2010年7月17日

里帰り帰国

2週間ほど一時帰国して、火曜日にNJへ戻ってきました。
このエントリーはその記録。

6月28日(月)~29日(火)
JFKから成田へのフライト、なぜかビジネスクラスへアップグレードされた(超ラッキー!!)

人生初。

フルフラットのシート、コースとして出てくる機内食、レストランのようにボトルでついでくれるワイン、やや厚みのある布団、などなどを堪能。

普段座ってるシートから10メートルくらい前方に座るだけで、こうも世界が違うのかと思うと、なんだか世の中の縮図が文字通り凝縮されている感じでおそろしい。。。

ビジネスクラスだと長時間フライトの疲れはホントに違った。

日本では、成田>セントレアと経由し、嫁さんの実家へ。ジメジメとした日本特有の気候の洗礼を浴びる。

夜、日本戦をフル観戦。
残念でした。。。

30日(水)
朝、UK生活セットアップ時に必要になるかもしれない国際免許を取得。
平針の免許センターに行ったら10分くらいで発行してくれた。

何も考えず8時台に出かけたら、ちょうど通勤ラッシュだった。名駅からの地下鉄は、楽しくないところへ向かう乗り物へみんな無言で次々と乗っていく超混雑したアトラクション、と化していた。みんな毎日あれを体験してると思うと気の毒になる。。。あれだけで、その日の体力を消耗し、生産性の低下につながってないか。。。

ついでに株主配当金を郵便局でゲット。

午後、市役所へ行き、アメリカでも払い続けてきた年金支払いの停止手続きをする。
渡された用紙に日本の住所などを記入するだけで、別に海外に住んでることを証明したりする必要はなかった。(海外転出届は出してるから、それで良いのかもしれない)これで、円ベースの老後資産は、年金保険の一本に。

その後は、時差ボケにつき撃沈。

7月1日(木)
嫁さんの実家のすぐそばに、東関部屋の稽古場があり、名古屋場所に向け力士たちが毎朝7時くらいから稽古を始めていた。

長女と行って少し見学。
高見盛を至近距離で拝む。

午前、嫁さんが病院へ行くということで、家でベビーシッターをする。
午後はベビーシッターによる疲労+時差ボケにつき、ひたすら爆睡。

帰国後数日くらいだと、ホントいくらでも寝てしまうからかなり危険。。。

2日(金)
嫁さんは次女を連れて知人宅へ。
僕は長女を連れて名古屋港水族館へ。

イワシのトルネードは尋常ではない。

イルカの水槽は超巨大だし、名古屋港水族館は世界的にもハイレベルなのではないだろうか。
少なくとも、NY水族館より充実してた。

帰り、長女に「何がよかった?何を勉強した?」と聞いたら、ノーコメントだった。。。

夕方前に帰り、夕食まで爆睡(また)

3日(土)
嫁さんは、朝から夕方前まで、知り合いの結婚式・披露宴に参加。

昼、ラーメンを食べに行こうということになり、華丸なるラーメン屋へ。
雨にも関わらず数組の行列が外に。

味玉そばをいただく。

ユニークな味のするスープで、全体的に非常にグッドで、スープも飲干す。
ゴチになりました。

夕方は、嫁さんとバトンタッチで、僕が名駅へ。
基生研時代の知り合いとの呑み会。

今回は、昨年まで東海岸にいて関西へ移った元同僚二人や、岡崎から関西へ移った元技術補佐の方など、みんなはるばる呑み会のために来てもらって、超恐縮しながら呑み会スタート。

時間は7時から11時前くらいまでと短かったけど、盛り上がって楽しい呑み会でした。今回の一時帰国中、研究関連の知り合いと会ったのはこれだけだったけど、いろいろ話ができて良かった。

