2008年12月30日

NFLプレーオフ

NFLのプレーオフ進出チームが決まった。

スーパーボールの予想を。

ズバリ、兄弟対決。(かな~り希望入ってます)

コルツは良い線行きそうだけど、ジャイアンツはかなり不安か。

客観的にみると、NFCではフィラデルフィアが台風の目になりそう。

もしジャイアンツがフィラデルフィアに勝てれば、ジャイアンツはホントに2連覇できなくもないかも。


それにしても、デトロイトの人たちは、ホント踏んだり蹴ったりで、かわいそうになってくる。。。

スポーツまで大恐慌にならんでも。。。

文字通りdepressionな2008年。。。

マイアミは一年で立て直してプレーオフなので、来年はぜひ頑張って欲しいところ。

2008年12月29日

頭の大掃除

年末は、閑散としている。
来たのは、ボスをはじめ4人のみ。

今日の午前、2009年のスタートをうまく切るために、頭の中の大掃除をした。

今年の反省として、あまりにも効率性が低かった、ことが挙げられる。
来年はこの問題点にかなり気合を入れて取り組む。

ということで、HHMIのテキストの一部を読み返しながら、戦略を練った。

とにかく、
トップダウン的にゴールを階層的に設定して、
優先順位の高いものは何かを考え、
自分のリズムに合ったスケジュールをボトムアップ的に階層的に立てる、
ということなのだろう。

来年はこれを積極的にやる。

今日に限っていえば、良い感じ。
とにかく、これを習慣化して、効率性を上げんといかん。

ディズニー・ワールド・ツアー

21から25日のスケジュールで冬休みを取ってオーランドのディズニー・ワールドに行ってきた。
日記として。

1日目

21日、日曜日、心配された天気は、案の定、雪。
4時半ごろに起きて、5時過ぎに家族で近くのバス停まで歩いていった。(当初は車で行く予定だった)

雪の中、とにかく寒かった。。。

幸い予定通りバスは来てくれて、予定通りニューヨークのバスターミナル、予定通りペン駅に着いた。
そこから電車でニューアーク空港へ。

飛行機の行き先はOrlando。

が、ニューアーク空港でセキュリティーチェックを3回する羽目になった。

1回目:
荷物を預けるのに15ドルはバカバカしかったので、コンパクトにまとめて持っていった。
が、うっかり液状の品(歯磨き粉、洗顔フォームなどなど)をたくさん持っていたので、NG。

係りの女性に、
荷物をチェックインして来なさい!
と怒られる。。。

2回目:
が、コンチネンタルの受付には長蛇の列。。。
離陸時間までは1時間弱。
試しに並んだけど、どう見積もっても間に合いそうにない。
NGの品を捨てられるのを覚悟で、そのまま再びセキュリティーチェックへ。

もちろんNG。

幸か不幸か、また同じ係員のレーンに並んでしまい、
またあんたか
と。。。

それが、列が長くて、飛行機の時間もなくて、預けられなかったんです。。。 あんなんでは、預けられませんぜ。。。 と言い訳。すると、
良いからチェックインしてきなさい!
と。

くじけず、
荷物を先にチェックインさせてもらえるよう、ネゴってもらえますかね。
とお願い。すると、
きなさい!
と、その黒人のおばさんに連行され、特別のチェックイン機械で荷物をチェックイン。(ラッキー!)

3回目:
その人がさらに、クルーなどの職員用セキュリティーチェックのラインに連れて行ってくれ、そこでサクッとチェックを済ませる。

いままで、空港の係員には悪人しかおらんと思っていたが、こんな良い人がおるなんて。。。
握手して、名前を聞いて(忘れたが。。。)、御礼の気持ちを最大限あらわした。

それにしても、良い人だった。。。

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が、結局、飛行機









は雪のため、2時間弱遅れる。

離陸時、死ぬかとおもた。。。
雪雲へ向かっての離陸は大揺れで、実際、機内で悲鳴が。。。
年齢も身長制限もない、けどお値段だけは高い、ジェットコースターのような感じだった。。。

オーランドに遅れて着いて、予約していたMearsのシャトルに乗って、ホテルへ。

Mearsはこの地区では有名らしい。
ウェブで予約できて、3歳以下の子供はタダだったし、大人二人でタクシーに乗るよりは安上がりだった。(ちなみに、帰りのシャトルバスもあらかじめ予約でき、時間に遅れることなくホテルまでピックアップに来てくれた。良い会社。)

ホテルは、ディズニーワールドの外。

シェラトン・サファリ

ディズニーワールドの外ではあるが、歩いていける範囲にレストランや食料品を買えるお店などがあって、なかなか便利で良いホテルだった。

今回のツアーでは、JALのマイレージが来年の夏までに失効するので、最後のチャンスとばかりにホテルのクーポンに替えていた。
4泊中3泊分タダ。(残り1泊は自腹)

ホテルのチェックインを済ませ、部屋に荷物を置いてから、ハリウッドスタジオへ向かった。
ちょうどホテルからシャトルバスが出る時間帯だった。

ハリウッドスタジオ、ガイドブックにはMGMという名で書かれていたけど、結局MGMという名前は見なかった。最近、変わったのだろうか。

と今wikipediaを見たら、確かに今年2008年の1月から変わったとある(が、その理由はとても夢のある話とは程遠い。。。)。

それはともかく、着いたのは3時過ぎ。
それから、時間の許す範囲で遊んだ。

見たのはショー系が多かったけど、これぞアメリカン・エンターテーメント、という感じで圧倒。
さらに、夜はクリスマス・イルミネーションのすごいスポットがあって、これまた良かった。












結局、ハリウッドスタジオには、この日しか行けなかったけど、ここは終日過ごしても、結果的には良かったように思う。

ちなみに、この日のディナーはファーストフードなり。


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ツアー 2日目

朝9時前発のバスに間に合うように起きる。
朝食は、前日、近くのお店で調達したパンとバナナ。(結局、旅行中はこれで乗り切る)

この日はとにかく寒かった。

向かったのはエプコット

実はここ、数年前、神経学会がオーランドで開催された時に行ったところでもあった。

9時半ごろ着いたけど、人は比較的少なめで、サクサクとアトラクションを見れた。
午前中の見所は、ミッキーやミニーたちと写真を撮れるスポット。
さすがに30分くらい並ぶ。

Japanまで行ってランチ。
味は。。。
アメリカンな食事よりはましか。。。

その後、各国を回って、16時から予約していたノルウェーのキャラクターダイニング。
娘がプリンセス好きということで、娘はエキサイティングしていたようだ。

料理も美味しくて、料理の途中、プリンセス系キャラが次から次へと来ては、サインをしてくれたり、一緒に写真を撮ってくれたりした。

入店時に撮った写真は、その場でレターサイズくらいの大型プリントをしてくれた。
全部で100ドル以上したけど、これは出すだけの価値があった。

娘が出発時から風邪気味だったので、この日は食事後帰る。
良い時間のシャトルバスがなかったので、一旦、モノレールでマジック・キングダムへ移動。
が、バスがなかなか来ず、凍えた。。。

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ツアー 3日目

この日は本丸マジック・キングダムということで、8時前のバスに乗って行く。
やはり、午前が勝負だった。

午前中はアトラクション系をシバいて、午後はパレード、ショーを中心にしながら、ファーストパスを活用しながら回った。

子供向けのアトラクションは、大人にはさすがに退屈なものがいくつかあったけど、3D系のアトラクションや、ショー、パレードはこれまた圧倒されるものばかりだった。

ショーやパレードはクリスマスバージョンで、特に、夕方のシンデレラ城がライトアップされるショーには絶句。
シンデレラ城のイルミネーションはマジですごかった。
文字通り、言葉では表現できず。。。












この日も娘の体調が完璧ではないということで、8時過ぎのバスで帰る。

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ツアー 4日目

クリスマス・イヴ。
この日はアニマル・キングダムへ。

ここは動物園とアトラクションをミックスしたような感じで、他とは全く違う趣。
アジアやアフリカといった地区があって、建物などもリアルに作ってあって、良い雰囲気だった。

が、日が日だけにすごい混みようだった。しかも暑かった。。。

朝、まずキリマンジャロ・サファリという、車に乗って動物たちを見るツアーみたいなアトラクションへ行く。
朝ということで、動物も活動的で、ライオンがちょっとした崖の上に立っていて、百獣の王って感じだり。生であんな勇ましい姿を見れるのはレアな気もする。

その後、ライオンキングのショーへ。
ミュージカルのようなものかと思ったら、全然違って、サーカスと派手なショーをミックスしたような感じで、かなり感動。あの黒人女性ボーカルの歌声には涙が出てきたぞ。。。

他にはニモのミュージカルを見た。まずまず。

続いて、It is tough to be a bugなる3Dのアトラクションへ。

タイトルの通り、虫が如何に大変かを3Dショートして体験するわけだけでも、これは子連れでは失敗だった。。。
大人は爆笑なのだけども、小さい子供にはジョークがきつく、何人かの子供は泣き出して途中退室。。。
うちの子もその一人に。。。
暗所恐怖症や虫恐怖症にならなければ良いのだが。。。

そして、午後過ぎにはパレード。
マジックキングダムのそれとはまた違って、なかなか良い雰囲気のパレードだった。

そのあと、列車で少し隔離された場所へ行って、ラボを窓越しに見た。
ベックマンの遠心器か何かもあったり。

アニマルキングダムは、動物もいるということで、日の入りと共に全体も暗くなって、6時半頃の最終バスでホテルへ。

この日はイヴということで、良いものを食べたかった。
ホテルの近くにはいくつかレストランがあって、その中にジャパニーズレストランがあったので行ってみた。

Kobeなるジャパニーズレストラン。

日本の食べ物ではなく、ジャパニーズ・フードが食べられた。

つまりは、ひどかった。。。

皿が欠けているのを平気で出してきたり、焼きそばかフィレステーキのどちらがメインかわからんようなディッシュがでてきたり。。。

うまかったのは、ビールの一番絞りだけだった。。。

しかも、チップはあらかじめ入れられているシステムで、しっかり15%くらい取りやがった。。。
店員さんの対応は普通だったけど。

まぁ、こんなものなのだろうけど、ちと腹が立つレストランだった。

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ツアー 最終日

クリスマス。

朝はゆっくり目で、チェックアウトついでにタクシーを呼んでもらって、ダウンタウン・ディズニーへ。
ここは、ショップやレストランがあるちょっとした屋外モール的なところ。夜行くと良いらしいが、日程的に無理だったので、午前のみ。

ディズニーのショップは、これでもかっというくらいディズニーグッズがあった。
あとレゴの店があって、娘のため、という口実でつい自由に選べるミニパーツ類を購入。。。

昼食に良い感じのサンドイッチを食べて、ホテルへ。
予定より少し早くMearsのシャトルがピックアップに来てくれて、空港へ。
雨がちらついていた。

予定より1本早い飛行機に空席があったので、それに乗って帰る。
ガラガラだった。

8時頃には無事うちに帰りついた。

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今回の旅行を思い立ったのは、9月頃だった。
が、嫁さんの家計への配慮のため、一時企画倒れに。。。
僕としては財政事情を織り込んだ上でのオファーだったので、その辺の情報をしっかり共有し続けたら、11月頃だったか、急遽、嫁さんがOKサインを出してくれた。

あわてての予約だったけども、飛行機、ホテル、しっかり取れた。
リセッション効果だったのだろうか。

それにしても、ディズニーは究極のエンターテイメントだな、と再認識。ショーなどの質の高さはもちろん、そこで働いている人たちもしっかり教育が行き届いている感じで、アメリカでありがちなストレスを感じることはなかった。

例えば、マップを見ながら、次をどうするか考えていたら、ゴミひろいのおじさんが、わからないことか何かありますか?と聞いてきてくれたりした。しかも、一人だけでなく、数回あった。こんな小さなところからでも、夢をかなえさせる、というディズニーのフィロソフィーみたいなものが伝わってきて、いたく感動した。

ディズニー、あまりに有名すぎて、、、という気もするが、実際に体験すると、さすがディズニー、である。もちろん、向こうもビジネスだから儲けてナンボなんだろうけども、こちらも子供が喜ぶ姿なんかを見れて、自分自身も楽しめて満足できれば、少々高くてもそれだけのヴァリューがあることになる。

その点、いわゆる二流で苦しんでいるところは、それなりの理由がある気がする。単に有名なキャラがいるかいないかとか、それだけではない気がした。細かいところまでのこだわり、まるで日本文化のような感じだけども、そういうものが、implicitにもヴィジターに働きかけて、いわゆるリピーターのような人たちを生み出すのかもしれない。

エンターテイメントに限らず、ディズニーのこのフィロソフィー、いろいろ学べる気がした。

ところで、今回の旅行、行きのセキュリティーチェックの他に、クレジットカードのトラブルがあった。旅行で普段以上のペースで使って一時的に止められるだけならまだしも、どうしても思い出せないトランザクションがあった。ということで、現在カードは凍結中。

被害は食い止められるから良いのだけども、普段から使っているカードだけにかなり不便。。。
しかも年末だから、新しいカードの発行に時間がかかりそうな雰囲気。。。夢ばかり見ていられないこういうところが、人生なのだろう。。。

それはともかく、体力的には歩き回ったりしてタフではあったけど、良い休暇になった。

2008年12月27日

アーターとカリーナのフェアウェル・パーティー

我がハリス・ラボは、着実に世代交代?が進んでいる。

先週土曜日、20日、ボスの新居で送別会があった。

先日のポールの送別会に引き続き、今回は、アーターとカリーナの送別会。彼らは、ラボ設立当初からいるポスドク。アーターはラボで最も生産性の高いポーランド人。

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パーティーは19時スタートだったので、自宅を17時半ごろ出た。
前日の雪が残っていたので、公共の交通機関で行ってみた。

まず、アミーゴバスでマンハッタン入り。
サブウェーで南下し、Pathで再びNJへ渡ってJersey City、
という回りくどいルート。

車なら30分前後だけど、その3倍かかった。

疲れた。。。

マンハッタンでは、メーシーズの前で、アニマル・アクティヴィストという名のテロリストたちが、寒い中、路上イベントを開いては、歩行者に大声で何か叫びかけていた。クリスマス前の最後の土曜日で、メーシーズ周辺は人でごった返していたのも手伝って、ちと腹が立った。

それはともかく、19時ごろにJersey CityのGrove Streetなる駅に着いた。

僕が道を探していたところ、大き目の男がいきなり僕に道を尋ねてきたと思ったら、大学院生のハリーだった。お互い、防寒装備だったので、認識しあうのに少し時間がかかった(pattern completion?)

