたらターンオーバー。パスコースを確保したりブロックしたりするのはサッカーみたいな感じ。なので、かなり走り回る。かなり面白かった。僕は、この手のスポーツは相変わらず向いてません。。。

BBQは普通にアメリカン(?)で、肉を焼いて、パンに挟んでは食べた。けど、僕がカルフォルニアロール、女性の学生さんがサラダを持ってきていたりして、「ヘルシーなBBQ」とみんな言っていた。。

4時頃までいて、幸い天気も良くなかなか楽しかったです。

ちなみに、このRoss Prioryにはゴルフコースもあり、106ポンドの会員になると一年回りたい放題で、会員でなくとも10ポンドで回れるらしい。。。さすがスコットランド。。。

2013年5月26日

Curiosity

少し前、TEDに教育関連イベントのトークがたくさんアップされて勉強になりました。

中にはBill Gates氏サーKen Robinsonのトークも。

いくつか見ていて、一つのキーワードだと思ったのはcuriosity。

少し前のエントリーの文脈で考えると、「情熱」の部分と相性が良さそう。

例えば、PhDを目指して大学院に入ってきた人たちを見ていると、PhDそのものに興味がある人、純粋に科学に興味がある人、の少なくとも2タイプいてる。

問題は前者。

もちろん、PhD後の進路は多様であるべきなので、そいういうタイプはいて良いのだけれども、自身をドライブしているものが科学の問題そのものではないので、モチベーションなり研究・学習姿勢が、後者のタイプと本質的に異なる。

TEDのいくつかの関連ビデオを見ながら、メンターとしてはそういう人たちに対して如何にcuriosityを引き出すかが重要なんだろうなぁ、と目からウロコ(もちろん、言うは易しで、具体的にどう?と言われると難しいけれども)。

もちろんレクチャーでもその辺を刺激するスタイルにできると、学生さんたちの学習効果が上がり、テストの結果から超重要ポイントすら理解してくれてなかったことを知りショックを受ける、なんて機会も減るのかもしれない。。。

ちなみに、Bill Gates氏のトークでは、自分のクラスをビデオ撮影すると自作自演peer-reviewになって良い、と。おそらくそうなんだろう。

昔、自分のトークの練習を一度ビデオで撮ったことあるけど、実際役立った。明石家さんま氏も自分の番組をビデオで撮って後で見る、と聞いたことがある。教師だろうが科学者だろうが芸人だろうが、適切なフィードバックが重要なもよう。

2013年5月19日

オックスフォード


先週2日ほどオックスフォードへ。

14日火曜の晩、まずThe Turf Tavernというパブへ行く。

オックスフォードで最古のパブと言われているらしい。小道を入ったところにあり、屋根がコケに覆われていたりと、ブリティッシュな良い雰囲気を醸し出していた。入り口は狭くても中は意外と広く、たくさんの人で賑わっていた。

An Education In Intoxicationというのが合言葉らしい。。。
Titanicなるビールを呑みながら、ホストの方と彼のコラボ相手の3人で、サイエンス関連+アルファで盛り上がる。

A Science In Intoxication?

その後、図書館などを紹介してもらいながら、10分強歩いて、Brownsという綺麗なレストランへ。
Belly of Porkを頂く。メチャうまかった。

今回は3人ともUK外出身ということもあってか、いろいろ共通点もあったりと、会話も盛り上がった(英語でのディナーは結構辛いことが多いのだけれども。。)。

宿はThe Club

翌日朝一でトークをし、何人かと話をし、水曜日23時頃グラスゴーへ戻ってきました。

やっぱりオックスフォードは良い所です。

2013年5月18日

BBSRC 2012秋 まとめ


昨年9月末に申請したBBSRCのグラント。
ようやくそのプロセスが一通りが終わったのでまとめます。

結論から先に言うと、一部予算を減らされたりしましたが、successfulでこれから3年間サポートしていただけることになりました。ありがたい話です。

<申請編>
申請締切は2012年9月26日。

アイデア練りは数ヶ月前から。
予備データ収集は夏休みの宿題と位置づけた。
が、申請書書きにはあまり時間を使えず。。。締切直前、日曜日にもオフィスへ出向くはめに。。。

