2009年6月30日

上半期終了

早いもので明日から7月。

上半期はいろんなことがありました。

年明けのヒット&ラン未遂に始まり、4月に発覚した9月危機、せっかく観に行った試合でヤンキース歴史的大敗、それから5月の一時帰国などなどなどなど。

5,6月まではろくなことがなく、前半はホントdepressな状態だった。
(ブログの更新ペースと気分は良い具合に相関していた)

仕事の方も、相変わらずだけど、もしかしたら!?、と先が少し見えてきた時点で上半期終了。

下半期は、1ヵ月後に子供が一人増えたりと、公私共に上半期以上に激しい半年になりそうな予感。

良い方向で振れてくれれば良いのだけれども、上半期みたく悪い方向に大きく振れることがあっても、とにかく腐らず努力あるのみ!

2009年6月27日

車再登録と車検

車の再登録
2ヶ月ほど前になるか、再登録の案内レターが届いた。
それに指示してあるウェブページに行って、クレジットカードで再登録料を払った。
1,2週間後に登録証が届いて終了。

車検
今日土曜日、Lodiへ行った。
土曜も7時からやっているということで、7時直前に着いた。
そしたら、ゲートの前に20~30台くらい列を作っていた。
7時過ぎにゲートがオープンし、インスペクションを受けた。

必要なものは
・免許
・登録証
・自動車保険証書
・車(できれば検査をパスするもの)

インスペクションを受ける建物に入ったら、あとは車を降りて待つだけ。
工程そのものは10分程度で終了。無事パスし、新しいステッカーがフロントウィンドウに貼られていた。待ち時間も入れて30分強で終了。

昔、日本でセルフ車検を受けたことがあるけど、それと比べると煩雑な事務処理もなければ、お金も要らない。タダ!再登録も数十ドルだったから、非常に安上がりな国(州)である。

だからオンボロ車がたくさん走っては地球を汚しているのだろう。。。

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ちなみに、車検を受けなければいけないことを知らなくて、今週しげさんに教えてもらって、慌てて行った。あやうく車検切れ車を運転するところでした。。。
reminder感謝です。

先日の免許更新ついでに車検も済ませると効率良かったな。

モチベーションのD・N・A

Get Motivated!なる本を読んだ。

著者のTamara Loweという女性は、Motivational DNAなるモチベーションの根本要素を謳い、全米でビジネスセミナーをしているらしい。(この本で初めて知ったのだけども、そのセミナーではなかなかすごい人たちがゲスト出演するようだ)

そのモチベーションの要素であるMotivational DNAとは
Drives
Needs
Awards
その頭文字をとってDNA。
(なかなかうまい言い回し。こういうキャッチーさが人の心をつかむのに良いのだろう。。。)

DrivesはProducerConnectorという方向、NeedsはStabilizerVariabileという方向、AwardはInternalExternalという方向がそれぞれあるという。

そして、そのDNAという3次元の要素で考えると、各個人のモチベーションの高め方は全然違うよ、という考えのもと:
どうやって自分のDNAを知るか?
どうやってビジネスパートナーのDNAを探るか?
そのDNAで決まる各タイプはどんな性格・考えの持ち主か?
各タイプの人は何でモチベーションを高め、逆に萎えさせるか?
といったことが非常にわかりやすく書かれている。

そして後半からは、子育て、夢の叶え方的なことまで書いてある。

いわゆるハウツー本の典型で、血液型による性格分類に次元が付け足されたような、あるいは別の次元で評価するような、そんな本と言っても良いかもしれない。だから、好き嫌いがはっきりする気はする。

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読んだ感想として、良い点、悪い点を。

まず良い点は、非常にわかりやすく著者の主張が書かれていること。少なくとも本の構成は良い。英語の本だけれども非常に読みやすかった。

書いてある内容を鵜呑みにするのは危険だろけども、わかりやすく書かれている分、参考になる点は多々あった。

例えば、D・N・Aの方向ごとに6キャラクターがあるわけだけれども、本の中盤、それぞれに対して詳しい解説がある。

その中のstabilizerというキャラクターのところでは、まさにこれって彼そのままやな、、、とイメージしながら読み、腑に落ちる点は多々あった(この辺は血液型分類や星座占いの類のそれと似た感覚なのかもしれない)。

