2011年9月24日

新学期直前


新学期直前は、仕事量が異常に増える。

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研究所シンポジウム

先週、研究所で毎年恒例らしいシンポジウムが開催される。
うちの研究所は、PIが80人くらいいる大所帯なので、こういう企画は研究所でどんな研究が行われているか把握するのに非常にありがたい。

形式は、5つあるグループの各リーダーが、グループの研究内容などを手短に紹介した後、グループから一人ずつ15分のトーク。学生さんやポスドクはポスター発表。ポスター発表者全員、「ポスター・フラッシュ」なる1枚のスライドを使って2分でポスターの内容を宣伝する機会もあった。

神経科学グループは午後に発表があり、僕がトーク。

しこんでたネタは一応ウケたけど、分野が違う人たちの興味をそそるようなトークをするのは難しい。多くの人はピンときてなかったかも。。

それはともかく、ポスター・フラッシュの企画が非常に良くて、学生のプレゼン能力の差が歴然としていた。

最終的に賞を獲得した学生さんのプレゼンは文句なしのでき。たった1枚のスライドにメッセージはもちろん、ジョークも入れて、トークの運び方もメチャクチャうまかった。すごい才能。

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Research Away Day

翌日は、Research Away Dayという企画で、PIだけが集まって、来るべきREFにどう備えていくか話し合うイベントが開催される。ようは、如何に良い論文を出して、お金を集めるか、というとこを細かく話し合うイベント。こういう企画を一日使ってやる必要があるかわからないけど、REFに対するアウェアネスを上げるという意味では意味があるのかもしれない。

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大学院生

今月から大学院生が新加入し、実験を教えたり、プロジェクトのディスカッションをしたり。これは時間のかかるプロセスだけど結構楽しい。

一応、方針としては、PhDを取った後どうしたいか確認した上で、3つのキーワードを与えてプロジェクトを考えてもらうことに。すでに走り出している「プロジェクトA」をやって欲しい、みたいな気持ちもなくはないけど、PhDを取るまでの3年間モチベーションを維持するのは大変だから、自分自身でプロジェクトを考えてもらってアカウンタビリティーをそれなりに持ってもらった方が良いのかなぁ、という意図。

キーワードを与えているから、ラボの方向性から逸脱するリスクも少ないだろうという楽観的予測。プロジェクト、大まかなアウトラインは決まってきたか。

あと気付いたことは、「日本人学生・ポスドクが、日本人PIの海外ラボへ行くと英語が上達しない」とよく言われるが、逆の立場でもしかりだなぁ、ということ。

つまり、日本人以外の学生さんと働く場合、英語で頻繁にコミュニケーションすることになり、英語使用率が上がる。ポスドクとして海外ラボに行った時は、英語話せなくても何とかなった(?)けど、学生さんを相手にすると、こちらが話す機会が圧倒的に増える。なので英語でしっかり考えなどを伝えられないといけない(今、伝わっているかはともかく)。その意味で、ラボ環境の国際化は僕自身の英語力向上という意味でも良い印象。

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ロンドン

今週火曜日はロンドンへ。日帰り。

朝4時半起き7時頃の飛行機でロンドン入りし、10時半からのイベントに参加。そのイベントは、グラント関連のイベント。帰りは18時半発の飛行機でグラスゴーへ戻ってきて、いつもと同じ時間帯に就寝。

今回、EasyJetを使ってみた。
悪くない。

EasyJetは格安航空会社で、チケットに座席番号がないと思ったら早い者勝ちという仕組み。
ゲートにはかなり早くから列ができていた。speedy boardingなる仕組みを利用して追加料金を払えば、先に搭乗可能。席的にはいわゆるビジネスクラス的な場所に座れることになる(と言ってもシートはみんな平等でエコノミー)。

機内サービス(新聞や飲み物類)はすべて有料。ただ、British Airwaysよりチケット代が相当安いし、British Airwaysは高い金を払ってもサービスがひどかったりするから、EasyJetで十分。

