2016年2月21日

EU referendum キックオフ

EUとUKの交渉が成立し、David CameronさんがEU referendumは6月23日と正式にアナウンス

閣僚レベルですら立場が分かれていて、文字通り国を二分した議論で盛り上がるもよう。

こちらにポイントがまとまってます。

個人的にはEUに留まって欲しい。

ビジネスサイドはよくわからないけど、少なくとも大学は、EUからの人たちをはじめ移民にかなり支えられている。スタッフはもちろん、ポスドク、大学院生、多くのレベルで移民に支えられている。ビザの煩わしさなしで優秀な人材がEUから集まっている。

Brexitの場合、中長期的に大学の質が悪くなることはあっても、良くなる状況を想像できない。中国のように、海外で活躍している国民を呼び戻すような戦略をとれない限り。そもそも海外の大学へ行くような人たちは少なそうだから無理。

自分の研究室のレベルでは、メンバーの多くはEU国民で、もし将来、そういう人たちが来にくくなると、ラボ運営が非常に難しくなる。

研究費に関して。EUのグラントはまだもらったことがないけど、スイスやイスラエルなどの例を考えれば、Brexitの場合でも、アクセスできないことはないはず。が、UKは一番お金を獲得しているので、他のEUの国は黙っていないだろう。キャップがつくなどのリスクはあるのか?

研究関連の物流については、むしろUSから物を買ったりしてることが多いので、個人的にはあまり影響はないような印象。

プライベートに関しては、もともと英国民ではないし、何も変わらない。

と、スコットランド独立の時より、2択の差は微妙な気がしている。なので、いくらDavid Cameronさん自らEUに留まるキャンペーンをはっても、これから4ヶ月、状況次第では、Brexitのリスクも多々あるように思う。

ちなみに、スコットランドでは5月5日が議会の総選挙なので、スコットランド内、いろんなキャンペーンの情報が錯綜して盛り上がりそうです。

2016年1月10日

Lost in translation

Sofia Coppolaによる2003年のちょっと古い映画。Netflixで鑑賞。

「響」のCM撮影のため東京滞在中の映画俳優と、カメラマンの旦那に付いて同じく東京滞在中の新妻の話。

見る立場によって解釈が完全に変わりそうな非常に興味深い映画。細かい展開にかなり違和感(安っぽい映画感)を感じたけど、ストーリーとしては非常に面白かった。funnyという点でもネタがいろいろあったし。。lipとripのネタとか。。。(どう日本語訳したのか興味あり)

海外在住の日本人の一人としては、日本に来る外国人の気持ちがそれなりに分かる一方で、いわゆるステレオタイプ的な日本をピックアップし過ぎで、もう少し日本の良い面を描く演出があっても良かったかな、とちょっと複雑な気分に。

日本滞在経験のある外国人は、うんうん、あるある、と頷きながら大ウケするんだろうなぁ、と想像するとちょっと腹が立たないでもない。。。

けど、もし日本に短期でも滞在する予定の人がいたら、ぜひこの映画を薦めてみたいし、日本を外から見るとこうも見える、ということに気づいてもらう意味で日本人にも(cautiously)薦めてみたい映画。

逆バージョンで、日本人が日本以外の国の文化・慣習の異質性に違和感を感じまくる日本映画を作ると良い憂さ晴らしになるかも。仮に言葉がわかる英語圏でもたくさんネタはありそうだし。。。

ようは、この映画は、異国文化を受け入れられない二人を描いたロマンス・コメディ。