なので、その彼と一緒に仕事をやる戦略を練る上で確かに参考になった。その彼は自分にとって極めて重要人物なだけに。。。

人は複雑なものでもカテゴリーに分けて考えるとすっきりすることがある。だから、その意味ではDNAという3次元空間上で自分や他人の特徴を評価して対応を考える、という戦略はそれほど悪いことではないように思う。

もちろん、その評価は時間とともに変化し続けることもあるだろうから、柔軟性も必要、ということなのだろうけども。

一方、悪い点は、主張の根拠が希薄なこと。
まぁ、この手のハウツー本では仕方はない。科学に関わっている人にとっては、かなりモードを切替えながら読む必要はある。つまりは、「危険水域の本」と非難する人がいても全くおかしくない。このあたりは「信じるものは救われる」的な、ある意味、信仰の一つとして考えるのが良いのだろう。

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最後に、この本は買いか否か?と聞かれると、この手の本に興味がある人は買って損はないと思う。

実際、得るものはあったし、モチベーションが下がってどうしたものか?と悩んだ時、一つの解決策を提供してくれるだろう。

そして、文章が非常に強気というか何というか、励まされる文章はたくさんあったので、パワーももらえる。逆に強気過ぎてdepressされる人もいるかもしれないからその辺は注意が必要ではある。

ただし、書いてあることがある程度正しいとしても、実際に日々の生活(特に仕事)で実践してナンボなので、読んだ後が大事なのだろう。


King & Icon

昨日カーラジオをつけた。

Remember the timeが流れていた。

小学生の頃からの思い出が次々と浮かんだ。

2009年6月24日

ラボ封鎖

朝からフィジカル・プラントのおっちゃんたちが来て、作業をしては、ラボを機能不全に。。。

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上の階は動物飼育フロアなのだけれども、どうも数日前から水回り、しかもwasteの方がおかしくなったらしく、原因を追究したら、我々のオフィスのとある部屋の天井にいきついたらしい。。。(幸い、その部屋は現在誰も使っていない)

ということで昨日少し作業をして、今日、本作業に。

朝ラボに来たら、ノッポさんを強面にしたような、あまり感じの良くない、フィジカル・プラントの、いつものおっちゃんがやって来て、

床に置いてるPC類はどけといた方が良いぞ

と脅してきた。

どうやらそのwasteを我々の階から抜き取るらしいことが判明。。。
ワーストケースシナリオとしては「洪水」が起こるらしい。。。(想像したくない)

そして9時頃、他のおっちゃんたちが数人入ってきて作業開始。
はじめwasteというよりは鼻をつーんとつくニオイで、これなら何とか仕事できるな、と思っていた。。。

そして10時ごろ。

マスクをしたおっちゃんが物々しい機械を持ち込んできた直後から、ニオイのクオリティーが変わった。。。

ただちに仕事中断で図書館へ避難。

12時ごろオフィスへ戻っても作業中、13時も作業中、ということで即帰宅。。。

図書館ではボスも見かけたし、オフィスにはとても入れる状態ではないからラボは事実上封鎖状態に(まぁ、ニオイがあろうがなかろうが閉鎖になるという話もあるが。。。)

明日ラボに行ったとして、あのニオイはどれくらい残るのか。。。

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それにしても、この建物、この手の水回りトラブルがあとをたたん。

ラップトップがお釈迦になり
ラボメートの実験用PCが水をかぶり、
有名な先生のオフィスの書類が水浸しになったり。。。

建設時の欠陥工事のおかげだ、というのがみんなのコンセンサス。
なかなかすごい研究所である。

2009年6月23日

新しいデータベース:RePORTER

NIHグラントの新しいデータベースのベータ版RePORTER
ScienceInsiderで知った。

例えば、ポスドクの人で行きたいラボがある場合、これを使うとNIHからいくら貰っているか懐事情を探れたりする。

2009年6月22日

父の日

実は100周年らしい

今年の父の日は、最近やたらと多い雨のおかげと、子供が少し風邪気味のため自宅で過ごす。
昨夜の暴飲暴食もあったので、結果的には良い休暇に。

ちなみに、ファーストな父親ぶりがこちらにある。
ホワイトハウスのブログで知った。

そういえば、先日観たおくりびとでも「父親」は一つのモチーフになっていた。

父親は確かに「母」というものに比べると家庭での存在感は小さい。というか、別の次元で存在感を表現していかないといけないのだろう。まだまだ試行錯誤が続きます。。。

ちなみに今週、娘が幼稚園で父の日のための工作を作ってきてくれたりと、年々父親というものを実感しております。単にDNAを越えた責任というか何と言うか。。。

That is why we need fathers to step up, to realize that their job does not end at conception; that what makes you a man is not the ability to have a child but the courage to raise one.

