2014年12月14日

一学期ティーチング まとめ

10月からスタートした一学期のティーチング、ほぼ終わったのでまとめます。

同僚教授のリタイアに伴い、彼女が担当していた分が降りかかってきて、如何に手抜き(良く言えば効率性アップ)するかが大きな課題でした。。

BM101(学生6人)
BMはbiomedical。三桁の最初が学年。なので、biomedicalの学部1年制向けのクラス。
論文の読み方からプレゼンの仕方などかなり一般的なことを身につけるのが目的らしい。
1スタッフあたり6人前後の学生が割り当てられ、お題を与えて学生さんたちが関連論文を読んでエッセイを書き、5分のプレゼンをする、というのが最終目標。

僕は20人くらい担当しているスタッフのうちの一人。今年から担当することに。

僕が与えたお題は「知性はどれくらい遺伝するか?」

負担としては、エッセイの初期の原稿を添削したり、プレゼンのフィードバックを与える、というもの。プレゼンのフィードバックは、one-on-oneでミーティングをする必要があって、1人20分と枠を決めて面接形式でやった(ら、かなりうまくいった)。

明日と明後日、学生さんたちはプレゼンをして採点される。

BM203(3レクチャー)
3年目。昨年度までは二学期だったけれど、今年から一学期へシフト。部門として、レクチャーの量を減らせ、というお達しがあり、2レクチャー減らしてもらう。ということで、2レクチャー+1復習という負担。スライドは使いまわしなので、レクチャーの時間だけの負担だった。

BM408(1レクチャー+2チュートリアル)
4年生向けで、6人位のスタッフで各3コマずつ担当。好きなトピックについて1コマレクチャーをして、論文を読ませながらのチュートリアルを2コマ、という内容。

ということで、僕はoptogeneticsを選んだ。レクチャーのためにスライドを一から用意する必要があったけど、内容が内容だけに負担感はかなり少なかったです。

チュートリアルの担当は初めな上、日本ではこの手の形式になじみがなかったけれど、そこそこ形にはできたか。学生さんたちがそれなりにまじめに取り組んでくれたので助かった。

BM409(4レクチャー)
脳の病気からエイズなどの感染症などいろんな病気をカバーするクラス。僕は統合失調症と依存症のレクチャーを引き継ぐ。もともと5コマだったところ、4コマにしてもらう。

教科書の該当章を一から読み直してスライドもほぼ作りなおしたため、それなりに時間はかかった。が、興味のあるトピックでもあったので、良い勉強になりました。

MP507(学生6人)
MPというのはMPharmつまり薬理。その学生さんの卒業研究。あらかじめ研究プロジェクトをアップして、希望学生さんが配属されるというもの。卒業研究といっても文献調査なので、負担は(比較的)少ない。

今回は5人の学生さんが配属され、もう一人後で移ってきた。トピックはelectroceuticals。MPharmの方がbiomedicalより入るのが難しい分、学生さんのレベルもやや高目で、先日添削した初期レポートもまずまずというものが多かった。

BM卒研(1人)
昨年まで4,5人担当してたけどMPの負担が来たということで、今年は一人だけ。この負担大幅減が実は最も大きかった。というのは、ラボプロジェクトの学生を3人なんか持つと、その指導でかなりの時間を取られていたけど、今年はそれがなかった。

レクチャー、チュートリアルや個別指導的なものまでいろんなスタイルがあって、見た目上の負担も増えたけれども、昨年の一学期より実は研究に費やせる時間が増えたと思われる。

卒研の負担減が一つ。

もう一つはレクチャーの準備の効率化。
今まで、レクチャーのためリハーサルをやってたけど、今年はほぼぶっつけ本番でもそこそこ流せた。あと、レクチャーのスライドも気合を入れて作らないようにしたので、準備時間も削減できた。良いか悪いかはともかく、30~50%のパワーで取り組むよう心がけました。

2014年12月7日

選挙

今日、衆議院議員選挙の在外投票へ。
自民党は「国民をバカにしてる」みたいなことが言われてても、その怒りの受け口として準備ができてない野党はもっと国民をバカにしてる、と思いながら投票。。。日本の政治のロジック、凄すぎます。。。