4日(日)
午後、長女を近くの市民プールへ連れて行く。

時差ボケはほぼ解消して、懸案だった日本に残している荷物の処理に取り掛かる。
とりあえず、UKに持っていきたいCD群をiTuneに入れるべく、100枚くらい選ぶ。

5日(月)
ランチにばり馬なるラーメン屋へ行く。
なかなかいけた。

この日はとにかく暑く、外で遊ぶ気がしないということで、近くのショッピングモールで時間をつぶす。。。

6日(火)
僕の両親が愛知入りし、嫁さん側の家族の方と会いつつ、次女のお宮参りをして、夕方は懐石料理をいただく。

まず午前、親のピックアップのため、長女と小牧空港へ行った。セントレア開港後あまりにも変わり果てた小牧空港の姿にかなり驚いた。。。

お宮参りは国府宮神社にて。
初めて行ったけど、非常に立派でクーラーのよく効いた神殿?でお参りをする。

7日(水)
この日から僕の実家がある熊本へ。

午前中、名駅前で親と待ち合わせし、小牧―福岡の飛行機に乗る。
JALのフライトアテンダントのキッズへの気遣いはなかなかすばらしかった。

親は、車で空港まで来て駐車していたので、福岡空港から実家には車で移動。

途中サービスエリアに寄ってまたラーメンをいただく。
これまた普通にイケた。。。おそるべし日本。。。

夕方、7月生まれの家族メンバーが多いということで、近くのフレンチレストラン・アンティークで誕生日会。

このフレンチレストランは昨年の一時帰国の時にも連れて行ってもらったところだけど、少しカジュアルな雰囲気もありつつ、結婚式場と併設しているだけあって料理はグッド。オードブルからデザートまで、フルコース爆食。

8日(木)
午後、お墓参り。

嫁さんに指摘されて気付いたけど、確かに昨年お参りしてから昨年の運気が良くなった(因果関係はともかく、時間的な相関があるのは事実)。ということで、暑い中、短時間ではあったけど、できるだけお墓をきれいにしてお参りをする。

歳を重ねるにつれ、こういうイベントの重要さが少しずつわかるようになってきた。
生きるってホント大変だし、命をこうして引き継いでもらっている、ということには深く感謝しないといけない。

9日(金)
実家から徒歩圏内にある遊園地グリーンランドへ行く。朝一から。

ネーミングこそもう一つな気もしないでもないけど、三井が経営してるかなり大きな遊園地で、充実振りは富士急ハイランドやエキスポクラスで、田舎の割りにすごいリゾート。

この遊園地へ最後に行ってからもしかしたら20年とかそれくらいのスパンがあるかもしれないけど、アトラクションは昔よりかなりパワーアップしてた。

が、平日ということもあり、園内はかなり閑散としていて、ローラーコースター系も含め、ほとんどの乗り物は待ち時間ゼロ&貸切状態で乗れた。

園内を一通り一週したらちょうど夕方前の良い時間だった。

料金はそれなりにしたけど、コストパフォーマンスという点では悪くなかったか。
長女はかなりエンジョイしてたもよう。

遊園地の後、親父の誘いで温泉へ。

車で20分くらいのところにある玉名温泉のつかさの湯なる温泉施設へ行った。いろんな風呂があってなかなかグッド。

そして夕食はうちで食べ、その後、うちから徒歩5分くらいの兄の家へ移動し、兄弟+嫁さんたちで呑み会。こういう呑み会は、親がいると話せない話題になるので楽しい。1時頃まで呑む。

朝一から深夜までなかなか充実な一日でした。

10日(土)
週末は、兄家族も含め3家族で阿蘇へ。

エステマクラスのワゴンをレンタカーとして借りて移動し、まず大観峰を拝む。

宿泊したところは阿蘇の司なる大きいホテル。
夕方前に着いて、夕食までは長女と甥が屋内プールへ行きたいというので、その二人の監視員を勤める。ジャグジー的なアトラクションが埋め込まれた温水プールでそれなりに楽しめた。

夕食は、イタリアンのバイキング。
アメリカ国内で旅行した時の食事に比べたら格段に良かったか。

風呂は露天風呂付きの大衆浴場。
部屋は可もなく不可もなく、普通か。

11日(日)
朝食はこれまたバイキング形式。

チェックアウト後、ホテルのすぐそばにある熊牧場・カドリードミニオンへ。
僕は全然知らなかったけど、志村けんの番組に登場するパンという名のチンパンジーが有名らしく、そのショーが呼び物らしい。

そのショーを観たけど、確かにプロフェッショナルなエンターテーメイントショーで、リピーターもいるのではないかと思った。メチャ楽しかった。チンパンジーのパンより、ニホンザルの方がすごい芸を連発しているなぁ、と思ったのは僕だけではないはず。。。

ちなみに、そこは「熊牧場」というだけあって、熊がたくさんいてた。
あと、口蹄疫の影響で、豚のイベントなどが中止されていた。こんなところにも影響が。。。

午後は、阿蘇ファームランドなる、阿蘇で今最もホットらしいスポットへ。
熊牧場からは車で10分くらいだったか。

そのファームランド、お土産ショップやレストランが巨大施設に大量にあって、子供用アスレチック施設や温泉、そして円形の形をしたユニークなコテージタイプの宿泊施設がある一大レジャー施設。