As fathers, we need to be involved in our children’s lives not just when it’s convenient or easy, and not just when they’re doing well—but when it’s difficult and thankless, and they’re struggling. That is when they need us most.
-Barack Obama



2009年6月20日

GV

布袋兄貴の新作GUITARHYTHM V(GV)を何度か聴く。(新作と言っても出てから随分たつが。。。)

アヴァンギャルドなテーストが随所に見れ(聴け)、音もいろいろ凝ってたりと、なかなか良い感じ。ここ数年のギターソロは、それ指癖ソロやろ!と思う傾向が強かったけど、今回のギターソロは良い感じの曲が何曲かあり。

ギタリズムシリーズは基本的に聴けば聴くほど味が出る曲が多い。今回のアルバムも数回聴いた限りではそういう感じの曲がいくつかある。なので、第一印象が変わっていっている。

もちろん、布袋さんの歌がどうも、、、という人がいてるのもわかる。けど、もしも「心の耳」で音楽を楽しめるなら、非常に質の高いアルバムなのではないか、という気はする。森雪之丞氏の相変わらず神秘的というかなんというか、独特のオリジナリティーあふれる詩もグッド。

ライブ版も楽しみ。

ちなみに、兄貴のブログでは、制作過程のリアルタイムな情報を知れたり、いろんなアーティストとのインタラクションもあったりして楽しい。


モチベーションの高い人募集!?

求人公募広告(例えばポスドク募集広告)を見てると、モチベーションが高い人(highly motivated persons)を好む、といった表現をたまに見る。

モチベーションの高さだけで人を雇う姿勢はどうだろう?と最近思うようになった。

もちろん、雇用者サイドから見たら、モチベーションと生産性は相関する、ということなのだろうから気持ちはよくわかる。

一方、被雇用者サイドから見ても、露骨に履歴書だけで評価されるよりははるかに良いし、分野・業種を替えたい人にも良いし好感度もアップ、な気もする。

が、最大の問題は、その広告を出している職場に行って、果たしてモチベーションを持続できるか?ということ。

人のモチベーションは環境に大きく依存し、常に変動する(たぶん)。

仮に今、非常に高いモチベーションの持ち主で優秀な人でも、入る環境が良くなければたちまちモチベーションを失ってしまう。

何を言いたいかというと、モチベーションが高い人募集、と言う前に、モチベーションを高める・高いモチベーションを維持するための環境をその雇用者が提供する努力をしているか、それを自問した上でそういう広告を出しているか?ということをふと疑問に思った、ということである。

例えば研究は一人だけでやるというよりは、ポスドクや学生の場合、ボスとの相互作用で進む。たぶん、これは研究業界にも限らないはず。

なので、被雇用者サイドも、甘い言葉にのらず、労働環境がモチベーションを保てるだけ良いのかということを事前にわかる範囲でしっかり把握した上で選ばないといけないのかも、、、と最近、そういうひねくれたことをふと思うような「大人」になってしまった。。。

で、その環境を見極める時、そこのボスのフレキシビリティが重要なのかもしれない。

ここでのフレキシビリティはラボマネージメント全般に関してであって、いわゆるサイエンティフィックなそれとはちと、というかかなり違う。つまり、人のモチベーションを高める要素はおそらく人によって違うはずだから、ボスの価値観だけで、自分はこれでモチベーションが上がるからお前もそのはずだ!、的なボスはダメ(たぶん)。

部下という一人一人の人間をしっかり見極めて、カスタムメード的にインタラクションできるようなボスがたぶん良い環境を創り出すのかも?、とそんなことをふと考えたりする。