フィードバックとして、知り合いに見てもらい、ダメ出しをもらって、締切1週間前くらいに大幅に書きなおし始め、締切一日前に何とか提出。

<レスポンス編>
こちらに詳しい。

1月10日 レフリー3人のコメントが戻ってきて、16日までにリスポンス。

論文と同じく、ここは明暗を分ける(ような印象を持っている)ので、慎重にレスポンス。英語は、大学院生にチェックしてもらう。

<結果編>
3月26日 結果メール
「とりあえず、君の申請書はsuccessfulだった。けど、まだお金は使いはじめるな」「額など詳細は追って連絡する」とあった。

<交渉編>
交渉というより、先方のクレームをすべて飲み・対応し、承認、というプロセス。以下、細かいですが、備忘録として。

4月12日 2点クレームがつく。
第一に、申請書類の一つPathways to Impactを書きなおせ、と。
第二に、一部の申請予算について見積書を送れ、と。
それらを1週間以内に返せ、と。
4月17日 返信。

4月23日 全く同じクレームを再びいただく。。。(ダメだったもよう。。)
4月26日 対応戦略を変え、送り返す。

同日 これからオファーレターを作成する、という定型メールが届く。(何とか受け入れられたもよう)

4月29日 PIのサポート額を減らせ、とメールが来る。。。
具体的には、週10時間労働を5時間へ減らせと。
このメールは、大学のグラント申請担当部署へ送られた。CCとして僕にも。
うちの大学では、外部資金を当てても、給料は増えないので、痛くも痒くもない、ということで鵜呑み。
5月2日 担当者が返信
他の予算に対しては、さらにクレームはなかったので、ポスドク募集をスタート。

5月15日 正式なオファーレターが届く。サポート額など詳細情報が明記されていた。
論文出版費はもはやサポートしないことにしてるからカット、と。。。
5月16日 オファーを担当部署経由で受け入れ、ファイナンス部署にアカウント作成依頼。
 
ということで、イースターホリデー直前の結果メールから2ヶ月弱のプロセスを経てようやく正式承認。

今後、3年間で間接経費込みで300K強。

感想
今回、奏功したと思われることは2点。

第一に、敵を知る。
BBSRCが好きなポイントを理解した上で、それを最大限アピール。実際、この点はレフリーにも評価された。おそらく当落ボーダー付近の場合、コミッティーミーティングの時にこの辺が明暗を分けると疑っている(証拠は得られていないけれど)。

第二に、己を知る。
申請内容をリーズナブルなサイズにおさめた。おそらくこれは超重要。本音は研究提案・予算ともに、もう少し膨らませたかった。が、コスト・ベネフィットの計算を相手にされると、ambitiousと叩かれる。ので、提案内容も申請額もリーズナブルな範囲に調整。お金がもっと欲しいなら、しっかり結果を出し、次を狙えば良い。ゼロだけは避けないといけない。

一応、前回のMRCと今回のBBSRCと、UKでラボを回していく上で必須な大型グラント二つを当てられたことにはなる。が、beginner's luck的なファクターや米国時代の仕事の評価の部分が多分にあると思われるので、これからは如何に結果を出し、継続的にお金を当てていくかが問われてます。

その上で、人材発掘・育成は一つの鍵を握ってます。

2013年5月12日

Charcoals


グラスゴー・シティセンターにあるインド料理レストランCharcoals

シティセンターで一番交通量の多い通り沿いにあり、店構えはインドっぽくはないけれど(何をもって「インドっぽい」というかは知らんが)、丸い看板にCharcoalsと書いてあってすぐわかった。

店内、広くはなく、ゆったり目の4人用テーブルが10個くらいあっただろうか。インド系の音楽が会話にかき消されるくらいの音量で流れていた。金曜日の昼12時に行って、一応予約していたけど、予約していない人もOKだった。

ランチメニューは£6.95で、スターターとメインをそれぞれひと品ずつ選ぶ。
スターターにChicken Wings、メインにKormaとnan。
ついでにCobraなるインドビールも。

ビールは癖もなく、非常に飲みやすくて美味しかった。

まず、Chicken Wings。ようはスパイスの効いた手羽先。
お焦げはあったけれども、美味しかった。

そしてメイン。Korma激うま。nanとの相性も抜群(どんなスープでも合うんだろうけど)。
nanの量は多すぎず少なすぎずで、おかわりを頼む必要もなかった。

店員はインド人で、こまめに様子をうかがいに来てはと、こちらから呼ぶ必要もなく、気の利いたサービスで、10%のサービス料に見合ったサービスだった。

この店は賞ももらってるようで、ランチに関しては非常にリーズナブルな価格で味も良く、インド料理を食べたくなったらまた行きそう。

ちなみに、今回は高校時代の旧友がエディンバラでの学会ついでにグラスゴーまで来てくれ、ランチとしてここへ。20年弱ぶりの再会で、この間のギャップを埋めるべくお互いの話や懐かしいメンバーの会話でえらく盛り上がった。

