新学期直前は、仕事量が異常に増える。
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研究所シンポジウム
先週、研究所で毎年恒例らしいシンポジウムが開催される。
うちの研究所は、PIが80人くらいいる大所帯なので、こういう企画は研究所でどんな研究が行われているか把握するのに非常にありがたい。
形式は、5つあるグループの各リーダーが、グループの研究内容などを手短に紹介した後、グループから一人ずつ15分のトーク。学生さんやポスドクはポスター発表。ポスター発表者全員、「ポスター・フラッシュ」なる1枚のスライドを使って2分でポスターの内容を宣伝する機会もあった。
神経科学グループは午後に発表があり、僕がトーク。
しこんでたネタは一応ウケたけど、分野が違う人たちの興味をそそるようなトークをするのは難しい。多くの人はピンときてなかったかも。。
それはともかく、ポスター・フラッシュの企画が非常に良くて、学生のプレゼン能力の差が歴然としていた。
最終的に賞を獲得した学生さんのプレゼンは文句なしのでき。たった1枚のスライドにメッセージはもちろん、ジョークも入れて、トークの運び方もメチャクチャうまかった。すごい才能。
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Research Away Day
翌日は、Research Away Dayという企画で、PIだけが集まって、来るべきREFにどう備えていくか話し合うイベントが開催される。ようは、如何に良い論文を出して、お金を集めるか、というとこを細かく話し合うイベント。こういう企画を一日使ってやる必要があるかわからないけど、REFに対するアウェアネスを上げるという意味では意味があるのかもしれない。
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大学院生
今月から大学院生が新加入し、実験を教えたり、プロジェクトのディスカッションをしたり。これは時間のかかるプロセスだけど結構楽しい。
一応、方針としては、PhDを取った後どうしたいか確認した上で、3つのキーワードを与えてプロジェクトを考えてもらうことに。すでに走り出している「プロジェクトA」をやって欲しい、みたいな気持ちもなくはないけど、PhDを取るまでの3年間モチベーションを維持するのは大変だから、自分自身でプロジェクトを考えてもらってアカウンタビリティーをそれなりに持ってもらった方が良いのかなぁ、という意図。
キーワードを与えているから、ラボの方向性から逸脱するリスクも少ないだろうという楽観的予測。プロジェクト、大まかなアウトラインは決まってきたか。
あと気付いたことは、「日本人学生・ポスドクが、日本人PIの海外ラボへ行くと英語が上達しない」とよく言われるが、逆の立場でもしかりだなぁ、ということ。
つまり、日本人以外の学生さんと働く場合、英語で頻繁にコミュニケーションすることになり、英語使用率が上がる。ポスドクとして海外ラボに行った時は、英語話せなくても何とかなった(?)けど、学生さんを相手にすると、こちらが話す機会が圧倒的に増える。なので英語でしっかり考えなどを伝えられないといけない(今、伝わっているかはともかく)。その意味で、ラボ環境の国際化は僕自身の英語力向上という意味でも良い印象。
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ロンドン
今週火曜日はロンドンへ。日帰り。
朝4時半起き7時頃の飛行機でロンドン入りし、10時半からのイベントに参加。そのイベントは、グラント関連のイベント。帰りは18時半発の飛行機でグラスゴーへ戻ってきて、いつもと同じ時間帯に就寝。
今回、EasyJetを使ってみた。
悪くない。
EasyJetは格安航空会社で、チケットに座席番号がないと思ったら早い者勝ちという仕組み。
ゲートにはかなり早くから列ができていた。speedy boardingなる仕組みを利用して追加料金を払えば、先に搭乗可能。席的にはいわゆるビジネスクラス的な場所に座れることになる(と言ってもシートはみんな平等でエコノミー)。
機内サービス(新聞や飲み物類)はすべて有料。ただ、British Airwaysよりチケット代が相当安いし、British Airwaysは高い金を払ってもサービスがひどかったりするから、EasyJetで十分。
おそらく多くの人がそう思っているのだろう。先日発表されたEasyJetのパフォーマンスは市場予想を上回って、他の株が暴落してるのとは裏腹に株価大幅アップしたもよう。
ちなみに今回は、行きはGatwick、帰りはStanstedを利用。
両方ともそれなりの大きさで、ロンドン中心へのアクセスもしっかりしていて便利だった。
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トーク2つ
来週火・水と二日連続でトークが控えている。
火曜日は学内イベント(また)。
ただ今回は、これまでのイベントとは趣きが違い、企業関連の人たちが参加するイベントらしい。いわゆる産学連携を促進する企画。研究資金源として、やはり企業は外せない存在になりつつあるようだし、時代的に企業との連携はますます要求されていくから、しっかり宣伝しないといけない。
水曜日はオックスフォード。大学院生向けのオータムンスクールが開催されるらしく、その講師を務めることに。非常に光栄なこと。
今、visibilityは限りなくゼロに近いから、こういう機会は非常にありがたい。
そしてその次の週から、いよいよ週一でティーチング(チュートリアル)がスタートと、なかなか大変なことになってきた。マルチタスクがさらに要求されていく。
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