そのまま二人でケンのうちへ。

着いたら、すでにアーターが来ていた。
(それにしても、アーターはパーティーのたびに違う彼女を連れてくる。。。ポールの送別会の時、彼女はおらんと言っておったように記憶しているが、彼はあちらも生産性が高いようである。。。)

時間と共にみんなが集まって、全体で10人強くらいのパーティーだった。

僕は、差し入れとして、芋焼酎を持っていった。

一部の希望者に、ロックで勧めたら、飲みやすいと言っていた。Sakeは知っていても、Shochuは誰も知らんかった。

歓談の後、10時半ごろからリビングで儀式。

ボスのケンが、まずアーター、続いてカリーナとの馴れ初めをみんなに紹介した後、今回参加できなかったアルフォンソが選んだというギフトを贈った。

アーターは1月からカナダでPIになるということで、彼にはロシアからの映像で見かけるような暖かそうな帽子。カリーナには、有名な数学者の英語訳の本だった。

僕は翌日、朝が早いということで、その儀式が終わった後、二人に挨拶をして御いとま。

それでも、帰り着いたのは1時頃だった。。。
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ちなみに今日(さっき)、アーターがポーランドへ一時帰国した。
1月中旬にカナダへ行くらしい。

それにしてもうちのラボ、一気に淋しくなる。

僕が来た当時からいた面子は、アルフォンソとステファンだけになるし、二人とも次のポスト探しで動き始めている。

来年の今頃、もしかしたら二人ともいないかもしれない。

僕も冬が明ける頃は、ボチボチ行動開始時期かなと皮算用をしていたりもする。

そういう意味では、ラボメンバーのターンオーバーというのは、こうやって自己組織的に決まっていくのだろう。

周りがどんどん入れ替われば、残っているメンバーも自然と、出時かな、という気持ちが起こる。ボスが職探しを催促するのでもなく、自然と決まる感じ。

我がハリス・ラボは、着実に世代交代が進んでいる。

2008年12月20日

Dropbox

同僚のステファンに教えてもらったdropbox
これ便利。

ダウンロード後インストールすれば、まるで内臓ハードディスクの感覚で、シームレスにファイルをウェブ上に保存できる。

ウェブ上にあるから、シェアもできる。

最大2GBと、少な目といえばそうだけども、こういう使い勝手の良いウェブサービスはホントありがたい。

もし50GB欲しいなら、月$9.99か年$99払うことになる。

いくら便利とはいえ、ちょっと高いか。。。

Chinese Democracy

ガンズの話題&待望?の新作、Chinese Democracy

数回聴いた。

発売の数日前に優先販売しているBest Buyから注文した。
なかなかまとまって音楽を聴く時間を作れなくて、旬を逸した感もあるが、感想を。

僕の中では、残念ながらというか、当然というかAppetite for Destructionは超えてない。けど、The Spaghetti Incidentよりはもちろん、Use your illusionよりも良い出来ではないかと思った。

G N’ R Liesとは比べにくいけど、それよりは良いか。
Patienceは大好きで昔友達とコピーした)

アクセルの「ダブルボーカル」とでも言ったら良いのだろうか、オクターブ違う別人のようなボーカルは健在だったし、ギタリストはスラッシュでなくても、ニヤっとしたくなるギタープレーを随所から聴けた。

僕は英語の歌詞は気にしない人なので、アクセルたちのメッセージを実は全く理解していないけど、右脳で理解する限り、音に厚みはあるし、Use your illusionのようにいろんな要素の音楽が入っていて悪くない出来である。

それに他のCDより少し安い。

もし高校生だったら、サルのように毎日聴いている気がする。

脳をシェイクしながら。。。

あの頃が懐かしい。。。

在宅勤務

今日は大雪

明け方は大丈夫だったけど、予報からしてやばそうなだったので、大学へは行かず在宅勤務。

結果は正解。

もし行ってたら、無傷では帰って来れなかったかも。。。

それくらいあっという間に雪が積もった。ドカッ。

在宅勤務中、娘の妨害攻撃を受けつつも、意外と仕事はそれなりにできたか。

最近、二人の大学院生が実験のことをいちいち聞いてくるのに比べたら、かわいいものである。。。

ついでに、夕方、雪かきしてエクササイズもできた。

まだ仕事納めではないけれど、仕事をボスに託して、日曜日からしばし旅行。

約一年半ぶりの休暇である。

問題は日曜日、飛行機が飛ぶかどうかである。。。

今年は最後までタフやな。。。

2008年12月19日

Face Off

今日、エモーショナルに刺激された記事

腫瘍のため鼻と口蓋を含む顔を除去した患者さんに、脳死で亡くなった人から顔を移植した、という話。

つい、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジのFace offを連想した。。。

記事によると、世界中で過去3件ほど顔移植が行われていたそうで。

なかなか衝撃的。
倫理的な議論を巻き起こしているとか。

ネットが発達して顔の機能が減ったとはいえ、今でも顔は社会生活を送る上で文字通り「顔」だし、確かに心臓などの移植とは意味が全然違う。

でも、だからこそどんなことをしてでも、、、という患者さんの気持ちもわかる気はする。

そういえば、「脳を交換したい」と、子供の頃によく話になった。

けど、臓器移植はあくまで脳死が条件だから、脳移植は原理的に無理だな。。。
移植して脳をまた蘇生できるなら、移植以前に、脳の持ち主を蘇生できるわけだし。。。

2008年12月15日

ディフェンス

今日、研究所でショーンのPhD defenseがあった。
日本で言うところの学位審査。

ショーンはJNSに2つ、PNASに1つ、という業績を残して、めでたく・文句なしで学位取得。
トークでは、先日亡くなったHenry Gustav Molaisonさんを紹介しながらスタートし、データ量も豊富で、良いトークだった。質疑応答も深みがあった。

もちろん、うちの研究所でPhDを取るすべての人が、このレベルではないけど、平均的に言って、しっかり研究者としてのトレーニングを積んで学位を取る人がとにかく多い。

どこに論文が出た、ということも重要だけども、プロとしてやるだけの知識量・力量がとにかく重要な気がする。というか、僕がポスドクとしてアメリカに来てそれを痛感した。

日本と比較すると、やはりその後者に尋常ではない格差を感じる。

アメリカでは、広い神経科学を、システマティックに、普通に学べる。少なくとも僕が日本で大学院生だった時、神経科学をシステマティックに学べるところは皆無に等しかった。

今でも神経科学を学んで、研究して、神経科学者としてPhDを取るための学部(脳学部?)みたいなものがあるのか、と言われて、すぐには思い浮かばない。。。(知らないだけだと思うけど、すぐには思い浮かばない)

今の神経科学は、とにかくいろんな知識が必要。

例えば、神経経済学を研究するなら、アダムスミスの古典からネオクラシカルや行動経済学などの知識も必須。BMIだったらエンジニアリングなども大事だろうし、イメージングをするなら、光学や化学的な知識もいるだろう。

アメリカはその辺柔軟だから、これからこういう融合分野のための研究者をシステマティックに育成する組織がどんどん出てくるだろう。

日本は、ようやく神経科学全体をシステマティックに教えねば、という感じのように僕には映る。。。

これだけ人が多いのだから、そのための教育職ポストなんかをもっともっと設ければ良いのに、それからこういうシステマティックに教える、ということは塾や予備校ではないけど、日本の得意とするところのようにも思うが、そういう制度のための求人公募はあまり聞かない(というか聞いたことがない)。。。

神経科学者は放っておけば勝手に育つ、という時代ではない、というか独学のキャパは遥かに超えている。効率性を重んじて、貴重な人材を積極的に育成しないと未来はない。研究は結局のところ人がやるもの。お金だけの問題ではない。

やはり、大学院生はアメリカでやる方が絶対に良いなぁ、と、ディフェンスがあるたびに思う。アメリカの良い点ばかり指摘しているようだけど、これが厳しい現実ではないかと思う。

特に、全世界的に競争が激化しているわけだから、研究者として生き残るすべを大局的に・冷静に・合理的に考えたら、選択肢は自ずと絞られる気がする。

(やや過激な内容でしたが、危機感を共有するためにも、日本のためにも、あえて。。。)

2008年12月13日

ドリームチーム

オバマ次期政権の”Green Team”がわかったらしい。

ノーベル物理学賞受賞者Steven Chuを長官に任命するらしい。
バイオエネルギーの分野は間違いなく変わる。

ドリームチームを作っているオバマ次期大統領を見ると、アメリカはホントに変わりそうでワクワクする。

日本にもドリーム内閣を作って欲しいとつくづく思う。。。

10ドルの夢

昨日久々にメガミリオンを10ドル分買った。

帰りのカーラジオで、メガミリオンの賞金が200Mドルを超えたというニュースが流れていて、意思決定の閾値を超えた。

こういうのは、賞金を手に入れるより、買って夢を思い描くことの方に価値があるから(負け惜しみだが)、207Mドルでやりたいプランを以下に(実際はタックスとしてかなり持ってかれるが、額面通りもらえるものと考える):

1.1Mドルで当面の生活レベル向上
今、家を買いたいとは思わないので、EdgewaterWest New Yorkあたりのラグジュアリーなコンドかアパートに引っ越す。

2.残り全額投資
たぶん、一生と言わず、子孫が半永久的にお金に不自由することなく生きていける気がする。
今なら、つぶる確率が少ない優良企業にバリュー株投資しても、3-5%程度の配当率を期待できる。

とすると、年10Mドル弱(税抜)が入る。

問題はその配当金などの収入でどうするか?
3つプランがある。

1.100―200Kドル
生活費。
(たぶん、100Kもあれば十分)

2.100K-1Mドル
研究費。
今考えている実験装置の開発に資金を投入して、おつりでポスドクを2ー4人雇う。

彼らの給料は50Kドルの出来高性。もしNatureやScienceに論文を出したら50K上乗せ、Nature NeuroscienceやNeuronなら30K、Journal of Neuroscienceクラスなら15K、それ以下なら5K、という具合。

数十Mドルとか使えば、研究所を立てられなくもないだろうけど、実験の許可を得たりするのがいろいろ面倒くさそうなので、とにかくどこか既存の施設で僕が独立する、というのを必要条件にする。

(その意味では、ジョブを得ない数年、数十年?は貯まり続けるかもしれないな。。。)

3.残り5-8Mドル
研究助成団体設立。(どれくらいの額いるかはよくわからんが)

助成テーマはもちろん神経科学だけども、それに少しでも役に立ちそうならOKとする。
主に大学院生かポスドクを助成対象として、一人あたり80K/年で3年間サポートする。

その使い道は自由で、全部自分の給料にしても良いし、数十Kを研究費に使っても良い。どの国で使っても良い。

ただ、申請者は一応日本人か。ただし、どこから申請しても良いようにする。年間、10-20人くらい新規採択者を増やしていけば良いか。

もしも余ったり、株の売却などで大きな利益を上げたら、どこかの大学か研究所に全額寄付。

そんな感じ。

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というか、200Mドルくらい持っているお金持ちはいるだろうから、最後の案の助成団体を作ってくれると良いのに、なんて思う。

日本では税制上難しそうだから、うまいことアメリカで設立して自由に使ってもらって、日本を空洞化させ、政府の重い腰を上げさせるなんてことにつながるとかなりうれしい。

と、10ドル分は考えたか。。。

夢は夢で終わったけど。。。

2008年12月8日

クリンチ

師走ということでNFL盛り上がってきた。

そんな中、NYGのプレーオフ進出が今日確定した。

今シーズンのジャイアンツ、ディフェンスとオフェンシブライン、そしてマンニングがとにかく安定している。オフェンシブラインって地味だけどムチャクチャ大事なんだなぁ、と今シーズン学んだ。だからこそマンニングが落ち着いてプレーできるんだと。(素人丸出し。。。)

問題はバレスを欠いたレシーバー陣か。

今日のフィラデルフィア戦、ディフェンスのミスもあったとはいえ、その問題が如実に出た。。。やはり最小失点で抑えても、得点できなければ勝てない。

しかし、何でまたバレスはあんな問題を起こしたのだろう。ジャイアンツのユニフォーム買うなら、17番が第一希望だったのに。。。(買ってなくてよかった。。。)

とにかく、残り3戦、どういう試合をするかでプレーオフを占えるか。

といっても、プレーオフは一発勝負だし、昨シーズンのジャイアンツのようなことがあるから、何が起こるかわからんけど。。。

とにかく、連覇へ向けて悪くないのでは。

2008年12月6日

Nine Months

少し前になるけど、住んでいるFort Lee市の図書館からDVDを借りて観た。

Nine Months、邦題はそのまま9ヶ月

Hugh GrantJeff GoldblumRobin Williamsなどがキャスト。10年以上前の映画らしい。

タイトルからも連想されるように妊娠・出産をテーマにしていて、男女の考え方・価値観の微妙なズレを描いている、とでも言ったら良いだろうか。

普通の映画だからハッピーエンドではあるのだけども、観た後、ちと考えさせられた。。。

男と女が分かり合うには、結局、そういうオチしかないのかと。。。

コメディー映画だから、そんなことは考えず、純粋にエンジョイしても良いのだけども、文学作品的にとらえると、男性である僕としては、それなりに酷な映画のような気もした。

きっと考えすぎだろう。

が、きっと、男か女か、独身か既婚かで受け取り方が随分と違いそうな、深みがある映画、と言えなくもない。

10年前観ていたら、Robin Williamsのキャラが良い味出してる、くらいにしか思わなかっただろう。

ということは、10年後観たら、また感想が違っているかもしれない。

変わって欲しい。。。

そんな映画である。

2008年12月4日

ポールのフェアウェル・パーティー

昨夜、ラボメンバーのポールの送別会だった。
場所は、ニューアークでおそらく唯一と言って良いファンシー・レストラン、27Mixにて。

面子はラボメンバー+アルファの10人強。

一つのテーブルに座って、常に2~4のグループを形成しながらパーティーが進行。僕は、Ahmedさんの隣に座ったので、主に彼と会話。実は彼とは初対面だったから、お互いの国の違いについて会話をしたり。エジプトでは呑みは悪い行為らしい。。。知らんかった。

もちろん、主役のポールとも話を。
彼は明日からホンジュラス


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へバケーションに行って、その後、ロンドンへ戻るらしい。
帰国に絡めてバケーションとは、彼らしいといえば、彼らしい。

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開始から2時間くらい過ぎたところで、恒例イベント。
ボスのケンがポールとの「馴れ初め」などを紹介し、ギフトを渡した。

今回のギフトは、おしゃれなポールにふさわしく、MoMAストアのアイデアグッズだった。
ポールも喜んでいた。

フェアウェルパーティーは、いつも独特の何とも言えない感じがあって、淋しいけど好きなイベントである。

11時ごろうちに帰った。

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今日、ポールからみんなにメールが来た。
彼は、ラボにいた2年間、みんなからいろいろ学べて感謝しているとのこと。

彼はホントに超優秀なポスドクだったから、僕も彼から多くを学んだ。

感謝、感謝。

とにかく、ロンドンに戻っても、頑張って欲しい。

2008年12月3日

job talk 3人目

1人目2人目に引き続き、今日の夕方、候補者がジョブトークをした。
3人目は女性だった。

まずトークを解剖。

トークの構成
1.公表データ(2プロジェクト)
2.プレリミナリーデーター(1プロジェクト)
3.将来プラン(たくさん)
と以前の二人と基本的に同じ。

配分は、1が60%、2が35%、3は5%という感じか。

良かった点
・・・

悪かった点
1.理解できないスライドが多々あった。(僕だけ??)
2.プレゼンがこなれてなかった。
3.質疑応答で場のテンションが高まった。
4.将来プランが。。。(少なくとも分野外の僕には何が重要かさっぱり。。。)
5.ジョークゼロ。
6.うちの研究所にどれくらいメリットをもたらすのか全く不明。
などなど。。。

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コメント
他の二人の候補者と比べると、今回の候補者はおそらく。。。
というか、他の二人の質が高すぎて、比べるのがかわいそうといえばそう。ある意味、ホッとした。

とにかく、人生をかけたジョブトークなのだから、プレゼンの質はもっと高めておかないと。。。という気がした。

思うに、ジョブトークの準備、気合の入れようというのは、サイエンスのスタイルにもあらわれるような気もする。とすれば、今回の候補者は、独立して果たしてどれくらい一人でやっていけるのか、それが伝わってこなかった。

それから、オーディエンスのどれくらいの人たちが候補者の主張を信じたのか興味があるところ。あまりconvincingではない印象を非常に強く感じたので、その状態でPIになってもらうのは研究所としてあまりにもリスキーな気がする。

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総括

ということで、3人の候補者から誰が選ばれるか?

