2008年12月30日

NFLプレーオフ

NFLのプレーオフ進出チームが決まった。

スーパーボールの予想を。

ズバリ、兄弟対決。(かな~り希望入ってます)

コルツは良い線行きそうだけど、ジャイアンツはかなり不安か。

客観的にみると、NFCではフィラデルフィアが台風の目になりそう。

もしジャイアンツがフィラデルフィアに勝てれば、ジャイアンツはホントに2連覇できなくもないかも。


それにしても、デトロイトの人たちは、ホント踏んだり蹴ったりで、かわいそうになってくる。。。

スポーツまで大恐慌にならんでも。。。

文字通りdepressionな2008年。。。

マイアミは一年で立て直してプレーオフなので、来年はぜひ頑張って欲しいところ。

2008年12月29日

頭の大掃除

年末は、閑散としている。
来たのは、ボスをはじめ4人のみ。

今日の午前、2009年のスタートをうまく切るために、頭の中の大掃除をした。

今年の反省として、あまりにも効率性が低かった、ことが挙げられる。
来年はこの問題点にかなり気合を入れて取り組む。

ということで、HHMIのテキストの一部を読み返しながら、戦略を練った。

とにかく、
トップダウン的にゴールを階層的に設定して、
優先順位の高いものは何かを考え、
自分のリズムに合ったスケジュールをボトムアップ的に階層的に立てる、
ということなのだろう。

来年はこれを積極的にやる。

今日に限っていえば、良い感じ。
とにかく、これを習慣化して、効率性を上げんといかん。

ディズニー・ワールド・ツアー

21から25日のスケジュールで冬休みを取ってオーランドのディズニー・ワールドに行ってきた。
日記として。

1日目

21日、日曜日、心配された天気は、案の定、雪。
4時半ごろに起きて、5時過ぎに家族で近くのバス停まで歩いていった。(当初は車で行く予定だった)

雪の中、とにかく寒かった。。。

幸い予定通りバスは来てくれて、予定通りニューヨークのバスターミナル、予定通りペン駅に着いた。
そこから電車でニューアーク空港へ。

飛行機の行き先はOrlando。

が、ニューアーク空港でセキュリティーチェックを3回する羽目になった。

1回目:
荷物を預けるのに15ドルはバカバカしかったので、コンパクトにまとめて持っていった。
が、うっかり液状の品(歯磨き粉、洗顔フォームなどなど)をたくさん持っていたので、NG。

係りの女性に、
荷物をチェックインして来なさい!
と怒られる。。。

2回目:
が、コンチネンタルの受付には長蛇の列。。。
離陸時間までは1時間弱。
試しに並んだけど、どう見積もっても間に合いそうにない。
NGの品を捨てられるのを覚悟で、そのまま再びセキュリティーチェックへ。

もちろんNG。

幸か不幸か、また同じ係員のレーンに並んでしまい、
またあんたか
と。。。

それが、列が長くて、飛行機の時間もなくて、預けられなかったんです。。。 あんなんでは、預けられませんぜ。。。 と言い訳。すると、
良いからチェックインしてきなさい!
と。

くじけず、
荷物を先にチェックインさせてもらえるよう、ネゴってもらえますかね。
とお願い。すると、
きなさい!
と、その黒人のおばさんに連行され、特別のチェックイン機械で荷物をチェックイン。(ラッキー!)

3回目:
その人がさらに、クルーなどの職員用セキュリティーチェックのラインに連れて行ってくれ、そこでサクッとチェックを済ませる。

いままで、空港の係員には悪人しかおらんと思っていたが、こんな良い人がおるなんて。。。
握手して、名前を聞いて(忘れたが。。。)、御礼の気持ちを最大限あらわした。

それにしても、良い人だった。。。

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が、結局、飛行機









は雪のため、2時間弱遅れる。

離陸時、死ぬかとおもた。。。
雪雲へ向かっての離陸は大揺れで、実際、機内で悲鳴が。。。
年齢も身長制限もない、けどお値段だけは高い、ジェットコースターのような感じだった。。。

オーランドに遅れて着いて、予約していたMearsのシャトルに乗って、ホテルへ。

Mearsはこの地区では有名らしい。
ウェブで予約できて、3歳以下の子供はタダだったし、大人二人でタクシーに乗るよりは安上がりだった。(ちなみに、帰りのシャトルバスもあらかじめ予約でき、時間に遅れることなくホテルまでピックアップに来てくれた。良い会社。)

