2015年1月10日

REF2014結果

年末に結果が発表されたREFについて。基本情報については過去のエントリーを参照のこと。

REFはUK内の大学評価制度のことで、5年間のパフォーマンスをいくつかの指標に基づいて大学を評価。その結果を、お金配分の根拠にしたりする。UK的といえばUK的制度。

発表されたランキング等に関しては、この記事にリンクがリストされている。

うちの大学は少し頑張ったようで、順位が50位から37位に上昇。

スコットランド内で言うと、エディンバラ、セント・アンドリュース、グラスゴーという名門大学に続く4位と、ダンディーやアバディーンより上になったもよう。大学数の割にスコットランドは頑張っているもよう

うちの大学、部門別でいうと、物理はなんとオックスフォードをおさえて、堂々の1位。僕が属している研究所は、Allied health professions, Dentistry, Nursing and Pharmacyなるカテゴリーで申請し、22位というリーゾナブルというか非常に中途半端な位置。。。(どのカテゴリーで申請するか、いろいろディベートはあったもよう)

大学としては全体的に良いパフォーマンスをしたようで、過去5年よりはお金の配分という点では恵まれるもよう。新年の学長の挨拶でも、よく頑張りました、的なコメントをしていた。

こういうある意味客観的(?)というか、少なくともリソース配分の根拠となる大学の評価制度はあるに越したことはない、と個人的には思う。透明性を与えているような気分にさせる。

が、ゲームのルールを熟知して如何に裏技なり反則気味の技を行使するか、みたいな本末転倒な部分もあって問題はたくさんある。

UKに来た直後、
REF中心で戦略を考えるより、如何に良いサイエンスをやるか考えた方がいいんじゃね
とごくごくまっとうな冷めた目で見ていたけれど、4年強UKで過ごして、まわりの人達の考えはそれなりに理解できるようにはなった。

慣れというものは恐ろしい。。。

そして、すでに次のREFを見据えた動きが大学内で始まっている。。。