まぁ、こればっかりは言うは易し行うは・・・なんだろうけど。。。
けど、心がけがあるかないかは小さな違いには結びつきそうな気もする。

2009年6月18日

MASA

2週間ほど前になるけど、MasaなるNJ州の日本食レストランへ行った。

嫁さんが退職したのでお疲れさんの意味、あと僕一人で日本食を散々食べてきたので、そのおわび?の意味も兼ね。。。

場所は住んでるところから北西方向に車で20分ほど行ったところ。
お店の近くに小さいモールがあるので、そこに車を停めて店へ。

ランチの時間帯に行って、嫁さんは寿司、僕はそばを(娘とシェア)。
1ドルでイナリが付くということでそれも頼む。

値段は安くはないけど、マンハッタンの日本食レストランよりはコストパフォーマンスは良い。
つまり、味も近場では良い方だと思われる。

店内もゆったり目できれいだった。
メニューはたくさんあるからまた行っても良いかも。

2009年6月13日

免許更新

NJ州運転免許の更新を嫁さんとしてきた。

場所はLodiMVC

必要にだったID類は
1.パスポート(Jビザ、I94)
2.DS2019
3.ソーシャルセキュリティーカード
4.ATMカード
(J2の嫁さんも同じ。)

土曜日でも朝8時からやっているので、7時50分くらいに行った。
そしたら、すでに長蛇の列。。。
けど、ほぼ時間通りにオープンして、次々と人が入っていって10分くらいで建物へ。

申請用紙に必要事項を記入、IDチェックを2回受けて、カウンターで11.25ドル払って、免許発行。

未だにアメリカンな単位に慣れてないので、申請書に記入する身長、体重はあらかじめ換算して行った。

特に何の問題もなく発行され、着いてから1時間ですべて終了。

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ちなみに、先日帰国した時、日本の免許も更新したのでついでに:

免許は愛知県の免許なので、岡崎に寄ったついでに済ませた。
更新時期ではないけど、海外に行くなら事前更新OKのようである。(ただし、1年分損することにはなる)

パスポートなどをチェックされ、申請用紙に必要事項を記入して、お金を払って、写真を撮って、再教育ビデオを見て、30分ほどで再発行。

アメリカでは2回ほど違反してても、日本では優良ドライバーとして扱っていただき、ゴールドカードを発行してくれた。

ちなみに、日本では違反の程度による講習が義務付けられてるけど、アメリカ(少なくともNJ州)では、何もナシ。

いい加減な国である。。。

一方、日本では更新時に教則本をもらったけど、あれをなくせば、更新料がもっと安くなったり、環境にもやさしいことになる。

ヴィクター

Victorが今週ラボを去った。

彼はサンディエゴから来てた学生さん。
うちのラボと彼のラボがもらってるグラントの制度を利用して数ヶ月間国内短期留学していた。

出身は南米。(確かアルゼンチンだったはず)

短期間だったけど、精力的に働いて良い実験データをゲットしていた。
なかなか優秀な学生さんだった。

日本人彼女をゲットしたこともあるというやり手でもあった。。。。


それにしても、今回もオフィシャルには送別会が開催されなかった。。。

というか、いつ彼が立つのか、ボスが把握していなかったのではないかという気すらする。
先日ピーターが短期間復帰して帰る時もそうだったし。。。

オフィシャルな点で相変わらずドライなラボやな。

2009年6月12日

スプリング・ショー

5,6月は卒業式の季節。

今日は子供が通ってるpreKの卒園式だった。

うちの子は卒園まであと一年あるのだけれども、毎年この日はスプリング・ショーと称して、プレスクール全体のイベントとして開催される。

diploma授与イベントの前座として、各クラスがダンスを披露する。

お遊戯会付き卒園式とでも言ったら良いだろうか。

4時半スタートだったので、大学を早退して参加。というか、こういうイベントは老若男女、一家総出で参加するようである。知り合いのところの旦那さんも仕事を切り上げて参加されていた。

うちの娘のクラスは3番目に登場。

昨年は、イベント直前に気分が悪くなり急遽出演キャンセルというトラウマがあったのだけれども、今年は無事こなしてくれた。

親たちがこぞってデジカメ、ホームビデオ、携帯などを構えて、わが子を激写していた。

万国共通である。

なかなか喜ばしい風景でもある。

たまに、
座れ!
と怒ってる人もいたけど。。。

気持ちはよくわかる。

怒る方も、怒られる方も。。。

子供より大人の方がアナーキーな状態になる。

ちなみに来年、娘が卒園する番。

来年はもっと早く行って最前列ゲットしたろ!