Facebookがなかったら、おそらく今回の再会はなかっただろうから、Facebookは偉大。

2013年5月5日

UKIP


今週、UKIPがニュースを賑わせていました。UKIPとはUK独立党。
イングランドとウェールズでLocal elections(統一地方選?)が今週行われ、Euroscepticismで右寄りなUKIPが大躍進。イングランドでは、少なくともcouncilレベルに関しては、4大政党のフェーズに入ったもよう。

来年のEuropean Elections、そして2015年のGeneral ElectionsでUKIPがどれくらい議席を獲得するかが注目らしい。

これに合わせて、EU脱退の国民投票ネタがまた盛り上がってきて、今回の結果はDavid Cameronさんを、この文脈では、後押しするものだし、UKはホントにEU脱退を目指していくのかも。。。

スコットランドといい、イングランドといい、この独立心の強さというかなんというか、もう一つ理解しきれない。。。今の微妙なバランスが良いように思うのだが。。。

一方で、スコットランド独立の準備(?)を進めてるSNPはpro-EUと理解している(が、最近の通貨論争では、通貨に関してはどっちつかず?)。

ちなみに、スコットランドから見たシナリオとしては、
スコットランド独立、EU脱退
スコットランド独立、EUメンバー維持(できるかはともかく)
スコットランドはUKのまま、EU脱退
スコットランドはUKのまま、EUメンバー維持
の4択か。

1番目だと、国家破綻はかなり近い気も。。

2番目。スコットランドが独立すると、EUに加盟できるかもまだ確定していないと理解しているから、順番的には、まず来年の国民投票で独立が決まり、残りのUKとは別に、EU再加盟交渉ということになるのか?残りのUKは別個にEU脱退を国民に問う、ということになるか。

3番目は、イングランド次第という感じか。EUから脱退すると、いくつかの問題は解決するのかもしれないけど、肝心の経済の部分でどうなのかよくわからん。少なくとも、科学研究の分野へのダメージはかなり大きい。EUの優秀な人材への門戸を閉じるし、グラントへのアクセスもなくなる(はず)。

4番目は、現状維持で、個人的には最もサポートしたい選択肢。

2013年4月28日

デキる大学院生の7つの要素


大学院生との付き合いはなかなかコツがつかめず、いろいろ試行錯誤中なのですが、自分のラボや他人のラボの大学院生をこれまで見てきて、大事だと思う要素を7つ挙げてみます。

1.情熱
基本。研究は好きでないとやってられないので、モチベーションなりパッションなりを自分でドライブできないと何も始まらない。一方、時間とともに変動もするので、外部からのドライブも時には必要。

自分でドライブする方法としては、例えば、まずは大きなゴール(夢?)を設定し、モチベーションが低下するリスクをできるだけ早めに低減させておくと良い。その低減法の一つは、大学院生では難しいかもしれないけれど、マルチタスクというかマルチプロジェクトを持つこと。80-20法というか、一日の80%はメインテーマに専念し、例えば、夕方か朝のエキストラ時間を、メインテーマとは少し違うことに投資するのも手。80%の部分はダメでも、その20%で結果が出るケースもある。

他には、ゴール設定後のタイム・マネージメントで、小刻みに自分で自分を褒められるよう工夫するのも有効かも。もちろん、自分ではなく、ボスや同僚・恋人なんかに褒めれるよう外部要因を操作できるとなお良い(言うは易し。。)。ただし、自分の能力を過大評価すると、小目標を達成できず自暴自棄になって、悪循環になるケースもあるので要注意。

どうしても情熱が湧いてこない場合、プロジェクトをかえる、ラボをかえる、人生設計のやり直し、が必要。楽しくないことに人生の貴重な時間を浪費する必要はない。

2.勤勉
ハードワーク。働かないと何も結果は生まれない。働き続けると、何らか結果が生まれる(ことが多い)。情熱はハードワークの必要条件。けど十分条件ではない。努力するための才能もあると思う。努力できない人たちに勤勉さを求めてもなかなか改善が見られない(経験的に。そして口では情熱があるように言う)。。。

