2010年12月5日

リスク・アセスメント

今週は雪・雪・雪の一週間。氷点下の日々が続いてメチャ寒かった。

グラスゴー、確かに毎日雪が降ったけど、いわゆるドカ雪という感じではなかった。けど、まだ寒い日は続きそうだし、普段から降水確率は高いところだから雪がなくなることはしばらくないのだろう。

ちなみに、今回の寒波でUKの多くの部分はもろさを露呈してたもよう。学校が休みになったり、空港が閉鎖されたり。

木・金と大事なコースを受ける予定だったけれど、寒波の煽りでUK南部からグラスゴーまでのアクセスが遮断されコース主催者がこれなくなったとかで前日にキャンセル。。。かなりイタい。

研究所内で予定されてたセミナーも一部キャンセルになってた。まぁ、それはどうでも良い。

グラスゴーの他の大学から招待された人のイベントまでキャンセルされてた。そりゃ、サボりやろ。。。

今週、リスクアセスメント関連の講習会を受けた。

日本にいた時も安全講習会が毎年開かれてたし、それと同じ感覚か。ただ、UKの場合、それが無駄にしっかりしてて、半日がかりの講習会だった。結局学んだことは1時間くらいに圧縮できるもので、参加したみんなコンプレインしてた。。。しかも、コースは小規模だから内職できる状況じゃなかったし。。。

リスクアセスメント、あらかじめ「想定」できるリスクに備えておくという姿勢はもちろん大事ではあるけれど、リスクそのものは、モノだけでなく、扱う人が変わっただけで大きく変化しうる。それにリスク評価そのものが主観的。それに「想定できないことが起る」ことだって想定可能なわけで、限界がある。リスクアセスメントを法律として厳格化してるのはUKらしいけど、結局、今回の寒波のように「想定外」のリスクにはメチャ弱い。。。

無駄なペーパーワークだけ増やしてホントのリスクに備えることを怠ってる。。。

アメリカの場合、住む前は「アメリカはリスクに強い」ときいていた。が、実際住んでみると、リスクに対してあまり備えてるようには思えなかった。実際、災害とかには弱いというか復旧すらできないくらいだったり(ニューオリンズとか)、建物(前いた研究所)はリスクの塊で、天井から水漏れしてPCが壊れるなんて、リスクアセスメント以前の問題だったりもした。

思うに、UKや日本はリスクを0にしよう、という無理なことを願望していて、アメリカはごくたまに起ることはリスクではく「アクシデント」であって、それなりのlikelihoodをもってるイベントをリスクとしてみなして対応しようか、という感じなのかもしれない。そういう意味では、「アメリカは合理的」なのかもしれない。テキトーとも言えるのだろうけど。

とにかく、限界のあることに対してペーパーワークを増やし、みんなの時間を浪費するのだけはやめて欲しいと思ったリスク・アセスメントのコースだった。ペーパーワークは、その必要性をとなえるなら、理念だけでなく、そのペーパーワークが実際どれくらいの効果を生んだのかを根拠にしないと意味がない。

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