客観的に見ても、2人目が研究所のディマンド、研究者としてのレベルという点で、当確という気がする。もしそうで、研究所がオファーを出したとして、次の問題は、果たして来てくれるか、ということ。。。

今回のシリーズ、なかなか良いイメージ作りになった。
それを活かせるように、とりあえず論文を出さねば!
すべてはそこから始まる、というか、そうしないと何も始まらない。。。

2008年12月2日

job talk 2人目

先日に引き続き、我が研究所PI候補者がjob interviewに来た。


今回もトークを解剖。

トークの構成は
1.すでに論文になったプロジェクト
2.プレリミナリープロジェクト(コラボの仕事だったけど、質超高)
3.将来プロジェクト(3つ)

1が60%、2が20%、3が20%。

良かった点
1.データがとにかく暴力的
2.ジョークもウケて、飽きさせなかった
3.うちの研究所が欲している人材という雰囲気だった。

改善するなら、、、
1.スライドの洗練さ(特にスライドの統一感、シンプルさ)
2.データはすばらしかった一方、聴覚系のコンテンツの向上が必要(英語が苦手な僕には耳が痛いけど、フェアに指摘しておく)
3.明確なヴィジョンを提示。
4.質疑応答に深みを出す。(これも耳が痛いけど、フェアに。。。)
5.トークする地区の文化を利用する。

何を学ぶべきか?
1.ビジョンを示す
「ジョブをくれたら、AとBとCのプロジェクトをパワフルにやります。」それはそれで良いのだけども、一部の人はやはりそれだけでは不満を感じる。ヴィジョンをしっかり練り、示す必要がある。

2.スライドを洗練させよ
ジョブトークはやはり特別なトークだから、できるだけ効率的に最大限の情報を伝えられるスライドを用意しないといけない。プレリミナリーデータでも、それなりにきれいな図を用意した方が良い。それから、話す言葉をそのままスライドとして文章化するのはNG。

3.オーラルプレゼン
思ったが、トークの練習(できれば人前で行う練習)をビデオか何かで撮るとムチャクチャ良いフィードバックになるかもしれない。自分の英語だけでなく、無意識に出ている癖をモニターするのにも非常に役に立ちそう。

4.自分が話すことは深く考えよ
質疑応答では、たとえプレリミナリーデータといえども、鋭い質問が来る。それを踏まえた上で、しっかり考えてますよ、的なことをアピールできるように準備しておく。スライドとして使う以上、それだけの責任が伴う、ということか。

5.やはり敵を知れ
ジョークはエモーショナルな刺激になるから、敵を知った上でジョークを考えれば、ジョークの質を向上できる気もする。なので、自己中的なネタではなく、利他的?なネタも考えるのも手。

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ジョブインタビューのスケジュールとしては、少し変則気味で、昨日の夕方前にジョブトークで、今日ラボめぐりだった。

うちのラボにその候補者が来たとき、ボスとの個別トークの後、僕がラボの実験装置を少し紹介して、僕の研究テーマを話す機会を持てた。知り合いになりたいと思っていた、ある意味憧れの研究者だったので、超ラッキー!

フェアに見て、今回の候補者が今の研究所のディマンドに応えている気がする。だとすると、僕としては非常にうれしい。

3人目の候補者のトークは明日!
3人目はどんな人なのだろう。

2008年12月1日

The Nutcracker

ThanksgivingBlack Fridayと来たら、もうクリスマス(浮かれる暇があったら仕事しろと思うのだけども、まわりについ流されて。。。)。

と、昨日、The Nutcrackerを家族で観てきた。

The Nutcrackerくるみ割り人形

2時からのマチネに行った。
1時過ぎにリンカーンセンターに着いて、ロビーにはすぐ入れたのだけども、なぜか1時半までは開場しなかった。なので、入り口周辺は人で溢れていった。しかし、みんなおしゃれをしていた。

席は最安30ドルだったので、かなり上からステージを見る感じで、表情などは一切見えなかった。けど、やっぱり第二幕のバレーは見ごたえがあって感動。

オペラやミュージカルと違って、英語は一切いらないので、右脳だけで鑑賞できるから楽チン。

帰って、YouTubeの映像をいくつか検索してみた。
いくつかある映像の中で、以下のシリーズが最も本格的か?

16のピースに分割されているようで、以下のシーンに相当するバレーに個人的には最も感動した。

今回観たのとは随分違うけども。。。
とにかく、もっとお金出して、良い席で観たら、また感動が違うのだろう。

2008年11月28日

黒金

ハナキンではなく今日はクロキン、ブラックフライデー

これまで僕の家族はブラックフライデーには全く無頓着だった。けど、娘のクリスマスプレゼント候補にと思っているおもちゃを売っているお店が、全品20%オフをするらしいので、午前中はサボって買い物に付き合った。

行ったのは車で30分強のPalisades Centerというショッピングモール。

日系のお店も入っていたりする。というか、そのお目当てのお店はMother Gardenなる日系のお店。日本らしい手の込んだ飯事セットを売っていたりする(その分、値が張る。。。)。

モール自体は、朝6時からオープン、そのお目当てのお店は10時オープンとウェブではあったらしく(嫁さんが確認しただけで、僕は直接確認してはいない)、9時頃着くように行った。

予想はしてはいたが、巨大な駐車場はすでに満車。
その巨大な空間を彷徨って、何とか空きスポットを見つける。

モールに入ったら、その賑わい方や時間を錯覚するほどだった。
大きな買い物袋をたくさん抱えた人たちが大勢いた。

以前、別のモールだが、普通の日曜10時ごろに行ったら、閑散としていて、昼過ぎからボチボチ賑わいだすという感じだった。それとは大違いだった。

それはともかく、モールに着いて、嫁さんたちと別行動で娘のクリスマスプレゼントを購入。

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今までブラックフライデーの日にショッピングに行ったことはないので過去との比較はできないけど、モール内を歩いていて、リセッションお構いなし、という人たちも多いように思った。特に高校生とか、若目の人たちがとにかく多かった。

おそらく全体的な売り上げは、例年に比べたらそれなりに落ちて、リセッションがさらに鮮明になるのだろうけども、一部の人は文脈なんて気にしない。自分自身に今どれくらいお金が入っているかというローカルな情報で意思決定している人は、特にそういう傾向が強いのではないか?という気がする。

うちの家計は、万年リセッションのようなもんだし。。。

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ローカルかグローバルかという話に戻すと、例えば、マスコミの影響力が強すぎたりすると、国民全体でネガティブ思考に陥って、悪循環に陥ったりするけど、この国を見ているとそのリスクは少ないように思う。

なぜならみんな多様だから。

思うに、日本の一部のマスコミも、まるで北朝鮮のように(実際見たことないけど)、国民を鼓舞することだけに気合を入れる会社があっても良いように思う(今日は、麻生総理が国民を励ますこんなすばらしい発言をなさいました!万歳!!みたいに。。。)。

とにかく、マスコミのバイアスのかけかたまで似る必要はない。仮にミエミエのウソだとわかっていても、非常に前向きな情報を流し続けてくれる局は、それなりに支持者が得られるようにも思う。そして、そいう人たちが景気を下支えしてくれるような気もする。

信じるものは救われる。。。

カンシャ

朝、僕はいつも通り起きた。今日はラボへは行かず、自宅で論文を読み始めた。起業家は「ホット」な意思決定時において、リスクをとりやすいことを示した論文が印象的だった。

6時過ぎ、嫁さんが起きてきて、付け置き用スープ?を作り始めた。娘を7時過ぎに起こして3人で朝食をとった。娘の寝起きは悪くなかった。

出かける予定時刻は7時半だったけど、実際の出発は20分ほど遅れた。出かける前、嫁さんが昨日プレスクールからもらってきたターキーを、僕が袋から取り出し、その付け置き用スープにひたした。文字通り丸ごとのターキーだった。

外は寒かったけど、ほぼ平年並みの寒さらしい。まだ8時ごろだったから、というべきか、もう8時なのに、というべきか、とにかく静かな朝だった。

家族3人で小型のバスに乗って、ジョージ・ワシントン橋を渡った。前日、テロ警戒情報が流れたからなのか、平年通りなのかはよくわからないが、とにかく警官の姿を多く見かけた。

72丁目で地下鉄を降りたら、ちょうど開始時刻の9時だった。

地下から地上に出ると、さすがにあたりは人で埋め尽くされていて、先に進むのが大変だった。Central Park Westの通りから数十メートル離れたところにスペースを見つけて、そこで観る事にした。娘を肩車して始まるのを待った。

数分もしないうちに、メーシーズの巨大風船が現れ、マーチングバンドの、姿こそ見えなかったけども、その演奏が聴こえた。

パレードは華やかで観ていて楽しい。特にメーシーズの感謝祭パレードは、キャラクターの風船がとにかく巨大で見ごたえがある。

スヌーピー、ドラ、バズ・ライトイヤー、スポンジボブ、シュレック。
日本産のキティー、ピカチューもしっかり登場してくれた。

パレード自体はもう少し続いたのかもしれないけども、娘も満足したようだったので、10時半ごろ再び地下鉄に乗ってニュージャージーの自宅へ戻った。分散的にみんな移動し始めていたので、地下鉄内も特に混雑はなかった。もし最後まで残っていたら、それはそれで大変だったのかもしれない。

うちに戻って、ランチを食べ、少しゆっくりした後、嫁さんは料理の準備をいろいろ始めた。僕はターキー担当に任命されていたので、漬け汁からターキーを取り出し、水でターキーをまず洗った。

内臓はきれいに除いてあったのだけども、腹の中を洗おうと覗いたら、くの字に折れ曲がった「クビ」らしき肉塊と、袋入りで肝と心臓も入っていた。僕はこういうのには慣れていて何とも思わないが、嫁さんは「グロい」と言っていた。娘は意外とエンジョイしていた。

ターキーを洗った後、ハーブや、リンゴとたまねぎの煮物を詰め込んで、オーブンに入れた。
18時完成目標で、14時から焼き始めた。ターキーをうちで焼いて食べるのは初めてだったけど、作業そのものは楽しかった。

僕はやることがなくなったので、娘と遊んだり、新聞を読んだり、フットボール観戦したりした。嫁さんはその後もいろいろ料理を作っていた。

途中、ターキーをアルミで包むというプロセスがあったが、18時ごろこんがり焼きあがって、thanksgivingのディナーへ。なんだか、アメリカンな過ごし方である。

ターキー、期待はしていなかったけども、それなりにいけた。ただ、家族三人にターキー一羽はさすがに多い。10分の1くらいは消費できただろうか。これから数日ターキー料理を食べるのかと思うと、ぞっとするが、1年に一回だから良しとしよう。

それにしても、このgiving thanksという風習、今の時代でも表面的な部分を越えたものを少しは感じられるから、僕も好きである。

2008年11月24日

ネットワーキングについて

11月13日から19日まで一週間、ワシントンDCにて学会前回のエントリーで、今回の学会の課題はネットワーキングと掲げていたので、その結果と今後の対策についてエントリーを。

まず今回の学会は、到着日こそ誰とも会わなかったけれども、それ以外は毎日、誰かと食事したりあるいはパーティーに参加して、非常に有意義なネットワーキングができた気がする。というか、過去の学会人生の中で最も充実していたかも。

では、一日ずつ日記風に。

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14日(金)

聴覚系のサテライトシンポジウムの後、ジョナサン宅にてパーティー。
タクシーで20分くらいのところで、ラボメンバーのステファンとアーター3人で向かう。
遅めに着いたのだけども、すごい大勢の人が集まっていた。ジョナサンのうちは、近くが森で閑静な住宅街という感じ。なかなか良いうちに住んでいらっしゃった。。。(PIになればあんな生活ができるんか。。。)

そんな立派な一軒家だったのだけども、中に少なくとも50人はいた(それでも入るところがアメリカのうちらしい。。。)

とにかくみんなの会話が大きなノイズを生み出して、近くの人との会話もしづらいくらいだった。

結局、この場では大した知り合いを作ることはできず、ほとんどの時間、アーター、ステファンと会話。アーターとは、彼がカナダへ行って、どうラボを立ち上げていくのか、いろいろ意見交換。

アーターが早めに帰りたいと言ったので、それにあわせて、2時間足らずでパーティーを後に。

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15日(土)

学会初日。
この日の晩は、NIHのあるBethesdaまで地下鉄で移動し、Tako Grillなるジャパニーズレストランにて食事。メンツは大学院時代からの旧友2人、それからもう一人も基生研時代からの知り合いで、最近NIHへ来た人、合計4人で食事。

食事もおいしくてなかなか盛り上がった。
ネタはやはりジョブの話だったり、あるいは、メンツのうち二人は独身だったので、どんな女性と結婚すれば良い人生を送れそうか、といった、どちらの問題もなかなかこれという一つの解がない難しい会話が中心。。。

楽しかった。

帰り地下鉄でDCのチャイナタウンまで行ったら、ちょうどAC/DCのライブの後だったらしく、大盛り上がりの群集がいた。そういう意味では、科学者は大人しいものである。。。

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16日(日)

ラボメンバーのアルフォンソとリアドが年末結婚するので、この日はそのサプライズ+お祝いパーティー。

事前にハイメがメールでメンツを募り、夕方、参加者はあらかじめアルフォンソの部屋へ侵入して、彼を待つ。(リアドにはあらかじめ事情を説明して、アルフォンソをサプライズさせるのに協力してもらった。)

狭い部屋に10人以上いただろうか。
そして、リアドがアルフォンソをつれて部屋に入ってきたところを驚かす、というサプライズネタだった。

アルフォンソは、食事もせずにリアドが部屋にどうしても戻りたい、と言ったので、別のこと(ブログには書けませんが。。。)を考えていたらしいけど、良い意味で期待を裏切られて非常に喜んでいた。