朝早くから夜まで、不器用でも頑張ってる人と、昼くらいに来て夕方には帰る人がいて、同じ結果を残している人がいたら、人情的にどうしても前者をサポートしたくなる。

3.丈夫
体のタフさ。大事な実験やミーティングなり、コミットしたことを、体調不良のため延期、なんてことはできるだけ避けたい。タフでない場合、それに対して許容してもらえる(非体育会系?)研究室・職場探し、というのが大事なのだろう。

メンタル面でのタフさも重要。いろんなrejectionとうまく付き合わないといけない。そのrejectionは、実験がうまくいかない、ボスにダメ出し喰らう、申請書が蹴られた、論文が蹴られた、などなど、いろいろある。多かれ少なかれ、研究者なら誰でもこれらを体験する。

4.交信
コミュニケーション力。これが超重要なのは、人社会なんだからいわずもがな。同僚・指導教官と会話するだけで解決策が得られることはたくさんある。

コミュニケーションがモチベーション低下につながるリスクもあるけれど、良いコミュニケーションはモチベーションアップや知識向上などにつながる。

自分だけで何でも解決しようとするとドツボにはまって悪循環に陥る。

5.知識
知識はアイデアの源泉。科学は先人が築き上げた知識の上でやるのだから、できるだけ多くのことを知っておかないと、アイデアも湧いてこないし、アイデアなり結果の評価・解釈ができない。時間はかかるけど、知識の土台がしっかりしてないと厳しい。また、知識の身につけ方を自分なりに確立することも重要。知識を身につけるのが好き、という情熱的な部分も大事か。ハードバークなど他の要素も大いに絡んでくる。

また、己を知る、という意味での知識も大事。意外と自分のことはわかってるようでわかってない。多くの人は過大評価しがちなので、現時点で何ができて、何が難しいのか見極めが大事。これが優先順位付けに役立ち仕事効率アップにつながる。

6.帰還
フィードバック力。失敗から学ぶ力。同じ間違いは繰り返さない。
例えば、実験で失敗した時、次の実験をする前にその失敗した実験から何かを学ばないと、似たことを繰り返すだけ。ランダム・ウォークでゴールを目指すのに似てる。毎ステップ、進むべき方向にバイアスをかけながら進まないといけない。

コミュニケーションや論文などから知識・情報を得ることでもフィードバックは得られる。このフィードバック力、日々の実験だけでなく、グラント申請書書きだったり、プロジェクト単位でも重要。

7.環境
自分がどんなに頑張ってもどうしようもないことはある。プロスポーツ選手になる素質を持つ人は、それなりの環境でトレーニングして初めて一流になれる。研究には、特に生物系の研究には、お金などのリソースが不可欠だから、リソースがないと、できる研究が限られ、得られる結果の質も変わってくる(耳が痛い話ではあるが)。

以上、7点。
これらは、僕自身心がけてるところでもあるから、大学院生に限ったことではないように思う。

2013年4月21日

mega-tsunami

今週BBCで、mega-tsunamiに関する番組が放映。
カナリー諸島の火山噴火に伴う山体崩壊により、巨大津波が発生。その津波がアフリカと欧州の一部、そしてUSの東海岸の大部分を襲う、という科学的予測を、1時間にかけて説明するものだった。

10~25mクラスの津波が東海岸の主要都市を襲うらしい。山体崩壊からの猶予時間は6-9時間。

ちょっと調べてみた。

wikipediaにも説明があり、そこで引用されているこれこの論文が科学的根拠となってるもよう。後者の論文に、津波伝播シミュレーション結果が図示されている。

論争もあるようなので、一部の科学者の単なる妄想的予測に過ぎないのかもしれない。が、リスクはゼロとは言い切れないのだろう。

ちなみに、これと似たmega-tsunami、実は日本でも起こっていて、島原大変肥後迷惑と言われるもの。

名前は大したこと無さそうだけど、実際、大したことが起こっている。

雲仙で噴火と地震が起こって、山体崩壊発生。それにともなって大量の土砂が有明海に入り、巨大津波が発生。一連の災害で1万5千人もの尊い命が奪われた。1792年の出来事。