おそらく多くの人がそう思っているのだろう。先日発表されたEasyJetのパフォーマンスは市場予想を上回って、他の株が暴落してるのとは裏腹に株価大幅アップしたもよう。

ちなみに今回は、行きはGatwick、帰りはStanstedを利用。
両方ともそれなりの大きさで、ロンドン中心へのアクセスもしっかりしていて便利だった。

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トーク2つ

来週火・水と二日連続でトークが控えている。

火曜日は学内イベント(また)。

ただ今回は、これまでのイベントとは趣きが違い、企業関連の人たちが参加するイベントらしい。いわゆる産学連携を促進する企画。研究資金源として、やはり企業は外せない存在になりつつあるようだし、時代的に企業との連携はますます要求されていくから、しっかり宣伝しないといけない。

水曜日はオックスフォード。大学院生向けのオータムンスクールが開催されるらしく、その講師を務めることに。非常に光栄なこと。

今、visibilityは限りなくゼロに近いから、こういう機会は非常にありがたい。

そしてその次の週から、いよいよ週一でティーチング(チュートリアル)がスタートと、なかなか大変なことになってきた。マルチタスクがさらに要求されていく。

2011年9月11日

パスポート更新、タックス・リターン、クレジットカード


パスポート更新

10年有効パスポートの期限がそろそろ切れるので更新。
エディンバラ総領事のページを確認し、エディンバラまで行って申請。

持参したのは以下のアイテム
・パスポート
・写真
・UK自動車免許
・戸籍謄本

写真はデジカメで自作。
戸籍謄本は、嫁さんたちが一時帰国中に取得してきてもらった。特に、この10年で戸籍が変わったので、戸籍謄本は海外申請でも必須だったと思われる。

申請書は総領事の窓口でもらい記入。要・実家住所。

事務の人に書類などをチェックしてもらい、急ぎでなければ1週間後に116ポンド持参して取りに来い、と言われその日は終わり。15分くらい。

2週間後に再び総領事へ。

パスポートの記載事項を確認、受領確認みたいな書類にサインし、116ポンド払い、新旧両方のパスポートを受け取る。10分弱。

基本的にストレスフリーで楽チン。ただ、グラスゴー・エディンバラ間を平日に2往復するのはお金と時間という点でちとイタい。

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タックス・リターン

UKでは、自分でタックスリターンのペーパーワークをする必要ないみたいで、数週間前、2通の手紙がHM Revenue & Customsから届いた。一通目は、タックスリターンの案内。二通目は、チェック。

昨年途中の8月から働きだし、フルにタックスを払い続けた(源泉徴収)から、だいぶ払いすぎてたみたいで、その分戻ってきた。

届いたチェックを銀行にデポジットするだけで、タックスリターンの手続き終了。自分で何もする必要がなかった。すばらしく簡単にお金を取り戻せた。

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クレジットカード

タックスリターンのチェックをデポジットしたら、担当者にクレジットカード無審査で発行できるけどどう?と言われ、発行手続きを行った。

UKに1年住んで、クレジットカードを持ちたいと思っていたところだった。けど、これまでオンラインでアマゾンなどのクレジットカードを申請しようとすると、必ず前住所を入力する必要があり、そこで申請を中断していた。というのは、アメリカの元住所を入力しようとしても、書式が対応しておらずエラーが出て先に進めなくなったから。。

窓口で申請するとその辺は問題ないということで、お願いすることに(相手からオファーしてきたから、審査もなし)。

申請後、2段階で手紙が届いた。

まず、申請から1週間後にパスコードの書かれた手紙。それから数日後にカード。電話でカードナンバーなどを入力してactivate。電話は自動音声案内。

現時点で家購入は考えてないけど、クレジットスコアを良くする努力はしておいた方が良いのだろう。

エディンバラ観光(2回目)



スコットランド観光シリーズ第三週。先週末、日帰りでエディンバラへ。

Royal Mileの両端のスポットである、The Palace of Holyroodhouseとエディンバラ城(また)を観光。

The Palace of Holyroodhouseは、ロイヤル・ファミリーが利用してる宮殿。ただ、キッズ連れには若干キビシメの観光スポットだった。音声ガイドが入場料に含まれているのだけれども、各部屋なりスポットのガイドを聴いている間に、子供たちが早く動きたがり、最後までガイドを聴けない。。。けど、観光スポットとしては確かに外せないスポットの一つだなぁ、と思った。

