2012年7月29日

マヨルカ


FENSの後、3泊4日でマヨルカ島へ。

1日目:7月18日
家族はグラスゴーから直接マヨルカ島へ。
僕はRyanairでバルセロナから。
離陸後30分くらいで着陸態勢へ。

Ryanairは初めて利用したけど、パスポートチェックと荷物預けのカウンターが違ったり、搭乗直前に手荷物のサイズチェックをしっかりしてきたりと、ちょっとイヤな感じ。
荷物預けのカウンターは目的地ごとにカウンターが設けられていた。これ自体は悪くないかも。
機内は、雑誌などを入れるポケットがないシンプルなデザイン。

空港で家族と合流し、Alamoというレンタカー屋で車を予約していて、その車で東海岸まで移動。この会社、安いだけあって、車の傷チェックなんかも自分でやれ、という状態だったけど、車そのものはきれいで、ついでに借りたチャイルドシートも新品同様だった。

ちなみに、車は、左ハンドル+マニュアル。何度、ギアチェンジをしようと左手で窓に手をぶつけたことか。。。

そのドライブ、前半は高速や比較的快適な道が続いた。小さな風車小屋があったりと良い感じだった。が途中、市街地を走る必要があって、えらく狭い一通だったり、roundaboutが左回りだったりとなかなか手ごわかった。。。一方、街並みはスペインという雰囲気で良い建物が並んでいて、良い感じだった(そんなもん楽しむ余裕はなかったけれど)。

1時間くらい運転しては、宿泊先のApartamentos Cala d’Or Playaに無事到着。

このホテルはファミリー向けのホテルで、泊まった部屋は1ベッドルームで、リビングのソファーがソファーベッド。キッチンもしっかりついてて、食器類やちょっとした家電が一通り揃ってた。
そのホテルにはプールがあり、海水浴場までは徒歩5分強。部屋にはベランダがあって、そのベランダから、プールと遠目に海も見えた。

この日のディナーは、ホテルから歩いて5~10分くらいのところに何軒かレストランがあり、その一つへ。パエリアをいただく。徒歩なので、ビールも。

2日目:7月19日
朝食はホテルのビュッフェ。
7時すぎに気合をいれて行ったら、オープンは8時過ぎだった。。。

朝食後、車でまず目指したのは、Cuevas del Drachなる鍾乳洞

鍾乳洞内をしばらく歩くと、洞窟内のちょっと広場にみんな座らせられた。そして、その広間の目の前にある大きな水たまり(?)に、クラシック音楽を奏でながら、光で装飾されたボートが3艘、岩陰から登場しては隠れ、そして再び現れては消えていった。

その後、希望者はボートに乗って、その水たまりを少しだけ移動できた。水は冷たく心地よかった。

その後は、出口までのルートを少し歩いで地上へ。

一連のボートの演出、音響的には素晴らしかったけど、観客席の目の前でしばらく演奏を続けてその音響をもっと楽しませて欲しかった。。あと、ボートに乗れるといっても、徒歩で移動する選択をするのと比べて、それほどヴァリューはなかったのが正直なところ。入場料も観光地価格だった。。。

ちなみに、洞窟内での写真撮影はNG。

写真を撮ってる人は、ルート内に立ってる係員に執拗に注意されてた。。。

おそらく、これは大渋滞防止のための措置なのだろう。
と解釈したので、ボートに乗った後はガラガラだったので、少し写真を撮った。。。(お咎め無し)

続いて目指したのは、Alcudiaという小さい街。

城壁みたいなものに囲まれたスポットがあり、その近くの無料駐車場に車を停めランチ。

そのスポット内は、レストランやいろんな店があって、ストリートの上に一面につけられた紙の飾りがえらく良い感じだった。

続いて、岬の展望台へ。
ビーチを横目に少し走ると山道になり、しばらく登ると展望台があった。眺めはなかなか良い感じだった。けど、暑かった。。。

その後は、娘たちのcomplaintsに応えるべく、ホテルに戻って近くのビーチへ。

開けたビーチではなく、岩場が削られてできたような小さなビーチで、その眺めそのものがまず良かった。水もメチャメチャきれいだった。海水はやや冷たかったけど、十分泳げる温度だった。長女は海に入って遊び、次女は海辺で砂遊び。それなりには混んでたけど、混みすぎということはなく、楽しめた。