その後、歩いてMarrakeshというへモロッコ料理のレストランへ。

実は、このレストラン、2日後のラボパーティーとも場所がかぶっていたのだけども、参加メンツはだいぶ違っていたし楽しかった。

途中、ベリーダンサーが登場して、男性陣釘付け。。。

ダンサーがいくつかのテーブルに回ってきて、誰か一人を拉致って一緒にダンスを強要?するのだけども、主役のアルフォンソをみんなで指名して、踊ってもらった。

さらに、事前にウェディングパーティーと伝えていたため、お店特性の証明書みたいなものまでもらい、その裏にみんなで寄せ書き。僕は日本語でコメント。

結局1時ごろまでいた。
アルフォンソたちも喜んでくれていたようだ。

ちなみに、ネットワーキングという点では、オランダ人のアレックスさんとレストランへ向かう途中、ずっと話を。レストランでは、NYUのReyesさんと同じテーブルで顔見知りに。

あと、遅れて、アロンたちが来て、アロンの彼女であるケーティーといろいろ話ができた。彼はDelgadoラボなので、ニューロエコノミックス絡みのことをいろいろ聞けたりして勉強になった。

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17日(月)

この日は予定がなかったので、しげさんと内田さんを食事にナンパ。
チャイナタウンの中華レストランで食事。
会話が超充実。

思えば、内田さんとは毎年学会で必ずお会いしているのに、まともに食事に行ったのは、今回が初めてだったりもする。(実は、初対面の時もオーランドで食事をご一緒したのだけども、その時はあまりにもレベルが違いすぎて会話をほとんどしなかったというか、何を会話したのか覚えていない。。。)

今回は、意思決定がらみの話だったり、アメリカでのPIの話だったり、非常に勉強になった。おまけにお金も少し多めに払ってもらって大感謝。

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18日(火)

この日はパーティー・ダブルヘッダー。

ホテルに荷物を置いて、ラボパーティーへ向かおうとしたら、ホテルの1階でブザキ研の数名と遭遇。
実は、宿泊したホテルでは夕方、無料のお酒が振舞われていて、一緒に少し呑み。

それから学会会場の集合場所へ行き、ブザキ研との合同ラボパーティー。
場所は再びMarrakesh

実はこのお店は、3年前の学会でもラボパーティーとして使用。
お店に入る前から、フランスから来た学生さん(お客さん)と一緒に話をしていて、そのまま席も隣に。その彼は理論出身で、なかなか頭の切れる感じだった。その彼は、子供の頃、父親の仕事の都合で東京に住んでいたらしく、日本のことでも少し盛り上がる。

が、次なるパーティーの予定が20時からで、2時間も立たないうちに、店を後に。。。

そして、神経科学者SNSのオフ会に参加。
知り合いも何人かいて大いに盛り上がる。

ここでも、「ブログ見てます」と、何人かに言われる。。。(うれし恥ずかし。。。)
基本的に、科学や留学のことなどで熱く語り合う。

やはり日本語だと、酔っても言葉を聞き取れるし(当たり前か)、言葉も出るし(呂律が回りにくくなったけど。。。)、とにかく楽チン。

店閉店のためオフ会終了。
もうちょっといたかった。。。

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19日(水)

最終日、荷物をまとめて、17時半の待ち合せ場所へ。
最後のパーティーは日本の先生方と僕の同世代の人たちと一緒にアジアンレストランへ。10名くらいの適度なサイズの食事会。

先生方も気さくな方ばかりだったので、なかなか盛り上がる。
料理もまずまずだった。

ネットワーキングという意味では、その先生方は、僕が一方的に知っているだったけど、今回交流を深められたのは大収穫。

9時半に終了。

実は、帰りの電車が22時という超強行スケジュールだったため、清算が終わった後、急いで駅へ。

ギリギリ電車に間に合って、無事NYCへ。
そこからバスでNJへ。
帰り着いたのは翌日の3時半。。。

近いといえば近いわけだけども、疲れた。。。

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総括

今回、日本人だけでなく、外人とも何人か知り合いが出来たのは大きな収穫。肝心の自分の研究分野に近い外人さんと知り合う機会はゼロではなかったのに、それができなかったのは今後の課題。

けど、昔に比べたら英語はそれなりに使えるようにはなったし、もっとチャンスがあれば、いろいろ知り合いを増やしていけることは可能なレベルにはなってきたか。アルコールが入れば、適当に聞き流しても、それなりに会話が成立したりするし。。。

しかし、パーティーは楽しい。。。
お金と時間と、そして体力が続くならもっとパーティーしたい。

今年は、物理的に許される時間の間ではほぼマックス有効に使えたので、来年もこんな感じで、いろんな人と交流を深めたいところ。

ただ、結局のところ、多くの人とは、パーティーのあと何も連絡を取らないことが多いので、一夜限りの・・・というのが残念。

少なくとも、日本人でパーティーする時、名刺は必携だな。

2008年11月12日

いよいよ学会

明日からDC入り。
研究発表の概要はこちらで紹介したので、裏番組的に?学会に対する意気込み的なことをエントリーとして立ててみます。

今年の課題はネットワーキング

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北米神経科学学会は馬鹿でかくなりすぎて、最近、僕の興味はかなり低下気味。なので、モールのどこを攻めるか戦略を練ろうと考えていたりもする。。。

むしろ、もっとこじんまりとしたミーティングに参加して、ネットワーキングをもっとしないとな、と思う今日この頃。

不思議なもので、大きすぎるとネットワーキングが機能しない(言葉的におかしいけど、要は人脈を作りにくいということ)。興味のベクトルが多様すぎて、密度が薄まるのだろうか。

ポスターも大勢の人が聞きにきてくれたら知り合いが増えるかというと、経験的にそんなことはなくて、むしろ少ない人に、ホントに興味を持ってくれる人にコッテリ説明できる方が良い。ポスターを見る方としても、じっくり話したくても話せないポスターが多いこと多いこと。。。

大きいのは結構なのだけども、運営方法にもボチボチCHANGEがいるような気もする。

まず、演題クオリティーの階層性を少し明示的にして欲しい気もする。
例えば、スライドセッションは一般演題から選ばれたものだけにするとかにして欲しい。会場が馬鹿でかいだけに、いわゆるハズレ演題の間に重要な演題が挟まっていたり、その逆があったりすると、時間の浪費につながる。

それから、要旨集
page rank的なものを導入するなどして、もっと今のweb時代に即した使いやすいものを提供してくれないと、データマイニングが完全に手作業のままで、研究者の生産性を浪費している。高い参加費を払っているのだから、これだけは何とかして欲しい。。。

というか、ウェブ上に完全に公開されているわけだから、期間前に、その道のプロが何か便利なサイトを提供してくれるとみんなリスペクトするだろう。

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一方で、夜のスケジュールをあらかじめ考えるのは年々楽しみになってきた。

多くの人が集まるから、いろんな人と交流を深めるチャンスに恵まれる。
今のところ、全日程の半分以上、予定がうまってくれた。

日本からも大勢いらっしゃるので、日本人研究者とネットワークを作る年一回の貴重な機会だったりする。これを活かさない手はない。

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学会サイズに関しては、学会直前の金曜日に開催される聴覚系のシンポジウムは適度なサイズ。100人強くらいだろうか。

おまけに夜パーティーを企画してくれているようで、そちらにも参加することにした。

聴覚系の研究は今後も続けるので、聴覚系の人たちとネットワークを作りたい場合、こういう機会はかなり貴重。今後論文を通すという意味でも。。。(大人の世界。。。)

ネットワークが将来どう役に立つか、役に立てられるか知らないけど、とにかくできるだけの努力はしておかないといけない。最近、論文という業績を残していくのと同じくらい、ネットワーキングも大事だな、と非常に強く思うしだい。

さて、今年はどんなネットワークを構築できるか??

2008年11月9日

国民保健体操を見直した?

NYTのこの記事が話題になっている。

最新ストレッチの話である。

ダイナミックストレッチというのだろうか、従来の「静的」なストレッチに動きを加え、筋肉を文字通りウォームアップするのが、科学的にも良いらしい。

なるほど。

その記事にムービーがあるので、それを見れば、記事のポイントとどんなストレッチをやれば良いかわかってお勧め。

そこで紹介されているクモ歩き、確かに良さそうだが、あまり人に見られたくない気もする。。。

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それにしても僕の人生の中で、準備運動は何度もパラダイムシフトを起こしてきた。

小学校のラジオ体操第一に始まり、中学校で第二。

高校あたりから、今回の記事で問題視されている静的なストレッチを導入した。
その当時から今まで、疑うことなく良いものだと思っていた。

が、確かに逆効果のこともあるといわれると、そういう気もする。
人間は如何に単純でだまされやすいかよくわかる。

それにしても、ラジオ体操第一、第二、少し前までアホか、と思っていた。
が、実はこれは今回のダイナミックストレッチを先取りしていたとも解釈できなくもない。(バージョンアップはすべきだろうが)

ウィキペディアで調べたら、正式名称は国民保健体操というらしい。知らんかった。。。

残念ながら、日本オリジナルではなく、アメリカからの輸入らしいが、もう一度その国民保健体操を見直すのも良いかもしれない。

2008年11月7日

けちなバラマキ

今、知りたいこと。

定額給付金なるもの、アメリカにいる日本人にも配られるのだろうか?
(どなたか知っていたら教えてください。)

それにしても一人1万2000円なんて、ケチやな。。。

ブッシュでも600ドルくれたのに。
しかも、日本人に。

アメリカのタックスリベートが一過的に効果があったから、その真似ということなのだろうけども、国民年金の月額にも満たない中途半端な額ならやらん方が良い。

やるなら、10万円とか、消費の閾値を超える額でないと意味がない。

人の心理は非線形的である。

確かに多すぎるのも国の懐を悪化するだけだけど、少なすぎるのも意味がない。
1万円と6万円、単純に6倍の効果の違いがあるかというと、おそらくそうではないだろう。

そういうirrationalな国民感情を理解できないと、日本経済政策はいつまでたってもミスを繰り返す。。。

まぁ、もらえるならその給付金もらうけど。。。

2008年11月5日

Barackさんからのメール

Friend --

I'm about to head to Grant Park to talk to everyone gathered there, but I wanted to write to you first.

We just made history.

And I don't want you to forget how we did it.

You made history every single day during this campaign -- every day you knocked on doors, made a donation, or talked to your family, friends, and neighbors about why you believe it's time for change.

I want to thank all of you who gave your time, talent, and passion to this campaign.

We have a lot of work to do to get our country back on track, and I'll be in touch soon about what comes next.

But I want to be very clear about one thing...

All of this happened because of you.

Thank you,

Barack


キャンペーンサイト
に登録しているとメールが送られてくるのだけども、これが昨夜送られてきたObama氏からのメール。

今回の選挙、民主主義を肌身で感じた。

ホントにボトムアップでリーダーをもり立て、アメリカ、世の中を変えよう、という雰囲気があった。

これだけ多様な世の中なのに、民主主義が一つのことを成し遂げた。


多様なものが一つにまとまったシステムほど、ロバストで柔軟なものはない。

McCain氏Obama氏の演説、共にすばらしかった。

Obama氏の演説、聞いていて、心底感動した。


アメリカは変わる。

世界は変わる。

この国の民主主義ならそれができる。

Yes, “they” will.

The Change They Did?

投票したかった。。。

今日ほど思ったことはないかも。

といってアメリカ人になりたいとは思わないから、アメリカの大統領=世界の大統領を選ぶのは、日本を含む複数の国で国民投票して欲しい。

アメリカ人の意思決定だけで、世界をごちゃごちゃにされては困る。

彼らはホントに変えてくれただろうか。。。

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ところで、研究室も何となく浮ついた一日だった。

アメリカ人のステファンは来なかったし、みんなの話題となれば、選挙一色。

自分もなんとなくそわそわして、なかなか集中できなかったから、なぜアメリカは火曜日に選挙をするのか?調べてみた。

ググッたら、こういう回答があった。

選挙のために、みんな日曜日に出発して、月曜日は移動日で、火曜日に着くから、だったらしい。。。

アメリカらしいスケールの大きい口実である。。。

ということは、昔は、少なくとも地方部の人たちは、月、火、水は完全に仕事が滞っていたということになるのだろう。

election dayではなく、election weekだったわけだ。。。

2008年11月3日

必勝祈願

明日はぜひオバマ氏に勝利を!

オバマ市のためにも。。。



くだらんといえばそれまでだけど、意外と耳に残る。。。

ラ~ ララララ オ・バ・マ♪

job talk

午前中ジョブトークセミナーがあった。
候補者のトーク、なかなか良いトークだった。

最近、僕の中でジョブトークに対するセンシティヴィティーが上がっている。。。
ということで、そのジョブトークを少し解剖してみる。(いつ役に立つかは知らんが。。。)

今回のトークの構成は
1.すでに論文になった大きいプロジェクト
2.プレリミナリープロジェクト(2つ)
3.将来プロジェクト(3つ)

1が80%、2が15%、3が5%。

良かった点
1.非常に丁寧でわかりやすかった。
2.プレリミナリープロジェクトも面白いネタだった。
3.質疑応答も完璧だった
4.スライドの統一感が良かった。(スライドのために図を用意していた。論文からのコピペではない。)

悪かった(要改善)点
1.わかり易すぎた。
2.ジョークほとんどなし。
3.将来プロジェクトでのbig questionが明示的でなかった。

何を学ぶべきか?
1.敵を知れ
とにかく広い文脈から質問がくる。トークする場所を徹底的に予習して、予想される質問の回答をできるだけ用意しておく必要がある。それからイヤラシイ質問をするPIがいるので(例えば、ギューリー先生とか。。。)、そういうPIを特にマークしておくようにする。下手するとトークを台無しにされる。。。

それから、今回の人、おそらくCMBNのアプリケーション用としてトークを用意してきているはずである。それが何となく伝わった。こういうカスタマイズしたアプリケーション・ジョブトークというのも非常に大事なのだろう。

2.まじめすぎるな
まじめすぎて知性を見せ付けられると、エモーショナルに対抗しようという人がでてくる。ジョークをいれるというのは、そういう意味においても非常に有効な気もする。が、今回のトークはそのネガティブコントロールでしかないので、実際のところジョーク作戦がどれくらい有効かは不明。

けど、ジョークで人柄を伝える、あるいは好感度を上げるのは有効な気がした。

3.トークの構成
多くの人は似た構成をとっているように思う。が、やはり将来プロジェクトのウェートがなかなか難しい。あまり飛躍しすぎると反感を買う。ジョブトークだけにビッグピクチャーを示すべきなのか、悩ましいところ。

今回くらいの当たり障りのない内容なら、その将来プランに対しては何もツッコミがなくてそれはそれで良いけど、なんとなく空しくもある。もしビッグピクチャーを示すなら、それに応じた回答を完璧に用意しておく必要があるのだろう。

4.わかり易過ぎることのリスク
トークがわかり易過ぎるのも問題かも?と思った。論文になった内容をすでに知っている人に対しては非常にboringな部分があった。実際、寝てる人も。。。周りがそわそわしている様子もあった。そういう意味でも、ジョークなどで集中力を定期的にリセットさせる必要がありそう。

