2008年9月26日

Make a difference

新着のNeuronNature Neuroscience
日本人が筆頭著者の論文が目立つ。

この数の多さ、僕が単にセンシティブになっているだけでそう感じたのか、過去の例を見ても珍しいことなのか(つまり統計的に有意なのか)

もし後者だとすると、NatureやScienceに出さないと、もはや人(少なくとも日本人)との差は埋まらない、ということになる。

何とも恐ろしい話である。

NatureやScienceは狙って出せるような雑誌ではない(少なくとも自分のいるラボでは)から、Neuronクラスに数報しっかり出す戦略を考え、そしてそれを実現できない限り、橋にも棒にもかからん、という現状なわけである。(言い過ぎかもしれないが、そう間違っていないようにも思える)

僕は楽天家だけども、悲観的になる。もし悲観的な性格だったら、おそらくつぶれている気がする。

何とも恐ろしい話である。

ところで今日、日本神経科学学会から来た科学コミュニケーションに関するアンケート依頼によると、若手は35歳以下と定義されていた。。。来年の今頃はもはや若手ではなくなってしまう。結果として、良いポストにつくチャンスはどんどん狭まるのだろう。

この危機感を超えた絶望、どうしたものか。

雑誌がどこそことかよりも、とにかく自分のその時点でのベストを尽くしきって、心の底から「俺の研究は面白いんだ!文句あっか!」と言えるような研究を目指し、ある意味、自己満足、自己との戦いに専念した方が、精神衛生上、結果的にも良いのではないか、という思いを強くする今日この頃。

むしろ、研究は本来こうあるべきなのかもしれない。

そう言い聞かそう。

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