ホテルは、ディズニーワールドの外。

シェラトン・サファリ

ディズニーワールドの外ではあるが、歩いていける範囲にレストランや食料品を買えるお店などがあって、なかなか便利で良いホテルだった。

今回のツアーでは、JALのマイレージが来年の夏までに失効するので、最後のチャンスとばかりにホテルのクーポンに替えていた。
4泊中3泊分タダ。(残り1泊は自腹)

ホテルのチェックインを済ませ、部屋に荷物を置いてから、ハリウッドスタジオへ向かった。
ちょうどホテルからシャトルバスが出る時間帯だった。

ハリウッドスタジオ、ガイドブックにはMGMという名で書かれていたけど、結局MGMという名前は見なかった。最近、変わったのだろうか。

と今wikipediaを見たら、確かに今年2008年の1月から変わったとある(が、その理由はとても夢のある話とは程遠い。。。)。

それはともかく、着いたのは3時過ぎ。
それから、時間の許す範囲で遊んだ。

見たのはショー系が多かったけど、これぞアメリカン・エンターテーメント、という感じで圧倒。
さらに、夜はクリスマス・イルミネーションのすごいスポットがあって、これまた良かった。












結局、ハリウッドスタジオには、この日しか行けなかったけど、ここは終日過ごしても、結果的には良かったように思う。

ちなみに、この日のディナーはファーストフードなり。


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ツアー 2日目

朝9時前発のバスに間に合うように起きる。
朝食は、前日、近くのお店で調達したパンとバナナ。(結局、旅行中はこれで乗り切る)

この日はとにかく寒かった。

向かったのはエプコット

実はここ、数年前、神経学会がオーランドで開催された時に行ったところでもあった。

9時半ごろ着いたけど、人は比較的少なめで、サクサクとアトラクションを見れた。
午前中の見所は、ミッキーやミニーたちと写真を撮れるスポット。
さすがに30分くらい並ぶ。

Japanまで行ってランチ。
味は。。。
アメリカンな食事よりはましか。。。

その後、各国を回って、16時から予約していたノルウェーのキャラクターダイニング。
娘がプリンセス好きということで、娘はエキサイティングしていたようだ。

料理も美味しくて、料理の途中、プリンセス系キャラが次から次へと来ては、サインをしてくれたり、一緒に写真を撮ってくれたりした。

入店時に撮った写真は、その場でレターサイズくらいの大型プリントをしてくれた。
全部で100ドル以上したけど、これは出すだけの価値があった。

娘が出発時から風邪気味だったので、この日は食事後帰る。
良い時間のシャトルバスがなかったので、一旦、モノレールでマジック・キングダムへ移動。
が、バスがなかなか来ず、凍えた。。。

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ツアー 3日目

この日は本丸マジック・キングダムということで、8時前のバスに乗って行く。
やはり、午前が勝負だった。

午前中はアトラクション系をシバいて、午後はパレード、ショーを中心にしながら、ファーストパスを活用しながら回った。

子供向けのアトラクションは、大人にはさすがに退屈なものがいくつかあったけど、3D系のアトラクションや、ショー、パレードはこれまた圧倒されるものばかりだった。

ショーやパレードはクリスマスバージョンで、特に、夕方のシンデレラ城がライトアップされるショーには絶句。
シンデレラ城のイルミネーションはマジですごかった。
文字通り、言葉では表現できず。。。












この日も娘の体調が完璧ではないということで、8時過ぎのバスで帰る。

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ツアー 4日目

クリスマス・イヴ。
この日はアニマル・キングダムへ。

ここは動物園とアトラクションをミックスしたような感じで、他とは全く違う趣。
アジアやアフリカといった地区があって、建物などもリアルに作ってあって、良い雰囲気だった。

が、日が日だけにすごい混みようだった。しかも暑かった。。。

朝、まずキリマンジャロ・サファリという、車に乗って動物たちを見るツアーみたいなアトラクションへ行く。
朝ということで、動物も活動的で、ライオンがちょっとした崖の上に立っていて、百獣の王って感じだり。生であんな勇ましい姿を見れるのはレアな気もする。

その後、ライオンキングのショーへ。
ミュージカルのようなものかと思ったら、全然違って、サーカスと派手なショーをミックスしたような感じで、かなり感動。あの黒人女性ボーカルの歌声には涙が出てきたぞ。。。

他にはニモのミュージカルを見た。まずまず。

続いて、It is tough to be a bugなる3Dのアトラクションへ。

タイトルの通り、虫が如何に大変かを3Dショートして体験するわけだけでも、これは子連れでは失敗だった。。。
大人は爆笑なのだけども、小さい子供にはジョークがきつく、何人かの子供は泣き出して途中退室。。。
うちの子もその一人に。。。
暗所恐怖症や虫恐怖症にならなければ良いのだが。。。