2009年6月7日

おくりびと

日本でおくりびとのDVDを買ってきて今日観た。

3回は泣きました。。。

人なら誰だっていつか死ぬわけだけども、点ではなく、線として死を考えよ、ということなのだろう。非常によくできた映画だなと、とにかくいろんな意味で感動した。

外人にも受けたのがよくわかる気もした。

ジョークのセンスも良ければ、決めるところは決める。余計なセリフは省いて文脈でストーリーが伝わってくるところ、日本人的感覚が非常に巧みに使われている。日本人の文化がいろんな点から表現されている点も非常にクレバーだな、といたく感心。

久石譲のムードを高める音楽も相変わらずグッド。
「おくりびと」オリジナルサウンドトラックも買いか。

夫婦間のミスコミュニケーションの部分は、ちと非現実的かな、と思わなくもなかったけど、全体的にはホント良い映画だと思いました。

ちなみに、ニューヨークタイムズでも先月詳しく取上げられていて、滝田洋二郎監督のキャリアや制作エピソードなども紹介されている。レビューなどを紹介したページもある。


2009年6月6日

帰国中の食事

ちょうど滞在中につけたテレビで、安藤忠雄氏が
日本は捨てたもんだけど、捨てたものではないところもある
と仰られてた。

今回はその、すてたものではない、というか、世界に誇るべきこと、について。

改めて思ったけど、日本国民(正確には日本にいてる人)は普段から良いもん喰ってはる。。。

良いお店はもちろん、昔は普通だと思っていた居酒屋、そしてコンビニで売ってるものですら、アメリカと比べ桁違いに良い。(というか、アメリカではお金がものをいうので、一部の階層の方々は良い物を食されているはずではある)

普通、アメリカ国内で旅行すると食生活の質の低下やフリーフォールである。が、日本の場合、旅行すると大抵良い物が食べれる。この違いはかなりデカイ。

アメリカに戻ってきて、ラボのメンバーに、
食事がゴージャスで、えぇもんたくさん喰ってきた
と言うと、みんな
そりゃそうでしょ
と敗北?を認める。

日本での食事が良いことは、世界的に議論の余地がないようである。

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ということで、帰国中の食事について。

<熊本>
アンティーク
実家の近くにあるフレンチレストラン。
店内もハイカラで料理もすばらしいかった。
田舎だけれども、田舎でなくても勝負できる気もしないでもない。
フレンチなんてめったに食べるお料理ではないけれど、だからなのか、とにかく美味しかった。

もつ鍋
場所は覚えておらず。
熊本市の上通り方面のお店だったと記憶している。
ググって調べたらたぶん大山というお店か。


<東京>
ココ壱
岡崎にいてた頃よく食べてたけど、やはり普通にイケる。。。

やき龍
東大本郷キャンパスの近く。うるさくなく、きれいで美味しい串焼きの居酒屋。

<京都>
天天有
有名になりすぎた感はあるけど、昔、座敷部屋で食べてた時代が懐かしい。。。
最近、「夢を語れ」なるライバル店が隣にでき、客を奪われ気味らしいことをタクの運ちゃんに教えてもらった。

実は、北白川の天一本店を目指したのだけれども、勝負弱く定休日だった。。。
今回の帰国で最も悔やまれる出来事。。。
何のために帰ったんだか。。。
ウェブページを見てたら余計腹が立ってきた。。。

天一アディクション。。。

<岡崎>
維新
元ボスのお気に入りのお店でもある。
やはりおいしい。
こういう居酒屋がアメリカにもっとあると良いのに。

まる銀
昔、屋台というか掘っ立て小屋時代に2回ほど行ったことがあったけど、しっかりした店になっていた。
スープ、もう少しあっても良い気もしたけど、やっぱり旨い。いろんなラーメンがあるので、また行きたい。

<名古屋>
あぶりや
実は結婚式の二次会で使ったおもひでのバショ。
アクセスも良いし、普通に旨い。

加賀屋
嫁さんの義母さんと義兄さんと一緒に行く。
会席コースで、小さめの皿・お椀にもられた料理が次々と出てきた。
アメリカ人には絶対にない発想だよな、あのキメの細かさ。。。
ご飯はお替りもあって、かなり満腹に。

<和光>
ガスト
普通のファミレスで、1000円以内で、普通に旨い和食を食べれるんだから、すごい話である。
日本にいるとこれが当たり前なんだから、すごい・うらやましい、ということを言いたいわけである。。。

<仙台>
活き造りが食べれる居酒屋
店の場所、名前はちと不明。
死後硬直か何かで頭がピクッと動く魚が活き造りとして出てくるのは日本ならではか。

<札幌>
はちきょう
つっこ飯、最高!

それにしても、魚介料理の質、世界一なんではないか、北海道?
というか大して味付けしなくても美味しいってどういうこと?