夕方にホテルに戻って、ホテルのプールで少し遊ぶ。ホテルのプールは赤ちゃん用からそれなりの深さのプールまで、広くないスペースに一通りあった。

この日のディナーは前日の隣のレストラン。観光客だけを相手にできるようなレストランだった。。。

3日目:7月20日
前日スーパーで買ってきた朝食をベランダで食し、ホテルをチェックアウト。

まずこの日のホテルを目指す。ホテルはPetit Hotel Hostatgeria Sant Salvador

Sant Salvadorという教会に併設されたお洒落なホテル。

場所は、Felanitxという小さな町からすぐ近くにある山の頂上。車で、狭く手強い山道を登り倒したところにある。教会はとても立派で、ホテルも隠家的な良いところだった。朝9時過ぎに着いたけど、部屋はすでにavailableでチェックインできた。が、ここのホテル、今回の旅行で唯一英語が通じにくいところだった。

荷物を部屋に置いた後、再び山道を下って、空港方面へ。目指した場所は、Aqualandなるプール遊園地。

ここは、昔NJで行ったエルモランド系のアトラクションスポットで、各種滑り台系アトラクションや流れるプールやら波の出るプールなどがあった。基本、キッズ向けだけれども、夕方までエンジョイできたか。

ホテルに戻って、ホテルでビュッフェ形式のディナー。
岩に穴を掘って作ったようなレストランで、中はちょっと暑めだったけど、お洒落な雰囲気だった。ビュッフェには、シーフード系の料理もあっておいしかった。ワインがボトルでもれなく付いてきて、嫁さんと二人であける。。

食後は、部屋のベランダに座って、東側の街並みを見下ろしながら景色を楽しめた。部屋は2ベッドルーム・ベランダ付きだったけど、料金は普通のホテルより少しだけ高いだけで、なかなかコストパフォーマンスは高かった。

ちなみに、バスはシャワーのみで浴槽はなかった。

4日目:7月21日
朝食もこれまたビュッフェ。食後、荷物をまとめてチェックアウトし、山を降りて空港方面へ。Palmaへ。

さすがに栄えた都市で、La Seuを観光。
外も中もしっかりしたCathedralだった。Palmaの観光、実はこれだけ。その後、Palma Aquariumへ(結局今回は、この手のキッズ系アトラクションばかっりだった。。)


意外と充実した水族館で、いろんな海洋生物がいてて、結構楽しめた。

これでマヨルカ観光は終わりで、空港でレンタカーを返却。

レンタカーは5時半までに戻すことになっていて、フライトは夜。
ということで、空港内で数時間過ごす。空港は、それなりのサイズはあるけど、お店等も少なかった。けど、人はたくさんでかなり活気があった。

嫁さんたちはそのままグラスゴーへ。

僕はバルセロナへ行き、もう一泊し、翌日グラスゴーへ。

バルセロナでは、地下鉄でアメリカ時代の同僚と偶然会って少し話をする機会があった。

ヒースローでの乗り継ぎ、オリンピック直前で混んでないか心配だったけど、オリンピック用に係の人がたくさんいたり、入国審査場もセキュリティーチェックも待ち時間ゼロで、ヒースローとは思えないくらいストレスフリーだった。いつもこうなら良いのだけれども。。。

---
マヨルカは、海もメチャクチャきれいで、大人から子供まで遊べるスポットはまだまだたくさんありそうで、もう数日過ごせると良かったかも。観光客は、ドイツを始めとした欧州系の人が大半で、アジア系の人を見る機会はほとんどなかった。言葉も英語が基本的には通じたし、レストランのメニューも複数の言語で併記されていて、言葉で困るということはほとんどなかったか。