エディンバラ城はすでに訪問済み。 エディンバラは趣きがあって良い街。

West Scotland旅行


スコットランド観光シリーズ第二週。8月26日夕方から8月28日までウェスト・コーストへ旅行。

Fort William
Mallaig
Isle of Skye
が主な目的地。

Fort Williamへ向かう途中のGlencoeIsle of Skyeは、これぞスコットランド、という自然が広がり、Fort William-Mallaig間を走る蒸気機関車Jacobite号も非常にレアな体験ができた。






(復路だけたまたま晴れた。) 本来なら、あと1,2日くらい時間があるともう少しゆっくり観光できそうだったけど、数時間のドライブ圏内だからまた行ってみたい。

スコットランド旅行では、食事でそれほどストレスを感じることもないのでそれも良い。

2011年9月4日

スターリング観光


8月中旬、家族が日本から戻ってきて、義母もグラスゴーに短期滞在中ということで、3週連続でスコットランド観光。

その1週目の2週間前、スターリングへ日帰り観光。

スターリング城ウォレス・モニュメントへ。
スターリングは、グラスゴーから車で1時間弱の手ごろな距離にある街で、スコットランド独立とも縁の深い古都らしい。

スターリング城
wikipedia
丘の上にそびえたつお城。

城壁と一部の建物は非常に歴史を感じさせる。建築という点でも結構気合が入っているらしく、城の壁に各キャラクターの石造?がたくさんとりつけてあったりと、見ごたえアリ。

が、Great Hallという城内の建物は比較的最近建て替えたみたいで外壁の塗装があまりにもモダンで、ちと違和感アリ。けど、見所たくさんありで、キッズがいても数時間は過ごせた。

エディンバラ城と同じくスコットランド史を知っていたらもっと楽しめそうだった。要勉強。
ちなみに、有料駐車場があり、駐車スペースはやや少なめ。

ウォレス・モニュメント
wikipedia
スターリング城からも見える丘にそびえたつモニュメント。スターリング城からは車で10分ほどか。

William Wallaceをたたえて建てられた塔らしい。William Wallaceは、13・14世紀スコットランド独立戦争の英雄。映画Braveheartでメルギブソンが演じている。(映画観たはずだけど完全に忘れた。。。)
そのモニュメントは丘に上にあり、丘のふもとに無料駐車場ときれいなビジターセンターがあり、そこでをチケットを購入。シャトルバスで登っても良いし、徒歩で登ってもよし。

我々はもちろんシャトルバスを利用。

モニュメント内、とにかく階段を登る。

モニュメント上からはスターリング周辺を一望できる。風が強く、遠くに見える風力発電のタービンたちは勢い良く電力をうみだしていた。

日帰りだったので、2箇所しか観なかったけど、スターリングはなかなか趣きのある町だった。

2011年8月21日

ゾンビタウン

今、グラスゴーの一部がフィラデルフィアになってます。

8月15日から、グラスゴーのジョージスクエア周辺がWorld War Zなる来年末公開予定ブラッド・ピット主演の映画ロケに使われている。ロケは31日まで。

市の情報はこちら

連日、何かしらのニュース記事がここここここここ、といった具合で出て、ジョージスクエア周辺はちょっとしたお祭りの雰囲気。

いつも以上に多くの人がいて、みんな写真を撮ったりしている。

ジョージスクエアのウェブカムが普段からあって、今はちょうどロケ現場ということになっている。(20秒おき更新だから、なんのことかわかりにくいけど)

YouTubeにもこんな感じでニュース映像がアップされていたりする。

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7月上旬だったか、研究所内メーリングリストに”zombie seriously”なるメールがまわってきた。所長から(seriously)。

