2012年12月31日

Qiqqaその後


今年最もアクセスの多かったエントリーは、PDF管理ソフトのエントリーでした。ここでは、Qiqqaを使い続けた後の状況を少しアップデートしてみます。使用歴は7ヶ月ほど。

まず、Qiqqa使用開始直後、タブレットとしてASUSのEee Pad Transformer を購入。結論から言うと、この組み合わせで、論文の読み方が劇的に変わった。

1.紙とプリンターランニングコスト大幅削減
これが最大の変化。
論文だけでなく、学位論文やグラントガイドラインなどもQiqqaで見るようにしたので、その手のプリントアウトも不要に。おかげで、プリンタのインク使用量も劇的に減り、プリンタのランニングコストが削減できた。
タブレットを買っているので、全体のコストはまだマイナスだとは思うけれど、タブレットは他の用途でも活躍するので良い。

2.論文の携帯性向上
タブレットにたくさんのPDFを入れておけるので、いつでもどこでも論文を読め便利。

3.アノテーション・メタデータによる論文管理
PDFへメモやハイライトを残すアノテーション機能や、タグやランキング付けをするメタデータ保存機能は、同一論文を読みなおす時に便利で、論文中のキーワードを探す時などの効率が向上したように思う。

PCとタブレットを同期すれば、どの端末からでも論文にアクセスもでき便利。ただ、タブレット版のアプリは機能がイマイチなので、タブレットでは、読んでメタデータなどを残すといった感じで紙+αの役割のみ(ただ、PC版・タブレット版、定期的にアップデートがされているので、機能は良くなってきています)。


論文の読み方は人それぞれだと思うので、これがベストだとは思わないけれど、少なくとも僕の場合、以前に比べたら大きな変化でした。ちなみに、Qiqqaの登録はこちらから可能です。

2013年の課題は、データベースを拡充させ、アノテーション・メタデータについて自分なりのやり方を確立させること。

2012年12月23日

Cafe Andaluz


昨日は結婚10周年ということで、シティ・センターのCafe Andaluzというスパニッシュレストランへ。

店内はスパニッシュな雰囲気で(外は雨でスコティッシュだったけれど)、音が反響しやすいのか、近くのお客さんの話し声は全く気にならない、けどやかましすぎない適度なノイズが自然と生み出されていた。子連れフレンドリーで、実際、子連れがたくさんいてた。

クリスマスシーズンで特別ディナーもあったけど、普通のメニューを頼む。
ガーリックトースト、イカの唐揚げ、ムール貝、そしてパエリアを注文。

ガーリックトーストは、チーズも焼いてあってめちゃイケた。
パエリアは、お焦げ少なめのしっとりしたなかなかのテースト。

最後にデザートを注文。
長女が注文したラズベリーPavlovaはインパクトがあった。
デザート類やや甘めだったけど美味しかったです。

ウェイターさんにスパニッシュな人もいて、場所はジョージ・スクエアからすぐの便利なところで、価格帯もリーズナブルな良いレストランでした。

エディンバラとグラスゴーのウェスト・エンドにもお店があるもよう。

2012年12月16日

北斎


札幌滞在時に寄った寿司屋さん

超絶寿司を頂く。あんな美味しい寿司を食べたのは生まれて初めてだし、これからもなかなかないはず。

まずはお通しとして、エイのエラが出てきて、まずやられる。あの軟骨の触感は独特。

寿司は、背伸びして「おまかせ」をいただく。

すべてのネタが何かしら味付けされていて、一部はネタによってシャリの形もカスタマイズされていた。例えば、トロには生姜が少し乗せられ、口の中に入れたらホントにとろけて調和した。。。ウニもとろけた。。。牡蠣は薄く柚子で味付されていて、生エビはシャリより大きかった。1貫ずつ出されてはいただき、寿司屋のご主人との会話を楽しみながら、「おまかせ」は玉でしめられた。