スープカレー
店名は覚えておらず。というか、たくさんあった。
いまやラーメンよりスープカレーを食べるべきらしい。。。知らんかった。。。
今回初めて食べたけど、イケた。全国的にどれくらい認知されているのかすら、もう一つよく知らなかったりするけど、文字通りスープというのがかなりポイント。

訪れた店、器の中央が盛り上がっていて、食べやすさ、という点でも気遣いを感じられ、すばらしかった。

千歳空港のレストラン、確か海老天というお店。
羽田へ向かう前に寄ったお店。
カニ天うどんセットなるものを注文した。確かにカニの天ぷらが入ったうどん、あと2色丼がついていた。激ウマ。有名人のサインがたくさん飾ってあって、それなりに有名なのかも。


と、体重はあえて測ってないけど、暴飲暴食をエンジョイできました。
けど、天一だけは喰いたかった。。。

2009年6月5日

セミナーの感想

5月中旬からの一時帰国の目的はセミナーでした。
今回はそのセミナーツアーに至った経緯と感想などを。。。

ジョブトーク?

と聞かれることがあったけど、そうではなく(残念ながら)、単に研究のプロモーション活動の一環。

誰かに呼ばれるほど偉くもないんだったら、自分から殴りこみじゃ!、という意気込み。

ボコボコに返り討ちにされたりしましたが。。。

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さて、
帰国日程を決めてから、知り合いの方々にメールでセミナーをさせていただけないかお願いし、日程を調整した。

結果的には、希望したすべての方からOKをいただき、全国ライブツアーになったしだい。

熊大→東大→京大→基生研→BSI→東北大→北大

という順番でツアー。
熊大と東大はそれぞれダブルヘッダーなって、大小9回もトークしたことなる。。。
そのダブルヘッダーは、当初の予定にはなく、日本に帰国した直後にオファーをいただいて実現。

英語でのトークは3回。
合計で300~400くらいの人たちにトークできたのではないかと思われる。

ちなみに、入国後数日間、実家(熊本)で時差ぼけ解消ついでにゆっくりすごし、週明けからツアーをスタートさせた。

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トークの内容は基本的に同じだったけれど、オーディエンスが変わると、こうも雰囲気が変わるのかと、かなりびっくり。というくらい、各地での雰囲気に個性があった。

どのトークも思い出深いけど、一番緊張した、という点では東大薬学部でのトーク。

30人くらいを相手のトークかと思ってたら、100人くらいいてたのではないだろうか。。。
ポインターを指す手がたまに震えてました。。。(極力バレないようにポインター使用は抑えた、、、)

いろいろ厳しいツッコミもあったし。。。

おかげで、その後のトークでは度胸がついてた気はする。

最後の北大は理論生態学の方にホストになってもらったので、オーディンエスの半分くらいしか神経科学者がいないという状況でトーク。

いわゆる理学部といったところでトークする場合、こういうのが当たり前なのかもしれないけれど、これまでそういう場に居合わせたことすらなかったから、これまた良い経験になった。ただ、特別にスライドを用意したわけではなかったので、どれくらいわかってもらえたのかは自信なし。。。

とにかくすべてのトークで何かしら学ぶことがあって、ホント良い経験になった。

それにしても難しいのは、途中質問OKにした場合の時間調整。

原理的に不可能、といえばそうなのだけれども、多くの場所で時間を超過、あるいは用意したスライドをスキップといった事態にみまわれた。。。

どう対応すべきなのだろう。。。

もっと場数を踏めば、あらかじめオーディエンスを予想できて、スライドの数を決め打ちできたりするのだろうか。。。

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ところで、研究者は論文書いたり、研究費を取ったり、ということももちろん大事だけど、プロモーション活動もあなどれない気が最近している(論文になる前のプロモーションが、少なくともアメリカ国内に限っては重要なのではないかという気が最近少し。といってもテレビに出るような行為は一切必要ない、、、念のため。一方、ブログはやって良い気がする。と自分を正当化、、、)ので、場数を踏むという点だけでもたくさんセミナー出来てよかった。

それから、いろんな研究者の人たちと会えて、直接話をでき、ホント貴重な時間になった。

僕が一方的にセミナーをするだけでなく、大抵はその前後でホストの方などから研究の話を聞いたりできたから、いろんな収穫があった。やっぱり研究は人がやるのだから、こういうのって、ホント大事なんだなぁ、と改めて痛感。