その添付ファイルを見ると、ハリウッド映画撮影のため、ジョージスクエア(グラスゴーの中心的な広場)周辺の道路が約2週間に渡って大規模な交通規制の対象となる、とあった。

そして、15日からロケ開始。
大学のある丘を降りたら、そこがロケ現場、という状況に。

映画上の設定はフィラデルフィア。

グラスゴーのグリッド上の道路、建物の雰囲気がフィラデルフィアに似てる、というのがロケ地としての選考理由らしい。

曇がちな天気がゾンビタウンとしてぴったりとか、市から映画制作会社にお金が渡ったとか、ではないもよう。

ちなみに、新聞上では、今回のロケは、2Mポンドの経済効果があるとされている。

フィラデルフィアという設定上、細かい部分も変更する必要があるわけで、数日のうちに、道路標識から信号、街頭にある市街地マップまでアメリカ化された。普段の町並みが変わったから結構楽しい。

市役所周辺にはイエローキャブやらフィラデルフィアの市バス、消防車、さらにはSWATチームの車まで配置されている。その中にはなぜか、なつかしNJ州ナンバーの車やマンハッタンでよく見たMTAのバスまで置いてあったりする。

そういった車たちは、船でわざわざ運んできたもよう。メチャ金かけてる。。。

しかも、カースタントでその一部の車を壊してたりしている。
映画上では、今となっては当り前のスケールの映像でも、実際は結構お金をかけてるんだなぁ、と実感。

主演はブラピらしく、ロンドンから電車貸切で家族とグラスゴー入りし、連日スイート宿泊とか。。(アホか)

ちなみに、そのWorld War Z、wikipediaをちょっと見てみると、世界を舞台にしたゾンビとの闘い、というホラーらしい。映画は来年末公開。

大ヒット間違いなしか。グラスゴーでは。

2011年8月14日

BBSRC結果

1月にアプライしたBBSRCグラントの返事が月曜日に戻ってきて、resubmission OKのreject、という結果。つまり、獲得金額ゼロ。

過去の関連エントリーはこちらこちら

割としっかりしたフィードバックが戻ってきて、ここ・ここを直してresubmissionせよ、だからと言って次通す保証はないし、とあった。

フィードバックの内容は、細かい部分が多く、いかにもUKらしい指摘も。相当細かい部分まで見られ、穴を指摘されたおしたな、という印象。反省。。。

政府系グラントは、想像以上に細部に注意して仕上げないといけない(当り前か)。申請時、これこれを買うからこれだけくれ、と細かく計算し、さらにそのjustificationも必要だったけど、もっともっと入念に考えて、この申請内容と買う物品類をもって確実に成果を挙げれることを、コミッティーに納得させれないと駄目。とすると、申請内容は、相当予測的なものである必要があるから、予備データなどもしっかり揃ってる状況でアプライするのがベストだったのだろう。。。

それから、サポート期間は最長3年だから、ambitiousなものより、テーマとお金という点で、よりフォーカスしたものが好まれる印象。このあたりのバランスは、おそらく過去の業績との相関性を見られるのだろうから、自己分析というのも大事なのだろう。

次につながる点としては、提案そのものに対する駄目ダシはなく、技術的な部分は評価してくれ、BBSRCのmeritの一つだと評価してくれていたこと(飴と鞭なんだろうが)。

とにかく、失敗から学ばないといけない。次ラウンドの締切は10月上旬。何とか対応して、次こそはゲットしたいところ。

が、もしもそれがうまくいったとしても、結果がわかるのは来春。。。

コンスタントに出し続けるのが大事なんだろうな。

イングランド暴動

先週末から始まったイングランドの暴動について。

事の発端は、gangの一員だったとされるMark Dugganという黒人が警官に射殺されたこと。だから、根本原因はと言われたら、UKのgangカルチャーと人種問題なのだろう。

ただ今回は、Black Berryやらソーシャルメディアの威力で、数日でイングランドの広範囲で暴動が拡散、しかもgangとは全く関係ないナイーブな若者まで加わって規模が大きくなった。