雲仙は僕の実家の荒尾から見える。。。

おそらくこの災害で、荒尾も被害を受けたはず。。。有明海で津波はないだろうと思っていたが、実際にあった。。。

とにかく、津波は、海を下から蹴りあげて起こるだけでなく、上から物を落しても起こる。こういう災害は、起こったら起こったで、自然には逆らえないのだろうけど、地球ではホントにいろんなことが起こりうる。。

ところで、北朝鮮への潜伏取材の番組も面白かったです。

2013年4月14日

一時帰国とBNAミーティング

この3週間ほど、プライベートで一時帰国して、その直後に開催されたロンドンの学会に参加してました(備忘録的なのでこのエントリー無駄に長いです。。)。

3月27~28日
フィンエアを使ってグラスゴー・ヒースロー・中部国際空港へ。機内では、SkyfallLife of Piを観る。

Skyfallではスコットランド・グレンコーの綺麗な景観も登場し、いろんな意味で楽しめた。

Life of Piも映像もストーリーも素晴らしかった。

28日
稲沢滞在。愛知の桜はまだ五六分咲き。

平針まで行って免許の期限前更新
免許とパスポートと必要額のお金があれば更新可。お金を払って申請書をもらい、必要事項を記入し、目の検査、しばらく待って講習ビデオを見て、免許が交付される。
ICチップが導入されたということらしいけど、余計なお金を払うだけの価値があるのか甚だ疑問に思った。2つパスコードを設定したけど、もう忘れた。。。

夜ははま寿司へ。コストパフォーマンスの高い回転寿司だった。ぜひ海外進出して欲しい。。

29日
荒尾滞在。
実家の熊本へ。朝出て4時ぐらいに着いたか。夜は実家でホームパーティー。寿司・刺身類を中心にいただく。

30日
ハウステンボスへ。
親と兄家族と一緒に長崎へ。
我々はレンタカー。ちと見栄をはってプリウスを借りてみる。。ゲーセン感覚の操作性。。。が、噂通り燃費は驚異的。

昼過ぎにハウステンボスに着き、園内を一通り歩いて回った。再建前のハウステンボスには行ったことがないので比較はできないけれど、チューリップがちょうど旬でえらくきれいだった。園内全体良い雰囲気で、アトラクションもいろいろあって、それなりに楽しめる雰囲気。ただ、入場料が高い。すべて親に払ってもらったが。。。

ホテルは、オークラのゴージャスなホテルで、ハウステンボスの園内から送迎船が出ていて、園内の川を移動しながらホテルへ。夜はビュッフェ形式ディナー。寿司(また)、カニなどを中心にいただく。食べ過ぎた。。ついでに、長女の誕生日ケーキも頼んでたけど、このケーキが絶品だった。。。温泉もあって、ちょっと混んではいたけど良かった。

31日
ハウステンボスから嬉野温泉へ。
昼過ぎまでハウステンボスで過ごし、我々家族4人で嬉野温泉へ。

宿はこれまた背伸びして大正屋
接客は超プロフェッショナル。娘たち用にも浴衣を用意してくれ、館内は浴衣OK。
風呂は2つあって、浸かると確かに「美肌」になるような錯覚を覚えさせるに十分なお湯だった。

食事がこれまた素晴らしく、佐賀牛の鍋は極上。

食後に、送迎バスで10分くらいのところにある姉妹店(?)の温泉へ。
ここには露天風呂があった。が、結構な賑わいで、帰りのバスの時間もあって、浸かるだけ、という感じだった。
夜、長女がおたふく風邪のようにあごが腫れ上がって、肝を冷やす。。。(幸い大事にいたりませんでした)

1日
朝食にはとろける湯豆腐が登場。朝から結構たくさん食べる。
長女の体調も何とか快復気味で遊びたいというので、近くのメルヘン村へ。
大正屋から車で10分ほど。田舎の小遊園地。
期待はしてなかったのもあるけど、意外と楽しめて、午前から昼過ぎまで一通り遊ぶ。三輪車系の乗り物がある広場が良い感じ。いろんなタイプの乗り物があって、タダ。あの手のアトラクション(?)は個性的だと思ったので、その辺に力を入れると、もう少し入場者数も増えて良いので、と余計なことを考えながら、子供が楽しんでいるのを眺めていた。子供だけで勝手に遊べ、リスクも低いので、親的にも楽。