途中、福島のお酒「風が吹く」をいただく。これも最高。

海外から来たからか、開店と同時に入ったからか知らないけれど、いくつか付け出し系の料理をサービスで出して頂き、これがまた美味しい。八丁味噌につけた牡蠣が特に。

ご主人は40年間寿司を握られてこられたそうで、ご主人曰く、そのレベルではお客さんにカスタマイズさせた寿司を握るのがポイントとのこと。「おまかせ」ではじめてそのレベルを体験できるのかもしれない。

一つ一つの食器、小さいながらも綺麗な店内と葛飾北斎の小さな絵、そして会話中は忘れてしまうくらいの適度なボリュームのジャズ、そして気取らないご主人とそのご主人の美味しすぎる寿司、けどリーズナブルな価格。

札幌駅から徒歩数分の最高の寿司屋さんでした。

映画5本


飛行機で観た映画たち。

The Dark Knight Rises
個人的には期待はずれ。。。

同じマンハッタンを舞台にしたThe Avengersの方が映像や娯楽性という点で良かった。
Christopher Nolanの作品の割に、ストーリーの一部に無理があり、ちょっと残念な作品。一方、Anne Hathaway美しすぎ。。。

A Beautiful Mind
昔から気になっていた映画。John Nashの人生を描いた映画。泣いた。ノーベル賞受賞スピーチのシーン、映画用演出とわかっていても、まんまとハマる。。。

テンポも良く、ストリー性良しで、超お薦め。おそらく2回目見る時はストーリーがわかっているので、印象がまた変わると思われる。

Total Recall
意外と面白い。映像もなかなか。
シュワ氏の映画も見た記憶はあるけど、細かい部分の記憶は消去されていた。
ので、新鮮な気持ちで楽しめた。

The Bourne Legacy
まずまず。
人間の能力を高める軍事(?)機密プロジェクトが中止に追い込まれ、それに関わる人物たちの一悶着がテーマ。The Bourne Ultimatumの姉妹作、と言ったら良いみたい。マット・デイモンも写真で特別出演する。

結構、ハラハラするシーンが多くて、最後までしっかり観れた。

あなたへ
亡くなった妻の遺骨を妻の故郷の海へ流すべく、自家用車で各地を移動しながら、近い境遇を持つ人達と出会い、妻のことを回顧していくという展開。

高倉健氏をはじめ渋い仕上がり。ここ数年で、日本映画のこういう小さなストーリーの良さが、この歳になって少しずつわかってきた印象。

が、最後付近で、飛行機着陸となってしまったので、感動シーンが待っていたのかわからずじまい。。。かなり消化不足。。。

札幌


今週月曜日から昨日まで札幌へ。
目的は北大のシンポジウムへの参加。

月曜日
行き、トラブる。。

先週土曜日、風邪で寝込んで、病み上がりの状態で月曜日朝大学へ行き、いくつか予定をこなし、昼、空港へ。

が、ヒースロー行きの飛行機が、整備不良で他の機体調達に時間がかかるとかで2時間遅れる。

もともとトランジットは2時間しかなかったので、成田の便に間に合わず。。。

2時間遅れてる間に、ヒースロー行きの別の便があって、それは予定通り飛びそうだったので、チケットを替えてもらえないか頼んだけど、ダメだった。。。(というか、ピンポン式に使用機体を替えられんのか。。。)

ヒースローのカスタマーサービスで、翌日の便と近くのホテルを手配してもらう。

ホテルと送迎バスのチケット、夕食・朝食バウチャーもしっかり支給してくれ、無駄な出費は全くかからなかった。(というか、高いホテルやら食事やらタクシー代を後で請求される前に、先手を打っとけ、ということなのだろう。。。)

