僕は基本的にThe Swingy Brainの更新を土日にやっている。
土曜日、余程優先順位の高い実験予定がない限り、論文を読む時間に割り当てているから、そこで読んだ論文、あるいは平日に読んだ論文を題材にして、エントリーを書き上げる。
けど今日はその時間がなかった。
実験ではない。
今、僕は原稿を書いている。
羊土社の実験医学に「ラボレポート~留学編」というコーナーがあるらしく、その記事を依頼された。その原稿を僕は書いている。
今週、ふとした時、構成について良いアイデアを思いついたので、そのアイデアにしたがって今日は書いてみた。そのコーナーは普段書く論文とは違い、科学的な内容でなくても良いから、内容と形式という点で、少し遊んでみたい、という気持ちもある。
僕の平凡な個性を少しでも違って見えるように見栄を張りたいという気持ちもあるから、それを文章として表現してみたい。
これで編集者の人がどう思うかは知らない。けど、僕が書きたいと思う枠組みにそって書いてみたい。
ところで、その原稿を書いていて学んだことがある。
「僕」と「自分」の違い。
これまで僕は、自分のことを「僕」と表現せず、「自分」あるいは「私」と無頓着に書いてきた。けど、今読んでいる村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を読みながら、思うところがあったので、思い切って「僕」という言葉を意識して使ってみることにした。
確かに、「僕」がしっくりくる文章もあれば、「自分」と書きたい文章もあることがわかった。
他の人にとっては、何をいまさら、ということなのだろう。けど、小・中・高と(大学では国語の勉強から開放された)、国語が大の苦手だった僕にはようやく言葉、単語の持つ意味というか、使い方が、そのホンのごくごく一部が見えてきたような気がした。
「僕」は主観であって、「自分」は主観を一般化させる。
こういうニュアンスは英語なら、IとWeを使い分けるような感じだろうか?けど、微妙に違う。日本語のすばらしいところなのかもしれない。
ひょっとしたら、これから僕がいろいろ文章を書いていく過程で、この解釈は変わるのかもしれない。
けど、今日僕が気づいたことなので、こうして記録しておく。
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