規模的にはかなり大きく充実していた。

まず昼食としてバイキングを摂る(また)。それほど空腹感を感じていないのに、食べ始めるとなぜかデザートまでフルに入ってしまうところがおそろしい。。。

食後、子供たちとアスレチック施設へ。
雨だったので、半分くらいは遊べなかったけど、これまたなかなか充実してた。

夕方前に帰宅の途へ。

夕食は家の近くの焼肉屋へ。。。(正直、連日の暴飲暴食で、その時点で最も避けたい類の食事ではあったが、近場の候補としてはそれくらいしかなかったもよう)

またまたそれなりに食べてしまう。。。

夜、選挙特番で民主党大敗を確認し、相変わらずタレント議員なる素人さんが票を集めるべく動員されている相変わらずな様子を見て、それを恥ずかしく思いつつ就寝。日本が良くなるにはまだまだ時間と忍耐力が必要なのだろう。。。

12日(月)
なぜか3時半に目が覚める。勝手に。

W杯決勝を観戦。
どちらが勝ってもおかしくない展開で、非常に良いゲームだったのではないか。スペイン、なんだかんだ言って前評判通りの強さだった。アルフォンソやハイメはさぞ喜んだことだろう。(数日前にはハイメの二人の赤ちゃんが産まれたという吉報が入っていたところだったので、ハイメはダブルで盛り上がったはず。)

この日は、また嫁さんの実家へ戻る日。
午前中、空港へ移動し、昼ごろの飛行機で小牧空港へ。

義理母が車で迎えに来てくれていて、その足で昼食・役所・買い物をする。

日本での最後の夕食はチラシ寿司でした。(ホントに大量に旨いもんにありつけた一時帰国でした。)

13日(火)
朝、セントレアへ。
通勤時間と移動時間が重なってはいたけど、それほどの混雑には巻き込まれず、無事セントレアへ着いた。

セントレア>成田と移動し、JFK行きの飛行機へ。

期待はしてなかったけど、やっぱりエコノミーだった。
しかもボーイング747で、シートにエンターテイメントシステムはついてなかった。。。

帰国時のようにゲームができると期待してた長女は、それにショックを受け泣き出す始末。。。
ラップトップにデフォルトで入ってたゲームでお茶を濁す。

飛行機で最も心配していたのは、1歳足らずの次女がどれくらい暴れるか、ということ。日本滞在中の二週間で、二足歩行を完全にマスターしてしまい、行動力が増し、自己主張する気配も出てきて、かなりterribleな状態になっていた。

が、すぐ後ろに座った家族連れが数倍手強かった。。。
文字通りterrible twoと思われる娘さんがいてて、泣きわめき、そのたびに娘さんを抱きかかえ、狭い機内を歩き回るお父さんにかなり同情した。

ああなると、仮にビジネスクラスでも疲労度は変わらないだろう。。。
来年の今頃、もし里帰りするとすると、あの状態に近くなるはず。想像したくない。。。

それも含め、帰りの飛行機はこれまでの人生でワーストレベルなフライトだった。
というのは、まず離陸が遅れた。
乗り継ぎの影響かわからないけど、一部の団体がかなり遅れて乗り込んできた上に、そのうち一人が乗り込んだか確認できないかなんだかで、その団体の責任者が機内を歩き回って確認。結局、1時間強遅れて離陸。

それでも、30分遅れでJFKに着く予定だった。

が、飛行機はクリーブランドを過ぎたあたりでまず一回旋回して時間調整。

そして、JFKまであと20分くらいというところで機長からアナウンスがあって、JFKがあまりにも混んでるから一旦ニューアークへ着陸する、と。。。

ニューアークからでも家までの帰り方はわかるし、まぁ良いか、と思ったら、ニューアークに着陸後、また機長からアナウンスがあった。これから燃料補給してみんなをJFKへ運ぶ、と。。。