そして、午後過ぎにはパレード。
マジックキングダムのそれとはまた違って、なかなか良い雰囲気のパレードだった。

そのあと、列車で少し隔離された場所へ行って、ラボを窓越しに見た。
ベックマンの遠心器か何かもあったり。

アニマルキングダムは、動物もいるということで、日の入りと共に全体も暗くなって、6時半頃の最終バスでホテルへ。

この日はイヴということで、良いものを食べたかった。
ホテルの近くにはいくつかレストランがあって、その中にジャパニーズレストランがあったので行ってみた。

Kobeなるジャパニーズレストラン。

日本の食べ物ではなく、ジャパニーズ・フードが食べられた。

つまりは、ひどかった。。。

皿が欠けているのを平気で出してきたり、焼きそばかフィレステーキのどちらがメインかわからんようなディッシュがでてきたり。。。

うまかったのは、ビールの一番絞りだけだった。。。

しかも、チップはあらかじめ入れられているシステムで、しっかり15%くらい取りやがった。。。
店員さんの対応は普通だったけど。

まぁ、こんなものなのだろうけど、ちと腹が立つレストランだった。

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ツアー 最終日

クリスマス。

朝はゆっくり目で、チェックアウトついでにタクシーを呼んでもらって、ダウンタウン・ディズニーへ。
ここは、ショップやレストランがあるちょっとした屋外モール的なところ。夜行くと良いらしいが、日程的に無理だったので、午前のみ。

ディズニーのショップは、これでもかっというくらいディズニーグッズがあった。
あとレゴの店があって、娘のため、という口実でつい自由に選べるミニパーツ類を購入。。。

昼食に良い感じのサンドイッチを食べて、ホテルへ。
予定より少し早くMearsのシャトルがピックアップに来てくれて、空港へ。
雨がちらついていた。

予定より1本早い飛行機に空席があったので、それに乗って帰る。
ガラガラだった。

8時頃には無事うちに帰りついた。

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今回の旅行を思い立ったのは、9月頃だった。
が、嫁さんの家計への配慮のため、一時企画倒れに。。。
僕としては財政事情を織り込んだ上でのオファーだったので、その辺の情報をしっかり共有し続けたら、11月頃だったか、急遽、嫁さんがOKサインを出してくれた。

あわてての予約だったけども、飛行機、ホテル、しっかり取れた。
リセッション効果だったのだろうか。

それにしても、ディズニーは究極のエンターテイメントだな、と再認識。ショーなどの質の高さはもちろん、そこで働いている人たちもしっかり教育が行き届いている感じで、アメリカでありがちなストレスを感じることはなかった。

例えば、マップを見ながら、次をどうするか考えていたら、ゴミひろいのおじさんが、わからないことか何かありますか?と聞いてきてくれたりした。しかも、一人だけでなく、数回あった。こんな小さなところからでも、夢をかなえさせる、というディズニーのフィロソフィーみたいなものが伝わってきて、いたく感動した。

ディズニー、あまりに有名すぎて、、、という気もするが、実際に体験すると、さすがディズニー、である。もちろん、向こうもビジネスだから儲けてナンボなんだろうけども、こちらも子供が喜ぶ姿なんかを見れて、自分自身も楽しめて満足できれば、少々高くてもそれだけのヴァリューがあることになる。

その点、いわゆる二流で苦しんでいるところは、それなりの理由がある気がする。単に有名なキャラがいるかいないかとか、それだけではない気がした。細かいところまでのこだわり、まるで日本文化のような感じだけども、そういうものが、implicitにもヴィジターに働きかけて、いわゆるリピーターのような人たちを生み出すのかもしれない。

エンターテイメントに限らず、ディズニーのこのフィロソフィー、いろいろ学べる気がした。

ところで、今回の旅行、行きのセキュリティーチェックの他に、クレジットカードのトラブルがあった。旅行で普段以上のペースで使って一時的に止められるだけならまだしも、どうしても思い出せないトランザクションがあった。ということで、現在カードは凍結中。

被害は食い止められるから良いのだけども、普段から使っているカードだけにかなり不便。。。
しかも年末だから、新しいカードの発行に時間がかかりそうな雰囲気。。。夢ばかり見ていられないこういうところが、人生なのだろう。。。