一方、UKの政治も来年5月の総選挙に向け盛り上がってきてます。
スコットランドに関しては、referendum直後、Alex SalmondはSNPの党首をやめたと思ったら、次の総選挙で出馬するらしい。引退したGordon Brownのシートを奪うべく。おそらくSNP支持者に限らず、多くのスコットランドの人達から彼は支持を集めるだろうから、非常に面白いことになると思われる。彼からはまだ目が離せません。

2週間ほど前にあったもう一つ大きな動きとしては、referendum直前に約束してくれたスコットランドへのパワーの内容がSmith Reportとして明らかに。どう評価すべきか僕にはよくわからないけれど、スコットランドとしては、お金という点で確かにパワーを得ることができ、良い前進なのでは?と思ってます。

政治以外に関して。
米国では黒人への人種差別の問題が大きな話題になっている一方、UKでは、生まれる前の赤ちゃんの人権を問う裁判の結果が少し話題になってました。判決をそのまま解釈すれば、生まれるまで赤ちゃんには人権はなく、母親がヘビー・ドリンカーで赤ちゃんに障害を負わせても責任は問われないらしい。。。どこまでを人と見なすかのボーダーについて生物学的な根拠は法廷でどこまで議論されたんだろう。。。先進国といえどもすごいロジックがまかりとおってます。。。

プライベート関連では、来週16日から日本に一時帰国します。
前半は大学院生を連れての仕事ですが、途中からは家族も合流しプライベートモードに。実は、日本での年越しは国外に住み始めてから初めてで、実に10年ぶり。超ベタに日本らしい正月を満喫したいと思ってます。

ちなみに、今回は19日に名大でトークします。

2014年11月8日

BBSRC 2014年春 まとめ

こちらの続報。今年春にアプライしたBBSRCグラントのまとめです。

結果はsuccessful。

最後のチェア・コミッティー・ミーティングが10月29日に開催され、1週間を過ぎた11月6日にメールが届いた。

チェアミーティングから1週間なんの音沙汰もなかったので、諦めて次を考えないと、と思い始めた矢先だったので、かなり嬉しかったです。

今回のグラントは4月末にアプライし、8月末から9月上旬にかけレフリーのコメントが次々と戻ってきて、9月末にコミッティーミーティング、10月29日にチェアミーティング、という時間経過。

おそらく今月末頃にオファーレターが作成され、いくらもらえるか判明するはず。順当にいけばこれまでの獲得賞金総額が大台に乗ると思われる。

レフリーのコメントは、申請書でリスクとして書いていたところにツッコミが入ったり(揚げ足を取られた)、ごもっとも、という指摘もあったり、良い評価をもらったとはとても言えなかっただけに意外な結果でした。

今回はスペシャルコールで、BBSRCのストライクゾーンに申請書を投げ込んだ点がポジティブに働いたのかもしれない。ラッキー以外何ものでもない。

とにかく頂いたチャンス、頑張ります。

ネタ的には、この2年ほど、非常に地味な仕込みをほそぼそとやっていて、そのリソースを活かすネタ。ここ最近、この業界は、お金がないとビッグラボに太刀打ち出来ない状況になっているので、ニッチネタとして雑草根性丸出しの研究をしようと思ってます。(何とか生き延びないと。。。)

ちなみに、あと2つペンディングのグラントがあって、その結果は年末年始頃に1つ、そして4月頃に残り一つの結果が判明する予定。

2つとも当たれば500K以上獲得で、あれ買って、これ買って、と皮算用をしてみたり。。。

グラントは宝くじみたいなもんで、とりあえず買ってなんぼ。でも、買い方のコツみたいなものがあると思います。

追記(11月13日)
こちらにランキング等の情報がアップされてます。
コミッティーAで24件助成されたうち18位でした。
このあたりのランクだと運が大きく左右すると思われるので、ラッキー以外何でもないです。。

2014年10月4日

特別授業

referendumから2週間以上経ち、あの時の異様な雰囲気はどこへやら?という感じで、新聞なども完全に平常モードに戻ってます。

今週10月に入り新学期がスタート。今年度は、ティーチングの負担が増えてしまい忙しくなりそう。。最近リタイアした教授が担当していた授業を引き継ぐことになり、今更ながら統合失調症やアディクションなどの勉強をしてます(勉強になってますが)。。。