燃料補給と、新しいフライトの手続きかなにかで、結局機内に1時間以上閉じ込められ、ニューアーク>JFKの追加フライトを楽しむことに。

直線距離にしたら、一飛び10分くらいなのではないかと思うけれど、まず飛行機は南方向へ向け高度を上げていった。小型の飛行機が登るであろう雲の上まで上昇。

南には位置的にはトレントンあたりまで行ったのではないか。

そこから方向を変えてJFK方向を目指し、普通に着陸。

さらに、着陸してからターミナルに移動するまで機内で10分以上待たされ、結果的には予定より4時間くらい遅れて飛行機を降りた。。。

入国審査はもちろん、さらには税関検査から出口までもが長蛇の列で、JFKを出る頃は夜9時ごろで暗くなってた。。。

そこから地下鉄・バスを使って帰ったけれど、バスに乗るのにこれまた無駄に1時間くらい浪費してしまい、家に帰り着いた時、日付が変わっていた。。。

ドアドアで27時間くらいかかったのではないか。。。

長時間の移動だったにも関わらず、時差ボケのためか、娘たちも含めテンションはなぜか高かった。。。

---
と、里帰り帰国をして、日本の良い点、悪い点を改めて認識。

良い点は、やはりサービス。
如何に日本ではサービスが量・質ともにすばらしいか再認識した。個人レベルの質はもちろん、それだけ多くの職がサービス向上のために作られているなぁ、と思った。

後者は裏を返せば、効率性という点ではある意味無駄になるかもしれないので、その分は削る余地ありなのかもしれない。が、一方で、そうい職に就いて何とか生活できている人がたくさんいるはずで、そのおかげでより良いサービスを受けられるという点もある。なので、給料の格差が広がるよりは、そういう格差が比較的まだ小さい社会は日本のある意味良い点な気がする。

関連して、遊園地でアトラクションの運転を担当している人たちの多くが退職前後の世代だったのが印象的だった。もしかしたら僕の実家は田舎なので、若い労働力が少ないだけなのかもしれない。が、そういう年配の人たちは当然、若い人より子供への接し方などが非常にフレンドリーになったりするし、教育されてなくても自然とサービスの質が上っているなぁ、という気がした。

あと食事。
改めて日本のあらゆる食文化をもっともっと輸出すべきだと思った。特にアメリカに。

悪い点は、政治やマスコミは言わずもがなだけど、過剰なエコはやや気になった。例えば、アメリカとのギャップとして、エアコンの設定温度の高さは「不快」の閾値レベルだと思った。アメリカの効きすぎてるエアコンに慣れてしまったのかもしれない。。。

もちろん、エコを推進して地球環境の悪化に歯止めをかけないといけないという立場には賛成だけれども、どれくらいの効果があるのか、科学的な根拠に基づいてすすめていかないと、単に人力を浪費するだけで、経費削減のための「エコ」が陰で進められていないだろうかと不安になった。

これだけ電力消費を減らしたら、これだけの効果(経済的ではなく地球環境に対して)があるという根拠があるのだろうか。経済効果という点に関してすら、表面的な経済効果(電気代)は計算できても、実際働いている人たちの生産性が低下して、マージンとして経済的にマイナス、となったらホント無駄以外何物でもない。日本はそういう点でも、エビデンスに基づいて意思決定するという側面が弱いなぁ、という印象を改めて持った。実験的にいろいろ導入してどうこうという議論がすでに行われた上で導入されているとするなら、他の国のモデルにもなっていいけど、そうでないとするとある意味危険。

それから、子供を持つ親として日本を見た時、日本はハードの面で確かに充実している。例えば、トイレでは、用をたしてる時に子供を座らせられるチャイルドシートが備え付けれているところがあったり、エレベーターが設置されているところが多かったりする。これらはすばらしい。

一方、「ソフト」の面で、日本人と外国人の差がある。
日本で電車に乗った時、子供や子供を抱えた女性(例えば嫁さん)に席を譲ってもらえることはなかった。

帰りJFKのエアトレインに乗った時、座るところがなかったら、すぐに席を譲ってくれた。

これはたまたまではなく、これまで5年間、アメリカでは何度も体験してきたこと。

僕は日本で生まれ育ったから、それはそれでよいのだけれども、もしも子供の数を増やすことが国として大事だとすると、そういうソフト面を向上させないと、いくら子供手当てだ何だと言っても、人それぞれの意識レベルで少しずつ子供にやさしくなっていかないと、子供の数は増えないのではないか。

社会はハードよりソフトが大事だとするとなおさらではないか。

と、暴飲暴食などで遊び倒して来ましたが、そんなややまじめなことも少し考えた2週間でした。

0 コメント: