2010年5月31日

発注開始、送別パーティー、運動会

この一週間もいろいろあったので、それをまた長々と。

スタートアップ資金のソース3つのうち、少なくとも一つはレディーになった。注文して届くまでに時間がかかりそうなものについて、先週見積りを取っては、その一部だけを大学側へ発注を依頼。ソースが3つだと、どのお金でどの品を買うか考える必要があるのでややこしい。うれしい悲鳴、ではなく、単に面倒。

UKでモノを買う時の事務プロセスはこれから勉強しないといけないけど、どんなルートで欲しいものをゲットすべきか少しずつわかってきた。というか、基本的には、米国と同じ印象。

もし欲しい品を米国の会社が売ってる場合、直接問い合わせて見積りをドルベースで取って、その時の為替に合わせて購入するもよう。それに、多くの会社はUKにも支店があったりするから、基本的にはアメリカで使ってたものをそのまま買える雰囲気で、新しい会社を特別探す必要は今のところ要求されていない。

日本、US、UKの3つを比べると、日本はホントにお金を浪費してると改めて思った。。。いわゆる「代理店」の壁。

実は、今回発注依頼した品に関して、今年に入って日本の代理店にも見積りをお願いしたことがある(その時点では見積りを依頼する理由があったので)。

ウワサ通り、1.5倍以上余計に払わないと同じものが手に入らないことをこの目で確認できた。

とすると例えば、1000万円のスタートアップ資金で、米国製の研究装置を購入したいとする。単純計算で、600万円くらいの価値のもので妥協しないといけない。いくら研究者が優秀でも、研究規模が違ってしまうと研究結果・仕事の効率は自ずと変わってしまう。。。特に、僕の研究分野だとそれは致命傷。。。規模縮小しただけで、できるはずのことができなくなってしまう。。。

もちろん、米国へ流れるやもしれなかった国の税金を、日本国内企業に一部流す、という経済効果は期待されるやもしれない。が、みんなしてiPad買ってる姿をニュースなんかで見てると、研究費も米国に流して別に問題ないじゃん、という気もする。。。それで研究の「量」が上がれば国益にもかなうはずだし。

「サービス料」に税金を浪費して、結果的に若手の研究力を落とすのは、非常に問題。

大いに脱線。。。

先週、発注手続きをスタートさせたのは良いけど、別に問題が浮上。
6月に動物実験講習会を受けに行くつもりだったけど、どうやらすでに定員に達していたようで、6月に受けるのは難しい情勢に。下手すると、これはBP問題みたいに、解決するのに数ヶ月要する問題へと発展する気がしてきた。。。出鼻をくじかれる、とはまさにこのことを言う。

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と、自分のセットアップのことはともかく、先週、同僚ハイメがついにラボ最終日を迎えた。

毎週金曜日の夕方、研究所内の一部の人たちがサッカーをやっている。僕は3年位前に引退して以来全く参加してなかったのだけれども、金曜日はハイメのラストゲームということで、参加。

ハイメのいてたチームが逆転して結果は圧勝。

それにしても、サッカーは疲れる。。。日本が弱いとか言う前に、やはり自分でやってみると、如何に彼らでもすごいことをやってるんだとよくわかった。

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そして翌日、土曜日。

朝からいつものように長女を補習校へ。翌日運動会ということで、僕はライン引きのボランティア作業をやる。

午後から雨が心配されてたので、ボランティア総勢10人くらいテキパキと仕事をこなし、ベースボールフィールドの外野の芝生上に立派なトラックができあがった。

ちなみに、ライン引きは石灰ではなく、白のスプレーを使って引いた。はじめて見たけど、スプレー缶を逆さにセットする芝刈り機みたいな専用機械があって、引くべきラインをロープできっちりセットしては、その上をそのスプレーマシーンでなぞっていった。