今回のバルセロナとマヨルカ島のスペイン旅行、経済の影響がどれくらいあるのか興味があった。

確かにバルセロナ空港は、大きな空港の割に人がそれほどいてなくて、これは経済の影響なのかな、と思った。が、バルセロナ市内そのものは、観光客もたくさんいたし、特にデモを直接目撃することはなかったし、ニュースを見ない限り、もう一つピンと来なかった。

一方で、バルセロナで乗ったタクシーの運転手との会話が印象に残った。

彼はビーチの近くに住んでいるらしい。

「僕が働いてる間、妻と子供はビーチで遊んでるよ」とそのドライバー。

「良いお父さんじゃないですか」と僕。

「まぁ、仕事が終わったらビーチに行って、ビールを飲むんだけどな」とドライバー。

「一回の人生だし」と続けてドライバー。

僕が、僕はUKから来て、雨ばっかり、と言うと、

「仕事するにはそっちの方が良いよ。暑いと働く気がせん」とドライバー。

スペイン、イタリア、ギリシャ、ポルトガル。緯度は同じくらいだから気候も似てるのだろう。

このタクシーの運転手の言葉は、ある意味腑に落ちた。

2012年7月16日

バルセロナ


ヨーロッパの神経科学学会FENSの学会のため、バルセロナに来てます。
スペインはもちろん、FENSも初めて。

バルセロナは適度な暑さの都会で、非常に良い都市。観光はサグラダ・ファミリアに行ったくらいだけれど、普通のアパートのバルコニーも何となくおしゃれで良い感じ。

地下鉄が便利。泊まってる宿は、会場から距離があるけど、市内は均一料金で移動できるようで、一回乗り換えれば会場へ行ける。

バルセロナの空港から市街地までもアクセスが比較的良い。

ただ、ニュースをつけると、消費税アップの話題をはじめ、財政危機関連の話題を扱っていて、大変さが伝わってくる。何を喋ってるか全然わからないけれど。。

その言葉に関しては、ホテルのフロントはもちろん、レストランなどほとんどのところで英語が通じる。英語は使わないようにしたいけれど、「オラ」と言った後は、英語で要件を伝えないとどうしようもない。。。

気候は、数日過ごした印象では、海岸沿いの都市だからか、風がよく吹いて心地良い。気温は30度くらいで、湿度は高くなく快適な暑さ。

人種は、アメリカでいうところのヒスパニック系の人がやはりというべきかたくさん住んでいて、白人もUKの人たちとは顔が違ってる。キリッとしたきれさを持つ女性が目につく。。。

---
FENSのミーティング。

初日は、テクニカルワークショップ、European Journal of Neuroscience主催のシンポジウムがあって、正式なオープニングセレモニーが開催された。

セレモニーは、地方特有のちょっとした見せ物があって、FENSのトップやバルセロナ市長(の代理)がスピーチして正式にキックオフ。このセレモニーはメイン会場で開催され、オーディエンスは椅子に座って、それを見て聴くだけ。

翌日からは、朝一、ビッグネームの招待講演、シンポジウムが並行していくつか走り、午前のポスター発表。午後はその逆で、ポスター発表、シンポジウム、招待講演の順番。

ポスターの張り出し時間は、午前なら、8時から1時過ぎまでだけれども、発表時間そのものはシンポジウムとはダブってない。みんなで移動しながらサイエンスを楽しむという、小規模の学会の形式が少し残っていて良い感じ。

ポスター会場もSfNのそれほど混んでなく、比較的ストレスは少ない。ただ、各セッション内のポスター演題はそれほどオーガナイズされていない印象を受けた。

量という点では、もちろんSfNには及ばないけれども、全体的な質は高く、USから招待されている人たちも多くて良い感じ。

まだ2日目が終わったばかりだけれども、今後は、FENSがある年はFENSへ、SfNは隔年、というのが良いのかもしれない。

FENSのもう一つ良い点は開催場所。2年に一度欧州のどこかの都市へ行ける。次回はイタリアらしい。

ちなみに、僕は昨日2日目の午前にポスター発表。意外と人の出入りがあったか。水曜日学会が終わったら、その足でマヨルカ島で家族と合流し、数日夏休みです。