2014年2月23日

札幌

先週、札幌へ行ってました。
今回はワークショップへの参加。

修士時代に同じ研究室に所属し、その後も連絡を取り合っていた知り合いが今回のワークショップのオーガナイザーで、そのコネで呼んでもらいました。

ワークショップそのものは、いろんな種を使って行動・脳を研究をしている人たちが、日本だけでなく、海外からも呼ばれ、3日にわたって開催。

普段聞けないタコやエイの行動の話などもきけ、スピーカーの人たちとも毎晩食事に行ったりし、非常にエンジョイできた。

今回は、海外からのスピーカーもいて、ワークショップはすべて英語だったので、実は英語の割合がかなり高い日本滞在だった。

17日
日曜日にグラスゴーを発ち、17日午前に関空へ。アムステルダム-関空間の飛行機、隣には窓側から、フランス人おじさん(50~60歳)と日本人女性(学生さん)が座っていて、そのフランス人が日本人女性をナンパしてた。。。

それはともかく、関空ー新千歳の飛行機は吹雪の影響でどうなるか心配だったけれど、「条件付き出発」だった。条件付きとは、もし着陸が無理だったら、羽田か関空に引っ返す、という条件付き。

離陸後のアップデート情報として、天気が回復しているから大丈夫、とのアナウンス。

着陸時、雲に入ったらさすがに揺れ、エンジンのふかし方も普段より大きかった(ように感じた)。雲を抜けるとかなり間近に雑木林があって、結構怖かったけれど、無事着陸。一面銀世界。

空港で、まず花まるへ。板前チックな回転寿司屋で、高めの皿を中心に4皿だけいただく。激うま。

その後、お土産を幾つか買って札幌へ。
ホテルは駅前のアスペンホテル。北大に訪問する時はいつもここを利用させてもらっているけれど、駅前でアクセスもよく部屋も適度のサイズで、インターネットも無料でとても良い。

少し仮眠を取り、7時から約束の食事。場所は卯和というところ。腰から顔の高さまである雪の壁が車道と歩道を隔てている歩道側を、雪の感触を一歩一歩確かめながら、ホテルから10分強で到着。

メンツは、オーガナイザーの知人とNJ時代に知り合って北大で独立している方3人。お店は、お酒が呑めるお洒落な定食屋さん。ほっき刺し身定食をいただく。9時閉店で、しかも二人共ワークショップの準備があったり、車で来ていたりと呑み会という意味ではやや消化不良だったけれども、いろいろ話ができて楽しかった。北大は北大でいろいろ大変なんだなぁ、というのが少しだけれどもわかった。

18日
翌日は、頑張って7時前に起きる。今回も時差ボケ対策は無理やり起きてアクティブに動くことだと実感。

昼前にオーガナイザーのいる建物へ行き、事務処理とラボ見学。建物付属の学食へ行ったけれど、あんなのを毎日食べれるなんてホント羨ましい。。ちなみに、北大には循環バスがあって、正門-北部間の移動に使ったけれど、雪の量が尋常ではなかった。。。

その後、銀行に行って、隣駅にあるイオンへ行って日常品の買い物。

16時からワークショップスタート。

夜はスピーカー全員ですすきのの隠口なる居酒屋へ。コース料理で最後のそばが最高に美味かった。2次会には、近くの居酒屋へ4人で。日本酒を結構呑む。。

19日
若干二日酔い気味で7時頃起き朝食(軽めに)。
ワークショップは、午前最後に僕のトーク。
質問もそれなりに出て、メッセージは伝わったと思われる。

ランチは、北大内のお洒落なレストランでカレーを。レストランの行き帰りNIHからの台湾出身のPIの方といろいろ話をさせていただく。今回、この方と他にも話す機会がいろいろあった。

2日目の日程も終わり、夜は学生さんたちも参加OKの懇親会。場所は雑居ビルに入ってる大衆居酒屋の一室。鍋付きコース。普通に美味しかったです。

2次会には6人でレトロな居酒屋へ。

20日
午前ワークショップでワークショップ終了。
ランチには、一部のスピーカーを混じえて咲か蔵なるレストランへ。海鮮丼をいただく。

この日のディナーはNJ時代の知り合いの呑み会に混ぜてもらい、はちきょうへ。
ちょうどケンブリッジからのお客さんとの懇親パーティーということで、自分がグラスゴーから来たというとUK関連の話題で盛り上がる。つっこ飯も食べて食事が終わり、ホテル方面に向かっていたら、良いアイリッシュパブがあるから、ということで、札幌駅内のアイリッシュパブへ。二次会。

その方、パブが煙草臭くて悲しんでおられた。。
今回、居酒屋の多くで喫煙OKが多かった。。。
歩きタバコは少ないから、その辺は対照的。

21日
6時15分の電車で新千歳に向い成田・アムステルダム経由で再渡英。帰宅したのは21時23時半ごろ。アムステルダムで6時間待ちがあった分、ドアドアで24時間強の旅に。

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今回観た映画
・Gravity
・Escape Plan
・Skyfall
・Captain Philip
GravityとSkyfallは2回目。何度見ても楽しめる。
Escape Planはシルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツネッガー共演の監獄脱出映画。なかなか楽しめた。
Captain Phillipsはソマリア沖での米国船が海賊にハイジャックされた実話に基づく話。トム・ハンクス主演で船長Phillips役。ハイジャックから救出までの緊張感がよく描かれていた。