所要時間2時間。

ライン引きなんて簡単だろうと思ってたけど、なかなか大変な作業だった。。。

ボランティアにはもれなく弁当付きということで、作業後、幕の内弁当をいただく。

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同じく、土曜日の夜はハイメのお別れパーティー。

ジャージーシティーの彼の自宅で開催。ボス亡き後、オフィシャルな送別会はもはや開催されないので、こういうプライベートなパーティーが最後のパーティーとなってしまう。

しげさんを車でピックアップして南下し、開始時刻8時を10分強回ったあたりで彼のうちに着いた。が、誰もきてなかった。。。。

こっちに来て学んだことの一つは、8時スタート、と言われたら1時間遅れくらいで行くのがベストタイミング、ということ。。。つい、時間通りに行ってしまう日本人癖。

ちなみに、ハイメによると、スペインでは10時くらいからスタートするのは普通らしい。。。

結局、パーティーには総勢20人強は集まっただろうか。実は、その場には日本人4人もいて、意外とアジア人率が高かった。

翌日、朝から運動会が控えていたので、23時になった時点でお暇することに。最後はハイメとハグ。

彼がラボに来たのは1年半くらい前だったか。すでにネイチャー論文を持ってることは知ってたけど、やっぱり超優秀な男だった。同じくスペイン人のアルフォンソとすごく良いペアで、二人で熱く激論を毎日のようにかわしている姿は、正直メチャクチャうらやましかった。その激論がサイエンス論文になったわけだから、ホントに良いモノを見させてもらった。と、短い間だったけど、彼からもいろいろ学べた気がする。そのハイメはスペインで独立する。同じEU圏だし、これからもいろいろ交流を続けたいところ。

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日曜日は運動会。

朝8時過ぎから、またボランティア関連の仕事があるということで、一家総出で少し早めに補習校へ。
前日引いたラインの補強をやった後、また声をかけられて、荷物運搬のボランティアを。
よく働いた。。。。

運動会は9時半からスタートで、下は幼児部から上は高校までクラスがあるから、それなりの規模の運動会だった。

親として運動会なるものに参加するのは初めてだったけど、席取りにみんな気合いを入れてることがよくわかった。8時過ぎに着いた時点で、最前列はすでに占拠されていた。。。しかも驚いたことに、多くの人はまるでBBQでもはじめるかのように、超充実したキャンプ・アウトドアグッズをセットアップしていた。

ゴザ&日傘とかではなく、折りたたみテーブル・椅子、ビーチパラソル、さらにはテント。。。さすがにBBQをしてる人はいてなかったが、日本でも今はみんなそんな感じなのだろうか。。。カルチャーショック。

ちなみに、しっかり写真撮影コーナーなるスペースが2箇所設けられていて、みんな自分の子供が出場する時に、そこに集まっては写真やビデオ撮影する感じになってた。そこに終始ビデオ三脚を設置してる人はいてなかったので、その辺はストレス・フリーだった。

ちなみに、運動会の内容そのものは意外と楽しくて、自分の子供が出ない競技でも、一つ一つが15分くらいと短時間だから、飽きずに進行していった。

長女がまず登場したのは40m走。
期待はしてなかったのだけれども、スタートの時よそ見をしてて、スタート出遅れ。。。順位は推して知るべし。。。

あとで嫁さんと、「あの注意散漫ぶりは誰に似たんだ」と口論のネタになる。。。

が、次のお遊戯。
簡単な組体操とそれなりにノリの良い曲に合わせて踊るダンスだったけど、客観的に見ても、うちの子はイケてた(親ばか?)。

バランス感覚が良くて、ダンスにキレがあった(他の子との比較)。

アスリートではなく、こっちには投資価値があるやもしれない。

もう一つ、親子で玉入れ、という企画があった。子供中心で親の出番はないだろうと思って、玉入れは嫁さんに任せて、僕は写真撮影担当に。

がその玉入れ、まず子供だけ、そして親だけ、の玉入れだった。。。もちろん、嫁さんに託したことが敗因ではないとは思うが、属していた白組の大敗に終わった。。。

幼児部は午前で終了ということで、ランチを食べて帰った。

と、親の方がエンジョイしたのではないか、という運動会だった。スコットランドに行くと、こういうのを二度と体験できないかもしれないと思うとちと淋しい。

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ちなみに今日はメモリアルデーで正式に夏に。

今日も通常営業だったけど、午前中は一人だけだった。

ハイメがいなくなって、ラボメンバーはアルフォンソと二人だけになり、同じオフィスにいるメンバーはアロンも入れてマックス3人。。。

空きデスクが、今数えたら、8人分もあるなんとも淋しい状況になってしまった。。。アルフォンソは11月くらいに出ると言っているので、ハリスラボ消滅まで残り半年くらいか。

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