それはともかく、体力的には歩き回ったりしてタフではあったけど、良い休暇になった。

2008年12月27日

アーターとカリーナのフェアウェル・パーティー

我がハリス・ラボは、着実に世代交代?が進んでいる。

先週土曜日、20日、ボスの新居で送別会があった。

先日のポールの送別会に引き続き、今回は、アーターとカリーナの送別会。彼らは、ラボ設立当初からいるポスドク。アーターはラボで最も生産性の高いポーランド人。

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パーティーは19時スタートだったので、自宅を17時半ごろ出た。
前日の雪が残っていたので、公共の交通機関で行ってみた。

まず、アミーゴバスでマンハッタン入り。
サブウェーで南下し、Pathで再びNJへ渡ってJersey City、
という回りくどいルート。

車なら30分前後だけど、その3倍かかった。

疲れた。。。

マンハッタンでは、メーシーズの前で、アニマル・アクティヴィストという名のテロリストたちが、寒い中、路上イベントを開いては、歩行者に大声で何か叫びかけていた。クリスマス前の最後の土曜日で、メーシーズ周辺は人でごった返していたのも手伝って、ちと腹が立った。

それはともかく、19時ごろにJersey CityのGrove Streetなる駅に着いた。

僕が道を探していたところ、大き目の男がいきなり僕に道を尋ねてきたと思ったら、大学院生のハリーだった。お互い、防寒装備だったので、認識しあうのに少し時間がかかった(pattern completion?)

そのまま二人でケンのうちへ。

着いたら、すでにアーターが来ていた。
(それにしても、アーターはパーティーのたびに違う彼女を連れてくる。。。ポールの送別会の時、彼女はおらんと言っておったように記憶しているが、彼はあちらも生産性が高いようである。。。)

時間と共にみんなが集まって、全体で10人強くらいのパーティーだった。

僕は、差し入れとして、芋焼酎を持っていった。

一部の希望者に、ロックで勧めたら、飲みやすいと言っていた。Sakeは知っていても、Shochuは誰も知らんかった。

歓談の後、10時半ごろからリビングで儀式。

ボスのケンが、まずアーター、続いてカリーナとの馴れ初めをみんなに紹介した後、今回参加できなかったアルフォンソが選んだというギフトを贈った。

アーターは1月からカナダでPIになるということで、彼にはロシアからの映像で見かけるような暖かそうな帽子。カリーナには、有名な数学者の英語訳の本だった。

僕は翌日、朝が早いということで、その儀式が終わった後、二人に挨拶をして御いとま。

それでも、帰り着いたのは1時頃だった。。。
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ちなみに今日(さっき)、アーターがポーランドへ一時帰国した。
1月中旬にカナダへ行くらしい。

それにしてもうちのラボ、一気に淋しくなる。

僕が来た当時からいた面子は、アルフォンソとステファンだけになるし、二人とも次のポスト探しで動き始めている。

来年の今頃、もしかしたら二人ともいないかもしれない。

僕も冬が明ける頃は、ボチボチ行動開始時期かなと皮算用をしていたりもする。

そういう意味では、ラボメンバーのターンオーバーというのは、こうやって自己組織的に決まっていくのだろう。

周りがどんどん入れ替われば、残っているメンバーも自然と、出時かな、という気持ちが起こる。ボスが職探しを催促するのでもなく、自然と決まる感じ。

我がハリス・ラボは、着実に世代交代が進んでいる。

2008年12月20日

Dropbox

同僚のステファンに教えてもらったdropbox
これ便利。

ダウンロード後インストールすれば、まるで内臓ハードディスクの感覚で、シームレスにファイルをウェブ上に保存できる。

ウェブ上にあるから、シェアもできる。

最大2GBと、少な目といえばそうだけども、こういう使い勝手の良いウェブサービスはホントありがたい。

もし50GB欲しいなら、月$9.99か年$99払うことになる。

いくら便利とはいえ、ちょっと高いか。。。

Chinese Democracy

ガンズの話題&待望?の新作、Chinese Democracy

数回聴いた。

発売の数日前に優先販売しているBest Buyから注文した。
なかなかまとまって音楽を聴く時間を作れなくて、旬を逸した感もあるが、感想を。

僕の中では、残念ながらというか、当然というかAppetite for Destructionは超えてない。けど、The Spaghetti Incidentよりはもちろん、Use your illusionよりも良い出来ではないかと思った。

G N’ R Liesとは比べにくいけど、それよりは良いか。
Patienceは大好きで昔友達とコピーした)

アクセルの「ダブルボーカル」とでも言ったら良いのだろうか、オクターブ違う別人のようなボーカルは健在だったし、ギタリストはスラッシュでなくても、ニヤっとしたくなるギタープレーを随所から聴けた。

