今週火曜日、BBSRCのNew Investigator schemeというグラントにアプライ。
3年間サポートが標準で、額は平均400Kくらい(indirect cost含む)。こういう政府系のグラントが当たると「一人前」なのだろうけど、周りの同僚はことごとく討ち死にしてる。。。厳しい。。。success rateは25%くらいで、New Investigator schemeはもう少し高いらしい。
結果は6月にわかるもよう。
fingers crossedです。。。
以下、もう少し詳しく:
申請書作成は、主に午前中を申請書書きに当てながら進め、結局1ヵ月半かかった。いろんな書類を用意する必要があって、
・アウトライン(objectives, summary, technical summary, academic beneficiaries, impact summaryという構成。)
・Case for Support (研究者・研究環境のまとめ、データシェアリングプラン、研究計画という構成)
・Pathways to impact
・Justification of resources
・costing
・CV
・その他
といった内容。
「その他」と書いた中には、New Investigator schemeの場合、研究所所長からのレターがいるからそのレター。他には、レフリー情報、申請内容がどのカテゴリーに入るかとかいったアンケートみたいなものなど。
肝はCase for Supportの研究計画。
6ページと、NIHのR01に比べたら半分くらいしかない。なので図も入れてメッセージを効率的に伝えるのは結構大変。
が、他のペーパーワークも入れると30ページ以上に膨れ上がった。
アメリカのグラント申請はよく知らないけど、UKの場合、予算計画も細かく計画する必要があるなぁと思った。僕のいる大学には、その予算計画用ウェブツールが導入されていて、それに数字を入れたり項目を設定していけば間接経費は自動計算される(それでも超面倒)。
申請書が出来上がったら、年明けにまず研究所内の承認を得るプロセスを経て、大学側の承認をもらう。この承認プロセスはこう:BBSRCへの申請はウェブベースで、その申請書上の予算の数字と大学のシステム上の数字の不一致や、ちょっとした入力ミス・知識不足による間違いなどによる不備を大学担当者に指摘を受けながら訂正する。事務系の人がすごくhelpfulな人で、申請書がほぼレディーの状態になってから実質2日で承認までいけた。
承認後、BBSRCへsubmit。
申請はJe-Sなるウェブベースの申請システムがあって、そこに並んでる項目に一つ一つ必要情報を入力、あるいはファイルをアップしていく。
正直、これだけの量があると、ケアレスミスをなくすのはかなり困難。
ちなみに、Case for Supportは研究所のベテランプロフェッサー二人にフィードバックを仰いだ。細かい手直しは少しあったけど、思ったほど大きな変更は要求されなかった。
ちと不安。。。
年末年始であまり読む時間がなく表面的な手直ししかしてもらえなかったとすると、肝心のコンテンツの部分は局所解にハマったままリジェクト、ということになる。。。
proof-readingは、隣のラボのnativeスピーカーの学生さんとポスドクにお願いした。意外とあまり直されなかった。
さらに不安。。。
とにかく、最初の申請なので、レフリーから良いフィードバックをもらって次で当てられれば御の字か。
ちなみに、これが当たればポスドクを雇える。
UKの場合、スタートアップ資金はほとんどないから、Wellcome Trustのフェローシップをあてて独立してない限り、こうして政府系の大きなグラントを当てないとポスドクは雇えない。。。もちろん、ポスドクさんが自分でフェローシップを当ててくる、というよくある選択肢もあるけど、僕のラボに持参金付きできたい、なんて言ってくれるようなポスドクがあらわれるにはまだまだ相当時間がかかるはず。。。とにかく良いサイエンスして論文出してお金を取って、、、、それが当面の課題です。
fingers crossed
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