あと、これだけ同じネタでトークすると、みんなの質問のツボというのが明確にわかってくるので、それをフィードバックとして研究方針を考えるのは非常に良いのかもしれない。もちろん、誰も思いつかないようなところで攻めるということもありなわけだけれども。。。

とにかく、非常に有意義なセミナーツアーになりました。
もしもこれを見ている方で、セミナーにも来ていただいた方、ありがとうございました。

2009年6月2日

一時帰国:検疫

昨日、再びアメリカへ戻ってきました。
2週間半日本に滞在して、南は熊本から北は札幌まで、日本各地を旅していろんな体験を。

これからしばらく、時間を見つけては、備忘録的にその体験・感想などをつづってみようと思ってます。

まず今回は「検疫」について。

13日の午前にアメリカを発ち、14日午後に成田に着いた。
ニュースでもいろいろ話題になっていた機内検疫なるものを受けた。

感想からいうと、時間と検疫官の労力と税金に見合った効果は、たぶんない。
毒性の高いウィルスが発生した時の訓練的なものと解釈したら良かったのだろうけど、果たしてどれくらい効果があるのか、かなり疑問を感じた。

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何が行われたか?

まず、着陸前に税関申告書と一緒に問診票を書いた。

その問診票には、日本での滞在先とその時点での健康状態などを答えた。

感染疑い者と接触したか?
とか聞かれても、そんなことはわからん。。。

そして、飛行機が着陸したら、「完全武装」の検疫官が10人くらい入ってきた。

いくつかのグループに分かれていて、一つのグループはサーモグラフィーで全乗客をスキャン。
別のグループは問診票をチェックしながら回収。
不備等がないかチェックしている様子だった。

もう一つのグループはマスクを配っていた。。。
参加賞か。。。

オフシーズンだったので、機内は50%くらいの席しかうまってなかった。
それでも、着陸から40分くらいかかったと記憶している。

ちなみに、あらかじめのアナウンスで、写真撮影は作業の妨げになるとかで禁止されていた。

が、外人は喜んで写真を撮っていた。。。

隣に座っていた韓国の人は、経由地として成田に寄っただけで、乗り継ぎの飛行機の時間まであまり余裕はなく、怒っていた。。。

今回のケースに関して言えば、アメリカから来た人たちにとっては、いい恥さらし、とも思えた。。。

という感じで、飛行機からようやく開放。

ところが、無事入国して数日後、保健所から電話がかかってきた。。。

健康状態の追跡調査である。
その日から一週間、朝か夕方、毎日電話で健康状態を確認された。

全員を対象にしていたのかは定かではない。日本のことだから、狂牛病対策のように「全人検査」をしていたのではないだろうか。

土日にも電話がかかってきたから、相当数の人の労力とお金が浪費されたはずである。

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毒性がマイルドとわかった後、どういう意図で検疫と追跡調査を続けたのか定かではない。毒性の高いウィルスのシミュレーションと考えれば、それなりに理解できなくもない。

が、機内検疫では、潜伏期間中の人はひっかからないし、今回のような咳くらいしかでないようなマイルドなウィルスの場合、仮に症状が出ててもサーモグラフィーくらいではひっかからなかったと思われる。
(だから、日本で感染者が出たのは全く驚きではないし、しばらく感染確認者が出なかったのは単にラッキーだっただけか、そもそも確認すらしようとしなかっただけなのだろう。)

感染者が世界的に広がってしまった場合、検疫は無駄以外の何物でもない気がする。
裏返せば、それだけウィルス感染を防ぐのは難しいのだろう。。。

それから今回、幸か不幸か、アメリカと日本で感染者拡大の様子をリアルタイムで体験できたわけだけども、マスコミの温度差は非常に気になった。

特に、専門家でない「文化人」がコメンテーターとして登場し、テレビという公共の電波を使って、パニックを伝播している日本は、非常に危険な国だなと改めて感じた。

一方、アメリカでは、詳細な情報が伝っていないのでは?と行政にcomplainしている市民がいるという報道もされていたようだから、冷静さとパニックのバランス、非常に難しいのもよくわかる。

けど、パニック的な部分にバイアスがかかっている国、表面的な情報しか伝えられないメディアが多い国よりは、客観的な情報に基づいた冷静な情報も流し続けていたメディアがいる国の方が信頼できるな、と感じた。

日本のマスコミはホント日本人の足をひっぱっている。。。