僕は英語の歌詞は気にしない人なので、アクセルたちのメッセージを実は全く理解していないけど、右脳で理解する限り、音に厚みはあるし、Use your illusionのようにいろんな要素の音楽が入っていて悪くない出来である。

それに他のCDより少し安い。

もし高校生だったら、サルのように毎日聴いている気がする。

脳をシェイクしながら。。。

あの頃が懐かしい。。。

在宅勤務

今日は大雪

明け方は大丈夫だったけど、予報からしてやばそうなだったので、大学へは行かず在宅勤務。

結果は正解。

もし行ってたら、無傷では帰って来れなかったかも。。。

それくらいあっという間に雪が積もった。ドカッ。

在宅勤務中、娘の妨害攻撃を受けつつも、意外と仕事はそれなりにできたか。

最近、二人の大学院生が実験のことをいちいち聞いてくるのに比べたら、かわいいものである。。。

ついでに、夕方、雪かきしてエクササイズもできた。

まだ仕事納めではないけれど、仕事をボスに託して、日曜日からしばし旅行。

約一年半ぶりの休暇である。

問題は日曜日、飛行機が飛ぶかどうかである。。。

今年は最後までタフやな。。。

2008年12月19日

Face Off

今日、エモーショナルに刺激された記事

腫瘍のため鼻と口蓋を含む顔を除去した患者さんに、脳死で亡くなった人から顔を移植した、という話。

つい、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジのFace offを連想した。。。

記事によると、世界中で過去3件ほど顔移植が行われていたそうで。

なかなか衝撃的。
倫理的な議論を巻き起こしているとか。

ネットが発達して顔の機能が減ったとはいえ、今でも顔は社会生活を送る上で文字通り「顔」だし、確かに心臓などの移植とは意味が全然違う。

でも、だからこそどんなことをしてでも、、、という患者さんの気持ちもわかる気はする。

そういえば、「脳を交換したい」と、子供の頃によく話になった。

けど、臓器移植はあくまで脳死が条件だから、脳移植は原理的に無理だな。。。
移植して脳をまた蘇生できるなら、移植以前に、脳の持ち主を蘇生できるわけだし。。。

2008年12月15日

ディフェンス

今日、研究所でショーンのPhD defenseがあった。
日本で言うところの学位審査。

ショーンはJNSに2つ、PNASに1つ、という業績を残して、めでたく・文句なしで学位取得。
トークでは、先日亡くなったHenry Gustav Molaisonさんを紹介しながらスタートし、データ量も豊富で、良いトークだった。質疑応答も深みがあった。

もちろん、うちの研究所でPhDを取るすべての人が、このレベルではないけど、平均的に言って、しっかり研究者としてのトレーニングを積んで学位を取る人がとにかく多い。

どこに論文が出た、ということも重要だけども、プロとしてやるだけの知識量・力量がとにかく重要な気がする。というか、僕がポスドクとしてアメリカに来てそれを痛感した。

日本と比較すると、やはりその後者に尋常ではない格差を感じる。

アメリカでは、広い神経科学を、システマティックに、普通に学べる。少なくとも僕が日本で大学院生だった時、神経科学をシステマティックに学べるところは皆無に等しかった。

今でも神経科学を学んで、研究して、神経科学者としてPhDを取るための学部(脳学部?)みたいなものがあるのか、と言われて、すぐには思い浮かばない。。。(知らないだけだと思うけど、すぐには思い浮かばない)

今の神経科学は、とにかくいろんな知識が必要。

例えば、神経経済学を研究するなら、アダムスミスの古典からネオクラシカルや行動経済学などの知識も必須。BMIだったらエンジニアリングなども大事だろうし、イメージングをするなら、光学や化学的な知識もいるだろう。

アメリカはその辺柔軟だから、これからこういう融合分野のための研究者をシステマティックに育成する組織がどんどん出てくるだろう。

日本は、ようやく神経科学全体をシステマティックに教えねば、という感じのように僕には映る。。。

これだけ人が多いのだから、そのための教育職ポストなんかをもっともっと設ければ良いのに、それからこういうシステマティックに教える、ということは塾や予備校ではないけど、日本の得意とするところのようにも思うが、そういう制度のための求人公募はあまり聞かない(というか聞いたことがない)。。。

神経科学者は放っておけば勝手に育つ、という時代ではない、というか独学のキャパは遥かに超えている。効率性を重んじて、貴重な人材を積極的に育成しないと未来はない。研究は結局のところ人がやるもの。お金だけの問題ではない。