ラボとしては、9月にマスターとPhDの学生がそれぞれThesisをまとめラボを離れ、ポーランドからのPhD学生が今週からラボメンバーに加わりました。

グラントはこの半年くらいで5つアプライし、うちCo-IとしてアプライしていたMRCのプロポーザルが昨日リジェクトの一報。。。Co-Iとしてアプライしてきたプロポーザルは全戦全敗中。。。

そんな中の今日、娘たちが普段お世話になっている補習校で中学生向けの特別授業をさせていただきました。脳のことを話してください、と1ヶ月ほど前に依頼を受け、
・錯視
・記憶
・自由意志
の3トピックで話を。

中学生合同授業という位置づけで中1~3年まで10人くらいの生徒への特別授業。
補習校の国語の授業で、果たして100%科学の話をして良いのだろうか?という不安もありましたが(しかも、国語は大の苦手・キライだった人間が国語の授業で話をするという矛盾も抱えつつ、、、)、生徒たちはそれなりにエンジョイしてくれたと信じてます。

特に自由意志の話題は、中学生の皆さんにいろいろ考えてもらえるきっかけになったのではと思います。「自由意志は錯覚かも?」ということに気付いてしまった後の人生をどう意義のあるものにしていくかそれなりにチャレンジングで、中学生にはちょっとショッキング過ぎたかもしれませんが、知っておくべき重要なことだと思います。

こういういわゆるアウトリーチ的なことは初めてでしたが、準備から授業まで僕自身エンジョイできました。機会を与えてくれた中学部の先生方に感謝です。

2014年9月14日

人の意思決定について思ふ

スコットランド独立ネタです(また)

先週末のYouGovの世論調査ではじめてYes派がリードし、No派はパニックモードに。

この一週間、Cameronさんをはじめ、各党の党首が立て続けにスコットランドを訪れ、UKを維持することの重要性を主張。

さらに、独立が決まったらRoyal Bank of Scotland(RBS)を含むスコットランドの金融大手は本社をロンドンへ移すプランを持っていることがリークされ、RBSはそれを認める。

そして、Asdaなどの大手スーパーなどの多くも、独立後は価格を上げることになりそうだとわかる。

その結果、YouGovの世論調査ではNo派が逆転して盛り返したけれども、他の世論調査の結果を見ると依然拮抗状態で、ナショナリズムのムーブメントはもう止まらない。

決めていない人たちの動向次第でホントにYesが過半数を占めるリスクはある。。。
つまり、残り数日、両陣営ミスは許されないし、18日の国民投票の開票結果を待つまでどうなるかホントわからない、という状況。。。

僕の立場は、変わらず絶対NO。
スコットランドの人たちのためにも絶対NO。

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Yes派の人たちは独立することでパワーを持てる、とよく主張する。

ホントか?

パワーを行使するにはリソースが必要。NHSはもちろん、世の中、お金がないと希望通りに回らないことがたくさんある。なので、結局、経済問題に目を瞑っていては話が進まない。

その経済。以下のリスクがこないことをYes派は保証できるだろうか?

通貨はポンドを使うとYes派は頑なに主張している。最終的にどういう形態に落ち着くか現時点では不透明だけれども、仮にユーロみたいな形態をとるとする(つまり、通貨は共通、政府は独立)。

Yes派はお金のあてもないのにNHSを予算カットから守るとか謳っている。

それを実現するには、借金するかタックスを増やすといったことが有力な手段なのではないか。北海油田の「ボーナス」が継続的に入ってくることが保証されない限り。。

増税はすぐには難しいだろうから借金が現実的。

それから金融大手がロンドンへ逃げることの意味も考える必要がありそう。例えば、住宅バブルの兆候が見え出すと、おそらくWestminsterサイドから圧力がかかり、スコットランドの人たちへお金を貸さなくなるかもしれない。

それでもバブルが発生し、それが弾けたり、国が借金し続けて臨界期を超えるたりするとどうなるか?

金融危機になると、スコットランドとrUK(the rest of the UK)は、少し前のギリシャとドイツみたいな関係になって、「独立」なんて名ばかりの状態になる。

つまり、rUKから「もっと緊縮財政をひかんとサポートせん」と言われ、スコットランド国民がどんなに文句を言おうが政治家はそのリクエストを飲まざるを得ない状態になる。つまり、今よりひどい状態になる。

若者のジョブを増やすどころか、失業率は数十%にすらなりうる。

せめて、その被害を少しでも軽減するために、自国の通貨は自分でコントロールできるようにしないといけないが、そういう方向ではなさそう。

遠い話ではなく、5~10年単位でこういう状況になってもおかしくないのでは?

