2009年8月31日

選挙

歴史的選挙結果を伝える記事なのでリンク。
(「歴史的」という言葉に弱いので、ついでに思うところも。。。)

まず、上の記事では、日米外交がどう変わるか(たぶんほとんど変わらないよ)といったアメリカから見た視点が中心ではある。が、最後の40歳サラリーマンのコメントが印象的。

This vote is about making a system where parties that fail get kicked out. We need to teach politicians to be nervous.
- Yoshiyuki Kobayashi

ここ数日は、NYタイムズでも立て続けに選挙関連の記事が掲載されていて、普段ほとんど見ないコメント欄まで少し見たりしたけど、アメリカとのアナロジーとしてとらえている外人さんの意見がいくつもみられ新鮮で興味深かった。

今回の選挙をオバマさんが選ばれた時と重ねて見る意見もあったり、日本のこれからをアメリカの中長期的な将来と重ねて見ようとする意見もあったり(借金問題が文脈にある)。

今回の日本の場合、カリスマはいなかったように思うから、オバマさんが選ばれた時とは違う。悪く言えば、消去法での意思決定の結果だったのかも。なので、票を投じたからといって民主党を心底支持しているわけではない、という人が多いのではないか。

だから期待度は低いのかもしれない。
けど、それを逆手にとって良い政治をして欲しい期待は僕の中に非常にあったりもする。アメリカみたいに期待が高すぎると、その期待が少しでも裏切られるとその反動が大変。(実際、最近オバマさんに対するネガティブな意見が少し目に付くようになってきたし。。。)

あと、小手先の政策より中長期的に日本をどうしたいのかしっかり語って欲しいとは強く思う。
(日本でテレビなどを観ていたら語られてたのかもしれないけど、ネットだけが情報源だけだと何も伝わってこんかった。。。)

年配の人たちに「あんたら若いもんはこれから大変だね~」と言われるのが一番depressなツッコミなわけで、「もしわしがあんたらの歳だったら・・・」とお年寄に心底ジェラシーを感じられるような、これからそんな社会になるんだ、という希望を少しでも持たせて欲しい。

誰も5~10年後なんて予想できないわけだし、夢で良い。政治家は夢をもっと語ってそれで喰っていけ。

その点では、bushy haired former professorと形容されている鳩山次期首相は夢を語ってくれている。数日前にコラムをNYタイムズに寄稿していて、「友愛(fraternity)」の意図するところを主張してくれていて非常に興味深かった。

表面的にはアメリカに喧嘩を売っているように解釈できるし、主張が明確でないようにもとれる。なのでツッコミどころ満載なのかもしれない。が一方で、「友愛」の意図するところはなんとなくわかったし(ついでにフランス革命のこと少しだけ勉強したぞ。。。高校の時、世界史とっとけば良かった。。。)、日本のあるべき姿を語ってくれているようにも思える。

僕はこのコラムは良いと思った。

そもそも、日本とアメリカは根本的に違うわけだし、アメリカがこうだから日本もこうあるべき、というような時代じゃないのだろう。そもそもその根拠が曖昧なままアメリカ流を受入れてきたことが多かったのではないか。実際、未だにアメリカのだれそれがxxxxといっていたぞ、と言われると、何となくそれが正しいのかって気になるけど、そのxxxxxがどんな根拠に基づいた批判なのか、文脈をしっかり知ってしっかりディベートしていかんといかん。(アメリカ人で日本人はすごいと思っている人はたくさんいてるのだから、日本人はもっと強気でいかんといかん。)

とにかく、日本は日本なんだし、無理のない日本の夢に向かって進むべき。
どんな道を歩みだすのか(期待しすぎないように)期待してます。

All great historical ideas started as a utopian dream and ended with reality. Whether a particular idea remains as a utopian dream or becomes a reality depends on the number of people who believe in the ideal and their ability to act upon it.
-Count Coudenhove-Kalergi

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