2011年10月8日

チュートリアル、大学院生、KE


今週からチュートリアルの担当がスタート。

レクチャーのように少し説明する必要もあるかと思ってたら、基本的には学生さんに問題を解かせ、進捗を確認し、個別質問に答える、という形式だった。家庭教師以上、塾講以下という感じ。ということで、準備は楽。

ただ、登録生徒数が100人強で4グループに分かれているので、毎週4コマ分チュートリアルを繰り返すことに。1コマ1.5時間だから、週6時間の拘束。チュートリアルそのものは楽しいけど、もう少し知的に刺激的なものだとより良いのだが。。ちなみに、生徒の大多数は白人で、白人グループ、マイノリティーグループと、類は友を呼ぶ的な仲良しグループが形成されていた。。。

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昨日金曜日には、大学院生のinductionイベントが開催され、研究所のPhDコースの概要がわかった。今頃。

3年後にthesisを提出しPhDを取るのが最終目標なのはよい。その他に、genericなスキル(コミュニケーションスキル、時間管理などなど)を身に付けるコースもあって、15単位取ることが義務付けられているもよう。集中講義的なものが5単位で、しっかりしたコースが20単位だったと思う。なので、15単位取ること自体はそれほど負担ではなさそう。

それから、thesisは、最後に一気に書き上げるというより、3年かけて少しずつ仕上げさせようというスタイルみたいで、年2回くらいペーパーワークを提出して、進捗を確認するプロセスがある。

何となく、3年で終わるPhD専門学校、という感じで、日本ともアメリカとも違うなぁ、と思った。PhD過剰生産の問題はUKでもあるわけで、今回のイベントに参加していた40人くらいいてた学生さんたちは、PhD取得後の明確なイメージを持ってきているのか、少し心配になった。

これに関していうと、アカデミアにどっぷり、企業へ就職、という二つのオプションだけでなく、その間のオプションも実際にあることを最近になって学ぶ。

knowledge exchange(KE)といって、いわゆる産学連携を促進するためのポストにPhD取得者が従事し、アカデミアと企業との橋渡しをしようとしている。こういうポストは今すごく大事だし、特に景気が良くない間は間違いなく需要は高まっていくだろう。その意味では、genericなスキルの習得とアカデミアの現場の両方をしっかり3年間で身に付けるのは悪くはない。が、あらかじめ目的意識を持って3年間過ごさないと、どれも中途半端、ということになるリスクもありそう。。KEと言っても、それなりに特別な才能が要求されそう。

そのKEに関連して、昨日、コラボをスタートしてるベンチャー企業の人たちがラボを見学。その後、研究所内のKE関連職の人と簡単なミーティングを。研究所に、そういう産学連携を促進するためのグラントがあり、それにアプライしようということになった。少額だけど、これをきっかけに、大きな外部資金を当て、長期的なコラボに発展させよ、という意図があるもよう。こういう機会は今まで想像すらしてこなかったから、いろいろ勉強になる。

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最後に、今週他界したSteve Jobs。彼の完璧主義、コミュニケーションスキル、それから独創的なものを生むだけでなく、それをトレンドにしていく能力は、研究をやってる人間もあこがれる。こんなすごい人と同時期に生きられた自分は幸せ者。

Stay hungry. Stary foolish.

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