2011年10月1日

visibility


今週2つトークをし、来週からついにティーチングがスタート。


トーク一つ目は火曜日。

今、大学ではticなる新しい建物のことで盛り上がっていて、それに関連したワークショップが今週立て続けに開催された。そのうち一つが神経科学関連だった。

そのticは、いわゆる産学連携を目的としたセンターで、エネルギー、光学、医療工学などの研究分野で企業とのコラボレーションを積極的に進めていくことを目的としている。スコットランド政府からの後押しもあって、かなりの額の投資をこれから数年していくらしい。

エネルギー関連では、学長スコティッシュパワーとのつながりもあったり、大学自体、風力発電の研究で強かったり、スコットランドは2020年までにrenewableエネルギーで80%の電力をまかなうということになっていたりと、いろんな環境が整っているらしい。

それはともかく、火曜日の神経科学のワークショップでは、各製薬会社の人たちや、産学連携を推進している人がトークしたりという内容。で、なぜか僕もトーク。。。建前上は、大学からspin-outしたベンチャー企業の人たちとコラボを始めたから、ということらしい。自分でも浮いてるなぁ、と思いながらトークした。。。

製薬会社の人たちからは、今の超厳しい状況がよく伝わってきたけど、Lillyは賢い企業だなぁ、と思った。どれくらいお金に結びつくか未知数だけど、新しいビジネスモデルに結びついていくかも。心の健康は市場としてメチャクチャ大きいわけだから、そこへリスク承知で果敢にチャレンジする企業は応援したい。

僕のトークでは、製薬会社関連の人たちがオーディエンスというのはわかっていたから、うちのラボの技術をどう応用できるか話してみた。背伸びをして。

トーク後のネットワーキングイベントで、何人かわざわざ話をしにきてくれたから、少しは興味を持ってもらったのだろう。こういうビジネスサイドの人と接するチャンスは今まで皆無だったから良い体験になった。あとはこれがコラボなんかにつながっていけばいいんだろうけど、その辺はまだまだ難しいか。

他には、政府系グラントの担当者もきていて、少し話ができた。こうやってネットワークを地道に広げていかないといかん。

そのネットワーキングイベントを途中で抜け出し、グラスゴー空港>ヒースロー経由でオックスフォードへ。夜10時ごろに着いて、翌日のAutumn Schoolでトーク。

その秋学校はオックスフォードが主催していて、一部はEUや中東からも学生が参加する学生向け認知神経科学関係イベント。僕の参加した日は「The Noisy Brain」というテーマで、このトピックに関連する研究者が8人呼ばれてトーク。ちょうどシンポジウムみたいな感じ。僕みたいな若手(?)から、ケンブリッジ・UCLの大御所まで。

緊張するかと思ったけど、意外と普通に話せた。
他の人たちのトークも面白く、えらく楽しめた。

一通りイベントが終わった後、講師陣で近くのバーへ。そして19時半から大学でディナー。そのディナーは、秋学校全体のディナーだったからかなりの人たちがいてた。教会みたいなホールに長テーブル














が3列あって、そこに座ってディナーコース。ハリーポッターの映画のように。

ディナーでは、この日の講師陣で一緒に座って、いろいろ話をして盛り上がり、そのあとさらにバーへ行って11時過ぎまで呑んだ。えらく良い体験ができた。

UKにきて、visibilityをどう上げていくか、というのは大きな壁だなぁ、と思っていたから、まだ論文が出る前にこうやって呼んでもらえ、ネットワークを広げるチャンスをもらえたのはホントにありがたい。

翌日、午前の飛行機でグラスゴーへ。
が、週前半に長女からもらったウィルスなんだろう、木・金と体調が優れず、昨日は悪寒がするから4時ごろ早退して熱を測ったら38.5度あった。。。長女はまだ風邪が完治してないから、今日の日本語学校はお休み。

来週からついにティーチングがスタート。

セメスター1は、チュートリアルを週2日で1ヶ月担当。週2といっても、生徒数が多いから全く同じチュートリアルを2日連続で担当するらしい。。。セメスター2では、ちょっと増えて、解剖実習のサポート役的な仕事に加え、レクチャーを3,4コマ担当することに。内容がエキサイティングとは言い難いので、まず教える方が如何にモチベーションを上げるかが大事だな。。

さて、どうなることか。

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