3時過ぎに出発し、5時頃に荒尾へ戻ってくる。夕食は、近くのモールのフードコートで。凡蔵のうどんをいただく。
この夜、今度は僕が発熱。。。

2日
午前は風邪のため完全にダウン。
午後、銀行へ行きお金の移動の手続きをし、僕以外の家族はウルトラマンランドへ。
ウルトラマンランドは、この秋に閉園する。実は、ここは賑わっていたらしく、円谷プロダクションの問題が主な原因で閉園せざるを得なくなったとのこと。。話を聞く限り、園内はそこそこ充実しているもよう。ウルトラマンファンはMUST VISITな場所なのかもしれない。閉園が惜しまれる。。。

3日
自宅静養。
残りの家族は甥・姪と一緒にグリーンランドという遊園地へ。春休みで結構混んでたもよう。以前、夏休み前の平日に行った時は貸切状態だったのだけれども。。

昼食に、父と一緒に武蔵ラーメンへ。食べログでは、熊本一、という評価をもらってるもよう。期待して行ったが、ラーメンとしては「熊本一」ではないように思った。。。残念ながら。麺の水切りがもう一つで水っぽさが結構あった。スープも普通といえば普通。が、料金が驚異的。いまだに400円以下でラーメンが食べれるところなんてそうはないんではないか。その点では、コストパフォーマンスという点では「熊本一」なのかもしれない。平日の昼だったけど、ほぼ満席だった。

夜は、兄の自宅で三兄弟集まり兄弟パーティー。寿司(また)等をいただく。

4日
朝から愛知へ。桜が満開でえらく綺麗だった。
稲沢に昼過ぎに着き、夜は名古屋で岡崎時代の先輩二人と呑み会。楽しかったです。

5日
午前は名大へ。ちょうど入学式だった。地下鉄の駅を出て地上に出ると、たくさんのサークル勧誘の学生さんたちがいてて懐かしかった。新入生と一緒に歩いたけど、その学生さんには声をかけてたけど、僕は完全無視。。。当たり前か。。

昼過ぎ稲沢へ戻り、夕方前に家族+甥+義母と一緒に近くのモールへ行き夕食。五穀なる五穀米が食べれるレストランへ。味がかなり濃い目だった。。。五穀米は体に良いのかもしれないけれど、おかずの味付けは体に悪そうだった。。。舌が肥えてきた(戻ってきた)ところで、日本での食事は打ち止め。

6日
朝から僕だけセントレアへ行き、再渡英。(家族はさらに一週間日本滞在)

機内では、Hobbit任侠ヘルパーを観る。
Hobbit、映像がすばらしく美しく、さすがにストーリーもしっかり。最終作までぜひ押さえたいところ。

任侠ヘルパー、極道ネタでストーリーそのものは単純と言えば単純ではあるけれど、モチーフにしてる題材は非常に深刻かつ重要。現実的な問題として少し考えさせられた。

グラスゴーには22時前に到着。翌日からのロンドン行き用にバッグの中を入れ替えて就寝。

7日
朝5時起きでグラスゴー空港へ行きロンドンへ。今回はEasyJetを使ったのでStansted行き。StanstedからLiverpool駅までの格安バスがあって、1時間弱でロンドン入り。途中、オリンピックスタジアムが見えた。
Liverpoolから地下鉄で2駅のBarbicanでBritish Neuroscience Associationの学会(Festival)が水曜日まで開催。

この日の夜は、学部時代仲良くしていて、今は商社マンとしてロンドンに駐在中の知人のうちを訪問。ロンドンの家賃の高さに驚いた。グラスゴーの3倍。かと言って、アカデミアの人間の場合、給料も3倍になるかというとそんなことはないだろうから、「ロンドンに住みたい欲」激減。。。その意味では、グラスゴーはそこそこ都会だけど物価は低いので、悪くないのだろう。それはともかく、久々にあっていろいろ話をして楽しめた。

ちなみに、ロンドン滞在中のホテルはRoyal Garden Hotel。5つ星ホテルがExpediaでバーゲンされていた。ジーンズでチェックインするのが憚れる雰囲気だった。。一方、朝食やインターネットは有料なので、貧乏人は、そんな見栄より実用性を重視せんといかんと反省。。

8日
ポスター発表。
今回のポスター会場、かなりアレンジがひどく、ポスター密度が場所によって異様に高く、見たいポスターも見づらいし、発表する方も思うようにできなかった。覚えてる限り屈指のひどさだった。。。が、一人以前から少し知ってるオックスフォード大の人が来てくれ、その後メールでやりとして、オックスフォードにトークに行くことになりそう。ネットワーキングという意味では成果を残せたか。
夕方は、エディンバラ大の知人とチャイナタウンへ行き食事。