住民投票直後はもちろん、通貨形態や借金分配のネゴシエーションの情報が伝わってくるにつれ、マーケットはまずUKに、そして2016年独立した後もさらに無言のプレッシャーをかけてくるだろう。

が、Yes派の恐ろしいところは、そういうつい最近近くの国で起こった出来事から想像できるようなことに聞く耳持たずで、超楽観・ポジティブ思考に陥っていること。まさにナショナリズム。

現実的なリスクより、希望をもたらすことに人は惹かれるから、Yes派はその点強い。

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Yes派曰く、NHSを守る。ジョブを増やす。

すべてお金の話。お金もないのにどうやって?

Yes派曰く、お金への行使権を持つ。

お金もないのに、パワーもへったくれもない。
しかもお金に関してはrUKに依存することを公然と認める「独立」を主張している。

さらに、No派がそれを指摘しても、その話はもう十分、みたいなブーイング。。。

現状のスコットランドを守るためにNoが最適解だと思うし、独立性の高い経済を回すしっかりしたプランBを持たない限りYesと言うべきではない。

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とにかく、ヒトの意思決定は合理性から程遠いなぁ、と痛感する今日このごろ。
ヒトは感情でドライブされる。。。

さらに、スコットランド内がYesとNoで二分されてしまったから、無事にNoが勝っても国民感情という点で大変な状況は続くだろう。。。

一方で、多くの人がスコットランドの将来を真剣に考えたという点で、この国民投票は偉大だし、他国の人たちに誇るべき歴史的出来事だと思う。それを、UKに留まったままでWestminsterと闘いポジティブな方向に変えていって欲しい。

2014年8月30日

ディベート、学会

月曜日、BBCでDarlingとSalmondのディベートが放映された。お互い発言を遮るように自分勝手な話を始めたりと、あまり質の高いディベートではなかったけれど、Darlingのパフォーマンスがあまりにも悪く、放映直後の調査ではSalmond圧勝との判定。

実際に僕もそのディベートを見たけれど、Darlingは通貨や北海油田といった、独立のネガティブな面にこだわりすぎ、Noであることの良さが伝わってこなかった。money, riskという言葉を連発し、言葉がもらたらすネガティブインパクトはなかなかのものがあった。

もしも形勢大逆転で、万が一Yes派が過半数を占めようものなら、Darlingは無能政治家として歴史に名を残すだろう。というくらい、No派的にはイタいディベートでした。。。

ちなみに、北海油田ネタに関しては、また収入が0.8Bポンド減ったようで、独立したら、チャイルドケアとかNHSとか、Yes派が主張していることをどれくらい実現できるか、甚だ疑問。

Salmondがディベート中に口を滑らせたように「北海油田はボーナス」として考え、基本収入は微々たるもの、として国を回さないといけないのだろう。。。

学内の予算だけでラボを回す状況に限りなく近い。。(というか回せない。ラボメンバーのケアとかそういうレベルではない)

ところで、昨日はスコティッシュ・ニューロサイエンス・グループ・ミーティングなるスコットランド内の神経科学関係のミニ学会。そして、今日からSheffieldの学会。こちらは内耳ネタに特化してて、勉強しに来てます。先日、大学に招待したセミナーのスピーカーからのお誘いで参加。内耳とは対極の場所を相手にしているけれど、入口の部分はやはり重要なので、最低でも勉強だけはしっかりしておかないといけない。

2014年8月10日

No plan B?

Commonwealth gamesも終わり、スコットランドは独立すべきか?を問う住民投票ネタがさらに盛り上がってきた。

今週、Yes派とNo派それぞれの旗頭Alex SalmondAlistair Darlingがグラスゴーでテレビ討論を行った。

結果的には、Salmondのパフォーマンスが期待されてたほど良くなく、直後の調査でもDarlingが良かったと評価されている。

この討論から数日間話題になっているのは、独立後の通貨について。Salmondはポンドを使い続けることにかなりこだわっていて、plan Bはないらしい。。。

僕は投票権はないけれど、一貫してNo派。個人的な印象は、Yes派の独立というのは精神論が先走っていて、実装的な部分・合理的な部分というかなんというか、独立国としてのスコットランドをどう回していくのか全く伝わってこない。机上の空論ではなく、もう少し説得力のある合理的なプランも提示してくれたら、多くの人がYes派になると思うのだけれども、それができない、ということはそういうことなのだろう。。UKのままでスコットランドの存在感を増す方が合理的のように思えるがどうか。

