2013年5月18日

BBSRC 2012秋 まとめ


昨年9月末に申請したBBSRCのグラント。
ようやくそのプロセスが一通りが終わったのでまとめます。

結論から先に言うと、一部予算を減らされたりしましたが、successfulでこれから3年間サポートしていただけることになりました。ありがたい話です。

<申請編>
申請締切は2012年9月26日。

アイデア練りは数ヶ月前から。
予備データ収集は夏休みの宿題と位置づけた。
が、申請書書きにはあまり時間を使えず。。。締切直前、日曜日にもオフィスへ出向くはめに。。。

フィードバックとして、知り合いに見てもらい、ダメ出しをもらって、締切1週間前くらいに大幅に書きなおし始め、締切一日前に何とか提出。

<レスポンス編>
こちらに詳しい。

1月10日 レフリー3人のコメントが戻ってきて、16日までにリスポンス。

論文と同じく、ここは明暗を分ける(ような印象を持っている)ので、慎重にレスポンス。英語は、大学院生にチェックしてもらう。

<結果編>
3月26日 結果メール
「とりあえず、君の申請書はsuccessfulだった。けど、まだお金は使いはじめるな」「額など詳細は追って連絡する」とあった。

<交渉編>
交渉というより、先方のクレームをすべて飲み・対応し、承認、というプロセス。以下、細かいですが、備忘録として。

4月12日 2点クレームがつく。
第一に、申請書類の一つPathways to Impactを書きなおせ、と。
第二に、一部の申請予算について見積書を送れ、と。
それらを1週間以内に返せ、と。
4月17日 返信。

4月23日 全く同じクレームを再びいただく。。。(ダメだったもよう。。)
4月26日 対応戦略を変え、送り返す。

同日 これからオファーレターを作成する、という定型メールが届く。(何とか受け入れられたもよう)

4月29日 PIのサポート額を減らせ、とメールが来る。。。
具体的には、週10時間労働を5時間へ減らせと。
このメールは、大学のグラント申請担当部署へ送られた。CCとして僕にも。
うちの大学では、外部資金を当てても、給料は増えないので、痛くも痒くもない、ということで鵜呑み。
5月2日 担当者が返信
他の予算に対しては、さらにクレームはなかったので、ポスドク募集をスタート。

5月15日 正式なオファーレターが届く。サポート額など詳細情報が明記されていた。
論文出版費はもはやサポートしないことにしてるからカット、と。。。
5月16日 オファーを担当部署経由で受け入れ、ファイナンス部署にアカウント作成依頼。
 
ということで、イースターホリデー直前の結果メールから2ヶ月弱のプロセスを経てようやく正式承認。

今後、3年間で間接経費込みで300K強。

感想
今回、奏功したと思われることは2点。

第一に、敵を知る。
BBSRCが好きなポイントを理解した上で、それを最大限アピール。実際、この点はレフリーにも評価された。おそらく当落ボーダー付近の場合、コミッティーミーティングの時にこの辺が明暗を分けると疑っている(証拠は得られていないけれど)。

第二に、己を知る。
申請内容をリーズナブルなサイズにおさめた。おそらくこれは超重要。本音は研究提案・予算ともに、もう少し膨らませたかった。が、コスト・ベネフィットの計算を相手にされると、ambitiousと叩かれる。ので、提案内容も申請額もリーズナブルな範囲に調整。お金がもっと欲しいなら、しっかり結果を出し、次を狙えば良い。ゼロだけは避けないといけない。

一応、前回のMRCと今回のBBSRCと、UKでラボを回していく上で必須な大型グラント二つを当てられたことにはなる。が、beginner's luck的なファクターや米国時代の仕事の評価の部分が多分にあると思われるので、これからは如何に結果を出し、継続的にお金を当てていくかが問われてます。

その上で、人材発掘・育成は一つの鍵を握ってます。

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