2010年10月31日

かぼちゃ提灯

グラスゴーに来て初めてのハロウィン。

アメリカだと、10月に入ると家の前でデコレーションしてるところが結構あった。

一方、グラスゴーの場合、直前と当日に盛り上がる感じか。でも家の前でデコレーションしてるところは今のところ目撃してない。

で昨日、衝動的にカボチャ提灯?を作ってみたくなった。

まずスーパーでカボチャ購入。1ポンド。

カボチャ提灯なんてどう作るかno ideaだったので、グーグルさんにhalloween pumpkin carvingで聞いたら、いろいろサイトを教えてくれた。

少し見て、作業開始。長女が持ってきた骸骨の絵をみながら。

1時間くらいの制作時間。意外と簡単にできた。

使用ツールは、スプーンとナイフ(ステーキで肉を切る普通のやつ)のみ。危険なツールは使わなかったので、キッズでもできるかも?

良いロウソクがなかったので、バースデーケーキ用の小さいロウソクを使用。粘土をその土台にして、カボチャの中に入れて完成(家族に好評だったので写真も載せてみる)。












デザインはベタだが。。。

ウェブのイメージ検索をするとアーティスティックなものがたくさんでてくる。作ること自体結構楽しかったから、来年はもうちょっと凝っても良いかも。

module 4

金曜日パーソナル・ライセンスのためのmodule 4を終了(ようやく)。

場所はグラスゴー大。

1時間レクチャー、休憩、実技、という内容。

実技が始まる前、プロジェクトライセンスでお世話になってるマイケルさんと会って話をしてたら、君は日本とアメリカでの研究してきたからいらんのちゃうか?ということになり、実技はパスさせてもらえた。1時間早く開放された。ラッキー。

それにしても、パーソナル・ライセンス申請条件をクリアするだけでえらく時間を浪費してしまった。。。

2010年10月26日

スタイル

Style: Lessons in Clarity and Grace (amazon.co.jp)
Style: Lessons in Clarity and Grace (amazon.com)
Style: Lessons in Clarity and Grace (Amazon.co.uk)


9月のサテライトシンポの時、同じくスピーカーだった土谷さんが絶賛してたStyleという本を買って先日読了。

非常に良かった。

ここ数年、ライティング力向上を、と思って、いくつか関連の本を読んだりした。その中でもこの本には重要テクが凝縮されている。第10版まで出ているのも納得。

この本のポイントは、表紙・裏表紙をめくったところに書かれていて、それは以下の通り。(実際、この本を読まないと、その本質はなかなかわからないかもしれません。。)

Ten principles for writing clearly
1. distinguish real grammatical rules from folklore
2. use subjects to name the characters in your story
3. use verbs to name their important actions
4. open your sentences with familiar units of information
5. get to the main verb quickly:
* avoid long introductory phrases and clauses
* avoid long abstract subjects
* avoid interrupting the subject-verb connection
6. push new, complex units of information to the end of the sentence
7. begin sentences that form a unit with consistent topic/subjects
8. be concise:
* cut meaningless and repeated words and obvious implications
* put the meaning of phrases into one or two words
* prefer affirmative sentences to negative ones
9. control sprawl:
* don’t tack more than one subordinate clause onto another
* extend a sentence with resumptive, summative, and free modifiers
* extend a sentence with coordinate structures after verbs
10. above all, write to other s as you would have others write to you

Ten principles for writing coherently
1. in your introduction, motivate readers to read carefully by stating a problem they should care about
2. state your point, the solution to the problem, at or near the end of that introduction
3. in that point, introduce the important concepts that you will develop in what follows
4. make everything that follows relevant to your point
5. make it clear where each part/section begins and ends
6. order parts in a way that makes clear and visible sense to your readers
7. open each part/section with its own short introductory segment
8. put the point of each part/section at the end of that opening segment
9. begin sentences that form a unit with consistent topics/subjects
10. create cohesive old-new ties between sentences

この本では、以上のprinciplesが例文・例題をまじえつつ説明されている。この本は200ページほどだけど、構成がさすがにすばらしく非常に読みやすい。

日本語で文章を書く場合、主述の関係が曖昧になることが多かったりするけど、おそらくこの本に書かれていることは、英語に限らず、どんな言語でも普遍的な原則かもしれない。

とにかくお薦めの一冊。


2010年10月21日

自動車保険、免許、トーク

まず車関連について。

先週、アメリカで加入してた自動車保険会社から、クレームヒストリーをメールで添付してもらった。US滞在中の5年間、もらい事故はあれど、一応ノークレームだった。

そのもらったヒストリーをUKで加入してる保険会社に送ったら、その日から勘定してもらい、それなりの額戻ってくることになった。もし加入前にクレームヒストリーをもらってたら、もう少し戻ってきてたはず。

ちなみに、グラスゴーでの保険料は、NJ時代の半額くらい。

もう一つ車がらみの懸案事項は、UKの運転免許証。(実はまだ取ってない。。。)

数週間前にエディンバラ総領事から日本の免許の抜粋証明を発行してもらいレディーの状態だったのだけれども、時間を作れず申請できずじまいだった。で、今週火曜、嫁さんにグラスゴー市街まで出て来てもらい、DVLAなる免許センターみたいなところで免許申請。

アメリカの時のように待ち時間1時間以上、とかなるだろうと覚悟してたけど、10分も待たなかった。あらかじめ郵便局でもらって記入してたD1なるアプリケーションフォームに、パスポート、写真、日本の免許証、それから抜粋証明を合わせて窓口に提出し、申請費を払うだけ。ストレスフリーだった。ちなみに、申請費は54ポンドもして、免許をもらえるまで3~4週間かかるらしい。。。パスポートはその日のうちに返してもらえた。

これで生活セットアップのためのto do listはほぼすべてこなしたことになるか。

大学の方は、年越しまで3つのトークを控えていて、今日そのうち一つこなす。
隔週で開催される合同ラボミーティング。トークといってもプログレスレポートだから、トークのうちに入らないか。。。

それにしても、PhDの学生さんが過半数なのだけれども、みんなえらく大人しい。。。

僕のトークだけなら、僕のジャパニーズアクセントが責任なんだろうけど、もう一人のスピーカーの時もほとんど質問が出なかった。。。わかったのなら良いのだが、何がわからないかわからない、逆メタ認知?的な状態だとすると、ちと問題な気はする。

15人くらいのセミナーだけれども、質問するのは基本的にスタッフばかりだった。

それはともかく、残り二つのトークは2週間後で、ダブルヘッダー。。。一つは完全にアウェーのオーディエンス。もう一つは学内の神経科学のイニシアティブの一貫で開催されるセミナー。しかも記念すべき一回目でトークすることになりかなりプレッシャー。。。

抱えてるペーパーワークなどもあるので、11月上旬までは何かとプレッシャーがかかる日が続きそう。。。

2010年10月18日

Inverary, Oban, Isle of Mull

週末はミニ旅行へ。

来週から長女が補習校に通いだし、土曜日がフルに空くのは年末までこれが最後だから、急遽1泊2日でミニ旅行しようということにした。

行き先はオーバン。
きれいな港町で、スコットランドでもかなり歴史のある蒸留所があることで有名らしい。

土曜日朝に出発。まずInveraryを目指した。
天気が珍しく良く、途中の景色も良く、良いドライブになった。

Inveraryでランチ(持参した弁当)を食べ、少し写真を撮ったり休憩しては、オーバンへ目指した。

1時頃には着いたか。

オーバンの中心地はなかなかの賑わいで、町のほぼ中心にオーバン蒸留所があった。

そこでツアーがあったので申し込んでみた。が、子供は入場禁止ということで、嫁さんたちには外で観光をしてもらい、僕だけ見学することに。

スコッチ・ウィスキーの造り方をステップごとに解説しながら、実際、蒸留所を案内してくれる、というツアー。後半、10年ものくらいのウィスキーを少し+グラスをいただき、最後に販売している14年もののウィスキーをシングルくらいで振舞ってくれた。

さすがに車の運転が控えてるから残したけど、ハチミツとオレンジの皮が入ってるというだけあって、非常に香り豊かなウィスキーだった。最後には、他のスコッチウィスキーとの比較についてもいろいろ解説してくれた。

勉強と試飲ができ、おまけにオーバン蒸留所特製グラスまでもらえて7ポンドなんて安すぎる。。。

ツアー後、もちろんオーバン・ウィスキーを1本購入し、ついでに名湯を守る会ではないけど、スコッチウィスキー友の会みたいな会に加入。タダ。そしたら、簡単なガイドブックをくれ、他の蒸留所のページもあってスタンプを押せるようになってた。

とりあえずオーバンはゲット。次はどこの蒸留所へ行くか??