ちなみに、ホテルはPremier Inn。
ホテルに着いて、火曜日に予定していた約束をキャンセルするメールを送る。。。

火曜日
飛行機は昼発。

実は、グラスゴーで預けたバッグを月曜日のうちに受け取るのが難しかったので(「どれくらい時間がかかるかわからないけど、手配してみるよ」とは言われたが、夜だったので、諦めて早くホテルへ行くのを選んだ。。。)、この日の便にしっかり載せてもらうようカスタマーサービスで念を押す。

12時間フライトで成田へ。

飛行機を出ると、僕の名前が書かれたカードを持ってる女性が。。。

イヤな予感。。。

案の上、バッグは同じ便で飛んでなかったもよう。。。(ガックシ。。)

滞在先までできるだけ早く送るから、ということで、その手続をする。

対応した若い女性はBritish Airwaysに勤めてる日本人女性だったけれど、対応は英国対応で正直腹が立った。。。(英国人なら、もともと期待してないから何とも思わなかっただろうが。。。)

BAサイテー。。。

さらに、成田・札幌間の接続も非常に悪く、数時間成田で過ごす。

16時半過ぎ、新千歳空港に到着。
そこは、雪国だった。。。

この日夜、シンポジウムのレセプションがあるにも関わらず、服は、移動中着ていたみすぼらしい服しかなかった。。。

ので、千歳空港でMUJIを見つけ、最低限の服を調達。。。

札幌も激しく雪が積もってた。。。スコットランドなんて穏やかな北国。

ホテルに着いたのは18時前。
月曜日に大学を出てからだと、45時間くらいかかった。。。

19時から宿泊中のホテルでレセプションがあって、シンポジウムがスタート。

レセプションが終わって、部屋でウトウトしていたら、フロントから電話がかかってきて、バッグが無事到着と。JALが超特配で届けてくれた。

これで、ガジェット系の電源復旧。。(電源ケーブル系もすべてバッグ内だった)

水曜日・木曜日
シンポジウムそのものは、札幌の近くのガトーキングダムというリゾートホテルで開催。午前中、駅前のホテルから、皆で大きめのバスに乗って移動することになっていた。

バスは11時過ぎ発だったので、10時台に、駅前のビッグカメラと大丸へ行って、うちへのお土産を大量購入。

ガトーキングダムは、バブリーな雰囲気で、J字型のビルがあり、それに囲まれるようにレストランスペース、そして外はプールになっていた。Jの先には温泉・スパがあるもよう。

シンポジウムは、電子科学研究所のリトリートのような感じで、研究所で働いている学生さんも含めて、みんなでそのリゾートホテルに宿泊しながらサイエンスを楽しむという感じのイベントだった。

2日間で5つのオーラルセッションがあり、各セッション、海外招待者・国内招待者・学内スピーカーがトークをし、ポスターセッションもある、という形式。

リゾートホテルらしく、休憩時間はコーヒーだけでなく、シュークリームをはじめ、一個100円以上をするであろうデザートが4品くらい出てた。。。

そして、バンケットでは、北海道ならではの美味しい食材を使ったパーティー料理が出てきた。。。ミニいくら丼なるものもあった。。。

バンケット後は、スピーカーたちは最上階バーで呑んでよし、ということでバーへ。

客室もゆったり目でかなりビップな気分を味わうことができました。。。

ちなみに、僕のトークは2日目最終セッション。神経科学関連は、そのセッションだけで、僕も含め3人がトーク。他のお二人のトークは刺激的で、2日間通して人脈も広がりとても有意義な機会となりました。

そのセッション後、シンポジウムはお開き。直後に出るバスに乗り、再び駅前のホテルへ。

ホテルにチェックインしなおし、一人で大通り公園まで歩いて、クリスマスイルミネーションを見て、駅近くの寿司屋で極上寿司を食す。

土曜日
朝6時の電車で新千歳空港へ行き、成田・ヒースロー・(なぜか)ガトウィック経由でグラスゴーへ。


成田発の飛行機はJALだったけど、機内食のデザートにハーゲンダッツのアイスが出たり、着陸前の食事でKFCが出たり、客室乗務員の多くが若くてきれいだったり、、、と良い感じ。