BBCに暴動拡散マップがあるけど、木曜日以降、暴動は起ってないようで、昨日プレミアリーグも無事開幕した。

それから、UK外ではあまり報じられていないであろう良いニュースとしては、暴動清掃キャンペーン(riot cleanup campaign)が、暴動直後から始まって、文字通り善良な市民たちがデッキブラシを持参し、街をきれいにしていた。この中には、もちろん黒人の人たちも、子供も参加してたもよう。こういうのを見ると、この国はもう少し頑張れそうだな、と思う。

しかし、すごい一週間だった。。。

Gangカルチャー
UKのgangのことは全然知らなかったけど、wikipediaにエントリーがある。

日本で言ったら暴力団に近いようなちょっと違うような、という感じか。とにかく、銃やらドラッグやらと結びつく反社会的集団みたい。

ローカルな話だと、やはりグラスゴーにもたくさんgangさんたちがいらっしゃるもよう。。。こわ。。。

原因
暴動の原因は諸説唱えられていて、おそらく暴動に加わった人たちが多様だから、原因も多様なのだろう(サイエンスみたい)。原因の各オプションは、wikipediaBBCの記事に挙げられている。

最近の政策で若者の閉塞感が増してる、というのは確かにそうなんだろうけど、個人的には、これは一部の大人の解釈であって、今回の暴動とexplicitな関係はないように感じている。例えば、gangの人たちと大学のtuition feeが来年から大幅アップするとかいった最近のことが今回の暴動の直接的引き金になったとはやや考えにくい。

一方、人種問題はUKでも根深いみたいで、10年周期くらいで暴動が発生している。人種問題という点では、アメリカなんかでも似た規模の暴動が起るリスクはあるんだろう。しかもウェポンが絡みそう。。。

黒人が白人警官に撃たれたといったニュースはアメリカでも数年前あったし、その黒人がもしもgangの一員で、gangを怒らせ、警官がなめられたりしたら、今回のようになる。

テクノロジー
個人的にすごいと思ったのはテクノロジー。

暴動とクリーンアップキャンペーンも、テクノロジーのおかげで一気に広がった。

スマートフォンやらソーシャルメディアで情報拡散スピード・範囲が、数年前には考えられなかったくらい早く・広くなっていて、暴動に関しては、警察がそのテクノロジーの変化に対応しきれていないのが表面化したように思う。

とにかく、テクノロジー発展のネガティブサイドとして、犯罪が同時多発的に起りやすくなって、しかも群をなしやすくなってる。

これからは、そんなネガティブ情報拡散を防ぐテクノロジーが注目を浴びるだろうし、サービスを提供する会社もそれを防ぐ責任が伴っていくように思う。

これは3・11の時でも同じように感じたから、ソーシャルメディアというすごいポテンシャルを秘めたテクノロジーに「社会」としてうまく適応していかないといけない。

雑感
労働党党首のEd Milibandさんが、暴動・フォンハッキング・財政問題との関係についてコメントした、と新聞記事があった。一件、強引なこじつけの様にも見えるけど、僕はこれは一理あると思う。

多くの人が目先の利益に走りすぎ、モラルみたいな、ちょっと考えて行動する傾向が減ってる。若者だけでなく大人も、UKだけでなくいろんな国で。ここ数年、将来の不確実性は増すばかりのように思うから、目先のことに焦点が向きがち。

環境変化が早いとそれに適応するのに精一杯で、将来予測どころではなくなる。けど、おそらく普遍的なものもあるのだろうから、それをしっかり見極めて意思決定していかないと、単に振り回されるだけの人生になってしまう。暴動に衝動的に加わり犯罪歴のついた若者たちのように。

2011年8月7日

リソースとしての電力

日本の電力不足がもたらしている研究へのインパクトについて、サイエンスが記事を掲載している。日本国内にいればもっと詳しい情報があるのだろうけど、この短い記事だけからでも、深刻な様子が伝わってくる。

この記事の最後にもあるけど、このまま原発が5月までにすべて止まって、来年の夏になったらどうなるんだろう。

一部の研究はもう諦めざるを得ない状況になるのではないか。なぜなら原発の替わりになるものが短期間で出てくるとは思えないから。電力というリソースがものをいう研究はもうできない。

