2015年5月9日

総選挙2015

事前のすべての世論調査で、労働党と保守党の支持は共に35%くらいだった。そして、選挙後の連立政権の交渉が注目トピックで、いわゆるhung parliamentの状態が続く、と保守党の人たちすら思ってたはず。

が、蓋を開けてみれば、保守党が331議席と過半数確保で安定政権に。。。これでEU離脱の国民投票実施、さらなる緊縮財政は確実に。

一方、ほぼ世論調査通りだったのはSNPの強さ。この確実な予想が予想外の結果に影響したのかもしれない。

選挙1~2週間前から、保守党は、労働党バッシング戦略として、労働党が政権をとるとSNPと連立を組み、UKを分断させてしまう、とキャンペーンをはった。Ed Milibandは、SNPとは組まん、と火消しに。。。もしかすると、これが保守党成功の鍵だったのかもしれない。

とすれば、今回の選挙結果、保守党を支持、というより、イングランドの人たちがスコットランドの躍進にはっきりNOと言いたかった、と解釈できるのかも。

それにしても、どの政党が議席を確保したかを示すUK地図を見ると、UKが完全に分断されているのがはっきりわかる。。。

スコットランドは黄色一色。。。(北アイルランドはユニークな混合色)

次の注目はやはり来年のスコットランド議会選挙。

SNPが圧勝しようものなら、再び国民投票を、ということになるだろうから、UKの終焉がかなり現実味を帯びると思われる。。。

EUからの離脱はないと信じたいけど、スコットランド独立は予想より早く実現するのかもしれない。。

SNP議員をWestminsterには送るけど、独立は別モノ、とスコットランドの人たちがどれくらい思ってくれているかは不明。。。

とにかく、英国の長い議会制度の中でも、確実に歴史に刻まれることが起こっていると思われる。

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