2011年11月12日

DC


木曜日からワシントンDC入り、今日からSfNの学会スタート。
今回は、昨日のAPANというサテライトシンポジウムと、月曜日午後にポスター発表するのが主な仕事。

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まず今週月曜日。昼ごろにlecturer meetingなる、lecturerと所長が集まって、いろんな問題を提起するというイベントが開催される。新所長は、こうやってみんなの意見を幅広く集め、組織をより良いものへ変えていこうという姿勢が伝わるから非常に良い。

火曜日午後、1時間ほど試験監督。200人くらいの生徒に対して4人の試験監督。僕は単に歩き回って、チーティングしないようプレッシャーをかけるだけだったけど、今回の試験問題には4つほどタイポが含まれていてた。。。クラス担当者は頭を抱えていた。。。

水曜日、隣の研究所にEPSRCの事務系の人がラボめぐりをするということで、コラボ相手の人に呼んでもらって一緒に話をする。こういう機会を持つと痛感するけど、1,2分でラボのミッションなりヴィジョンをまともな英語で語れるようにならんといかん。。。

木曜日、ニューアーク経由でDCを目指す。当日、予定フライトが突然キャンセルされ、ニューアークで6時間近く待ち惚け。フリーwifiもないから、結構苦痛だった。。。

昨日金曜日はAPAN。
昨日参加して改めて思ったけど、聴覚という枠組みにいながら、神経科学のボーダーを広げようとするタイプ、視覚研究や認知神経科学がすでに築き上げた枠組みとの対比で聴覚研究のボーダーを広げようするタイプの差が歴然としていて、後者の話は退屈極まりない。。。もちろん、後者は後者で新規性・価値はあるのだけれども、少なくとも僕は興奮しない。

ちなみに、今回のミーティングは、まずキーノート・スピーカーのトークでスタート。それから一人15分ずつのオーラルセッションと、史上初らしいポスター2セッション制。

実際、参加者数は数年前より多い印象だったし、ポスターセッションもかなり盛り上がっていた。ただ、オーラルセッションは、プログラム委員が選んだ、というより発表者のリクエストでトーク、という感じのものが半数くらいだったのではないか。なので、質に結構バラツキがあって、今回のオーラルセッションの発表すべてが、数年以内にトップジャーナルに載るという感じではなかった。

ちなみに、僕のポスター発表は、5,6組くらい話をして、予想してたよりは興味を持ってもらえた印象。その分、もっと頑張らんと、とも思った。。。(今回のポスター、発表していて、正直恥ずかしい。。。)。今回の発表は独立後初だから、どんな人が来るのか不安と期待が交錯してたけど、一番来て欲しいと思ってたラボの学生さんとポスドクや、それから顔と名前を知ってる若手PIの人にも来てもらったりと、まずまず。聴覚系の大御所の先生方は、目指してる方向性が根本的に違ってるというのもあるのかもしれないけど、基本的にスルー。。。こういうのは、将来のレフリー選考の良い情報になる。

ミーティング後は、メトロで2駅くらい離れたところにあるレストランのパーティールームを借り切ってのパーティー。形式は立食ではなく、椅子に座って食事するという形式。
食事はコストパフォーマンスが極めて悪いパーティーディナーだったけど、一緒に座った人とそれなりに会話も盛り上がって悪くはなかったか。

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ところで、久々にアメリカの都市のダウンタウンを歩いたわけだけど、UKというか少なくともグラスゴーとは、やっぱり全く違うな、と改めて実感。

強く感じたのは、そこにいる人たちの「分布」の大きさ。他に良い表現は思いつかないけど、危険な臭いのする人たちが圧倒的に多いし、夜、駅からホテルまで数ブロック歩くだけで、自然と警戒感が高まる。

アメリカに5年住んで慣れたつもりだったけど、1年強離れたら、その分布の大きさに対する違和感にも似た感覚が戻っていた。アメリカは良い意味でも悪い意味でもやっぱり大きい。。。

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