が、ヒースローのイミグレーションに1時間近くかかって、ますますヒースローが嫌いになった。。。

ヒースロー・ガトウィックの移動は、25ポンドのバスで、第三ターミナルのバスセンターからなら1時間30分くらいで移動できた。

ガトウィックでは、これまたBAの対応がサイテーで、しかもセキュリティーで「ランダム」な追加スクリーニングに合い、別室へ連れて行かれ、壁にあるスキャンの前でゆっくり回る、というスキャンを受ける。ついでに、人種・宗教についてアンケート質問を受ける。「ランダム」スクリーニングと言っていたので、その結果を分析して、ホントにバイアスがかかってないことがアンケート結果から証明されることを祈りたい。


21時半に自宅に到着。
大きなトラブルがなくても、ドア・ドアで24時間強の旅だった。


ちなみに今回、日本であまり時差ボケで苦しむことがなかった。無理やり朝起きて、少ない睡眠時間でもできるだけまともなリズムで過ごすのが良いのかもしれない。意外なことに、シンポジウム中居眠りすることもなかった。

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最後に、旅行中感じた日本に対する印象などを:

・マスク文化
空港というのもあるのだろうけど、数年前の豚フル以来、すっかりマスク文化が根付いた印象を受けた。しかも、若い女性がしているのを見ると、何となく寂しい。。異様。

・女性労働者
米英ではいわゆる低所得者の人たちが支えている部分を、女性、しかも若い女性がそれなりの部分担ってる印象を受けた。良い・悪い点両方あると思うので、どちらが良いという意見はないのだけれども、違う、という感想をただ持った。

・均一性
良い点としては、例えば、空港内で、誰に尋ねてもそれなりの返答が期待できた。米英ではありえない。

一方で、多様性が少ない分、居心地が悪いと感じると、ニッチを探すのが非常に難しくなるんだろうなぁ、というのは、今回に限らずここ数年思う。その点、特にアメリカのキャパは偉大。

多様性という点では、数年前と比べると、アジア系の観光客がたくさん来てるなぁ、という印象を持った。やはり中国からだったりしてたので、彼らにたくさんお金を置いていってもらうためにも、彼らとは何とかうまくやっていかんといかんのだろう。

・マナー
いわずもがなだけれども、改めてすごい国だと思った。空港のカウンター、インフォメーションカウンター、お店のレジなどなど。徹底している。ハズレが限りなくゼロに近い。心がこもっているかどうかはともかく、対応が丁寧だと対応される方はストレスフリー。その点、米国はサイテー。アタリが限りなくゼロに近い。。。UKは、日本の足元にも及ばないけれど、米国よりは良い、かなり。

・食事
特に北海道は世界一。
海外ならセレブでないと食べれないものが普通に食べれる。一方で、その世界トップクラスの料理で生計を立てている人たちには、その認識が少ないというかゼロ。もちろん、海外で勝負する場合、食材という限界はあるのだろうけれど、食事の体験は味覚だけで決まるものではないので、他の感覚を刺激する部分でも日本の料理はすごい。その辺をぜひ知ってほしい。

・選挙
行き、成田で待っていたら、北朝鮮のミサイルのニュースの合間に、政見放送をやっていた。ひどい。。。時代遅れも甚だしい。。。維新も登場し、橋下氏も出てきたが、何も変わらないというのが伝わってきた。

ちなみに、都知事選の政見放送もやっていたが、マック赤坂はやばい。。。確かに、みんな笑えば良い世の中にはなるとは思うが、笑えん。。。

それはともかく、今回の衆院選、自民党は圧勝するほど支持は得ていないだろうに(投票率が低すぎて)圧勝してしまったのが本質なのだろう。そこに日本が変わることを期待できない原因があるのだろう。。。投票先がないなら、無記名票の山を作り上げないといけない。支持政党ナシとして投票するのも立派な意思表示だと思う。

