金融危機になってからquantsという言葉を初めて知って、最近いろんな記事で目にする。
quantsは、物理的な発想をファイナンスに応用する人、とでもいったら良いのだろうか?ブラック・ショールズ方程式とか、確かに聞いたことはある。
今日のニューヨークタイムズにも関連記事があった。
quantsに対する賛否両論が紹介されている。
前にも長い特集記事があった(長すぎて読んでないけど)。
ボスのケンは物理出身だけど、実際、同僚がたくさんウォール街に就職したらしい。
ファイナンスも究極的には予測可能になるべきだとは僕は思うから、物理系の人たちはこれからもっともっとquantsへ流れるのかもしれないし、むしろそうなって、もっとうまく舵取りをして欲しい。
何となく「ダークサイド」?という気もしてたけど、やっぱり科学より経済が階層は上だな、と最近痛感するし、経済も人間行動の一つだから自然科学の対象になるわけで、物理の素養がある人には非常に魅力的な分野だと思う。
知的にも金銭的にも。
もしかしたら神経経済学を学んだPhDも、ウォール街でジョブを得るようになるやもしれん。
上の新聞記事には正規分布の仮定に関する批判的な意見も紹介されていた。ということは、計算論神経科学でPhDを取って、いまリアルな脳を理解しようとバリバリやっている人も、ひょっとしたらウォール街で活躍できるかもしれない。
物理関係の分野でPhDを取った人は、その人の興味とモチベーションしだいでいろんな可能性が広がってるなぁ、と改めて思う今日この頃。
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最後に、ニューヨークタイムズの記事でも登場するDermanという人の本
Kindle版はこちら。
My Life as a Quant: Reflections on Physics and Finance
Quantsを批判しているNassim Nicholas Talebさんも登場しているので、こちらも。
Kindle版はこちら。
The Black Swan: The Impact of the Highly Improbable
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