実際、プレリミナリーデータの部分でみんなの注意がリセットされた瞬間があった。あういうを定期的に入れていくべきなのだろう。

それから、わかり易過ぎると、質疑応答で非常にするどい質問を受けるリスクが高まる。これは逆に良いことだ、とも考えられるが、それだけ用意しておかないといけない。。。難しいところ。。。

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ちなみに、他にもすごい候補者がアプライしているらしく、CMBNが今回の候補者を取るのかは不明らしい(トーク前のウワサ)。

CMBNでもこれだとすると、ホントに厳しい業界だなと思う。
「これ」というのは、Nature論文2本(よりもっと?)にビッグネームの推薦書をもってしても、ボーダーでしかない、ということ。

一応、うちの大学は州立である。州立でこれなら、他の一流大学ではいったいどうしたらポストが取れるのか。。。アメリカの就職前線はホントにすざまじい。。。

日本もすごいという話は聞くが、地方大学にNature2本以上必要、というのはさすがに聞かない気もする。

2008年11月1日

スポーツの冬

ベースボールのシーズンが終わって、僕のスポーツの楽しみはNFL一本に。

ひいきのNYジャイアンツ、良い感じ。

先週のピッツバーグ戦は良い試合だった。

ピッツバーグディフェンスも相当に手強かったけど、ジャイアンツも最小失点に抑えて、相手のミスを勝利に結び付けられた。

明日は宿敵ダラス。
Romoは怪我で出れないようだから、確実に勝ちたいところ。

---

もう一つスポーツといえば、明日はNYシティーマラソン

NYTにインタラクティブなマップなどもあって、参加者も過去最高、天気もなかなかのコンディションらしく盛り上がっている。

ルートの一部を車で走ることがあっても、自分の足で走ることは想像したくない。。。
マラソンランナーはホントにすごい。

村上氏がレースに出るのか知らないが、彼の本を読んだおかげで今年はちょっと身近に感じる。

最近の傾向

最近の僕の傾向について。

まず英語力:
先週、プログレスレポートとして研究を発表した。

3部作で合計50くらいのスライドを用意したけど、議論が紛糾して、1部が終わった時点で1時間半。。。

3部目はカットして、2部もかなり端折ってメインポイントだけ話した。

結局、2時間程度のレポートに。
使ったスライドは30くらいだから、1枚あたり4分という計算になる。。。

もちろん、通常のトークではなく、途中じゃんじゃんフィードバックのくるラボミーティングだから、これくらい時間をかけて良い。たくさん良いフィードバックをもらえたし、ラボメンバーの評価もまずまずだった。

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それはともかく、英語力。

ここ半年くらいで、確かに上がってきている感覚はある。

言いたいことを、言える範疇で変換するノウハウも身についてきた気もするし、自分が議論の中心なら、昔に比べたら対応は良くなってきている気もする。

しかし、まだまだ課題は山積。

最大の壁は、100%聞き取れないこと。

yesかnoで答えるべき質問に対して、ホントはnoあるいはnoに近いのに、勝手に質問をすり替えて、yesと答えてしまい、後で対応に困ることが未だにある。。。

結果的に、誘導尋問に引っかかる形になる。。。

これは特にトーク後の質疑応答ではクリティカルなので何とかせんといかん。

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あとはスピード力。

日本語でもある程度そういうところが僕にはあるけど、いわゆる頭の回転が速くなく、後で、こう答えておけばよかった。。。と後悔することが多い。

いわゆるディベート力である。

このあたりは、フィードフォワード的に対応できるように、常に予測・準備が必要である。


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次の最近の傾向として、論文読み。

それにしても毎日のように、というか、ホントに毎日、次から次へと重要論文が発表される。。。
Natureなどで、must-readな論文が出てないと(そういうこと自体あまりないのだが)、ホッとする。。。

研究者人口が増えると、処理能力を試すプレッシャーも強まるのではないか。(就職口を探す、というだけではなく)

僕が使っているdeliciousでは、tempoとタグを付けた情報は、要確認、として位置づけ、できるだけ早いうちにチェックするように心がけている。

が、そのtempoの数が膨らみ続けている。。。(はじけないバブル)

少し前、100くらいから50くらいまで減らしたが、しばらく実験に集中して文献読みができなかった時期があった後、コンスタントに100オーバーである。。。

減る傾向が見れない。。。

そこで最近、エクセルに毎日どれくらいの情報をチェックしているか数値入力してみることにした。

平日は平均で10以上はチェックしている。
一部はしっかり最初から最後まで目を通す文献もある。

それなりによくやっているとは思う。

が、減らん。。。

いっそのこと、

見ない。

という手もあるのだろうけども、今の僕はまだその域には達していないので、とにかくできるだけ多くの情報に触れて、自分の中での「研究文脈」を膨らませ、同時に深めねばならん。

正直これといった打開策は見出せていない。

やっていることは、
1.毎日、確実に時間を作って、「処理」に当たる。
2.tempoをつける前にその場で処理する。
くらい。

何か、良い策はないだろうか。。。

これでPIにでもなったら、グラント書きなど、他に優先順位が高いことがどんどん入ってくるだろうから、文字通りパンクする。。。

それまでに解決策を見つけねば。。。

一人で無理なら、二人?三人??

コラボレーションの道を探らねばならんな。。。

2008年10月28日

もう一つのバブル

NYTのこの記事

yen carry tradeなる言葉、初めて聞いたぞ。

ゼロ金利政策がこんなバルブを作っていたとは。。。
やっぱり、円は強い、というわけではなかったのね。。。

それにしても、このバーストのダメージは大きそう。

どれくらい大きいか?

God knows。。。

インフルエンザ

昨日はインフルエンザ。

午前中のラボミーティング中、やけに寒く、またエアコンがバカになったんかと思っていたら、午後、悪寒に加え身体が痛くなった。

典型的なインフルエンザの症状。

5時ごろ帰って、安静に。

一時、39度近くまで熱が上がったけど、一晩寝たら何とか快復した。

インフルエンザ、8年くらい前だったか、以前もかかって死に掛けた。。。
40度以上まであがって、病院に行ったら、

あなたが今日の最高値です。

と、喜びたいけど、それどころではないくらいしんどかったのを覚えている。。。

インフルエンザはあなどれん。
それ以降、できるだけ予防接種は受けるようにしている。

今年の予防接種は来週に予定されていた。。。
もう少し早くに実施してくれ。。。

2008年10月27日

アメリカで七五三

神道の文化をアメリカでも体験できた。

土曜日、曇の中、朝から家族三人で国連ビルの近くのJapan Societyへでかけた。
七五三が開催された。

数ヶ月前から予約が始まって、子供の着物レンタルもあった。合計で70ドルほど。

僕はJapan Societyのビルがあることすら知らなかったけど、立派できれいなところだった。

ロビーにおしゃれな人工池というかなんというか、そういうものがあって、その前で着物姿の娘と家族写真を撮る。

七五三は、ビル内の中ホール的なところで行われ、ステージに神様が祭られていた。(かなり本格的)

---
式は10時過ぎにスタート。

非常にしっかりした内容だった。(ホントに本格的だった)

国際結婚した家族の方も来られていたので、日本語のアナウンスに続いて、英語が続くという形式で式が進行。

斎主は意外にも女性だった。

式の中ほどで、各家族が名前を呼ばれてはステージに上がって二拝二拍手一拝をして千歳飴をもらう。

斎主さんも英語を使いこなし、なかなかレアな体験ができた。

---
改めてこういう体験をして、日本人は意外とreligiousな環境に育ってきたんだなぁと感じた。

正月に始まり、七五三もあれば、神社にいけばお賽銭を投げてお祈りをしたりする。implicitに神様を信じて、superstitionをexplicitに信じる。

立派な宗教である。

けど、個人個人には「宗教」という感覚はない。
あくまでunconsciousな宗教である。

それが神道の真髄なのかもしれない。

神は森羅万象に宿る。

それはアメリカであっても良いわけだ。

なかなかpoliteな良い宗教である。

2008年10月24日

祝!

今日、同僚にPI職の採用連絡が来た!

彼は2年前、アトランタでの学会時に、ボチボチ職を探さなあかん、と言っていたから、かれこれ2年かかったことになる。

多くは書類選考で落とされ、ジョブトークに呼ばれても採用されず。。。

そして今日という日が来た。

彼がそのポジションのジョブトークに行ったのは2ヶ月くらい前だったか。

フォーマルトークの後、PI連中から受けた質問がかなりタフだったらしいけど(例えば、CVのことを露骨につっこまれたり、推薦者がらみのことでいやらしい質問をうけたり、、、)、無事採用されて良かった。

彼は勤勉かつ優秀だから、独立してもこの調子で頑張ってくれそう。

PIになったらなったでいろいろ大変だろうけども、彼が行くところは、バックにビッグネームがいてるから、大学院生やポスドクのリクルートもスムーズに行くかもしれない。

そういえば、彼は僕と同い年だったな。。。

ジョブ探し始めねば。。。

そのうち。。。

ビジネス日本語

アメリカに来る前、ビジネス英会話というラジオ講座を聴いては、英語を勉強している「フリ」をしていた。
(当時は大真面目で勉強していたけども、実際何の役にも立たなかった、という意味で「フリ」と表現した。)

最近、「ビジネス日本語」は奥が深い、ということを学ぶ機会があった。

僕は研究者だから、ビジネス上のマナーは何も知らない。だから、ビジネスマンとメールをやり取りすると、普段のメールよりはるかに書く時間がかかって仕方がない。。。

なぜなら、僕が普段使わない難しい謙譲語や丁寧語を先方が使ってくると、それに合わせなければいけない。

が、僕は使い方のノウハウを全然知らないから、

この使い方であってんのやろか???

などと思いながら、ググッたりして、ビジネス日本語によるメールを「捏造」しなければいけない。

しかしである。

このビジネス日本語、非常に違和感を覚える。

自分がチューリングテストを受けているかのような気持、同時にチューリングテストを実施しているかのような錯覚を覚える(それは言いすぎだが)

あまりにも丁寧語、謙譲語で埋め尽くされた文章をみると、相手の顔が全く見えてこない。

これではコミュニケーションに支障をきたす。

コミュニケーションは、書き言葉の場合はいわゆる行間で、面と向かったものなら表情や口調などで、エモーショナルな部分を察知しあって始めて成立すると、僕は理解している。

が、ビジネス日本語はフラットだから、いか様にもエモーションを解釈でき、返答に窮する。

相手は自分の行為に問題ないといっているが、本当に問題ないのか、それとも実は問題があるけど、見過ごしてやろうと思っているのか、全く行間を読めない。

相手が謝ってきているのに、自分が責められているかのような気持ちにさえなる。。。

コミュニケーションが成立していない。

---
一方で、アメリカで研究していると、アメリカ企業(もちろん研究関連だから規模は知れている)のbusiness manとやり取りすることもある。

まぁ、とにかくフランクである。。。

Hi Shuzo!

で大抵始まる。(注意:ビックリマークは著者による)

Dr. Sakata
なんて書かれたことは生まれてこの方一度もない。(たまには呼べ)

だから、非常に返信しやすい。

もしかしたら、本件以外の話題もしやすくなって、別のビジネスに結びついたりしそうな気もする。。。。

もちろん、文脈をはき違うと、とんでもない大失態をしでかすリスクもあるのだろうけども、ビジネス日本語という逆の過激さも何か問題があるのではないか?という気がする。

もう少し口語的なメールを書いてもらうと、コミュニケーションがもう少しスムースになる気がするし、気楽にメールが書けるから、簡単なやり取りだけなのに、無駄に時間を浪費する必要もなくなる。

それにしても日本語は奥が深い。
35年学んできたつもりでも、使いこなせない。

この上、英語まで学ばなければいけないわけだから、頭の痛い話である。。。

2008年10月20日

グローバル・クライシス

今日、ラボメンバーと一緒にランチに行ったときの会話(*異なる色は異なる人物のコメント)。

お前のデータは良いから、良い論文になるよ

そうなんだけど、セクシーなストーリーにまとまらないんだよな。。。

確かにハイプロファイルなジャーナルに通すには、1つの良いパンチラインがいるもんな

---
で、会話はハイプロファイルなジャーナルは必要か否か、という話題に。。。

ハイプロファイルジャーナル持ってても大したことないヤツ知ってるぞ

けど、ハイプロファイルジャーナル持ってると、ジョブをはるかにゲットしやすくなるぞ

と話していた時に、ボスのケンが登場

ハイプロファイルジャーナルはいらん、重要じゃない



あんた持ってんジャン。。。

イエス(苦笑)
けど、ハイプロファイルジャーナルをゲットするのホントに大変だし、マルチプルリジェクション喰らって論文は良くなるモンや

確かに数%は良くなるかも知れんけど、たまに悪くなることもあるぞ

少しのやり取りの後、議論が戻り

実際、ハイプロファイルジャーナルを持っていなくても有名な人はたくさんいてる

一方で、確かにxxラボからEJNにすごく良い論文出たのに、誰も読んでない論文もある。。。

俺はそれ読んだぞ。
と、ギューリー先生も参戦。。。

ケンの論文は、ネイチャー論文よりJNPの方がよく引用されてるだろう

とかで、議論は平行線。。。

はじめに話を始めた僕らはすでに食事を終了していたので、席を立った。。。

---
本来、セクシーな論文は必ずしも必要ない、質の方が大事(なはず)。
けど、世の中うまくわたっていくには、いる。

ということなのだろう。。。
ダブルスタンダード的な問題がそこにある。

このあたり、みんなわかっているはずなのに、なぜそういう流れにならないのか。。。

まさに、CNSバブル、サイエンス業界のサブプライム問題(ちと意味が違っているがニュアンスは伝わるはず)である。。。

なんだか、世の中間違っている。はじけて欲しいものである。

CNSが捏造まみれになったら、バブルははじけるか?

とにかく、今のサイエンスの制度はおかしい。

脱線したけど、このエントリーの本当のメッセージは、この会話(ジョブを取るにはハイプロファイルジャーナルがいるかどうか、という議論)は日本ではなく、多国籍国家・米国で行われた「インターナショナル」な会話だ、ということ。

つまり、日本にいようが、アメリカに来ようが、繰り広げる会話はそうは変わらない。

当たり前であるが、good-to-knowな問題である。
グローバルな問題である。。。

2008年10月19日

なぜブログを二つやるか?