やはり、大学院生はアメリカでやる方が絶対に良いなぁ、と、ディフェンスがあるたびに思う。アメリカの良い点ばかり指摘しているようだけど、これが厳しい現実ではないかと思う。

特に、全世界的に競争が激化しているわけだから、研究者として生き残るすべを大局的に・冷静に・合理的に考えたら、選択肢は自ずと絞られる気がする。

(やや過激な内容でしたが、危機感を共有するためにも、日本のためにも、あえて。。。)

2008年12月13日

ドリームチーム

オバマ次期政権の”Green Team”がわかったらしい。

ノーベル物理学賞受賞者Steven Chuを長官に任命するらしい。
バイオエネルギーの分野は間違いなく変わる。

ドリームチームを作っているオバマ次期大統領を見ると、アメリカはホントに変わりそうでワクワクする。

日本にもドリーム内閣を作って欲しいとつくづく思う。。。

10ドルの夢

昨日久々にメガミリオンを10ドル分買った。

帰りのカーラジオで、メガミリオンの賞金が200Mドルを超えたというニュースが流れていて、意思決定の閾値を超えた。

こういうのは、賞金を手に入れるより、買って夢を思い描くことの方に価値があるから(負け惜しみだが)、207Mドルでやりたいプランを以下に(実際はタックスとしてかなり持ってかれるが、額面通りもらえるものと考える):

1.1Mドルで当面の生活レベル向上
今、家を買いたいとは思わないので、EdgewaterWest New Yorkあたりのラグジュアリーなコンドかアパートに引っ越す。

2.残り全額投資
たぶん、一生と言わず、子孫が半永久的にお金に不自由することなく生きていける気がする。
今なら、つぶる確率が少ない優良企業にバリュー株投資しても、3-5%程度の配当率を期待できる。

とすると、年10Mドル弱(税抜)が入る。

問題はその配当金などの収入でどうするか?
3つプランがある。

1.100―200Kドル
生活費。
(たぶん、100Kもあれば十分)

2.100K-1Mドル
研究費。
今考えている実験装置の開発に資金を投入して、おつりでポスドクを2ー4人雇う。

彼らの給料は50Kドルの出来高性。もしNatureやScienceに論文を出したら50K上乗せ、Nature NeuroscienceやNeuronなら30K、Journal of Neuroscienceクラスなら15K、それ以下なら5K、という具合。

数十Mドルとか使えば、研究所を立てられなくもないだろうけど、実験の許可を得たりするのがいろいろ面倒くさそうなので、とにかくどこか既存の施設で僕が独立する、というのを必要条件にする。

(その意味では、ジョブを得ない数年、数十年?は貯まり続けるかもしれないな。。。)

3.残り5-8Mドル
研究助成団体設立。(どれくらいの額いるかはよくわからんが)

助成テーマはもちろん神経科学だけども、それに少しでも役に立ちそうならOKとする。
主に大学院生かポスドクを助成対象として、一人あたり80K/年で3年間サポートする。

その使い道は自由で、全部自分の給料にしても良いし、数十Kを研究費に使っても良い。どの国で使っても良い。

ただ、申請者は一応日本人か。ただし、どこから申請しても良いようにする。年間、10-20人くらい新規採択者を増やしていけば良いか。

もしも余ったり、株の売却などで大きな利益を上げたら、どこかの大学か研究所に全額寄付。

そんな感じ。

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というか、200Mドルくらい持っているお金持ちはいるだろうから、最後の案の助成団体を作ってくれると良いのに、なんて思う。

日本では税制上難しそうだから、うまいことアメリカで設立して自由に使ってもらって、日本を空洞化させ、政府の重い腰を上げさせるなんてことにつながるとかなりうれしい。

と、10ドル分は考えたか。。。

夢は夢で終わったけど。。。

2008年12月8日

クリンチ

師走ということでNFL盛り上がってきた。

そんな中、NYGのプレーオフ進出が今日確定した。

今シーズンのジャイアンツ、ディフェンスとオフェンシブライン、そしてマンニングがとにかく安定している。オフェンシブラインって地味だけどムチャクチャ大事なんだなぁ、と今シーズン学んだ。だからこそマンニングが落ち着いてプレーできるんだと。(素人丸出し。。。)

問題はバレスを欠いたレシーバー陣か。

今日のフィラデルフィア戦、ディフェンスのミスもあったとはいえ、その問題が如実に出た。。。やはり最小失点で抑えても、得点できなければ勝てない。

しかし、何でまたバレスはあんな問題を起こしたのだろう。ジャイアンツのユニフォーム買うなら、17番が第一希望だったのに。。。(買ってなくてよかった。。。)

とにかく、残り3戦、どういう試合をするかでプレーオフを占えるか。

といっても、プレーオフは一発勝負だし、昨シーズンのジャイアンツのようなことがあるから、何が起こるかわからんけど。。。

とにかく、連覇へ向けて悪くないのでは。

2008年12月6日

Nine Months

少し前になるけど、住んでいるFort Lee市の図書館からDVDを借りて観た。

Nine Months、邦題はそのまま9ヶ月

Hugh GrantJeff GoldblumRobin Williamsなどがキャスト。10年以上前の映画らしい。

タイトルからも連想されるように妊娠・出産をテーマにしていて、男女の考え方・価値観の微妙なズレを描いている、とでも言ったら良いだろうか。

普通の映画だからハッピーエンドではあるのだけども、観た後、ちと考えさせられた。。。

男と女が分かり合うには、結局、そういうオチしかないのかと。。。

コメディー映画だから、そんなことは考えず、純粋にエンジョイしても良いのだけども、文学作品的にとらえると、男性である僕としては、それなりに酷な映画のような気もした。

きっと考えすぎだろう。

が、きっと、男か女か、独身か既婚かで受け取り方が随分と違いそうな、深みがある映画、と言えなくもない。

10年前観ていたら、Robin Williamsのキャラが良い味出してる、くらいにしか思わなかっただろう。

ということは、10年後観たら、また感想が違っているかもしれない。

変わって欲しい。。。

そんな映画である。

2008年12月4日

ポールのフェアウェル・パーティー

昨夜、ラボメンバーのポールの送別会だった。
場所は、ニューアークでおそらく唯一と言って良いファンシー・レストラン、27Mixにて。

面子はラボメンバー+アルファの10人強。

一つのテーブルに座って、常に2~4のグループを形成しながらパーティーが進行。僕は、Ahmedさんの隣に座ったので、主に彼と会話。実は彼とは初対面だったから、お互いの国の違いについて会話をしたり。エジプトでは呑みは悪い行為らしい。。。知らんかった。

もちろん、主役のポールとも話を。
彼は明日からホンジュラス


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へバケーションに行って、その後、ロンドンへ戻るらしい。
帰国に絡めてバケーションとは、彼らしいといえば、彼らしい。

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開始から2時間くらい過ぎたところで、恒例イベント。
ボスのケンがポールとの「馴れ初め」などを紹介し、ギフトを渡した。

今回のギフトは、おしゃれなポールにふさわしく、MoMAストアのアイデアグッズだった。
ポールも喜んでいた。

フェアウェルパーティーは、いつも独特の何とも言えない感じがあって、淋しいけど好きなイベントである。

11時ごろうちに帰った。

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今日、ポールからみんなにメールが来た。
彼は、ラボにいた2年間、みんなからいろいろ学べて感謝しているとのこと。

彼はホントに超優秀なポスドクだったから、僕も彼から多くを学んだ。

感謝、感謝。

とにかく、ロンドンに戻っても、頑張って欲しい。

2008年12月3日

job talk 3人目

1人目2人目に引き続き、今日の夕方、候補者がジョブトークをした。
3人目は女性だった。

まずトークを解剖。

トークの構成
1.公表データ(2プロジェクト)
2.プレリミナリーデーター(1プロジェクト)
3.将来プラン(たくさん)
と以前の二人と基本的に同じ。

配分は、1が60%、2が35%、3は5%という感じか。

良かった点
・・・

悪かった点
1.理解できないスライドが多々あった。(僕だけ??)
2.プレゼンがこなれてなかった。
3.質疑応答で場のテンションが高まった。
4.将来プランが。。。(少なくとも分野外の僕には何が重要かさっぱり。。。)
5.ジョークゼロ。
6.うちの研究所にどれくらいメリットをもたらすのか全く不明。
などなど。。。

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コメント
他の二人の候補者と比べると、今回の候補者はおそらく。。。
というか、他の二人の質が高すぎて、比べるのがかわいそうといえばそう。ある意味、ホッとした。

とにかく、人生をかけたジョブトークなのだから、プレゼンの質はもっと高めておかないと。。。という気がした。

思うに、ジョブトークの準備、気合の入れようというのは、サイエンスのスタイルにもあらわれるような気もする。とすれば、今回の候補者は、独立して果たしてどれくらい一人でやっていけるのか、それが伝わってこなかった。

それから、オーディエンスのどれくらいの人たちが候補者の主張を信じたのか興味があるところ。あまりconvincingではない印象を非常に強く感じたので、その状態でPIになってもらうのは研究所としてあまりにもリスキーな気がする。

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総括

ということで、3人の候補者から誰が選ばれるか?

