2009年8月22日

同僚と話す最近のネタ

昨日、同僚アルフォンソと少し話をする。

EU各国のアカデミックなシステムについて少し教えてもらった。
やはり国によっていろいろ違うらしく、メリット・デメリットがあるみたい。

単純な例として、例えばドイツはピラミッド、スペインはフラットらしい。
けど、スペインにアメリカと等価なテニュアトラックはなく、少し前の日本をフラットにした感じか、という印象を受けた。

スペインではラボを持った時のスタートアップマネーはほとんどないそうだが、スペインのシステムもそれほど悪くない様子。

数年後、神経科学の勢力図は少し変わる気がしてるからEUそのものには最近魅力を感じている。

例えば、新設研究所で、インターナショナルな色を全面に出して、世界レベルの一流研究者がコミッティーとして名を連ねてたりする。情熱が伝わるというかなんというか。

nudgeだな。

数年後、日本からEUに行くポスドクが今以上に増えるかも。

日本で研究所を作るというと、また箱にお金を使って、となりそうだけど、やっぱり箱がないと新しい職は作れないわけで、、、それだけ若い人のチャンスは増えないままだから元気のない若者は増えていく。。。箱への投資が人を元気付けることもある。日本みたいに住むには良い国だったら、田舎と言ってもアメリカのそれと比べたらたかが知れてるし、そこそこ便利なところにRIKENクラスか、特定の分野に特化した神経科学関連の国際色を全面に出した研究所を作って、さらに大学院生の育成をもっとしていかないと、アメリカ、EUにどんどん差を広げられていくのかもしれない。もうそういうことが制度的に難しいとすると、将来は推して知るべしなのかもしれない。

それから、もちろんオンリーワンを目指すのは良いけど、ナンバーワンなり、追従する方向もないと、気づいた時には重要なところでとんでもない差ができてしまって、そこで小手先の勝負を強いられるリスクもあるような気がする。数がものをいったりもするから難しいところではあるのだろうけど。。。

ついでに、神経科学って、応用を全面に出せるほどに成熟した学問だったか。。。(もちろん、「応用」を謳うだけならいろんな詐欺まがいなことをしてお金儲けを目指せるのは確かだとは思うが、それは必ずしも世の中を良くする方向とは思えない。応用に走る科学者サイドはこういうこともリスクとして知っておくべきか。)

と、たまってるフラストレーションを少しぶちまけ。。。

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それはともかく、アルフォンソとは、サイエンティフィックな興味は近いけど、持ってるバックグランドがホント違う。彼がブレインだとしたら、こちらは手(ノーブレインとも言う)、と例えたら良いか。。。

僕は彼の持ってるようなバックグランドには昔からあこがれてるのだけれども、彼は彼でこちらのバックグランドに興味があるらしい。意外と。

脳ナシはもちろん、脳だけでもシステムとしては機能せん、ということか。。。

もし将来、近くで独立できたりしたら、うまく協調してコラボできるな、などとそれなりに有意義で絵に描いたモチ的な会話をした。。。

現実逃避なだけか。。。

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