このLIFEcologyをはじめて1ヶ月強。

毎日のアクセス数は、The Swingy Brainより二桁少ない状態で低迷中。。。
けど、非常に心地よかったりもする。(いや、負け惜しみではなく)

ところで、なぜ僕はブログを二つやっているか?
もうすでに多くの人たちが議論している話題ではあるけれど、今回は、僕の視点からこのことについて書いてみる。

---
最近、僕の情報源の大きな柱は、他の人たちのブログだったりする。

ブロガーは一種のジャーナリスト的な要素があると僕は思っているから、ニュースでは見つからない(見つけにくい)貴重な情報をブログでたくさん知ることができる。

ノーベル賞受賞者もブログをやっていたりするわけだし、ブログから多くを学べる。

ブログが貴重な情報源になってくると、自然とRSSリーダーの登録件数が膨れ上がって、「処理」しなければいけない情報も自然と増える。

そんな状況になって、いろんな人のブログを見ながら気づいたことがある。

それは、エントリーによって対象読者が大幅に変わるであろうエントリーを一つのブログの中でやるのは、他の人の時間を浪費しかねないな、ということ。

---
このLIFEcologyをはじめるまでのThe Swingy Brain、を悪例として説明する。

例えば、こちらのエントリーやこちらのエントリー、明らかに対象読者が違う。

前者は神経科学者で、後者は「もしも僕の生活に興味を持つ人が一人でもいるなら・・・」、という想いでエントリーを立てている。

なので、後者の読者は「神経科学者」である必要は一切ない。

その意味では、二つのエントリーの対象読書は独立とも言える。

では今、とある神経科学者Aさんがいて、RSSリーダーに1000のブログが登録されていて、うち一つが僕のブログだったとする。

Aさんが僕のブログに期待していることは、読んでいない論文の情報を手に入れることだったりする(very likelyである)。

そうすると、神経科学者を対象としていないエントリーは、Aさんには完全に時間の浪費となる。

もちろん、Aさんは「おまえのプライベートには興味ないねん」と言って、そのエントリーを読まないだろう。
けど、新しいエントリーが立つとRSSは勝手に知らせてくれるから、「読み込み時間」という時間を浪費する。

それは非常に申し訳ない。。。

もちろん、他人が時間を浪費することなんて、知ったことではない、自分が立てたいエントリーを立てるのがブログだ、という意見もあって良いとは思う。

が、僕はそれはしたくない。

なので、二つに分けた。

---
では、二つブログを持ったらブロガーの負担は増えるだろうか?

NO、である。
LIFEcologyをはじめてわかったが、初めのセットアップはもちろん手間だけども、その後は全く時間の浪費はない。

エントリーのネタを思いついて、エントリーを書いた後、どちらのブログにエントリーをアップするかチョイスするだけで良い。エントリーをアップする作業は全く同じだから時間の浪費はない。

しかも、対象読者が明確になるから、あるエントリーのネタを思いついたとして、それがブログAでは閾値を超えなくても、ブログBでは簡単に超えてアップできる。(その意味では、立てる総エントリー数が増えて、時間を使うことにはなるが、ブロガーとしては時間をかけたかったことなわけで、浪費ではない、とも解釈できる。)

ブログは自己満足的な部分が大きいけど、その自己満足を満たすには他人が少しでも満足してくれると、さらに満たされる。

つまりは、自己完結ではなく、自己と他者との相互作用で自己満足度が大きく変わる。少なくとも僕の場合はそうだから、こういう戦略に切替えた。

両方を読みたい人がもしもいたならば、その両方を読んでもらえば良いわけで、読者ごとに選択肢を用意できてよい気がする。

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実は、今のThe Swingy Brain自体、まだ心地悪い。

神経科学者が見ていれば、そうでない人も見ている。

プロも見ていると思うとエントリーの立て方に気を遣う(こう見えても気を遣っている。。。)。

将来的に、The Swingy Brainをさらに「暖簾分け」して、プロ用、一般用に完全に分けた方が良いのかな、とも思う。(そうしても「一般用」にプロがアクセスして、「アイツは物事を簡単に言いすぎてケシカラン」、という大人気ない人も出てくるのだろう。。。その意味では、両者のサポートを得ている池谷さんは偉大である。)

ブログを3つ以上持つのも良いけど、週にエントリーを作るのは、多くても合計3個程度にはしたいから(なぜなら研究をやってナンボだし)、そうすると、それぞれのブログの密度が低下して、どのブログも満足いくものにはならないリスクもある。

手を広げるのは、実力が伴ってからでないと破綻する。

それは避けたい。

そんなわけで、対象読者を明確に区別して、ブログをより自由にやりたかったから、僕はブログをとりあえず二つ持った。

2008年10月18日

ラトガーズのサブプライム

NYTに、ラトガーズ大記事が載っている。

2年前、フットボールチームが頑張って、予算やプライベートな寄付を一点集中的に使って発生したバブル、そして今の惨状について。

ポテンシャルのある科学者・研究施設にどんどんお金を使って、有名な研究をサポートして、世間的なvisibilityを増やした方が大学らしい気がする。優秀な学生も集まる。

McCormick(学長)は、体育大学化でもしたかったのだろうか。。。

ヴィジョンが疑われる。

彼からたまにアナウンスメールが来るけど、次からはスパム扱いしよう。。。(というか、すでに読んでないけど。。。)

大学アメフトチームの監督に2Mドルも払うのは、日本人の感覚では信じられん。
出来高制としてのボーナスならともかく、結局一発屋でしかなかった監督のサラリーとしては払いすぎ。

それより、CMBNの天井の水漏れや、無駄に効き過ぎるエアコンを何とかしろ。。。

電気代も浮くぞ。。。

スタジアム作りはまさにバブリーな発想。
今の状況では、負担がどんどん増える一方だろう。。。

ラトガーズがbankrupcyとかせんやろか。。。
テニュアのつもりがテニュアでなかったとか。。。
ケンはテニュアゲットできそうやけど、考え直した方が良いかも知れんな。。。

何事も報酬は適度が良い。
バブリーな熱狂は何かと異常をきたす。

研究モチベーションを自力で上げる七つの方法

しばらくの間、生産性が低下していた。
けど、ここ数日、モチベーションが上がってきた。

というのは、来週、ラボミーティングの当番になっているからでもある。
(意外とラボミーティングはカンフル剤になるんやな。。。)

モチベーションが下がった、もしくは生産性が低下中だな、と思った時の対策法を備忘録として以下まとめてみる。一般的なルールというよりは、とりあえず今回に特化した項目が多いか。。。

1.締め切りを設定せよ
Xデーを決めて、それまでにタスクを終わらせると決める。
Xデーは近すぎず、遠すぎず。
危機感を持たせる工夫をする。

2.己を知り、己をコントロールせよ
もし午前中にもっとも生産性が高いなら、そこに重要タスクを配置する。
メールなど優先順位の低いことは、ラボに来てすぐするのではなく、眠い時間帯、モチベーションが低下する時間に回す。

3.問題を明確化せよ
各ピースをロジカルにどうつなげるか考える。
何が空白か、何が問題かを明確にする。
パワーポイントで研究ストーリーを考える。(これはやはり効く!)
アウトラインを描くことがとにかく大事。

4.主体的に行え
ボスとの議論で問題を見つけるより、自分で問題を見つける。
その方がはるかにモチベーションが上がる。
ボスの言うことは聞くな。(いつもではなく。。。)
上の1-3を自分で自分に命令して実行する。

5.楽しめ
パワーポイントのスライド作りを楽しむ。(ネタを仕込むとか)
大小のrewardをうまく使う。

6.ライバルを作れ
スライドを作りながら、Aさんならこう来るだろうから、それに対応しよう、とか、Bさんのこのツッコミにあらかじめ対応しよう、とかターゲットを具体的に意識しながら戦略を練る。(これは結局のところ、他のオーディエンスに対応することにもつながる。はず。)

7.サイクルを作れ
上のことを定期的に行う。


とにかく、報酬(罰も含む)予測をうまいことモチベーション、そして行動に結びつける工夫をする、ということか。

2008年10月15日

Bronx Zoo

先週末のお話。

家族サービスとしてBronx Zooへ行った。
これで3回目。

今シーズンはWildlife Conservation Societyの会員になったから、基本的にただで入場できる。(NYC周辺の動物園・水族館に行き放題で、十分もとがとれ、しかも、動物を救える(かもしれない)。)

10月はハロウィーンシーズンということで、特別企画が開催されていて、キッズが喜びそうなネタがいろいろ用意されていた。

動物園のキッズ向けイベントなんてたかが知れてそうな気もするが、キッズでなくても喜べる企画だったのがface painting

ホントのプロが、顔全面にまさにアートを描いてくれる。

道を歩いていると、なかなかすごいface paintした子供から大人たちが歩いていたので、僕らの家族も行ってみた。

実質、1時間弱待った。

僕はさすがにパスしたけど(帰り誰かがスーパーで食材を買う必要があったし)、娘と嫁さんがトライ。

娘はラッキーにもボス的な人にあたって、非常にかわいらしくできた。

嫁さんは別の人に当たって、日本人ということで、日の丸をモチーフした歌舞伎調。。。
良い思い出にはなったようだ。。。

ちなみに、今調べたら、普段からやっているようで、1顔10ドルらしい。

確かにそれくらい価値のあるアーティスティックな本格face paintingだった。

それにしても、Bronx Zooはとにかく馬鹿でかいから朝から歩き回るとさすがに疲れた。

肝心の動物だけども、なかなか珍しい猿がいたりと、動物行動の観察はホントに研究者魂を刺激する。

が、娘はそそくさと次へ行きたがるので、あまりじっくり見れなかったりもする。。。

どっちが動物園に連れて行ってもらっているのか、よくわからなくなる瞬間である。。。

2008年10月12日

戦略

何事もリスクをとるには戦略がいる。

Economixに興味深いエントリーが立っている。
今の株価は安いか?ということについて、いわゆるP/Eを根拠に議論している。

そこのリンク先に過去(すべて?)のS&P500とそのP/Eのデータがあるのだけれども、10年以上前からバブル傾向になっていたのがよくわかる。

過去の歴史を見ると、バブルがはじけた後、peak2troughまでの時間ラグこそあれど、5近くまで下がっている。ということは、テクニカル的にはこのあたりまでいったら、さすがに「底」かな?と思って良いのだろう。

ちなみに、バフェットさんの戦略として、株価はケアしないと聞いたことがある。

確かに株価は実体を表す指標でもなんでもないから(言い過ぎ?)、そのあたりをしっかり理解した上で、投資タイミングを見計らった方が良いのだろう。

もっと勉強せねば!
授業料払ってるし!

2008年10月11日

最近の経済のまとめ

経済危機を非常によくまとめたエントリーラップ。(WBGO Blogより)

昔、何かを暗記するための歌ってあったけど、今の「若者」だったらこんな感じでラップにして覚えるのだろうか。。。

それにしてもよくまとまったエントリー集&ソングである。

2008年10月10日

今年のノーベル賞について語るときに僕の語ること

村上春樹氏、来年に期待です。

それはともかく、日本人がノーベル賞を取るとホントに鼓舞される。

せっかくなので、今回の受賞から僕は何を学ぶべきか?ちょっと考えて、後半、雑感的なことも少し。

まずはYahooニュースを中心にひろったquote集から。

下村博士
「研究は、やり始めたらやり遂げることが大事。難しいからといって、最初からあきらめてはいけない」。
「基礎知識の進歩がなくては応用面の画期的発展は望めない。発光機構解明のような基礎面の研究者がもっと現れるのを切望してやまない」

益川博士
「風呂から上がった瞬間に、ふっと頭に浮かんだ。」
「自然には理由がある」

小林博士
「ぼーっとしながら(思考を)反芻(はんすう)しているときに思いつく」

南部博士
「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし」(論語より)
「研究は汗と不満と甘い夢でなり立っている」

---
これらのquoteや一連の記事などを読みながら思ったこと。

1.重要なら、とにかくやれ、続けろ、執念を燃やせ

自分が重要な問題だと思うなら、ゴチャゴチャネガティブファクターを考えて諦めるのではなく、とにかく始める。

そして、テクニカルな問題に直面しても、重要だと思うなら、その壁を何とかクリアできるように努力を続ける。

ネコの手を借りてでもクリアするくらいの執念を見せる。

とにかく四六時中研究に集中する。


2.周りのネガティブコメントは無視しろ

何かプロジェクトをスタートする時、周りが賛成しないことがある。けど、そんなことは無視してでも自分のやりたいことを貫かねばならない。ボスの言うことは無視!(すべて無視すると痛い目にあうだろうから、ケースバイケースで、ということか。)

逆のポジティブコメントでもそうかもしれない。
例えば、テーマを考える時、周りの人たちがやっているから、というポジティブ要因に引きづられることがある。それではホントに独創的なことはできない。そういう意味でのポジティブコメントも無視しないといけない。

研究では文脈付けは大事なわけだけども、もちろんその文脈を踏まえた上での創造というものをやらないといけない。

それから、疑うことの大事さ、を改めて感じた。1とも絡むけど、とにかく自分を信じて突き進む、という姿勢が大事なのだろう。

3.pricelessなモノの価値を肝に銘じろ

薬、治療法を見つけて金儲け、なんてことよりも、ホントに新しい価値を生み出すもののきっかけはpricelessで、人から馬鹿にされるようなもの。そういうものを創造あるいは見つけないといけない。

そして、何か見つけたら、無駄に特許をとるとか馬鹿げたことをせずに、研究者コミュニティーに使ってもらえるようにオープンにしておく。priceをつけるのは、違う価値観を持った人にやってもらえばよい。

---
次に、雑感。
特に日本とアメリカの違いについて、僕が感じたこと。

1.日米のマスコミ

まずサイエンス部門のノーベル賞記事のリンク(NY Times)をはってみる。
生理学・医学賞(日本語だから医学生理学賞と書くべきか??)
物理学賞
化学賞

日本とアメリカのメディアの違いは、
・バイアス
・科学リテラシー
・ノーベル賞主義
という感じか。

今回、アメリカ人ももちろん受賞しているのに、NY Timesの記事は、日本のような「日本人バイアス」のないクールな記事だった。

受賞からもれた人の偉大な功績、どういう流れで受賞につながったかなどを知ることが出来て良い(化学賞の写真でBrainbowを使うなんてステキ。日本のメディアでこういう関連付けができる記者はいるのだろうか?)。

という感じで、温度差が非常にある。

もちろん、アメリカは今、ノーベル賞どころではないわけだけども(日本もそうは変わらないとは思うのだが。。。)、昨年もクールに扱っていたと思う。

というより、最近少し話題になったgenuis賞、他にもラスカー賞飯島博士が最初の受賞者となったKavli賞のことなど、科学関連の賞はそれなりのスペースを割いて常に記事を書いてくれている。

NatureやScienceなどに載った論文の比較的詳しい記事も頻繁に掲載される。

日本では、ノーベル賞以外の科学賞や一つの論文が、紙面の半分を割くなんてことはこれまで見たことがない。(実際はあるのだろうけども、主張を強くするために「ない」と書いてみる)

もちろん、アメリカでもノーベル賞の扱いは特別ではあるけれど、日本ほど他の賞との差別化は少ない。

このあたり、マスコミのサイエンスに対するリテラシーの違いを感じてしまう。自分たちで将来のノーベル賞受賞者を発掘、あるいは育てる、といった観点が感じられない。このあたりは国民にも反映されるだろう。
(といっても、アメリカは多様だから、リテラシーうんぬんを言うのははばかれる人たちも大勢いたりもする。。。その意味では、日本は正規分布的で良い?だからこそ、少しの努力で、日本全体の科学リテラシーを一気に上げられるのではないかという期待もあるわけだけども)

2.アメリカでの研究

南部博士、下村博士がなぜアメリカを生涯の研究場所として選んだのか、そのコメントをウェブ上で見つけることはまだできていない。僕としてはそのコメントをぜひとも聞いてみたい。これは利根川先生にもあてはまる。

なぜ日本ではなくアメリカか?