人を動かすには、特に感情論を味方に出来る場合、合理的な部分でどう肉付けするか、ということが重要なのだろう。

ちなみに、個人的に最も関わりのある科学・技術についても、独立後もRCUKのお金に依存し、「世界クラス」のレベルを維持する、とか言っている。が、独立後、残りのUKがNoといったら、そのプランは破綻するわけで、「独立」ではなく依存以外何ものでもない。。

しかもEUにもすぐ加盟できないとすると、資金源が枯渇するわけで研究難民が続出するのは確実。。。(なので人ごとではない。。)

世論調査は、一時期No派のネガティブキャンペーンが裏目に出て、Yes派が若干盛り返してしまったけれども、これまでのところ一貫してNo派が多い。が、態度を決めてない人たちも依然かなりの割合いてて、残り1ヶ月でNo派が大失態をしようものなら、ひっくり返らないこともない。

次のdebateは8月末にあるらしく、Yes派のリベンジに警戒。
とにかく、9月18日まで祈るばかり。

2014年6月29日

夏と家とFENS

1週間ほど前、グラスゴーでは20度~25度くらいの半袖で過ごせるBBQ日和が続いたけど、夏至くらいを堺に、曇りがちで肌寒い普通の「夏」に逆戻り。。。もう夏は終わり??

ここ最近、プライベートの方でいろいろあり、大きなイベントは、家購入。
今住んでいる地域(というよりスコットランド?)は、レントより買う方がお得ということがよくわかり、2年くらい前から家探しをスタート。が、昨シーズン、3年以上UKに住んでいないと普通にモーゲージが組めないことがわかり、活動休止。。。

昨年夏以降から活動再開も、オファー合戦で連敗が続き、5月頃出た物件でようやくオファー合戦に勝ち(その分、お金を積むことに・・・)、いくつかの事務的な手続きを経て、正式に入居可能に。

場所は、娘たちの学校から徒歩数分と便利なところ。

家購入に関して、当初、この国の仕組みを全くわかってなかったので、本やインターネットで勉強したり(ほとんど嫁に委任・・・)、オファー合戦でのヤクザな世界を垣間見れたりといろいろ社会勉強になった。

日本だと、ヤクザな部分はヤクザっぽくわかりやすい気がするけれど、こちらは、普通の人達が普通にヤクザなことをした。。。恐るべし。

モーゲージは25年なので、これから借金地獄です。。。
後は、スコットランドが独立しないことを祈るばかり。。。

引越しは、今週。

が、週末にはFENSのミーティングがスタートし、その後、家族と合流し10日ほど旅行。さらに7月末にも休暇予定なので、7月中、新居で生活できるのは実質1週間程度。。。

ちなみに、そのFENSのミーティング、イタリア・ミランでの開催で、今回は3つポスターを発表します。ラボメンバーが国際レベルのミーティングで発表するのは、実は今回初。

もしこのブログを読まれている同業者で、参加される方がいたら、ぜひ覗いてやってください。

演題は以下の通りです:
日曜午後
BRAIN STATE DEPENDENCY OF EVOKED SPIKING ACTIVITY IN THE AUDITORY THALAMOCORTICAL SYSTEM


月曜午前

ラボのメインテーマである脳状態関連2題と、病気・疾患(正確には症状)関連1題という構成になってます。

2014年5月24日

9年

昨日で海外生活も丸9年過ぎました。米国5年強+英国4年弱。

日本にいたとしてもそうだったのだろうと思いますが、毎年毎年何らかの変化が起こってます。

仕事に関しては、ようやく大学のロジックというか何というか、今のポジションなりのやり方が見えてきて、どこで手を抜くべきか、どこは我慢して嫌でもやるべきかというのがわかってきたような、まだまだ上手くこなせていないような。。

プライベートに関しては、やはり子供の変化が大きくて、少しずつ少しずつ手がかからなくなりつつあり、これから少しずつ時間の使い方も変えていく必要が出てくるのかもしれません。それから、実はこの数週間で、家探しに大きな進展が見られているので、これから数ヶ月中に大きな変化が起こりそう。