政治家も国民もメディアも、まともな相互作用ができないままだと、システムは変わらない。

2012年12月9日

viva、Autumn Statement、選挙


viva
木曜日にお隣りbioengineeringの学生さんの学位審査(viva)へ。internal examinerとして。

まずconvener、external examinerの三人で簡単な打ち合わせ後、ランチ。その後、学位審査。

学生さんがすでに渡米しているということで、今回は米英間のビデオカンファレンス形式。大学内のビデオカンファレンス室で学位審査。驚くほど普通に進んだ。

internal examinerの仕事は楽なもんで、external examiner主導で進む審査に適宜追加質問をしたりする程度。

学生さんはすべての質問に対してしっかり答えていた。
知識量・ディベート力ともにPhDレベルで、学位論文もしっかり書けていたので、即サインでPhD誕生。

Autumn Statement
科学技術予算の拡充がアナウンスされた反面、借金減らしは1年先伸ばしということで、UKは厳しい状況が続くもよう。ただ、あと5年我慢しろ、というスケジュールがあるだけでもマシなのかもしれない。ホントに借金減らしが進むかどうかはともかく。

選挙
昨日、在外投票へ。今回はかなり悩んだ。。。

それにしても政党多すぎ。。。
即席政党に投票する場合、4年後にもその政党が残っているかよく考えて投票した方が良い。でないと、貴重な一票が、政治家の気まぐれで無駄にされる。

それから、海外にいてると、公職選挙法せいで、選挙公示後は橋下氏以外リアルタイムな情報がほとんど伝わってこなくなるのは何とかして欲しい。

選挙後、連立になるのは仕方ないとして、意思決定スピードが上がらず、さらなる混乱状態へ。。。なんてことだけにはならないと良いのだけれども。


明日から日本へ。
札幌は確実に今のスコットランドより寒そう。。

2012年11月24日

年末までのトーク


年内3つトークを控えてます。

まず11月27日にエディンバラ大にて。
これはちょっとした縁があってエディンバラ大へ行くついでに急遽(金曜日に)決まったミニトーク。理論系の人への営業が主な目的になりそう。

2つ目は12月5日に研究所内にて。
所内ミニシンポジウムで、in vivo研究をしてる人たちみんなで研究を紹介しあってコラボを促進しよう、というのが趣旨なもよう。持ち時間一人10分。

そして最後は、12月中旬に日本でトークさせていただけることに。
北大の電子科学研究所で毎年国際シンポジウムが開催されているそうで、そこでトークを。
12月14日の午後にトークします。プログラム等はこちら

「律」というお題をいただいていて、オーディエンスのバックグランドが多様そうなので、どうしたものかとトーク内容を思案中です。

ちなみに、日本は2年強ぶり、札幌の冬は人生初。スコットランドより寒そう。。。

2012年11月11日

卒業研究、時事ネタ3件

今年も卒研生と一緒に働く季節に。
今年は5人配属:3人が文献調査、2人は実験研究。

文献調査は、配属が発表された直後に、簡単に個別ミーティングでアウトラインを説明。その後は基本的に学生さんで勝手に進めてくれる。

実験研究は、はじめの個別ミーティング後、今週から実質スタート。やはりはじめはかかりきりで指導の必要あり(大学院生にdelegateできれば楽なんだが。。。)

一過的に負担は増えるけれど、一旦実験をマスターしてくれたら、貴重な労働力になるのは悪くない。実験研究のプロジェクトは、学生さんが希望しても成績が良くないと希望プロジェクトを選べないようで、上位の学生さんが来ることになってはいる。ということで、指導する方もそれなりにはやりやすい。モチベーションもあって良い。

ただ、最大の問題は期間が短すぎる、ということ。
10月末にスタートし、来年1月末には実験は終了、2月は卒論仕上げ期間。しかも12月後半はクリスマス休暇だから、実験できる期間は実質10週間もない。。。戦力になってきたと思ったら、もうお別れ。。。

