2009年1月25日

思考回路の遅延

昨日はミーティング。
土曜日だったが、朝4時半起床。

電車は6時で、大学に車を停めて、ボルチモアまで行く。

予定通り、会場のホプキンス大キャンパスに9時前に着く。
どんなミーティングだったかは、The Swingy Brainでのエントリーに詳しい。

とにかく濃かった。。。

あんなミーティングは、僕の研究人生で体験したことなかった。

ボスのケンも、最後のセッションの前にexhausted。。。と言っていたから、PIクラスでも相当密度の濃いものだったはずである。

もっとも、彼はよーしゃべってディベートに参戦しとったが。。。

しかし思ったのは、あの手のハイレベルな思考のぶつけ合いになると、英語思考回路の未熟さをいつも以上に痛感する。。。

ただでさえ、入力を消化するのに時間がかかって遅延が生じる上に、自分の思考のアウトラインを作ってアウトプットする、あるいはアウトプットしながら思考を表現していく、のは今の僕の脳ではかなり難しかった。。。

ちょうど今、娘が日本語と英語を同時に身に付けようと「セミリンガル」として悪戦苦闘しているが、それと、状況的には近いのかもしれない。。。

つまり、日本語と英語の両方で、ハイレベルな思考ができるように目指すのはかなり非現実的で、どちらかの言語に絞った方が良いのかもしれない、という葛藤。。。

けど、どの国でサイエンスを続けようが、あのレベルの英語での議論にリアルタイムで対応できなければいけないわけで(少なくとも、出来た方がカッコいい)、この辺はこれから数年の大きな課題になる気がする。

最近、1対1なら、悪戦苦闘しながらもそれなりになんとか、という気はしないことはないけど、やはりグループになるとグループがペースを決めるから、思考回路の遅延はかなりのハンディになる。

その辺を痛感したという意味でも、それから、聴覚野をこれからも研究対象にしていく、という意味でも、非常にブレーンストーミング的な良いミーティングになった。

あと、ああやって同業者が顔を合わせる、というのは、これから論文を出していく、という点でも非常に重要なのだろうなぁ、という気が非常に強くした。いわゆるvisibilityが上がって、お互いが論文のレビューをしあう時、全然知らない人、知っている人、で比べたら、後者の方が「文脈情報」という意味で、プラスに働く気がする。少なくとも、Aさんはxxxという研究をしている、というアウトラインをあらかじめ知っていれば、レビュー時に変な誤解をされるリスクは激減する。

ちなみに、ミーティング後、再び電車でニューアークまで戻って、うちへ。
22時半帰宅。

なかなか量・質共に濃い土曜日だった。

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