その後、家族合流し、ホテルにチェックイン。そして、丘の上の展望台みたいなところへ。天気も相変わらず良くなかなか良い眺めだった。

ディナーはフェリー乗場の近くにあるWaterfrontなるシーフードレストランへ。(おそらく、絵に描いたような観光プランだったはず。。。)

結構奮発していろいろシーフード食べた。メチャクチャ美味しかった。生ガキ、カニ、エビ、ムール貝と食す。

ホテルは比較的便利なところにあるPalace Hotelなるところに泊ったけど、値段の割に、エレベーターもなければシャワーの出がわるかったりと、ちとがっかりな感じだった。

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翌日は雨。

ホテルの朝食はなかなかグッドだった。

チェックアウト後、フェリーに乗ってマル島へ。
そのフェリーはなかなか豪華だった。
ちょっと高くなるけど、車も載せて島まで運べるもよう。

マル島に着いて北部のトバーモリーという港町までいく観光バスに乗った。
けど、そのトバーモリー、日曜日だったからツアーインフォメーションのお店はお休みで、人気も全然なく、雨も降ってて、なかなか最高なツアーだった。長女が泣き出したりしたし。。。

昼頃にはマル島を出てオーバンへ戻った。

けど、フェリー乗場の近くにShellfishなる小さいお店があってシーフードを買えるのだけれども、そこで買ったサンドイッチは「人生最高のサンドイッチ」だった、といっても言いすぎじゃないくらい旨かった。

具は、カニ、スモークサーモン、エビ。
料金は2つ入りで2ポンド強。ボッてない。

そのサンドイッチを食べて機嫌を良くし帰宅の途へ。

片道100マイルくらいのドライブだったけど、スコットランドの道は何となく日本のそれに似てる。

道幅は狭く、少し走ると渓谷みたいな道になってきれいな景観が続く。スコットランドは寒いからか、山にはえている木の背は低く、むしろ茶色に染まった草だけが生えていて独特の山肌を生み出してて、これまたきれいだった。

夕食はうちで。
晩酌にさっそくオーバンウィスキーを飲んでみる。
水割りがメチャクチャ美味しい。ウィスキーなんてコーラ割しか飲んだことがなかったと言う嫁さんも旨いと言っていた。

娘たち2人は匂いだけ味わってみたけど、かなり気に入ってた。。。
おそるべし、オーバン・ウィスキー。。。

元俳優が教えるソーシャルスキル

先週金曜日、レアな体験ができたのでブログのネタに。。。

Probationary periodをパスするのに課せられてることとして、大学側が提供するコースを受けて30単位以上獲得する必要がある。

その一貫として、研究者キャリアディベロップメント関連のコースをとりあえず受けることにした。2週間前からスタートしてて、これをクリアすると20単位もらえる。

10月からスタートして1月下旬に終わるコースで、3日間のレクチャーを受けつつ、その他は与えられた課題(assignment)を自習的にこなす、というコース。

初日のレクチャーを受けた時、なんて鬱陶しいコースをとったんだ、と思ったけど、先週金曜日のレクチャーはメチャクチャ楽しかった。

レクチャーを担当した人は元俳優さん。内容は、研究者として必要なソーシャルスキルに関するものだった。

コース受講者は20人くらいなのだけれども、セミナー室に入ると、まず椅子が円形状に並べられていて、ハンド・アウトは一切なければ、ノートもとる必要ないと言われた。

で、そのレクチャーはまず、教室をいっぱい使ってとりあえず歩き回る「ランダムウォーク実験」から始まった。途中、トークはコンテンツという意識的なものより、無意識的な部分が圧倒的に大事だとか、内外の「ステータス」のこととか、PIとしてチームを引っ張っていくためのコミュニケーション、などなどを扱った。

レクチャーというより、ロールプレーを交えた良いブレーンストーミング的なセミナーで、いろいろAha!と思えるところもあって良かった。

ロールプレーの部分は、さすが元俳優!、という感じの演技も見れた。ちなみに、昼休みにこの人と少し話をしたけど、レクチャーの内容は、何か理論に裏付けられてるというより、むしろ俳優業から経験的に学んだ、と言っていた。それでも、かなりgeneralな部分かも?、と思ったから、俳優業というのはSocial Neuroscienceにとって侮れない存在だと思った次第。