さらに、パーソナルライセンスが必要なプロジェクトとなると、10月末にライセンス申請し、届くのは1ヶ月後ということになるから、かなり厳しい。。。下手すると何もできない。ということで、研究を考える方もそれなりに戦略が必要。

今週、卒論の導入部分の原稿提出締切だった。5人分を添削。この時点で見込みのある学生さんかどうか一目瞭然というのはなかなか興味深い。

一部の学生さんなんかは、「俺にはこんなうまい英語の文章、絶対書けん。。。」と感動することも。。。もちろん、その逆も。。

今、第一印象と、実際のパフォーマンスとの相関性を高められないか個人的な課題として努力しているのだけれども、私、まだまだ修行が足りません。。。口に騙されます。。。

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話は変わって、今週気になったニュースは3件。

まずセルティック。
10月末の試合でも頑張ったけど、今回はホームで見事バルセロナに勝利。メッシがゴールシーンを見つつセルティックが勝つ、なんてこれ以上の展開はないのではないか。

次は大揺れのBBC
Space Diveみたいなすばらしく良い番組を作る一方、根幹機能は「読売化」してるもよう。。。

最後は、日本での大学新設関連の報道。今回の新設3大学をターゲットにするのは「横暴」だけれども、個人的には田中大臣がやろうとしたこと自体は支持したい(ただ、リーダーとしての素質ゼロだと思った)。

素人的な直感から言って、今の時代、従来型の大学をこれ以上増やす意味を見い出せない。全く。

今回ターゲットとなった大学で教えるコンテンツとは関係ないかもしれないけど、学生サイドから考えると、今はTEDやらMITやらを筆頭に、インターネットさえあれば、世界クラスの情報を高効率で得ることができる。タダで。インターネットにアクセスできるなら誰でも。4年通うといった時間の縛りもない。もちろん、ハク付けやらソーシャルな点で、リアルな大学に行く価値はまだ残っているとは思うけど、コストパフォーマンスという点でどうなんだろう。

運営サイドから見ると、大学ができるとおいしいことが多そう(だから形骸化してきたんだろうが)。詳しいことはよく知らないけど、交付金・補助金なんかが流れてくるだろうし、地元での社会的ステータスも上がることが期待できそう。地元も「大学」というと聞こえが良いから、積極的になるだろう。文科省的にも、財務省からもっとお金をもらうための良い口実にもなるのだろうか。win-winの関係を築きやすそう。

第三者的に見ると、定員割れするような大学のランニングコストとして、税金が使われるのは避けて欲しい。その投資に見合った結果が期待できないとすると、土木事業へのバラマキに感覚的に近くなっているんではないだろうか。土木工事のように目につく形で税金が使われるわけではないから、どう税金が使われているか外からは感覚的に気づきにくい。

大学を増やして自由競争させる、という議論もあって良いかもしれないけれど、今ある大学で競争させるだけで良いのでは?という気もする。新規参入させる大学は、その競争の台風の目になるだけの魅力があるの?と。自由競争させるなら、税金を流す量は変えない、という条件でやって欲しい。企業間のいわゆる「自由競争」とはちょっと違うのだから。

とにかく、今回の件がきっかけで、もう少し大局的な議論に結びついていって欲しい。日本にいる子供の数はどんどん減って、外国からの魅力が劇的に上がることは正直考えにくいから、もう少し賢くリソースを割り振ることを考えた方が良い。

将来の市場規模が縮小することが明らかな分野に、これからベンチャー企業を立ち上げることにどれだけ価値があるかを、常識的な感覚から考えて欲しい。

2012年11月4日

バックアップ


今週一番気になったニュースはSandy関連。
知り合いのラボでも甚大な被害が出たそうで、かなりショッキングだった。研究リソースの復旧には、お金だけでなく、年単位の時間が必要なものがある。例えば大学院生の人たちなんて、研究人生が変わってしまったのではないかと思うと、ホントに気の毒。。