今は円高だから化石燃料を安く買えるのだろうけど、円安にシフトしてきたら電気代としてしわ寄せがきて、お金というリソースも減る(これは個人の生活レベルでもインパクトがある)。

電力を使いそうな研究は不確定だからといって、人も集まらなくなる。

それでも研究費のある範囲で研究を続けるのはありだけど、競争が激しい分野だと、少ないリソースで独自性を出すのは極めて困難な状況になる。

トヨタの社長が日本でのものづくりの限界を感じはじめているといっていたけど、一部の研究分野はその状況なのかもしれない。しかも、簡単に研究場所をシフトするわけにはいかない。

来年夏、電力供給量がホントに不足し始めたら、電力会社は本気で計画停電に踏み切るだろうから、電力にそこまで依存していない分野も影響を受け出し、生産性が低下する(リスクがある)。

そんな中から日本独自の何かがまた生まれてくると期待はしたいけど、それはそれで不確実かつ大きなリスクの伴う選択だというのは確か。このジレンマは何とかならないものか。。。

一年

グラスゴー生活がスタートして早いもので1年経過。

まず仕事関連。
各種ペーパーワークを片付け3つ小グラントを当てたりとポジティブな側面もあったけど、やっぱり大きなグラントにはまだ壁があったり、肝心のプロジェクトもまだまだ。とにかく次の一年は、結果をもっと意識していかないといけませんです。それから、ティーチングなる得体の知れないものがボチボチ。時間管理能力がますます問われそう。

全体的には、今まで体験したことのないことをいろいろ体験することになって、大変な部分もあったけど、基本的には自発的にものごとを始める・やるということが増えたか。その点で、モチベーションコントロールはやりやすい。ただその分、責任というものも増えてるんだろうなぁ、という気も強まっている。

ラボのミッションというものを度々意識するようにしてきたけど、基本的にブレなかったのは一応評価して良いか。これからは、次のレベルのことをもっともっと意識すべきなんだろう。

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プライベートでも、いろんな変化目白押しだったけど、基本的に周りの人たちが親切なのに非常に助けられた感が強い。全体としては、気候にさえ慣れてしまえば、非常に住み易いところだと思う。

各論としては、例えば会社(電力会社とかいったその手の類)。いろんな会社とやり取りする時、もちろん日本ほど良い対応はないけど、アメリカよりはましかな、という感じ(約束は大抵守ってくれる一方、それ以上を期待するのはNG、と言うと的を得ているか)。BTはひどい。。。けど、フォローは悪くはなかった。

食事に関しては、NJ州だとお金さえ出せば日本食材が手に入ったけど、グラスゴーでは若干限りあり。一方で、普通のスーパーで売ってる食材は、米国滞在中に行ってたレベルのスーパーよりは品質管理をしてくれてる。レストランは市街にいろいろありそう。ただ、次女がもう少し大きくなってくれるまではやはりキビシメ。

気候。気温は年間を通して、涼しいから寒いのレンジで落ち着いている。暑い、と思った日はいまだ一日もない。。。汗をかく、ということがない。。。雨はよく降るけど、激しくふるケースは比較的レア。気温も降水量も変化が少ない。一方、逆説的だけど、24時間以内の天気は激動。風はよくふく。だから風力発電が盛んなのだろう。

それから、人は良いのだけれども、喫煙率が高いのは最大のネガティブ要因。バス通勤になって、バス停で待っていると大抵間接喫煙になってしまう。脳梗塞の率が高めだったりするのは、おそらくこの辺の超不健康生活習慣とリンクしているのだろう。

そのバス通勤を研究関連から補足すると、バス通勤は非常に良い。毎朝、バスに乗って市街地まで行く時間は論文を読み込むのにちょうど良く、しかも朝一番頭がスッキリしてる時間帯だから問題を考えるのにとても良い。論文を溜め込むことがなくなったのがこの一年での最大の変化の一つかも。

と、そんなグラスゴー生活一年。