2010年10月14日

諸悪の根源:emails

今日からemailは夕方まで見ないことに決めた。
これまで何度か試みたが挫折し続けたのでブログに書いてみる。。。

おかげで今日は珍しく仕事がはかどった。

ちょこちょこemailをチェックすると悪いのは、仕事が断続的になること。

夕方に見て処理する!と決めると、帰るまでの限られた時間に集中して処理しないといけないから、email処理そのものの効率も上がる(たぶん)。

と言うは易しだが、本当の問題は、これをどれくらい続けられるか、ということ。

とりあえず、PCのモニターに「夕方までメール見るべからず!Thank you!」とポストイット張ってみた。

2010年10月11日

New Lanark

昨日は2週間ぶりの観光。朝から車で1時間ほどのところのNew Lanarkへ。ここは産業革命時代にロバート・オーエンという人が立ち上げた紡績工場&理想郷らしく、世界遺産に登録されている。

工場跡地だし、世界遺産といってもどれくらい楽しめるのだろう、と半信半疑で行ったけど、家族全員楽しめた。楽しめるように施設が充実してた。

建物は200年前の工場を復元した非常に重みを感じさせるものだったけど、中は完全に改装されてて、ビジターセンターから入れるアトラクションの充実振りにはかなりびっくり。テーマパークで良くみるような二人乗りの乗り物に乗って、産業革命当時のNew Lanarkの様子などをメチャクチャ簡潔にガイドしてくれるアトラクションで、かなりお金がかかってる雰囲気だった。さすがは世界遺産に登録されるだけはあると思った。

他にも、世界初の幼稚園?があった建物では、キッズが遊べるようになってて、長女は2回行きたいと言って実際そこへ2回行った。(ホントは、上述のアトラクションにももう一度行きたいと言ったけど、またお金がかかるということで断念。。。と言っても決して高いわけではなかったのだが)

レストランの価格も良心的だったし、混みすぎず、車もビジターセンターのすぐ近くに停められたし、非常にストレスフリーの良い観光だった。

補習校

土曜日はLivingstonというエディンバラ寄りのところにある日本語補習校へ行って、長女が体験入学。

NJ時代も最後の数ヶ月補習校に通ったけど、スコットランドにも補習校があったので行くことに。ここでは、午前だけの授業で、小学部・中学部に進学すると国語の授業があるもよう。

長女はスコットランドでは小1だけど、日本ではまだ年長なので、そこでは年長組へ。はじめ20分くらい授業の様子も見学させてもらったけど、なかなか楽しそうな良い感じのクラスだった。

週一でも良いから、こういう日本語を学ぶ機会が少しでもあるというのは非常にありがたい。

グラスゴーからは車で片道1時間弱で、決して近くはないけど、この辺はお金と時間を投資するだけの価値があるのだろう。

カンファレンス

10月2日から7日までアメリカに行ってました。

ジャネリアファームのカンファレンスに参加。サイエンティフィックな内容は公にできないらしいけど、そのカンファレンスのフォーマットが非常によかった。

・カード交換
・スピード・デーティング(ねるとんと言ってまだ通じるか!?)
・席指定ディナー
・豊富なディスカッション時間
・ポスター賞
などなど。

すべてが非常にアイデアに満ち溢れてて、ホントにエンジョイできたし、実際参加者50人のうち半分以上の人と何らかの形でコミュニケーションする時間があった。学生さんから大御所まで。こういうのがあまり得意ではなかった僕でも、これだけ多くの人と交流できたのは奇跡的だと思う。それだけ企画が良かった。

オーガナイズしてた人が、おそらく僕より若い30代前半くらいの人たちだったからこそ、いろいろ思い切ったことができたのかもしれない。それにしても、アメリカではそれくらいの歳で優秀な人たちがどんどん独立しては頭角を現してる。おそらく大御所の人たちもそういうのを見るとすごく刺激を受けるのだろう。そういう良い循環が出来上がってる。みんなファーストネームで呼び合って、無駄な壁もないしな。。。

とにかく、ジャネリアのカンファレンスだから、宿泊施設から食事なども超充実で、サイエンスの内容も充実してたからお腹いっぱいになった。やっぱりこういう機会にめぐり合えると、心底サイエンティストやってて良かったと思える。(家族は1週間弱放ったらかしだったが。。)

テーマは回路関連だったけど、日本人の参加者は実は僕一人だった。。。