海外ならではのこととしては、やはり英語。
UKに来てから英語を喋る機会が圧倒的に増えたおかげで英語で話すことそのものの苦手意識は年々なくなってきて、むしろ、日本語でしゃべる時にも感じるコミュニケーションの壁みたいな感覚が結局のところの壁なのかなぁ、というのが最近の印象です。相手に応じてネタをどう用意するかとか、そういうところ。

だからといって、英語をしっかり聞き取れペラペラ喋れる、というレベルからは程遠く、未だに映画の英語は聞き取れなかったりするし、むしろ英語でのコミュニケーションのやり方・コツを少しずつ身につけてきた、という感じです。これは口で説明するのはなかなか難しい。。。少なくとも英語で仕事の話をする分には、基本的には誰でも最低限はこなせるか、何とかなるかな、というレベルにはなってきました。(僕のアクセントのフィルタを持ってない人に出くわすとえらくストレスを覚えますが。。)

いろんな価値観も枝葉のところで変わってきましたが、それは日本国外にいたからなのか、それとも年齢によるものなのか、自分でもよくわからないのが正直なところです。。。ただ、日本を外から見て、他の国と比べやすくなって、日本の良い点・悪い点を評価しやすくなったのは確か。

逆に言えば、スコットランドの悪い点にどんどん慣れてきているのかも。。。

そのスコットランドに、少なくとも次の3~5年、下手すると引退まで、さらには引退後もいてる可能性がありますが、今はそれでも良いかな、とも思ってます。とにかく9年も経てば、いろんなものが変わります。

2014年5月4日

BBSRC2013-14

BBSRCのグラントアプリケーションについて、ここ最近の状況をアップデートします。

まず、昨年9月頃にアプライしたBBSRCはリジェクト。。。

レフリーコメントは1月中頃。コミッティーミーテイングは3月。最後のコミッティー・チェアミーティングが4月中旬に開催され、リジェクトの知らせ。

レフリーコメントは全般にポジティブで、リスポンスもしっかりできていたけれど、ダメだった。
おそらくBBSRCの戦略という点で物足りなかったのでは?と思われる。

ちなみに、これはグラスゴー大の人とアプライし、僕はCo-Investigatorで技術的なサポートという立場。僕へのお金の配分は、僕の給料の一部と学会旅費。一緒にアプライした人の生産性は素晴らしいので、過去の業績は基本どうでも良いのだろう。。やはりアプリケーションがどれくらいエキサイティングで戦略に沿っているかという部分が重要だと思われる。

ちなみに、これまでCo-Investigatorとしてアプライしたグラントは全戦全敗。。。全くサポート役に回れてなく申し訳ない。。。

次に、昨年10月末にアプライしたBBSRCのJapan Partnering Awards。こちらはゲット。

このスキームは、BBSRCグラント所持者で海外パートナーとのコラボを手助けするための旅費系のお金をサポートするというもの。日本以外にもヨーロッパなど他の国のスキームもある。

申請書は数ページの簡単なもので、締切の数週間前に余裕を持ってサブミットできた。そもそも日本人がアプライして良いの?という素朴な疑問を持ちながらアプライしたけれど、結果オーライ。BBSRCグラント所持者+日本にコラボパートナーを持つ、という時点で競争率はかなり低くなっていたと思われる。あとは、BBSRCの戦略のストライクゾーンにアプリケーションを書いたのが良かったのかも。ちなみに、このスキームは内部審査だけで意思決定され、一切フィードバックなし。

最後に、先週火曜日にresponsive modeにアプライ。

こちらは、Action on Hearing Lossというチャリティーとのジョイントコール。2段階プロセスで、年明けにまず数ページのアプリケーションを送って、そこから招待されたものだけがアプライ可能、という仕組み。おそらく特別枠があるのだろうけれど、このコールにアプライしたプロポーザルが10件もあれば、success rateは20%前後だろうから、普通にアプライするのと難易度は大して変わらないと思われる。

9月23-4日にコミッティーミーティング。おそらく8月頃にレフリーのコメントが返ってきて、10月に結果がわかる感じか。

とにかく今年は一個は当てにいかないといけません。ということで、次のラウンド(9月末締)にもアプライします。