9日
夜はWe Will Rock Youを観る。
ストーリーは単純かつ退屈なものだったけれど、Queenの曲で構成されたこのミュージカルはQueenファンの報酬系を刺激するには十分過ぎた。最後の「エキストラ」はえらく感動した。10年以上続いているのも頷けるし、Queenの偉大さを再認識させるミュージカルだった。ちなみに7列目の席で観れた。ミュージカルは、高いお金を払ってでも、できるだけ良い席で観るのが良い。そのショーは一生に一度観るだけだと思われるから。

10日
学会最終日。
最後のレクチャーはパスして、早めに空港へ。
帰宅は24時前。
一連の旅行終了。

疲れた。。。

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ちなみに、BNAの学会について。

規模はもちろん小さい。FENSと交互に開催されるので、2年に一度の学会。

レクチャー、同時進行のシンポジウム、ポスター発表、シンポジウム、レクチャーというのが一日の流れ。空き時間が比較的長めに取られていて、その空き時間にはコーヒー・ティーコーナーが設けられ、ネットワーキングの時間として位置づけられていたもよう。イギリスらしいといえばそうかもしれない。

シンポジウムのトピックは、割とテクニカルなものから広めのネタまであり、やはりというべきか、臨床なり応用に近いトピックが多い印象を受けた。

ポスターの数は、その気になれば、歩きながら全部スキャンはできるくらいの数で、中にはトップジャーナルクラスのネタもそれなりにあったように思う。一方、SfNのような絶望感を味合わせるようなネタは、僕が見た限りではなかった。あってもらっても困るといえば困るのだけれども、厳しん現実を体験するという意味では物足りなさはやはりある。

シンポジウム等のスピーカーは一部は海外招待者。アメリカ、他のEUから。質はまずまず。

また、一般開放のブースがあって、3日目だったか、春休み中の家族連れで賑わっていた。この辺のアウトリーチ活動は、SfNでも見たことがなかったので、非常に新鮮だったし、さすがだと思った。学会と合わせて、こういうイベントを行うのはとても良いと思った。

一方、今回の会場はとにかくひどかった。。。過去最低部類。
各部屋が分散していて、作りも複雑で初日はどこに行ったら良いのかよくわからなかった。上述のように、ポスター会場も発表する側、オーディエンス側のモチベーションを削ぐに十分なアレンジだった。会場そのものというより、運営側の問題だと思ったので、何とかして欲しい。。

2年後のBNAに行くか?
政治的な側面(参加者数を増やして盛り上げないといけないという観点)から言うと、行くべきのだろうけど、FENSとSfNに交互に参加すれば、デカい学会については十分というのが正直なところ。あと、聴覚研究者が意外と少なかったので、彼らは別のミーティングを中心に据えているのだろう。

そんな学会だった。

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最後に日本について。

食事世界一なのはいわずもがな。

一方、前回も気になった住宅街のアナーキーさはやはり気になった。その辺のデザインのおかげで、子供はもちろんいろんな人達が無駄にリスクに晒されているように思った。もちろん、コストはかかるのだろうけど、その辺に時間をかけて対応していけば、毎日のように増えている交通事故の件数を少しずつ減らしていけると思う。現実的には難しいのだろうが。。

それから、久々に車で移動する日があったけど、道路でお金を取り過ぎ。経済活性化という謳い文句で道路を作ってるのだろうけど、交通量の高さのためにそのポテンシャルを十分いかせていないのだろう。その辺の利権構造もぜひともぶち壊してもらって、多くの人にメリットのある形になると良いのだろうが、これも難しいのだろう。。。

最後に節電について。
建物の中が暗い。。。気分も暗くなる。。。
節電という建前なのだろうが、その暗さくる精神的な効果、その結果としての経済効果も勘定すると興味深い結果が得られるのではないかという気がした。ガラス張りの建物でないなら、最低限の照明はやはり必要だと思う。それ以外のより効果的な部分で節電すれば良いのだから。。

と、ここ最近、いろんな縁で頻繁に帰国できて日本をいろいろエンジョイできました。
なんだかんだ言って、日本はやはり良い国だと思います。けど、もっと良くなれるとも思いました。