客観的に見ても、2人目が研究所のディマンド、研究者としてのレベルという点で、当確という気がする。もしそうで、研究所がオファーを出したとして、次の問題は、果たして来てくれるか、ということ。。。

今回のシリーズ、なかなか良いイメージ作りになった。
それを活かせるように、とりあえず論文を出さねば!
すべてはそこから始まる、というか、そうしないと何も始まらない。。。

2008年12月2日

job talk 2人目

先日に引き続き、我が研究所PI候補者がjob interviewに来た。


今回もトークを解剖。

トークの構成は
1.すでに論文になったプロジェクト
2.プレリミナリープロジェクト(コラボの仕事だったけど、質超高)
3.将来プロジェクト(3つ)

1が60%、2が20%、3が20%。

良かった点
1.データがとにかく暴力的
2.ジョークもウケて、飽きさせなかった
3.うちの研究所が欲している人材という雰囲気だった。

改善するなら、、、
1.スライドの洗練さ(特にスライドの統一感、シンプルさ)
2.データはすばらしかった一方、聴覚系のコンテンツの向上が必要(英語が苦手な僕には耳が痛いけど、フェアに指摘しておく)
3.明確なヴィジョンを提示。
4.質疑応答に深みを出す。(これも耳が痛いけど、フェアに。。。)
5.トークする地区の文化を利用する。

何を学ぶべきか?
1.ビジョンを示す
「ジョブをくれたら、AとBとCのプロジェクトをパワフルにやります。」それはそれで良いのだけども、一部の人はやはりそれだけでは不満を感じる。ヴィジョンをしっかり練り、示す必要がある。

2.スライドを洗練させよ
ジョブトークはやはり特別なトークだから、できるだけ効率的に最大限の情報を伝えられるスライドを用意しないといけない。プレリミナリーデータでも、それなりにきれいな図を用意した方が良い。それから、話す言葉をそのままスライドとして文章化するのはNG。

3.オーラルプレゼン
思ったが、トークの練習(できれば人前で行う練習)をビデオか何かで撮るとムチャクチャ良いフィードバックになるかもしれない。自分の英語だけでなく、無意識に出ている癖をモニターするのにも非常に役に立ちそう。

4.自分が話すことは深く考えよ
質疑応答では、たとえプレリミナリーデータといえども、鋭い質問が来る。それを踏まえた上で、しっかり考えてますよ、的なことをアピールできるように準備しておく。スライドとして使う以上、それだけの責任が伴う、ということか。

5.やはり敵を知れ
ジョークはエモーショナルな刺激になるから、敵を知った上でジョークを考えれば、ジョークの質を向上できる気もする。なので、自己中的なネタではなく、利他的?なネタも考えるのも手。

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ジョブインタビューのスケジュールとしては、少し変則気味で、昨日の夕方前にジョブトークで、今日ラボめぐりだった。

うちのラボにその候補者が来たとき、ボスとの個別トークの後、僕がラボの実験装置を少し紹介して、僕の研究テーマを話す機会を持てた。知り合いになりたいと思っていた、ある意味憧れの研究者だったので、超ラッキー!

フェアに見て、今回の候補者が今の研究所のディマンドに応えている気がする。だとすると、僕としては非常にうれしい。

3人目の候補者のトークは明日!
3人目はどんな人なのだろう。

2008年12月1日

The Nutcracker

ThanksgivingBlack Fridayと来たら、もうクリスマス(浮かれる暇があったら仕事しろと思うのだけども、まわりについ流されて。。。)。

と、昨日、The Nutcrackerを家族で観てきた。

The Nutcrackerくるみ割り人形

2時からのマチネに行った。
1時過ぎにリンカーンセンターに着いて、ロビーにはすぐ入れたのだけども、なぜか1時半までは開場しなかった。なので、入り口周辺は人で溢れていった。しかし、みんなおしゃれをしていた。

席は最安30ドルだったので、かなり上からステージを見る感じで、表情などは一切見えなかった。けど、やっぱり第二幕のバレーは見ごたえがあって感動。

オペラやミュージカルと違って、英語は一切いらないので、右脳だけで鑑賞できるから楽チン。

帰って、YouTubeの映像をいくつか検索してみた。
いくつかある映像の中で、以下のシリーズが最も本格的か?

16のピースに分割されているようで、以下のシーンに相当するバレーに個人的には最も感動した。

今回観たのとは随分違うけども。。。
とにかく、もっとお金出して、良い席で観たら、また感動が違うのだろう。