Natureにポスドク問題について興味深い記事が掲載されていている。たくさんのコメントもある。
記事では、ポスドク問題の深刻さ・難しさに触れつつ、新しい試み・動きがいくつか紹介されている。「ポスドク」を、特別な人材のための特別な職、として扱い、独立にこだわっていない(できない)人たちにはstaff scientists(テクニシャンではない、けどプロジェクトを任せられ、職としての安定性もある職?)の道を開いていくのが良いのでは?という展開。
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以下、自分の意見を。
staff scientists、聞こえは良いけど、リソースの問題があるので、いろんな方法を試しつつ、とにかく需要に見合った数に時間をかけて減らさないとダメ。つまり、このご時世「安定したポスドク職は可能か?」という問いにYesと答えるのは極めて難しい。
まず、staff scientistsという職について。
聞こえは良いけど、やっぱりお金が第一かつ最大の難関。
例えば、契約期間3~5年だったものをパーマネントにするなら、金銭的にその5~10倍のコミットメントは必要なはず。
財源は?競争的外部資金?大学なり研究所?別のところにシワ寄せ?
これは、リソースの問題だから、特別に財源を確保しないと、グラント採択率・アカポス数減につながり、ヘタすると今の状況がさらに悪くなる。(その意味で、システムとして破綻している、という意見には100%賛成)
ただ、すでにアカポスに就いている人たちでパフォーマンスの悪い人たちをstaff scientistsに格下げできたりできるなら、財源も少し確保可能。あって良いオプションだと思う。ムリだろうけど。。。
ということで、staff scientistsという職、聞こえは良いけど、実際どう実現させるか非常に難しいし、staff scientistsになれる人自体が「特別な人材」なのでは?という気がする。
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問題の根本に戻って、ポスドクの数が問題なら、ポスドクの数をとにかく減らすしかない。
が、この記事にあるニュージーランドのように一気にバブルをはじけさせハードランディングさせると、そのインパクトは大きい。loose-looseのディール。だから、ソフトランディングさせた方が良い。
おそらくこの問題が発生したのと同じ時間スパンで解決させないといけない。
そのために個人レベルでできることは、PhD、ポスドクへのハードルを上げ、必要な時は別のキャリアをすすめるシグナルを送ることなんだろう。
例えば、PhD学生を採るのは毎年ではなく数年に一人のペースで、有望と思える人材だけに絞る。ポスドクは、ポストがあるからとりあえず埋めるというより、ホントに良い人材が見つかるまで埋めない、といった待ちが良いのだろう。みんな同じ戦略を取り始めれば、各ラボの生産性はそこまで下げず(むしろ上がるかもしれない)、PhD・ポスドク問題の解決に貢献できるかもしれない。ホンの少し。
そして、有望と思って一緒に働き始め、実はちょっと違った、という場合は、できるだけ早く正直なフィードバックを与えてあげるのがホントは良いのだろう(言うは易しだが・・・)
一方、当事者だったり、これから当事者になるであろう、もしかしたらなるかもしれない人で、将来アカポスに就きたい場合、どうするか?
とにかく自分のフィットネスを高め、ニッチを探し当てる努力をできるだけ早く始めるしかない。そして、自分で「向いてないかも?」と不安に思ったら、自分で悩みつつも、自分の上司に一度相談すると良いかもしれない。ひどい上司でない限り、その人の経験に基いてそれなりのフィードバックはくれるはず。
そのフィードバックもネガティブで、指摘された弱点の克服が非常に難しいなら、別のキャリアを考え始めた方が良い。
そんなネガティブな状況にも関わらず、いつか自分は!と信じているなら、その強い信念にしたがってとにかく戦略的にハードワークすれば良い。その信念が本物なら、ダメでも後悔はないはず。
一方、そこまでの意気込みがあって行動力もある人なら、非アカポスへの道を選んでもうまくいく(その逆も真)だろう、というのが状況をさらに難しくしている。。。
記事では、ポスドク問題の深刻さ・難しさに触れつつ、新しい試み・動きがいくつか紹介されている。「ポスドク」を、特別な人材のための特別な職、として扱い、独立にこだわっていない(できない)人たちにはstaff scientists(テクニシャンではない、けどプロジェクトを任せられ、職としての安定性もある職?)の道を開いていくのが良いのでは?という展開。
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以下、自分の意見を。
staff scientists、聞こえは良いけど、リソースの問題があるので、いろんな方法を試しつつ、とにかく需要に見合った数に時間をかけて減らさないとダメ。つまり、このご時世「安定したポスドク職は可能か?」という問いにYesと答えるのは極めて難しい。
まず、staff scientistsという職について。
聞こえは良いけど、やっぱりお金が第一かつ最大の難関。
例えば、契約期間3~5年だったものをパーマネントにするなら、金銭的にその5~10倍のコミットメントは必要なはず。
財源は?競争的外部資金?大学なり研究所?別のところにシワ寄せ?
これは、リソースの問題だから、特別に財源を確保しないと、グラント採択率・アカポス数減につながり、ヘタすると今の状況がさらに悪くなる。(その意味で、システムとして破綻している、という意見には100%賛成)
ただ、すでにアカポスに就いている人たちでパフォーマンスの悪い人たちをstaff scientistsに格下げできたりできるなら、財源も少し確保可能。あって良いオプションだと思う。ムリだろうけど。。。
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問題の根本に戻って、ポスドクの数が問題なら、ポスドクの数をとにかく減らすしかない。
が、この記事にあるニュージーランドのように一気にバブルをはじけさせハードランディングさせると、そのインパクトは大きい。loose-looseのディール。だから、ソフトランディングさせた方が良い。
おそらくこの問題が発生したのと同じ時間スパンで解決させないといけない。
そのために個人レベルでできることは、PhD、ポスドクへのハードルを上げ、必要な時は別のキャリアをすすめるシグナルを送ることなんだろう。
例えば、PhD学生を採るのは毎年ではなく数年に一人のペースで、有望と思える人材だけに絞る。ポスドクは、ポストがあるからとりあえず埋めるというより、ホントに良い人材が見つかるまで埋めない、といった待ちが良いのだろう。みんな同じ戦略を取り始めれば、各ラボの生産性はそこまで下げず(むしろ上がるかもしれない)、PhD・ポスドク問題の解決に貢献できるかもしれない。ホンの少し。
そして、有望と思って一緒に働き始め、実はちょっと違った、という場合は、できるだけ早く正直なフィードバックを与えてあげるのがホントは良いのだろう(言うは易しだが・・・)
一方、当事者だったり、これから当事者になるであろう、もしかしたらなるかもしれない人で、将来アカポスに就きたい場合、どうするか?
とにかく自分のフィットネスを高め、ニッチを探し当てる努力をできるだけ早く始めるしかない。そして、自分で「向いてないかも?」と不安に思ったら、自分で悩みつつも、自分の上司に一度相談すると良いかもしれない。ひどい上司でない限り、その人の経験に基いてそれなりのフィードバックはくれるはず。
そのフィードバックもネガティブで、指摘された弱点の克服が非常に難しいなら、別のキャリアを考え始めた方が良い。
そんなネガティブな状況にも関わらず、いつか自分は!と信じているなら、その強い信念にしたがってとにかく戦略的にハードワークすれば良い。その信念が本物なら、ダメでも後悔はないはず。
一方、そこまでの意気込みがあって行動力もある人なら、非アカポスへの道を選んでもうまくいく(その逆も真)だろう、というのが状況をさらに難しくしている。。。
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