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話は変わるけれど、前回の京都の時にはSTAP細胞の報告で盛り上がっていて、今回の札幌の時にはエラーや再現性に関する記事が。。この一連のイベントを当の日本でリアルタイムで体験して思うことを一つ。

バブルを発生させないためにも、日本のメディアにはとにかくcritical thinkingのトレーニングをもっとして欲しい。他国のまともなメディアのまともな記事では、必ず、セカンドオピニオンを掲載しバランスを取っている。

研究者の記者会見をすべて鵜呑みにしてそれをそのまま報道するスタイルは早くやめて、少なくとも、その研究に直接関わっていないけれど、しっかりした専門知識を持つ第三者科学者にコメントを求めて、それもしっかり報道しないとダメ。

それだけで、まともな国民が振り回されることは少なくなり、結果として、研究者とメディアへの信頼度も増す。

2014年2月9日

京都

1月27日~2月2日の日程で京都へ行ってました。

今回は、ご縁があって京大医学部の大学院関連のイベントに呼んでいただき、まず1泊2日で有馬温泉へ。

そのイベントは、1年生の大学院生たちが研究発表をし、皆でいびる、いや、研究内容などにアドバイスをするという機会。

僕は、そこでトークを任される(keynote speaker?)。茶色の温泉も含め、いろいろ楽しめました。

そのイベント後数日は、招待していただいたラボのメンバーの人達と研究の話をしたり、大学院時代の恩師の先生の研究室にもお邪魔したり、昔のラボメンバーと居酒屋へいったりと、超充実の一週間でした。

今回、大学院生と直接話す機会にも恵まれ、自分で問題解決してプロジェクトを進める、という意気込みを感じられる大学院生と何人か会えて、とても刺激になりました。その点、うちの大学の大学院生は、何となく受け身。。。専門学校化している弊害。

以下、今回の食事などを備忘録的に。

まず食事。
到着した1月28日、銀閣寺近くの「なかひがし」へ。
細部に神が宿る懐石料理屋。ひと品ひと品にストーリーがあり、カウンター席に座ると、店主自ら、それを説明しながら料理を振る舞ってくれた。文字通り五感すべてが刺激された。お値段はかなりはるけれども、それに見合っていた。あんな料理、人生で数度食べれるか食べれないか。

ちなみに、ちょうどNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」の取材班が1ヶ月取材中で、僕の隣には、料理人と思われる人が一人で座り、料理を楽しんでいた。彼はその番組のゲストの一人なのか、取材にも答え、ウンチクを語っていた。一人で悦に入りながら食事していた僕も映るかも??

1月31日、雲心月性という下鴨神社の近くの懐石料理屋へ。
こちらはホストの方たちに連れて行って頂きました。隠れ家的お店らしく、実際、小さい民家を料理屋に改装したような感じ。奥の座敷は、畳か何かの「古い匂い」がしていた。お店の人は素朴な感じで料理も良かった。

2月1日。昼は天一銀閣寺店へ。天一は外せず。。実は、銀閣寺店は初めてだったけれど、普通に美味しかった。

夜は、昔の同僚と京都駅近くの鬼河童という居酒屋で呑み会。4時間半かけてお腹いっぱい食べて、値段もリーズナブルだったか。が、店内喫煙OKだったので、嫌煙家にはNGかも。

次に、機内で観た映画を。
行きは
Fast & Furious 6を観る。途中まで。

帰りは
まずGravityを観る。1時間半と短い単純なストーリだけれども、映像すごすぎ。。。どうやって作ったのか非常に興味あり。

次にLast Vegas。幼なじみのおじいさんたちの話。一人が結婚するということで、ラスベガスでbachelor partyをする、という話。ストーリーはともかく、Michael Douglas、Robert De Niro、Morgan Freemanという豪華キャストでなかなか楽しめた。

次に、Rush。実話に基づいたF1の話ということで、こちらもなかなか楽しめた。Niki LaudaとJames Huntという全然違うタイプの人間がよく描かれていて、人生観という意味でも考えさられる映画。

さらにAll is lost(観過ぎ)。ボートがちょっとした自損事故をきっかけにいろんなトラブルに見舞われ漂流し、文字通りすべてを失う、という話。セリフがほとんどないので、言葉が聞き取れなくてもわかる映画。

続いて、時差ボケについて。
やはり朝から精力的に用事をこなすのがとにかく大事。時差ボケがホントに解消されるのはどうしても時間がかかるので、無理せざるを得ない。再渡英後、特に時差ボケ的なことは感じなかったので、日本の時差には結局適応せずに帰ってきたのかもしれない。

最後に、日本について。
今回感覚的にはっきり気付いたことは、電線が日本の町並みのアナーキーさを助長していること。

ここ最近、帰国するたびに線路近くにたくさんの家が建てらていることに違和感を覚えていたけれど、今回、仮に整然と立て並べられている地区でも美が感じられないと思った。

それは地上にある電線がその整然とした直線を乱していることがよくわかった。前から日本の電線は汚いとは聞いていてわかってはいても、感覚としてはっきり感じたのは今回が初めて。一方で、きれいなところはとことんきれい。この辺のギャップが興味深い。

それはともかく、今回もいろんな出会い・再会があって、いろんな話が出来て、超充実の良い旅行になりました。お世話をしていただいた方々にはホント感謝です。