2009年2月2日

スーパーボウルと「懐」と

スーパーボウル、今年はうちで観戦。
応援したチームが負けた、また。。。(今年は勝負弱い)

それにしても、なかなか壮絶な試合でした。

パーソナルファールが多目だったけど、スーパープレーもたくさんあった。
今年はチケットが安かったらしいから、実際スタジアムで観た人にとっては非常にコストパフォーマンスの高い試合だったのだろう。

アリゾナ、実はプレーオフになるまでよう知らんかったけど、ディフェンスがもっと力をつけたらかなり良いチームになるんではないか。それにしてもフィッツジェラルドはすごいな。来シーズンのジャイアンツに最も必要な人材。。。

adsは、ペプシの一部や、チンプが出てきたやつは印象に残った。全体的には、相変わらずのブラックジョーク系があったり、ライバル会社を露骨に登場させたり、となかなかアメリカンで楽しめた。

試合開始から終了まで、ホントにエンターテーメント。

それにしても、スーパーボウルが終わると、4月までなんとなく淋しい時期になる。devilsは今良い具合で地区トップなことは知ってはいても、何となくホッケーとは縁がない。

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ホッケーといえばカナダだけど、そのカナダのアーターからみんなへ、今日メールが来た(強引な展開)。彼は、先日ラボを離れカナダで独立中。

ペーパーワークの多さに驚いているらしい。

独立したてはこんなものなのだろうか。
これから人を雇ったり、ポスドクや学生と一緒になってチームを運営していったり、教育のデューティーも多少なりはあるだろうし、そのうち部下の攻撃対象になったりと、、、ポスドクとは全く違う能力が試されるのだろう。

あと、カナダの研究関連の懐事情も悪化している、とニュース系ブログで見たりするから、カナダもいろいろ大変なのかもしれない。とにかく、アーターは僕の目標とすべき男なので、ぜひ頑張って欲しい。

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その懐関連で、はてぶ経由で知った気になるネタがあった。
学長さんがブログ上で「つぼやき(つぶやき+ぼやき)」されるとは、なんとすばらしい。。。

病院経営のことは全然知らんけど、赤字補填を別の目的で積み立てていたお金で仕方なく、というのは何とも悲しい話。。。経営者の問題か制度の問題か、議論があるところかもしれないが、「経営」といっても、民間のそれとは本質的に違うこともあったり、ルールも厳しそうな気もする。

究極的なことを考えていった場合、生き残りのために病院部門売却とかして採算のとれる学部だけ運営するとか、制度的にできるのだろうか?それとも、共倒れせざるを得ない制度なのか?その辺を僕は全然知らない。もし部分的に売却できて、ホントに民間としてやってもらえるものなら、この際やってもらっても良い気もする。

とにかく、状況として非常に悪いのはよく伝わった。

それにしても、医学部の人たちは、生命科学、医療の発展を支えているわけで、そういうところの多様性が中長期的に減り続けるとどうなるんだろう。。。

話は飛ぶけど、これに少しは関連するだろうことで、日本にあったら良いなぁ、と前から思っている制度は、寄付したら税金控除する仕組み。

アメリカでは、お金持ちが大学に巨額の寄付をよくする。(さすがに昨年は減ったらしいが。。。)
一人の寄付だけで、ビル一つが建ったりする。

xxx研究センター、とxxxが人の名前だったりすると、そのxxxさんが寄付してくれて、例えば、脳の病気を治す研究に使ってくれ、という目的で神経科学の研究センターが建ったりする。

この仕組みの良いところは、win-winの関係を築けること。(国を除いて)

大学はもちろん寄付してもらえてうれしい。
寄付した人も、税金を納めて意図しない使い方されるより、直接自分の希望をかなえるようなお金の使い方をしてもらえそう。

このwin-winの関係は、表面的には「国以外は」という条件付なので、そういう制度を新たに導入するのは、お上が許さないだろうから、日本で今から実現するのはなかなか難しいのだろう。。。単純には税収減りそうだしな。。。(二次的な効果、例えば雇用創出や新産業創出・育成、でむしろ税収が増えたり国の負担は減る、というポジティブな発想にはならないのだろう。きっと。「前例」もなさそうだしな。)

話は戻るけど、とにかく日本の大学の、お金の出入り口、特に入り口を多様化させてあげないと、事態は改善しないのだろう。国には見捨てられてられ、国民からの助け(寄付)も受けられない(受けにくい)とすると、限界は目に見えている。。。

こういう状況になると、例えばアカデミアにいる人間の立場でボトムから考えた場合、地方大学で次の職を、とふと考えた場合、次のことが思い浮かぶ。

つぶれそうな会社に就職したいか、と。。。

そういう就職先のリスク・リターンを考えるのは、普通の社会では当然だとすると、そういう地方大学にはお金だけでなく、人材すら集まらない悪循環に陥ってしまうことが容易に想像できる。それをよしとする政策を決めた党が政治の舵取りを未だにしているのだから、国民全体としても、やむを得ず、という意思決定をした、ことになるのだろう。

だとすれば、日本の国公立大学は減るべきなのだろう。。。(はぁ。。。)

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あと、日本では最近とにかく医者が何かとイジメにあっている気がする。

もちろん、一部にはホントにニュースになるような悪人もいるのだろうけど、病気で困っている人を心底助けてあげたいと思って働いている方たちもたくさんいるはずである(そう信じたい)。

実際、僕がこれまでお世話になったお医者さんを思い出した時、そんなに悪人じみた人は見た記憶がない。そういう良い人たちのモチベーションまでも低下させるようなことを社会としてやったり、系統的な教育を受けたこともない経営なるものに労力を割くようなことになったり、そういう物差しでお医者さんたちを測るのは、果たして正しい方向なのだろうか?と思ったりする。(問題があちこち飛んでいるが。。。)

経営のことで考えると、それなりの専門知識を身につけるにはそれなりの時間とお金と労力がいる。お医者さんはお医者さんになるための専門知識を身に付けた人たちなわけで、経営者としての知識・常識がないといってもそれは仕方がない話な気がする。

人の能力は無限ではないから、多数派を占める観点・価値観だからといって、それをその少数派に押し付けるのは、必ずしも良いとは限らない。多様だからこそ全体としてうまく機能することだってありそうだから、コア部分になじんでいないことだけを理由に、それを無理に変えようとするのは、多分、 少なくとも、短期的には良くない。

役割分担があるからこそ全体がうまく行くなら、自分がやっていない他の役割を担っている人をリスペクトするような、そんな多様性を認める価値観がもっと根付いたらと思う。

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まぁ、そんな堅苦しい、普段あんまし考えたこともないことを書くのはともかく、

懐といえば、1月のうちの家計はなかなか厳しかったな。。。

自動車保険の更新が毎年1,7月で、その月はいつも厳しい。
しかも、昨年の学会の立替分の払い戻しがまだだったものだから、なおさらきつかった。

長くなりすぎたから、その辺の話は普段から考えているから(当たり前か)、そのうち気が向いたら。。。

なんか暗いネタになったな。。。
けど、「つぼやき」っぽくなったか。

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