頭脳流出を危惧する野依博士の冷静なコメントはさすがだと思ったけども、では具体的にどういう考えをお持ちなのか、そのあたりはメディアを通して全く伝わってこない。おそらく、野依博士が何かコメントされたとしても、それはメディアのフィルターにかけられて、外には出てこないのだろう。

しかし、これは日本のことを考えると問題のようにも思える。

ひょっとしたら、数十年後の日本人ノーベル賞受賞者がアメリカで大学院生をしていたり、ポスドクをしていたり、ラボを持っていたりするかもしれない。

そういう人たちを振りかえらせるだけの魅力的なことを実行できるのか。

むしろ、今回の受賞はさらなる「流出」につながるだろう。

これだけインターネットで海外の情報が簡単に入手できるようになって、研究留学のための情報もたくさん手に入る。やる気のある優秀な人はどんどん海外で挑戦しよう、という気を後押しする環境はすでに完備されている。

それを食い止めたいなら、そういう政策を上の人たちが考えられるのだろうか。できなければ、喜べないノーベル賞受賞の年に、結果的になるやもしれない。

2008年10月7日

アメリカ人から見た今年のノーベル物理学賞

1 American, 2 Japanese Share Nobel Physics Prize (NY times)

1 Japanese-American, 2 Japanese...

と書かないところがアメリカらしい。。。

確かに間違ってないし、記事の内容はしっかりしているけど。。。

それはともかく、受賞おめでとうございます。

この調子で、化学(飯島氏)と文学賞(村上氏)もぜひ。。。

2008年10月6日

NJ日本人会

天気が心配されたけど、昨日、無事にBBQを開催できた。
今回は僕が幹事だった。

12時ごろにMitsuwaに行って、天野さんと豊泉さんと待ち合せ。
それから会場の公園へ行った。場所はいつものGW橋近くの公園。ここは眺めグッドなので、すっかり定番のBBQスポットになった。

その公園に着くと、

NJ日本人会

なる赤看板がたっていた。

嫁さんは悟一さんのネタと思い、悟一さんは僕のネタだと思ったらしい。
二人ともネタで言っていたのだろうけど。。。

とにかく、同じ公園内でたまたま「NJ日本人会」が開催されていた。

僕らのグループは子供もいれて15人くらいでBBQ。
こちらも

NJ(+NY)日本人会。

公園は広いから、お互いほとんどインタラクションすることなく過ごす。
(そもそも、本家?NJ日本人会は、僕らがBBQをやっていたことすら知らなかっただろう。。。)

それはともかく、明け方激しく雨が降ったらしいけど、雨も降らず、火もあっさりついて楽チンなBBQだった。

昼から夕方までやったからみんなといろんな話ができたし、(懸案だった?)家族サービスもできた。

今回はNYUの山田さんも参加する予定だったけど、あいにく都合がつかなかった。
残念。

BBQをするにはもう寒いから(実際、途中みんなで暖をとっていた)、次回のNJ日本人会は、SfN中にどこかのレストラン、あるいは誰かのうちでホームパーティーか。

2008年10月5日

プレーオフと日本人

MLBのプレーオフが盛り上がっている。シカゴは両チームとも進出して経済効果もあるとか。

リセッション中はNYの二チームも無条件でワイルドカード!、という八百長特典があっても良いのに、と思ったりもする。

というか、お互い最後のスタジアムだったから、エキストラ・サブウェーシリーズでもやれば良かったのに、とも思う。お金儲けが下手である。。。

とにかく、今回のプレーオフ、ヤンキースが出ていないからあまり興味はない。例え嫌いな松坂が活躍して、レッドックスに連覇されても何とも思わない。そもそも、うちのテレビで見れるチャンネルではプレーオフを見たくても見れない。。。

というか、最近、大家さんがチャンネル数を減らして、CNNすら見れなくなった。。。ショック。。。(タダで見てたから文句は言えないけど。。。それでも文句を言えれば、一人前のアメリカ人か?)

それはともかく、日本人プレーヤーをプレーオフの試合で見るのはもう当たり前のようになった感がある。が、だからといってみんなが活躍するわけでないから厳しい世界だな、とも改めて思う。

こうしてみると、4通りのプレーヤーがいるか?

1.日本で良い→米でも良い
2.日本で良い→米でダメ
3.日本で普通→米で良い
4.日本で普通→米でもダメ

1の筆頭はもちろんイチロー。松井と野茂も入れて良いと思うし、松坂はthreshold付近か。
2は福留。ヤンキースに来た二人のピッチャーは入れて良いだろう。
3は例えば岡島。
4は新庄。

おそらくそれぞれのタイプは、異なるファクターが絡んでくるような気がする。

1は、とにかくどんな環境にも適応でき、才能もある。

つまりfitnessが文字通り高い。イチローに関しては日本にいる頃から準備をしていた。そういうプレーヤーはなかなかいない。他のプレーヤーがもしイチローのように活躍したかったら、最低でもしっかり準備をして挑まないと話にならない。

2は、適応力の欠如。

福留はまさにそれに悩んでいる気がする。アメリカに来ると、言葉を代表格として多くの環境がガラッと変わる。だから、スランプにはまった時の脱出方法を見つけるくらいの適応力がないといけない。

3は、アメリカのこのオープンな雰囲気が余程なじんだのだろう。

岡島はよくわかる気がする。なぜなら、彼のフォームは日本の型にはめたがるコーチからしたら、なおしたくて仕方がないだろから、彼はそのアドバイスに迷って自分を見失っていたのかもしれない。その点、アメリカは何でもありだから水を得た魚でのびのびプレーできるのだろう。

個性はある一方で、メンタル面が強靭でない人はむしろアメリカが合う気がする。日本ではつぶれる、つぶされる。

4は、ノーコメント。

このタイプ分け、ある程度、研究者にも当てはまる気もする。
特に、2と3のタイプは多いのではないか。

僕は今のところ4。。。
新庄のような派手さもないから、タイプ5かもしれない。。。

自虐的エントリーになった。。。

2008年10月4日

Qualified exam

その公聴会が来週月曜日に控えているそうだ。
大学院生の最初の登竜門といったところか。

今週、ラボの学生さん、アロンとハリーがトークの練習をした。

二人とも若い。。。(トークのでき、という意味で)

アロンは、みんなから散々叩かれて、ようやくスライドのアウトラインが固まった程度。彼は英語が僕と同じくらいしかできないから、週末にトークそのものを洗練させないといけない。。。

良く言えば、肝がすわっているともいえるが。。。

---
同じく今週、アルフォンソ先生もトークの練習をした。彼はYale大に呼ばれているらしい。彼はいつ独立しても良いくらいの超優秀なポスドク。

トークそのものも良かった。
(理論素人の僕にはもう少しわかりやすく話して欲しかったけど。。。)

とにかく、さすが。

---
(英語での)トークはホントに大事。
この業界で生き残るには絶対に必要なスキル。

多くの場合、論文発表前にトークを通して宣伝するから、トークの出来具合で、研究内容、研究者としての資質が評価される。うまく宣伝できれば、人脈も広がって、結果的に論文(将来の論文も含め)も通りやすくなる。

その意味で、日本人はホントにハンディを負っている。

多くの外人は、日本人は英語が下手、とわかっているから期待はしていないだろうけど、やはりひどい英語に加えて、ひどいプレゼンをされたら、さすがにそのネガティブインパクトは大きい気がする。日本人が過小評価される根源。

僕の場合、数十人を前にした英語のプレゼン経験は一度だけあるけど、そこで心がけたのは

自分の力に合わせたプレゼンをする

ということ。

英語が下手なら、それをカバーするように視覚的ファクターを重視したスライドをかなり前から用意して、多くを語らなくても良いようにしないといけない。スライドだけ見れば、言わんとするメッセージが伝わるようにしないといけない。

質疑応答は、普段から自分の研究の問題点をしっかり自覚して、それに備えておけば、最低限の回答はできる気もする。もちろん、リスニングという入力ができないとどうしようもないけど。。。とにかく、トークがあっての質疑応答なので、質疑応答よりもまずはトークの練習をしっかりやらないといけない。

頭の痛い問題だけども、とにかく場数を踏むしかないから、逃げていても始まらない。

2008年10月3日

too-big-to-reject, too-small-to-accept

サイエンス業界のルール。

世の常といえばそれまでだけども、サイエンスもなかなか大人の社会だなぁ、と最近思う。
でかいことを言うには、文字通りビッグにならないといけない。。。

ただ、他と違い、サイエンス業界は、真実だけが生き残る。

リジェクトされなくても、間違った論文は無視される、
あるいは、過去の悪いコンセプトの例として引用され続ける。

それがせめてもの救い。

副大統領候補のディベートをテレビで見る。

格が違う。

というのが感想。

Palinさん、かわいそうになるくらい的外れ回答が多かった。回答がワンパターンであまり知性を感じられなかった。エモーショナルな部分は好感は持てるけど(女性だし)、副大統領の器ではない。

一方、Bidenさんの外交やナショナルセキュリティーのコメントさすがに圧巻。(僕はよくわからないことが多かったけど。。。あと、Palinさんのコメント中の不敵な笑みも良かった。輝く歯!)

終盤、副大統領としての役割のコメントもBidenさんに軍配が上がった気がする。

結論として、格が違う。

経験が足りないと批判されるObamaさんを十二分に補うだけの経験を見せ付けた感がある。その意味では、Obamaさんの意思決定力はすばらしい。

一方で、マケインの意思決定力のなさがさらに露呈された気がする。
実際ディベート中、Bidenさんに過去の意思決定のミスをたびたび指摘され、Palinさんはなす術なしという感じだった。負の遺産をプラスにできなかった。

客観的に見てもObama-Biden組が圧倒している。

bailoutプランが最初リジェクトされたように、11月にマケインが大統領に選ばれるようなことがあったら、その失望感は世界に伝播し、さらにひどい世の中になるだろう。

言ってしまえば、マケイン組はエネルギー政策だけに尽力した方がアメリカのため、世のためだろう。というか、それ以外、どんな良いことをやりたいのか、ようわからん。

maverickな人は今はいらない。
協調性と先見性が必要だと思う。

そんなことを、ディベート見ながら思った。

2008年9月29日

ディベート、ボルチモア、メッツ

金曜日の晩、1回目のディベートだった。9時半から見た。客観的に見れば、どちらももう一つ。僕はオバマ指示なので、主観を入れたら、マケインがますます嫌いになった、という結果だった。そもそも、今回のディベートを回避しようとしたbad decisionはとにかく買えない。こんな弱腰の人間がベトナムのヒーローというのだから笑える。

それにしても、こういう政治のディベート、日本ももちろんそうだけど、揚げ足取り的な議論が多くて嫌気がさす。もっと本質的な議論のウェートをもっと増やさないといけない。多くの有権者はそう思うのではないだろうか。何となく時間の無駄という気もした。
(と言いながら、僕は有権者でもなんでもないから、こういう指摘そのものが無駄といえば、無駄なわけだが。。。)

---
土曜日、ボルチモアへ行った。一人で。基生研時代の同世代の友人と4人で集まった。天気が心配された。途中まで快適ドライブだったけど、ボルチモアへ入ったとたん、とんでもない豪雨。視界不良、一部の道路が冠水というすごい道路状況で、ハンドルに力が入ったが、何とか無事目的地の知人のうちへ到着した。5時半ごろに4人集合して、焼肉を開始。とにかくたらふく食べた。

この4人とは、僕が修士の時、同時に同じラボに入って、同時期にアメリカへ渡ってきた。この3年間、毎年1回はボルチモアかニュージャージーで集まっている。同世代で、昔のラボも同じで、今の就職状況の苦労も共有しているからとにかく話が合う。

みんな苦労しつつもサイエンティストとしては順調に成果を残しつつあるので、僕も刺激を受けている。負けていられない(負けつつあるが。。。)

1時過ぎまで語り合って、就寝。

今日は8時半ごろみんな起きて11時ごろまでまったり。車で15分くらいのところにある、中華系すし屋へ行ってすしを食べて解散した。

今回の会話では、就職の話、そして論文投稿の話がメインテーマだった気がする。やはりアメリカにいると、ジャーナルとのやりとりが日本のそれと全然違っていて、その細かい情報を交換できるのは非常に勉強になる。やはりエディタ、レフリーの言いなりになるのではなく、しっかりファイトしないといけない。これは鉄則だ。電話できなくても、メールで良い訳だから、とにかく不満があればやらないといけない。その意味では、日本からの論文投稿というのは、本当にハンディを負っているのだなぁ、とつくづく感じる。

それから、来年くらい日本に一時帰国するチャンスがあれば、いろんなところでトークをさせてもらって、僕の存在を少しでもアピールしないといけない。とにかく、僕の場合、何かと後手後手になっている。。。

1時半ごろボルチモアを出て、途中、豪雨、渋滞などもあったが、5時過ぎに無事に着いた。片道200マイル。それなりの遠さだとは思うし、実際タフな運転ではあるけども、何となくこういうのにはもう慣れた。

帰りのラジオで、メッツが負けてプレーオフ進出を逃したという速報ニュースが流れた。あと一試合どこかで勝っていれば、もう一試合チャンスがあって、さらにプレーオフのチャンスもあったかもしれない。選手はどんな気持なのだろう。。。これでニューヨークの今シーズンのベースボール、そして二つの球場の歴史が幕を閉じた。

ところで、帰ってメールを見たら、プレーオフチケットの優先販売の抽選に当選していた。。。メッツのファンというわけではないけども登録していた。こういう抽選はこれまで当たった試しはなかったのに。。。幻のプレーオフチケット。。。

That’s life。。。

2008年9月26日

700Bドル=100LHC

アメリカが使おうとしている700Bドルはどれくらいデカイか?