いろんな関連記事の中で、ロングアイランドのコールド・スプリング・センターでのバックアッププランを紹介した記事は興味深かった。ここでは、バックアップが機能し、被害は最小限だったとのこと。ただ、予備電源がどの程度「予備」として万全の対策を講じられていたか、この記事だけからはちょっと不明。

リスク対策は研究所レベルの話もあるけど、データのバックアップなど日常的な話でもあるので、しっかり考えておかないといけない。実際、1年くらい前、うちの大学でも火事があったし。。。

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今週のネイチャーのエディトリアルも、ショッキング。
森口という虚言者のウソを読売が裏も取らずに報じて事が大きくなり、山中教授のノーベル賞に泥を塗ってしまったことに対し、日本のメディアをバッシングしている。日本のメディアだけでなく、日本そのものをバカにしてるようにも思える。バッシングだけならともかく、報道のごくごく初歩的・基本的なことまで書かれている。。。

ここまで書かれる日本の科学技術メディアって、、、と思うが、これだけ書かれても、良くなると思えないところがさらに悲しい(そもそも新聞社の関連記者・編集者は、毎週ネイチャーを読んでるのか?)。しかも、多くの人達はその低レベルなメディア記事で科学技術の情報を手に入れることが多いわけだから、問題は根深い。一方、インターネットのおかげで良質な情報を得ることは可能だから、その意味では、二極化が加速しているのかも。

その記事で、iPS-cell maniaという言葉が出ている。今回のバブリーな盛り上がりは危険。reprogrammingというコンセプトがひっくり返ることはないけど、iPS細胞が病気の治療手段としてどれくらい役立つか、希望を超えたところでは誰も確定的なことは言えないのではないんだろうか(しっかり裏は取ってないけれど。。)。

日本ですごい研究をしている研究者は他にもいるんだから、もっとリスクと希望は分散させないと。。。バックアップとしても。。。

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最後は、またまたスコットランド独立関連ネタ。
最新の記事として、改めてEUからダメ出しをもらったもよう。。。まだ遅くないから国民投票やめたら、と思うが、Salmondは聞く耳持たんのだろう。。ノー・バックアップ。disaster気味。。。

2012年10月28日

overwhelming


1ヶ月半くらいブランクができましたが生きてます。
9月下旬から10月中旬は、ちょうど新年度の時期で、グラント申請や大学関連でいろいろ忙しかったのと、プライベートの方でも娘が通ってる補習校関連で大役を仰せつかって、かなりテンパってました。。。

前期はティーチングゼロなので、これから1月中旬頃までは研究フルモードでいけそうです。

今回のエントリーではまず、2週間前のSfNについて少し。

ニューオリンズ滞在は、ハリケーン後もちろん初。ダウンタウンは僕が見た限り、昔と全然変わってなかった。バーボンストリートは相変わらず賑やかで、昔より「いかがわしい」香りが増していた気もする。

学会は相変わらずoverwhelming。。。同じ興味を持っている人をあれだけたくさん見てしまうと、ホント人生と自分の能力についていろいろ考えてしまう。。。来年はサンディエゴとちょっと遠いし、スコットランドにコモっていろいろ考えたほうが良いのかな、と思う今日この頃。

ところで、今回は学会用アプリがなかなか充実していて、ついに紙に頼る必要がなくなった。ソート機能がもう少し充実してたらもっと便利だったか。

もう一つのネタは、スコットランド独立関連の続報。
学会中に入ってきたニュースとして、国民投票を行うことが正式に決まった。が、Salmond氏が、自動的にEUメンバーになる、と言ってたことがウソだったと最近報じられたりと、いろいろ盛り上がってる。国民投票を行うために、これから相当のお金が使われるのだろうけど、そのお金をもう少し世の中が良くなる方向に使って欲しいと心底思う。