2009年6月5日

セミナーの感想

5月中旬からの一時帰国の目的はセミナーでした。
今回はそのセミナーツアーに至った経緯と感想などを。。。

ジョブトーク?

と聞かれることがあったけど、そうではなく(残念ながら)、単に研究のプロモーション活動の一環。

誰かに呼ばれるほど偉くもないんだったら、自分から殴りこみじゃ!、という意気込み。

ボコボコに返り討ちにされたりしましたが。。。

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さて、
帰国日程を決めてから、知り合いの方々にメールでセミナーをさせていただけないかお願いし、日程を調整した。

結果的には、希望したすべての方からOKをいただき、全国ライブツアーになったしだい。

熊大→東大→京大→基生研→BSI→東北大→北大

という順番でツアー。
熊大と東大はそれぞれダブルヘッダーなって、大小9回もトークしたことなる。。。
そのダブルヘッダーは、当初の予定にはなく、日本に帰国した直後にオファーをいただいて実現。

英語でのトークは3回。
合計で300~400くらいの人たちにトークできたのではないかと思われる。

ちなみに、入国後数日間、実家(熊本)で時差ぼけ解消ついでにゆっくりすごし、週明けからツアーをスタートさせた。

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トークの内容は基本的に同じだったけれど、オーディエンスが変わると、こうも雰囲気が変わるのかと、かなりびっくり。というくらい、各地での雰囲気に個性があった。

どのトークも思い出深いけど、一番緊張した、という点では東大薬学部でのトーク。

30人くらいを相手のトークかと思ってたら、100人くらいいてたのではないだろうか。。。
ポインターを指す手がたまに震えてました。。。(極力バレないようにポインター使用は抑えた、、、)

いろいろ厳しいツッコミもあったし。。。

おかげで、その後のトークでは度胸がついてた気はする。

最後の北大は理論生態学の方にホストになってもらったので、オーディンエスの半分くらいしか神経科学者がいないという状況でトーク。

いわゆる理学部といったところでトークする場合、こういうのが当たり前なのかもしれないけれど、これまでそういう場に居合わせたことすらなかったから、これまた良い経験になった。ただ、特別にスライドを用意したわけではなかったので、どれくらいわかってもらえたのかは自信なし。。。

とにかくすべてのトークで何かしら学ぶことがあって、ホント良い経験になった。

それにしても難しいのは、途中質問OKにした場合の時間調整。

原理的に不可能、といえばそうなのだけれども、多くの場所で時間を超過、あるいは用意したスライドをスキップといった事態にみまわれた。。。

どう対応すべきなのだろう。。。

もっと場数を踏めば、あらかじめオーディエンスを予想できて、スライドの数を決め打ちできたりするのだろうか。。。

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ところで、研究者は論文書いたり、研究費を取ったり、ということももちろん大事だけど、プロモーション活動もあなどれない気が最近している(論文になる前のプロモーションが、少なくともアメリカ国内に限っては重要なのではないかという気が最近少し。といってもテレビに出るような行為は一切必要ない、、、念のため。一方、ブログはやって良い気がする。と自分を正当化、、、)ので、場数を踏むという点だけでもたくさんセミナー出来てよかった。

それから、いろんな研究者の人たちと会えて、直接話をでき、ホント貴重な時間になった。

僕が一方的にセミナーをするだけでなく、大抵はその前後でホストの方などから研究の話を聞いたりできたから、いろんな収穫があった。やっぱり研究は人がやるのだから、こういうのって、ホント大事なんだなぁ、と改めて痛感。

あと、これだけ同じネタでトークすると、みんなの質問のツボというのが明確にわかってくるので、それをフィードバックとして研究方針を考えるのは非常に良いのかもしれない。もちろん、誰も思いつかないようなところで攻めるということもありなわけだけれども。。。

とにかく、非常に有意義なセミナーツアーになりました。
もしもこれを見ている方で、セミナーにも来ていただいた方、ありがとうございました。

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