最近オープンして、すぐに一時閉店したLHCは、3.2-6.4Bユーロ。
1ユーロ=1.5ドルとして、LHC一基=7Bドルとでもしておこう。

とすると、700Bドル=100LHC。。。。

LHCは意外と安い。。。

サイエンスに同額の資本注入したほうが、どれだけ病気に苦しんでいる、
あるいは苦しむであろう世界中の人々救って、世の中がどれだけ豊かに
なるのだろうか。。。

資本注入には反対しないが、世の中、間違っている。。。

Make a difference

新着のNeuronNature Neuroscience
日本人が筆頭著者の論文が目立つ。

この数の多さ、僕が単にセンシティブになっているだけでそう感じたのか、過去の例を見ても珍しいことなのか(つまり統計的に有意なのか)

もし後者だとすると、NatureやScienceに出さないと、もはや人(少なくとも日本人)との差は埋まらない、ということになる。

何とも恐ろしい話である。

NatureやScienceは狙って出せるような雑誌ではない(少なくとも自分のいるラボでは)から、Neuronクラスに数報しっかり出す戦略を考え、そしてそれを実現できない限り、橋にも棒にもかからん、という現状なわけである。(言い過ぎかもしれないが、そう間違っていないようにも思える)

僕は楽天家だけども、悲観的になる。もし悲観的な性格だったら、おそらくつぶれている気がする。

何とも恐ろしい話である。

ところで今日、日本神経科学学会から来た科学コミュニケーションに関するアンケート依頼によると、若手は35歳以下と定義されていた。。。来年の今頃はもはや若手ではなくなってしまう。結果として、良いポストにつくチャンスはどんどん狭まるのだろう。

この危機感を超えた絶望、どうしたものか。

雑誌がどこそことかよりも、とにかく自分のその時点でのベストを尽くしきって、心の底から「俺の研究は面白いんだ!文句あっか!」と言えるような研究を目指し、ある意味、自己満足、自己との戦いに専念した方が、精神衛生上、結果的にも良いのではないか、という思いを強くする今日この頃。

むしろ、研究は本来こうあるべきなのかもしれない。

そう言い聞かそう。

2008年9月22日

一周年パーティー

土曜日、NYUのSmilowの1周年記念パーティーに行ってきた。

ゴードさんがよく使っているというヨットクラブにて。NYCから車で15~20分くらい北に行ったところ。なかなか良い雰囲気のところだった。

僕は4時半過ぎに着いた。ケンとゴード研の人たちがいた。残りの多くの人は5時から6時ごろに到着。ディナーとしてホットドッグやハンバーガーなどが振舞われるというアメリカンなパーティーだった。

うちのラボからの参加者はケン家族、僕の家族、そしてハリー。結局は、NYUに関わりのある人だけが参加ということになった。といっても、僕は最近、すっかりNYUへ行く機会が減ってしまって、登校拒否のような感じになってしまっている。。。

あまり知り合いもいないので、ごく一部の人と表面的な会話をする以外は、もともと仲の良い悟一さんカップル、あと僕の家族とほとんどの時間を過ごした。なのでほとんど日本語モード。

こういうパーティーは、なかなか難しい。。。
夜はさすがに冷え込んできて、悟一さんたちを車に乗せて一緒に帰った。

彼らをNYCで降ろすつもりが、道を間違って、NJへ。。。
GW橋を往復する羽目になった。。。
帰り、翌日が最後というヤンキースタジアムを見れた。

2008年9月14日

35

そういえば、今週の水曜日、35回目の誕生日だった。

嫁さんたちは月曜日に日本から戻ってきてくれていて、夕食がいつもより豪華だった。娘が嫁さんとHappy Birthdayの歌の練習をしていたようだが、娘は本番の時に恥ずかしくなったようで歌ってくれなかった。残念。

そんな35回目の誕生日を送った。
他に気づいてくれた人は世の中には誰もいなかったかもしれない。
35回目となるとそんなものだ。

実際、自分でも僕が何歳だったかわからなくなり、生まれた年と今年を差っぴいて、そうだ35歳だよな、と確認することもある。

感覚的には、31歳だろうが、35歳だろうが、そう大した違いはない。

けど、四捨五入すると40になってしまう。
40歳の自分はまだ想像できない。

科学者の「クリティカルピリオド」は30代とよく言われるから、残り5年かと思うとぞっとする。研究テーマとしては次のテーマが文字通りクリティカルになる。

そう考えると31歳と35歳は大きく違う。40までにやれるプロジェクトが1つ以上違う。

それはさておき、誕生日が平日だったこともあり、今日土曜日、改めてレストランへ行った。
マンハッタンのEN

これで4回目になるだろうか?
これまではいつも友人と行ったが、嫁さんがぜひ行ってみたいということで行った。

3歳半の娘は居酒屋初体験だったかもしれない。けど、彼女は最近めきめきと自分をコントロールする力がついてきたので、外食も全く苦にならなくなってきた。今回も料理に集中し、しっかり食べてくれた。

豆腐サラダという、ドレッシングが豆腐テーストになっているサラダをまず食べた。いけた。次に、鉄板焼きチキン。たれ、スパイスが3種類ついてきて、肉はそのままでもおいしかった。続いて、エビの肉団子のようなものに、ロールを一つ。結果的に、簡単なコースのようになった。出す順番も配慮してくれたのかもしれない。

皿のデザインがよく、店内の広々とした開放感、そしてうるさくないジャズ、それでいて、近くのお客の声が聞こえない。

相変わらず良いお店だな、と思った。

お値段は80ドル強。

普段からこんなセレブな外食をやっていたら、Wall Streetのどこかの金融機関のように、たちまちにうちの家計は破綻して週末どころではなくなりそうだから、こういうことは滅多にしない。

けど、それなりに良いものを食べれたから、こんなものなのかなという気はする。

そんな35歳の誕生日を迎えた。

2008年9月13日

僕と自分

僕は基本的にThe Swingy Brainの更新を土日にやっている。

土曜日、余程優先順位の高い実験予定がない限り、論文を読む時間に割り当てているから、そこで読んだ論文、あるいは平日に読んだ論文を題材にして、エントリーを書き上げる。

けど今日はその時間がなかった。

実験ではない。

今、僕は原稿を書いている。

羊土社実験医学に「ラボレポート~留学編」というコーナーがあるらしく、その記事を依頼された。その原稿を僕は書いている。

今週、ふとした時、構成について良いアイデアを思いついたので、そのアイデアにしたがって今日は書いてみた。そのコーナーは普段書く論文とは違い、科学的な内容でなくても良いから、内容と形式という点で、少し遊んでみたい、という気持ちもある。

僕の平凡な個性を少しでも違って見えるように見栄を張りたいという気持ちもあるから、それを文章として表現してみたい。

これで編集者の人がどう思うかは知らない。けど、僕が書きたいと思う枠組みにそって書いてみたい。

ところで、その原稿を書いていて学んだことがある。

「僕」と「自分」の違い。

これまで僕は、自分のことを「僕」と表現せず、「自分」あるいは「私」と無頓着に書いてきた。けど、今読んでいる村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を読みながら、思うところがあったので、思い切って「僕」という言葉を意識して使ってみることにした。

確かに、「僕」がしっくりくる文章もあれば、「自分」と書きたい文章もあることがわかった。

他の人にとっては、何をいまさら、ということなのだろう。けど、小・中・高と(大学では国語の勉強から開放された)、国語が大の苦手だった僕にはようやく言葉、単語の持つ意味というか、使い方が、そのホンのごくごく一部が見えてきたような気がした。

「僕」は主観であって、「自分」は主観を一般化させる。

こういうニュアンスは英語なら、IとWeを使い分けるような感じだろうか?けど、微妙に違う。日本語のすばらしいところなのかもしれない。

ひょっとしたら、これから僕がいろいろ文章を書いていく過程で、この解釈は変わるのかもしれない。

けど、今日僕が気づいたことなので、こうして記録しておく。

2008年9月8日

日米格差

最近、アメリカの良いところばかりが目に付いて、日本、頑張れよ!と思う機会が多くて腹が立つ。

まず政治。

大統領選の盛り上がり様はホント尋常じゃない。この2週間、民主党、共和党の党大会(convention)をCNNのテレビ放映として見た。

しかし、すごい。

民主党の党大会最終日にいたっては、歴史的瞬間を見たい、というのもあったのだろうけど、スーパーボールのハーフタイムショー並み(以上?)の大観衆。8万人だとか。さらに相当数の人が、オバマさんのスピーチの中継をテレビで見たはず。

そして、オバマさんのスピーチに限らず、演説者が何か言うと、聴衆は大いに盛り上がる。大したことを言ってなくても騒ぐ。ホントにロックスターみたい。

日本では絶対にありえない。

街頭演説で、それなりに多くの人が集まって耳を傾けることはあるだろうけど、世代を問わず、政治家をみんなで盛り上げようという様子は見たことない。

何をやりたいか、いっちょ聞いてやろう、と心理的にはむしろ見下した感じで見る聴衆が多いだろう。

もう一つ日本では絶対にないこと。
それは家族のアピール。

Palinさんのスピーチでは、もちろん自分の素性を明らかにする必要があったけど、家族一人ひとりをまず紹介して、スピーチの後、家族全員がステージに上って観衆の声援に応えた。これはオバマさんの時もそうだったし、マケインもそうだった。

日本の場合、家族が政治の表に出ることはない。これは日本の伝統的な部分があるのだろうけども、政治家の人柄を知るという意味では、非常に効果的な戦略でもあるし、戦略うんぬんをおいてもそうあるべきだな、と思う。政治に限らず、欧米人はこういう価値観を持っている、というのはしっかり知っておかないといけない。どちらが良いかは個々人の判断によるだろうけど、とにかく違うのは知っておかないといけない。

アメリカの政治家は夢を語る。

これは大いに励みになるし、アメリカ国民にポジティブ思考な人が多いこととも関係があるだろう。投票権も持たない自分でも政治のあの熱さに感化されるところがあるから、アメリカ人だったらなおさらだろう。オバマさんみたいな次の政治を担う人がどんどん出てくるのもよくわかる。

まさに、ポジティブフィードバック。

一方、日本はネガティブフィードバックが強すぎて、無駄に悲観的な思考に陥っている人が多い。そのネガティブフィードバックで、総理大臣までも「病める」。

政治家になろうという若者は現れにくいだろうから、二世、三世という世間知らずが政治を動かし続け、国民と政治がどんどん乖離していく。

この悪循環では、せっかくの日本、日本人のポテンシャルを台無しにする。

それにしても日本の政治はどうしたものか。

もし次の総理大臣が決まっても、今の状態なら、何も決まらないだろうから、大連立が成立するか、衆院選で民主党が第一党になるか、次の参院選まで待って自民が第一党にならない限り、このこう着状態は続くのだろう。

この閉塞感が国民心理に与える中長期的な効果は尋常ではないだろう。日本はダメ=自分もダメ、みたいに思う人がこれ以上増えるのは良くない。

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それから経済。

世界第二位の日本、頑張れよ、と思う。

アメリカは、日本の失敗から学んだのかもしれないけど、行動が早い。2大モーゲージカンパニーを国有化するのだろう。自分には、これでもすでに遅いのか、それとも大きな一歩なのかは、判断できるだけの知識はない。

けど、少なくとも言えるのは、日本よりも圧倒的に早いスピードで意思決定が行われている。こういう行動は、また多くの人に心理的にプラスに働く気がする。

現代人はHomo Economicusとしては進化してない。だから、心理的な側面に如何に働きかけるか、そういう戦略がこういう時は特に大事なのだろう。たった600ドルのリベートで効果があった事実が如実に語っている。数字だけでは予測できないパラメーターが潜んでいる。

それにしても日本の経済政策がアメリカにいると見えてこない。政治が、経済、日本全体の信用の足を引っ張っている。

日本、頑張って欲しい。

2008年9月7日

開幕と閉幕

木曜日にNFLが開幕して、ジャイアンツは何とか勝った。早めに帰宅して、全部観た。

第一クオーターのEliはスーパーボールの彼そのままだった。が、その後は、レッドスキンズのディフェンスが適応したというのもあるけど、もう一つパットせず。インターセプトされた場面は、まさに去年のレギュラーシーズンの悪いイメージを彷彿とさせた。。。大丈夫か??

けど、ディフェンスは相変わらずの安定ぶり。レッドスキンズはほとんど何もできなかった。やはりジャイアンツはディフェンスのチームだな。

ちなみに、今年もカウボーイズが良いらしい。ジャイアンツとカウボーイズの一騎打ちという感じか。Eliのお兄さんは足に細菌かなにか感染して出れないらしい。。。(と思ったら開幕に間に合うらしい。。。)

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一方、ヤンキース。やってはいけない連敗。しかもシアトルに負けるなんて。。。レッドソックスについているマジックを勘定するに、ヤンキースは8割以上で勝ち続けて、最後のレッドソックス戦につなげられるかも?、という超厳しい状況。今のピッチャーの状態からするに限りなく不可能な状況。もう誰も期待していないだろう。

今年はピッチャーの故障が大誤算だった。ムーズとアンディーのベテランが何とかここまで持たせてくれたという感じか。来年、Wangが戻ってきて期待通りに働いて、それでも大丈夫かかなり不安。

ヤンキース戦で今シーズン興味があるのは、ヤンキースタジアムの最後のホームランを誰が打つか?ということ。Ruthが第一号なら、最後は誰か?松井か!?(それにしてもwikipediaの写真は良くないな。。。)

LIFEcology

初めてのエントリーである。なかなか緊張する。。。

自分はThe Swingy Brainというブログをやっている。このエントリーを見ている人の多くは、すでにそちらを知っているかもしれない。

The Swingy Brainは、bloggerでの新装開店からおかげさまで1周年を迎え、週あたり1000を超えるアクセスがある。他のブログに比べたら大したことはなくても、自分にとっては相当数である。百人以上を前にトークすることを想像したら、下手なことは書けない(書いているが)。

さらに、googleの日本語検索でswingy brainとたたくと、もちろんトップに出て、さらに、いわゆるサイトリンクなる特定のエントリーへのリンクも表示される。どういう基準でそのサイトリンクが表示されるのか知らないが、ありがたい話で、自慢もしたくなる。有名企業のサイトみたいな錯覚に陥る。

が、気になっていたのは、おそらく主な読者の興味は神経科学関連のエントリーであって、自分のプライベートなんぞどうでも良いはず、ということ。実際、それはアクセス数に如実にあらわれる。

だけど、自分にとってはそういうエントリーも重要なわけで、何かの形で外部情報として記録しておきたい。でないと自分の脳が勝手に消去する。「ほっとけ」と開き直りの気持ちを持ちながらエントリーを立てたりと、何となくやりにくい。

ということで立ち上げてみたのがこのLIFEcology

日本語にするなら人生態学。ヒト生態学ではなく、人生+生態学の造語だからジンセイタイガクと呼ぶ。

グーグルでlifecologyを調べたら、残念ながら5件もヒットした。6件目になってしまう。けど、このブログはonly oneな内容を目指す。

LIFEcologyとは、自分という個体行動と環境との相互作用、そしてその結果としてその個体内外で生じた現象を綴っていく学問。つまりは生態学のごくごくごくごく小さい分野である。自分にしか調べられない・記述できないonly oneな生態学である。

だからといって、学問学問はしない。なぜなら、そういうことはThe Swingy Brainでやるから。
基本的には、The Swingy Brainでは立てにくいな、と思っていたプライベートオリエンティッドなエントリーになるかと思われる。生態学といいながら、ようは日記、それに毛がはえたようなものである。

想定読者は、「将来の自分」のケースが多くなる気がする。けど、事実をブロードキャストするというジャーナリズムの精神は、ブログだから心がけようとは思う。だから単なる日記とは違うテーストになるようにしたい。だからといって他人も読んでためになるエントリーを立てられる自信はない。将来の自分に何らかの形で役に立てば目的は達成だから。

と、このブログは自分勝手なブログですが、どうぞよろしくお願いします。

The Swingy Brainよりこっちが好き、と言われないよう、The Swingy Brainの方を頑張ります。